シルエットシステム
インパルスのセールスポイントであるバックパック換装システム。用途の異なるシルエットを戦況や作戦目的に応じて交換する事で、単一の機種に複数の機能を持たせる事に成功している。
その特性や運用方法が地球連合軍の
ストライカーパックシステムと酷似しており、開発に当たってはストライクやテスタメントの開発データを参考にしたものと思われる。
ザクの
ウィザード、連合の
ストライカーパックとの違いは、
- シルエットフライヤー(無人機)の自律飛行によって、戦艦に戻らずとも戦場での直接換装を実現していること
- シルエットによって機体のVPS装甲の色が変わること
である。これによって、本来の換装型バックパックよりも戦況の変化に応じた多彩な戦術を組むことができる。
インパルス用のバックパックに特化しており、機体の稼働時間を延長する為のパワーパックを搭載していない。
これはインパルスが実験機であり、
デュートリオンビーム?の効果を検証するためであると思われる。
パワーパックを搭載しないことによって生まれた余剰スペースを他の機能に割くことができたので、従来の
換装型バックパックよりも高い性能を実現している。
フォースシルエット
形式番号:α
重量:14.76t
中近距離戦を想定した機動力強化シルエット。これを装備したのが
フォースインパルスである。
大推力のスラスターと複数のバーニアスラスターに加え、放熱板を兼ねた6枚の翼を備え、宇宙空間において
ブレイズウィザード並みの高機動ユニットとして機能しつつ、大気圏内でもジェットストライカー以上の高い
飛行能力を発揮する。いままでに軍に正式採用された換装型バックパックには「宇宙空間・大気圏内兼用」と
「大気圏内飛行」を両立した機動力強化用のバックパックは存在しておらず、機動力強化用バックパックとしての
汎用性は従来のそれを大きく上回ると言える。又、追加装備としてビームサーベルを2本搭載し、機動力と合わせて
格闘能力も向上させている。
高い機動性とスタンダードな武装、加えて大気圏内での飛行が可能な点からも汎用性が高く、第2話で初登場して
以来最も使用頻度が高い。同じく大気圏内での飛行能力を持つ
カオスや
セイバーの様に長距離攻撃用の武器は
装備しておらず、総合的な戦闘能力では劣るものの、その分MS本来の機動性と中近距離における対MS戦闘能力は
セカンドステージシリーズ中最高と言える。尚、VPS装甲の色は白と青を基調としており、シルエットを装着していない
インパルスもこの色である。
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
フリーダム、
ジャスティスに装備された「MA-M01 ラケルタ」を改良したビームサーベル。ラケルタと同等の出力を
有しつつ単位時間当たりの消費エネルギーが削減されており、バッテリー動力機でも長時間の連続使用が可能。
セカンドステージシリーズ用に開発されたものらしく、セイバー、カオス、
ガイアも同じものを装備している。
「ヴァジュラ」とはインドの神話に登場する雷神インドラの持つ槌矛の名前。
ソードシルエット
形式番号:β
重量:15.39t
対MS格闘戦用を想定した格闘戦用シルエット。これを装備したのが
ソードインパルス。
ソードシルエットに搭載される追加装備は全て近接戦闘用のものだが、機体本体にビームライフルを標準装備する
ことにより中距離戦闘にも対応可能。追加装備を全て取り外したソードシルエットの形状は非常にシンプルであり、
デッドウェイトとなる部分は殆ど無く機体の運動性能を損なわない。
VPS装甲の色は白と赤を基調としている。これは敵機と接触(衝突)する機会が多い格闘戦に対応する為、
装甲に掛ける電圧を上げているものと推定される。
インパルスのTV初登場時にはこれを装備しており、視聴者を驚かせた。
MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀
ソードシルエットに2本装備された、インパルスの全高ほどの長さを持つレーザー対艦刀。大型ながら片手で振り回せ、
二刀流や連結形態での使用など運用の幅が広い。柄同士を連結させた形態は「アンビデクストラスフォーム」と呼ばれる。形状から、レーザー刃発生デバイスである剣は実体剣としても使用可能。その名の通り、格闘戦以外にも敵艦に取り付き、主要部分を狙って斬り付けるといった運用方法も有効である。
しかし、ガイアのシールドにビームサーベル同様に防がれている事から、スラッシュウィザードのビームアックス程出力は高くないと思われ、実体剣としても運用できる点を考慮しても、遥かに小型で取り回しに優れるビームサーベルよりも格闘戦に適しているかは疑問である。ただ、このシーンは柄の部分を受け止めている(=ガイアのシールドではエクスカリバーのビーム刃を防ぎ切れない為、柄の方を受け止めた)様にも見える為、評価は一貫しない。
オーブや連合の戦艦をばっさばっさと斬ったり、
デストロイや
フリーダムを撃墜したりと何気に(名無しを含めた)犠牲者が多い不吉な武器(
キラは死んでないし、対フリーダムではソードシルエットにも換装していないが)。
フリーダムの
PS装甲をエクスカリバーの実体剣部分でなぜ貫けたのかは未だに謎。
名称の由来はアーサー王が所有していたとされる聖剣エクスカリバーから。
RQM60 フラッシュエッジビームブーメラン
ジャスティスのRQM51バッセルを発展させたものと思われるビームブーメラン。
二つのブーメランの本体部分を結合する事で、ビームではなく実体の刃を持ったブーメランとして使用する事もできる。
ブラストシルエット
形式番号:γ
重量:21.14t
対艦攻撃・火力支援を想定した火力強化用シルエット。これを装備したのが
ブラストインパルス。
大出力のビーム砲とレールガン、面制圧用のミサイルランチャーなど多種多様の火器を搭載しており、単純な破壊力と射程距離は全シルエット中最強といえる。又、追加スラスターやビームジャベリン・機体本体のビームライフルなど、中距離以下での戦闘を考慮した装備も備えられており、ある程度は格闘能力と機動性も保たれている。大気圏内ではホバー走行も可能。
ブラストインパルスのVPS装甲は白と緑を基調としている。これは機体のエネルギーを大出力のビーム砲などに多く割く為、VPS装甲へ掛ける電圧を下げている状態であると思われる。
M2000F ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲
ブラストシルエットに2門備えられた、対艦・対要塞用の大出力ビーム砲。その威力は凄まじく、大型のスペースデブリも真っ二つに割ってしまうほどである。名称から、ガナーウィザードのM1500「オルトロス」の後継型と思われる(ケルベロスとオルトロスは共にギリシャ神話に登場する魔犬)。
MMI-M16XE2 デリュージー超高初速レール砲
肩部に装備された2門のレールガン。ケルベロス、もしくは四連装ミサイルランチャーと同時発射も可能。
GMF39 四連装ミサイルランチャー(AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル)
ケルベロスと一体になっているミサイルランチャー。AGM141「ファイヤーフライ」誘導ミサイルの発射管が2門の砲身に4つずつ、計8つ備えられている。ケルベロスの砲口と正反対の位置についている為、ケルベロスとの同時発射は出来ない。
名称はカオスと同様だが、実際はまた違う武装である。
MA-80 デファイアントビームジャベリン
ケルベロスの砲身に沿う様にして収納されている、柄の長いビームサーベル系兵装。槍型のビームサーベルとも言える。
ブラストインパルスの弱点である接近戦を回避するため、敵との間合いをとるための装備である。(X31Sアビスのビームランスも同様の発想から装備されたものである。)又、インパルスの手元から離れても短時間であればビーム刃を保持する事が可能で、投擲武器としても使用できる。「スピア」ではなく「ジャベリン(投げ槍)」と言う名称が用いられているのはこの為である。これの改良型である
レジェンドのサーベルの名称がデファイアント改になっているのはなぜなのかが、いまだに不明である。
最終更新:2007年01月23日 09:12