第6迷宮 暗国ノ殿
絶界雲上域
A-1 暗国ノ殿を発見
金鹿図書館の出口から外に出た先に、
君たちは見慣れない黒い建造物を発見する。
恐らくは絶界雲上域にある他の建物と
同じ時代に作られた物だろうが、
何故か、その見た目は大きく異なる。
その両開きの入り口は、
君たちを招き入れるかのように
音も立てず開かれる…。
暗国ノ殿1F
E-4 闇の書庫
君たちは黒い石造りの建造物の中に
(気球艇名)を着陸させ、
その内部へと足を踏み入れる。
暗国ノ殿は君たちが以前訪れた
木偶ノ文庫とよく似た作りの建物だ。
同じ時期に作られたもののように見える。
その奥まで見通せぬ薄暗い回廊からは
言い難い不安を感じる。木偶ノ文庫にあった
神聖な空気はここにはない。
何故か、誰かから見つめられているような
気がしてならない。そんな居心地の悪さを
感じながら、君たちは探索を開始する…。
C-3 骸と書き置き
回廊を進む君たちは、
その進む先に大きな布のような何かが
落ちているのに気づく、
慎重に近づき、
君たちはそれの正体が何なのかを知る。
白骨死体だ!
ローブをまとった人間の白骨死体が
横たわっている。
その白骨死体は死後時間が経ちすぎて
いるようで、
死因も、性別も見極めることはできない。
しかしその人物は死の間際、
言い残したいことがあったようだ。遺体の
手元には黒インクでこう書かれている。
『蟲 失敗 開けるな』
…文章にすらなっていない書き置きだ。
この先に待つものに不安を感じつつ、
君たちは探索を続ける…。
B-3行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…あの未曾有の天変地異は何だったのか? そして二度目はあるのか? それは今後の 極めて重要な研究課題である。
何であれ我々は生き残った。 だが、生き残ったのは 我々だけなのだろうか…?
あの日以来、 外部と連絡する術も失ってしまった。
この国の民で生き残ったのはわずか数百名。 数ある避難所の内、私がいた一つだけが 偶然あの災害を乗り越えることができた…
…文章はここで終わっている。
A-5行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…避難所を出て数日後、問題が発生した。 食料の生態機関が深刻な ダメージを受けていたのが発覚したのだ。
しかも研究グループの調べで、荒野に実る 果実、野菜は毒を含んでいるとわかった。 それらを食す野生動物も同様に毒を持つ。
生成機関から満足な量の食料を得られず、 原始的な農業、牧畜、そして狩猟も ままならない。
我々が避難所に隠れている間に 世界は変わり果ててしまった…
…文章はここで終わっている。
F-6行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…今日、議会が結論を出した。遂に計画が 着手される。私も重要な役割を任される 運びとなった。誇らしい気持ちだ。
毒を含まぬごくわずかな植物を糧に、 我々は命を長らえてきた。しかし食糧不足の 問題は日々、肥大化している。
生き残る為のプランは主に二つあった。 我らの体を環境に合わせて適応させるか、 環境そのものを変えるか、だ。
長い議論の末、議会は後者を選んだ。 その計画を、我らは世界樹計画と名づけた…
…文章はここで終わっている。
暗国ノ殿2F
B-5 『蟲』について
猛毒と暗闇の広間をどうにかくぐり抜けた
君たちは、その先にある回廊に辿りつく。
ここには悪質な罠はなさそうに見える。
その回廊をしばらく歩いた先で、
君たちは足元に
何か文章が書かれているのに気づく。
黒インクで書かれたその文字はかすれ
ほとんど読めないが、以下の部分だけは
何とか読み取ることができる。
『…喰らう者の存在の封印は成功。
蟲を侮るなかれ、蟲に憑いた彼の者を
恐れよ。決して、触れてはならない』
綺麗とは言い難いその文字から
察すると、かなり切羽詰まった状況で
これは書かれたようだ。
地下1階にあった白骨死体の書き置きにも
『蟲』という言葉があった。覚えておけば
この先で役立つことがあるかもしれない。
君たちは探索を続ける…。
B-5行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…人数で劣る我らにはプランを実行する 為の協力者が必要だった。我らは我らを 助ける使徒を作りだす行動を開始した。
しかし使徒が生物である以上、維持には 当然食料が必要となる。 大量の食料を消費しては本末転倒だ。
そこで使徒の体を我らは調整し、荒野の 植物、生物が持つ毒に耐性を持たせた。 これには別プランの研究準備が項を奏した。
こうして我らは、我らの計画を進めるための 準備を整えていった…
…文章はここで終わっている。
F-3行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…最初の使徒は『武に優れた者』。 彼らの仕事は、荒野で活動する我々の 護衛と、肉体労働だ。
変異した野生動物の肉体を参考に作られた 彼らは強靭で、配合した動物の血により 様々な外見の者が生まれた。
第二の使徒は『知に優れた者』。 彼らの仕事は、我々の研究の補助だ。彼らは 人間に匹敵する知恵を得るに至った。
しかし体は極めて弱く、過酷な実験には 耐えられそうにない。私は彼らの非使用を 提唱したが、議会はそれを否決した…
…文章はここで終わっている。
暗国ノ殿3F
D-6行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…第三の使徒は『眠らぬ者』。第二の使徒を参考に作られた究極の存在だ。優秀な、人間とはかけ離れた存在だ。
彼女らは『女王』が単身で仲間を増やし、成長が早く、眠りを必要としない。単体の能力が低いがそれは些細な問題だ。
そして特筆すべきこととして、彼女らは意思疎通に言葉を要しない。彼女らは種で意識を共有しているのだ!
その不安定さを理由に使用を反対する輩もいたが、彼女らには最も重要な、研究成果の管理と護衛が任されることとなった…
…文章はここで終わっている。
B-5行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…計画は順調だったが、一点懸念があった。それは世界樹の力が我らの手に負えないような事態が発生した時の対処だ。
計画の反対派は世界樹に集められた膨大な力が暴走したら、止める術はないと主張する…非常に程度の低い議論だ。
暴走そのものがありえないと私は説明したが 議会の無知な連中は奴らの言い分を認め、 世界樹を止める手段の作成を命じた。
この指示により、世界樹の力を糧に成長し 世界樹そのものを喰らう、 異形の生物の研究が始まった…
…文章はここで終わっている。
A-2行き止まりの本
共通
突き当たりの本棚に、装丁が一際 豪華な本がある。 君たちはその本に手を伸ばす…。
…ここに告白する。私は間違っていた。私は世界を救うという甘美な熱病に冒され、まるで、何も見えていなかった。
議会は世界樹の力の発現を強行するだろう。まだ早い!また何故、世界樹停止の手段の研究が進められているのもわかった。
彼らは自分たちの手に負えなくなったとき、『蟲』を使うつもりなのだ。馬鹿げている!『蟲』自体、手に負えない化け物なのに!
先程、妻と娘に別れを告げてきた。私は命を賭け、今日の実験を止めるつもりだ。同じ過ちが、繰り返されてはならない…
…文章はここで終わっている。
実験結果
初回共通部分
重苦しい雰囲気の迷宮をさまよう君たちは、行き止りに散乱した書類を見つけ歩みを止める。
どうやらこの迷宮では『蟲」と呼ばれる存在の力を抑制するための薬剤について研究が行われていたようだ。
そして書類を検める君たちは、その中から特に重要と思われる一枚の紙片を見つけ出す。
(実験結果)
どうやら薬液の混合の手順についての実験をまとめた報告書のようだ。
君たちは、今見た報告書の内容を忘れないよう書き留めておいてもいい。
2回目以降共通部分
君たちは行き止りに散乱する書類の中から『蟲』に関する実験の報告書と思われる紙片を見つけ出す。
(実験結果)
実験結果
A-5 実験結果1
『実験1 結果:ネガティブ 対象、弛緩せず。薬液ホワイトの効果、認められず』
『推測:ホワイトの投入時期に問題。イエロー投入の直前・直後、どちらに投入しても効果は発言しない模様』
E-1 実験結果2
『実験2 結果:ネガティブ 対象、弛緩せず。薬液レッドの効果、認められず。』
『推測:レッドの投入時期に問題。グリーンの直前に投入したのが失敗の原因と思われる。』
F-7 実験結果3
『実験3 結果:ネガティブ 対象、反応低下無し。薬液ブルーの効果、認められず』
『推測:ブルーの投入時期に問題。グリーン投入の直前・直後、どちらに投入しても効果は発現しない模様』
C-3 実験結果4
『実験4 結果:ネガティブ 対象、弛緩せず。薬液グリーンの効果、認められず』
『推測:グリーンの投入時期に問題。レッドの直前に投入したのが失敗の原因と思われる』
C-7 実験結果5
『実験5 結果:ポジティブ 対象、若干の反応低下を確認。薬液イエローの効果、認められる』
『推測:イエローをグリーンの直前に投入しなかったのが、功を奏した模様。引き続き、実験を継続』
D-5 実験結果6
『実験6 結果:ポジティブ 対象、若干の抵抗力低下を確認。薬液グリーンの効果、認められる』
『推測:グリーンをイエローの直前に投入しなかったのが、功を奏した模様。引き続き、実験を継続』
B-5 実験結果7
『実験7 結果:ネガティブ 対象、表皮硬化を確認。薬液イエローの効果、認められず』
『推測:イエローの投入時期に問題。ブルー投入の直前・直後、どちらに投入しても効果は発現しない模様』
B-3 実験結果8
『実験8 結果:ポジティブ 対象の免疫力低下を確認。薬液ホワイト、グリーン、効果発現』
『推測:早期投入されたグリーンが良好に作用した結果、相乗的にホワイトも正常に作用した様子』