インセキ邪面

「ベントラー!ベントラー!ベントラー!」

【名前】 インセキ邪面
【読み方】 いんせきじゃめん
【声】 天田益男
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー
【登場話】 エピソード12「ワンダードリルの快男児」
【所属】 ヨドンヘイム/ヨドン軍
【分類】 邪面師
【素体スーツの色】
【手袋/マント/ブーツの色】 紫/紫(裏地は銀)/紫
【邪面】 隕石→宇宙から地球へ落下してきた石
【担当邪面獣 無し
【作戦名】 地獄隕石落とし作戦
【一口メモ】 いよいよ敗北の危機に直面した時、ついに巨大隕石を召喚します…!?
【モチーフ】 隕石、溶岩、エイリアン

【詳細】

ベチャットが「隕石」を模した邪面をかぶって昇格した邪面師

ヒビの入った隕石から漏れ出た溶岩が顔のようになった邪面をかぶっている。
宇宙から無数の隕石を呼び寄せる能力を持ち、これによって地上を攻撃する「地獄隕石落とし作戦」を実行しようとしていた。

その作戦に邪魔なCARATの宇宙観測所を襲撃。
小夜が山での仕事帰りに遭難してしまい(チェンジャーがメンテナンス中のため基地に置いてきた)、4人しかいないキラメイジャーが駆けつけると、彼らに隕石を降り注がせて攻撃。
頭上から遅いくる謎の攻撃の正体が掴めないキラメイジャーは、「自分達を狙う狙撃手がいる」と考えるも、
時雨が攻撃を切り落としたことでその狙撃の正体が「隕石」であり、芋づる式に邪面師の名前と能力も判明。

さらに大きな隕石を呼ぶ予定があり、宇宙観測所を襲撃したのはその隕石の襲来を察知されないためだった。
隕石を呼ばせないように4人の激しい攻撃にさらされたインセキ邪面はあと一歩のところまで追い詰められ、
彼らを侮ったことを後悔したが、そこへ突如「宝石みたいな獣」ことモンストーンが出現。

モンストーンはインセキ邪面をターゲットに定めるとその身体に寄生し、その影響で邪面から高熱を発し始めるなどパワーアップ。
キラメイショットの銃撃を蒸発させてしまうほどの超高熱を纏った頭突き攻撃は強力で、
まともに近づけないほどの温度のため先程の苦戦から一転キラメイジャーたちを圧倒し始める。

そのまま彼らを倒そうとするも、モンストーンを追いかけてきたクリスタリア宝路が登場。
さらにキラメイシルバーへと変身した宝路にベチャットを向かわせ、モンスタートラックで轢き潰そうとしたが、
彼の怪力の前に受け止められてしまい、シャイニーブレイカーの攻撃で瞬く間にベチャットは全滅。

「小細工はやめて堂々と戦え!」というキラメイシルバーの声に答え、隕石落としを含めた全力の力をぶつけるも、
それをことごとく退けたキラメイシルバーに対し、巨大隕石を呼び寄せて地球諸共粉砕してしまおうとしたが、
シャイニングビームアタックに貫かれ爆散した。

この邪面師闇エナジーの収集に関して言及していないため、最初から邪面獣との連携を考えられていなかった模様。
能力自体も地球への大規模攻撃を見据えたものであった。
なお次話であるエピソード13では単独で活動していた邪面獣ハエジゴクシェルガが登場しているが、
前述の通りこの邪面師との関係性は無い。恐らくこの邪面師が投入された時期に前後する形で送り込まれていたと思われる。
もしかするとハエジゴクシェルガが成長するまでの時間を稼ぐ目的で、キラメイジャー側の目を邪面師に釘付けにするつもりもあったのかもしれない。


【余談】

赤ベースの素体はマンリキ邪面オーブン邪面から引き継いだもの。

邪面のモチーフが初めて地球の固有文化ではない自然現象である邪面師。
隕石を落として地球を攻撃する作戦の都合上、地球だけに限定して選ぶことが出来なかったのだろう。
邪面の説明に際しても地球の~とは紹介されていない。
まぁ、「宇宙から地球へ落下してきた石」というのは若干文面が寂しい気もするのだが、それ以上に表現するのは難しいだろう。

スーパー戦隊シリーズ恒例となる「追加戦士に倒される、既存メンバーでは歯が立たない強力な怪人枠」の邪面師だが、
キラメイジャー達に倒されるあと一歩のところから謎の存在によるパワーアップによって一気にヒーローを蹴散らし逆に追い詰める、というかなり珍しい展開を見せた存在となった。

インセキ邪面を強化させた謎の存在、モンストーンはクリスタリア宝路と因縁の有る存在(ただ個体は別)であり、
それによりパワーアップした邪面師と、過去モンストーンが体内に吸収されてしまったことで人智を超えた力を得た宝路というのは、同じ境遇で力を得た者同士の激突でもあった。
どちらに軍配が上がったかは言わずもがな。

楕円形の隕石はどことなくエイリアンの後頭部が長いデザインを思わせる。
なお隕石を呼ぶときに口にしていた「ベントラー」とは、ジョージ・ヴァン・タッセルというアメリカのUFOコンタクティが元ネタと思われる。
宇宙語で宇宙戦を意味するものとして主張していたもので、日本のUFO愛好家団体が「宇宙戦を呼び出す呪文」として紹介した結果広まった、とされている。

最終更新:2020年12月09日 04:32