人道上の観点から、資格を有する外国人の方には生活保護を支給しています

2013年の国会(第183回国会 衆議院 本会議 第2号 平成25年1月30日)にて、平沼赳夫(日本維新の会/当時)から「外国人への生活保護を見直す」よう問われた時の晋さんの返し。
その後、日本人、外国人を問わず不正受給には厳正に対処するとのコメントもある。
以下、国会議事録より引用。
○平沼赳夫
生活保護のことを考える人々を対象とすべきなのに、実施の内訳を見ると、その給付が外国人に多くなりつつあり、全体の三兆円の相当な部分を占めるようになっています。真の弱者を支援するという立場に立って、私どもはこのあり方を見直さなければならぬと思っております。
(中略)
○内閣総理大臣(安倍晋三君)
外国人に対する生活保護についてのお尋ねがございました。
生活保護法は、日本国民のみを対象としており、外国の人は対象とはなっておりませんが、永住者、定住者等の在留資格を有する外国人の方については、人道上の観点から、予算措置として生活保護を支給しています。
しかしながら、日本人、外国人を問わず、不正受給には厳正に対処していくことが重要であり、こうした取り組みを通じて、広く国民の信頼に足る制度の確立に努めてまいります。
ソース
第183回国会 衆議院 本会議 第2号 平成25年1月30日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/118305254X00220130130/16
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/118305254X00220130130/16
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