Forens - 哲学の女神

Forensは哲学と叡智の女神である。彼女は人に「なぜ?」という問いを起こさせる女神である。彼女は人々に言葉、知恵、学びの力を授ける。彼女はまた(ちょうど深遠な質問はとても答えにくいものであるのと同じで)とらえどころのない存在でもある。

神話

Forensは世界から世界へと旅する恒久の放浪者である。彼女は常に数多の宇宙を移動し続け、時を進みあるいは遡り、同時にあらゆる場所に遍在している。新たな宇宙が創造される時、そこに「言葉」、すなわち啓発と会話とをもたらすのは必ず彼女である。なぜなら生命と同様「言葉」も創造されなければ生まれ得ないものであって、自然に発生することはないからである。彼女にとっては言葉、思考、問いなき世界は無の世界、何もない魂が欠けた世界である。生命ある者である限りは学ばなくてはならない。それこそが生を生たらしめる本質だからである。それゆえForensは、あらゆる種族あらゆる存在に問いという炎をもたらすという永遠の使命に取り組み続けている。

外見

他の神々と同様、Forensもまた様々な姿を持つ。エルフの神話においては、彼女は黒い髪と輝く瞳を持った美しい女性であり、その瞳を覗き込めば宇宙すべてが見えるという。他の地域においては、Forensは人型どころか一切の物理的な姿をもたないただの輝く光輪であって、深い柔らかな声で話すという。

信仰

Forensを祭る神殿はAncariaの大都市ならばどこにでも見つかる。とりわけ知的な集まりにおいてはForensは非常に人気の高い女神である。Ancariaのどのエルフ大学にもForensを祭る小さな聖堂があり、学生は毎週そこに祈りを捧げて祝福と啓発を求める。
一方田園地方ではForensの信仰はさほど広まっていない。特定のエルフ領地に住む少数の地域内グループが彼女を崇拝し続けていることが報告されている程度である。
Forensのシンボルはろうそくである。これは心の闇に知識の灯をともす光を象徴する。教団の高僧はろうそく柄の刺繍をあしらったローブを身にまとう。もう一つ主流派教団の信徒にとって必需品なのは "Forensの書" で、これは長い哲学的・神学的テキストを含んだ古文書である。この書の著者は長い瞑想の果てにトランス状態に入り、ついにはForens自身から一切の天啓を得たのだと言っている。もっとも主流派の指導者はこの説を採用しておらず、この部分の解釈は各自に任されている。

敵と味方

ForensはTestaとLumenを支持しているものの、実際には彼女は独立した女神であり、他の神々の争いにはそれほど干渉することがない。むしろ彼女は自分自身の永遠の使命に集中することを好む。

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最終更新:2008年12月02日 16:00