Kuan - 戦の神
Kuanは戦の神である。戦士を守護し、その魂に戦で勝つために必要な激情を注ぎ込む神である。
神話
Kuanは完璧な戦士を神格化したものである。彼にとって戦いとは万物に共通する究極の本質である。全ての存在は自らの優越性をかけて戦い、争わねばならない。戦うことをやめれば、たちまち生きる意味を失い死ぬことになる。戦いだけが強者生存、弱者淘汰の法則を約束する――すなわち発達と進化をもたらしてくれるからである。ちょうど庭師が枯れた枝を木から切り落とすように、外科医が腐った傷を焼くように、戦争は世界を浄化し、弱きものを絶えず除去し続ける。これに反する寛容、慈悲、愛などといった概念はみな弱さを遠回しに言い換えたものに過ぎず、世界を停滞に導き、万物の自然な流転を毒するものなのである。ただ戦争のみ是あり!
Kuanは戦の前に加護を求めて供物や祈りを捧げるような者を軽蔑する。Kuanは全ての戦士達の魂を鼓舞するとは言っても、神の救済を必要としない、自分自身に対して強い人間をこそ支援するのである。
外見
Kuanは黒い重装鎧を身につけ、足下まで届く黒いマントをまとい、フルヘルメットで頭部全体を覆った姿の、背の高い戦士である。人間型の外見をしていることはわかるが、具体的にどういう種族なのかを推し量ることはできない。
信仰
Kuan信仰はAncaria中いたるところに見られる。世界において彼が知られていない地域、その言葉と教義が広まっていない地域は文字通り無いと言ってよい。Kuanは祈りや供物、礼拝を強調しないので、Kuanの信者たちは厳密に彼の主張そのものに従って生きる。すなわち戦争と、生存意義を追求することに、である。彼等にとっては戦争こそが宗教であり、神そのものなのである。それら全ての原動力としてKuanが存在する。
他の教会や神々との顕著な違いとして、Kuanの教会は祝日を定めない。信者にとっては全ての争い自体が自動的に宗教的行事とみなされるからである。
Kuanのシンボルは髑髏のついた剣で表される。
敵と味方
Kuanはある程度まではKerに与しているものの、実際には別個の、孤立した存在である。彼は快楽主義的な価値観を持っているため、その他の思惑が入り込む余地はほとんどないからである。
最終更新:2008年12月04日 17:23