Kybele - 自然の女神

Kybeleは自然、豊穣、母性、あらゆる動物と植物たちの女神である。KybeleはAncaria全土のあらゆる種族に崇拝されているが、とりわけ農民、狩人、その他田園地方の村々で信仰が篤い。

神話

神話によれば世界創造の後、Kybeleは生命と実りある安らかな地を求めて、何もない空っぽの大地にたどり着いた。そこが生命のない敵意に満ちた地であることに気付くと、彼女は深く悲しみ、枯れ木の傍らに座って泣き始めた。その涙は大地にこぼれ、土に注がれた。やがて彼女が旅を続けるため立ち去ると、先程休んでいた枯れ木の根本から若い芽が吹き出した。程なくして砂漠は緑の草原へと変わった。それからというもの、Kybeleが流す涙はみな生命と肥沃な土壌を産み出しているのだという。それゆえ言語や方言によっては、彼女のことを「泣く女神」あるいは「生命の涙」といった意味の言葉で呼び表すこともある。

外見

Kybeleは多くの異なった姿を持っているが、もっぱら悲しげだが穏やかな顔を持つ、翼のある蛇のような存在として描写されることが多い。羽の色は自在に変えることができるとされており、しばしば眩しい虹色の光を放っている。

信仰

Kybeleの信徒や僧侶たちはAncaria中に無数の祠を建立しているのだが、多くのものは見てそうとわかりにくい。Kybeleの神殿は荘厳さを強調せず、むしろ質素で慎ましやかな様式を好むので、それが祠にもそのまま反映されているからである。Kybeleにとって世界で唯一本物にして価値ある宝とは生命であるため、現世の財産は何の意味も持たないのである。
Kybeleのシンボルは数珠である。Kybeleの僧侶はみな石か木でできた数珠をペンダントとして身につける。これは命をもたらすKybeleの涙、彼女の憐れみの賜物を象徴する。
Kybeleを信奉する信徒はときどき祠に集まって集団で瞑想を行ったり、祝祭を開いたりする。春がKybeleに捧げる季節とされていることは言うまでもない。暖かな春の日差しが初めて差し込み、草木がそれに向かって伸びをする日には、Ancaria中のKybele信者たちが種々の供物を持ち寄って祝う。彼女が長い不在から戻ってきたことを歓迎し、そしてできるだけ長く留まって生命の円環を再出発してくれるよう祈るのである。二番目に大きなKybeleの祭りは晩夏、麦の収穫と冬にそなえた葡萄の貯蔵が済んだ頃合いに行われる。この日信徒達は一年の感謝を捧げるとともに、翌年また再び彼女がやってきてくれることを願う。

敵と味方

Ancariaの汎神殿では、Kybeleは光の神Lumen(Kerと永遠の戦いを繰り広げている)を支持している。また彼女は戦の神Kuanとも敵対する。

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最終更新:2008年12月01日 19:05