同盟関係がよければ1+1が2以上になりますが、同盟関係がなければ1+1は1にしかならない危険性を持っている
2014年に現代ビジネスのインタビューに答えた際の晋さんの発言。
インタビュアーの長谷川幸洋に「日米同盟からもっと視野を広く持ってアジア太平洋全体の集団安全保障体制を構想はないのか」と質問された際の返答。
晋さんは日本とアメリカは基本的価値が同じことや高い軍事力を持っていることから共同で活動できるが、アジア全体の集団安全保障についてはよく考える必要があるとした。
インタビュアーの長谷川幸洋に「日米同盟からもっと視野を広く持ってアジア太平洋全体の集団安全保障体制を構想はないのか」と質問された際の返答。
晋さんは日本とアメリカは基本的価値が同じことや高い軍事力を持っていることから共同で活動できるが、アジア全体の集団安全保障についてはよく考える必要があるとした。
同盟関係をつくっていく、そしてそれを増やしていくためには均一性がなければなりません。
日本とアメリカはともに自由と民主主義、基本的人権、法の支配という基本的価値を共有しています。利害関係が一致しています。
軍事力においては大きな差がありますが、日本も相当高いレベルの自衛力を持っているからこそ、お互いが共同して行動できます。
そして、先ほどの集団的自衛権の話に戻りますが、アジア太平洋地域の安全保障関係が変わっていく中で、一国のみでは一国を守れないんですよ。
そこで、平時にあっても他国と共同しているということは、大きな抑止力になるんですね。
他国と共同するということは、自分の国がやられたときに「助けて」といったら、「わかりました」と。
相手の国が日本の近くで攻撃を受けて、日本だけが助けられる場所にいるのに「ごめんね」と言って見捨てた瞬間、同盟関係は終わりますよ。人間同士でも同じように、民主国家においてもその関係は終わります。
同盟関係がよければ1+1が2以上になりますが、同盟関係がなければ1+1は1にしかならない危険性を持っている。
そういう意味から、真剣によく考えていく必要があるんだろうと思います。
ソース
安倍晋三首相・特別インタビュー【第2回】 「台頭する中国の脅威を前にアジア・太平洋の安全保障体制をどう考えるのか」
https://gendai.media/articles/-/38811?page=6
https://gendai.media/articles/-/38811?page=6