セッチャクザイ邪面

「愛の接着剤を受け取りなさい~!」

【名前】 セッチャクザイ邪面
【読み方】 せっちゃくざいじゃめん
【声】 葉山翔太
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー
【登場話】 エピソード20「あぶないペア」
【所属】 ヨドンヘイム/ヨドン軍
【分類】 邪面師
【素体スーツの色】
【手袋/マント/ブーツの色】 紫/紫(裏地は銀)/紫
【邪面】 接着剤→物と物をくっつける地球の合成商品
【担当邪面獣 邪面獣セッチャクザイシェルガ
【作戦名】 地獄接着剤作戦
【一口メモ】 接着面の相性が悪くても、くっついているうちに離れがたくなるものです
【モチーフ】 接着剤、接着剤のチューブ

【詳細】

ベチャットが地球の合成商品「接着剤」を模した邪面をかぶって昇格した邪面師

黄色い接着剤のチューブを象った邪面を被っているが、残り少ない接着剤をチューブの下の方を巻き取るように押し出した結果蓋の隙間から外に漏れ出してしまった、
というイメージのデザインになっている。
チューブに張り付くように水色の顔があるが、漏れた接着剤で人面を貼り付けたような印象を受け、赤いツリ目と歪んだ三角形のような口が特徴的。

邪面頭頂部の蓋を取り外し、そこから接着剤を出してあらゆる物体を強力に接着する能力を持つ。
地球人と様々な物品をくっつけて苦しめる「地獄接着剤作戦」を実行し、邪面獣セッチャクザイシェルガを呼び寄せるのが目的。

「接着剤は異なる素材のものもくっつけることが出来る優れもの。ロマンチックでしょう?」という劇中のセリフに現れているように、自分自身を愛のキューピッドと豪語する邪面師
しかし通行人を街灯にくっつけたり、ゴミ箱をくっつけたりとやっている行為は迷惑行為以外の何物でもないが、本人はそれを善行と考えているらしく、時雨の糾弾に対しても自説を曲げず、為朝からは「わけわかんねーこと言いやがって!」と激怒されている。

その接着強度は凄まじく、接着剤を塗りつけたマンホールは投げつけた建物の壁に垂直に接着され微動だにせず、
公式サイト等によればセッチャクザイ邪面を倒さない限り決して剥がれることはないという。

接着剤で武器をくっつけられてしまうため接近戦をうかつに仕掛けられず、かといって遠距離攻撃も跳弾攻撃を見越して自分の周囲に接着剤をばらまいて防ぐ等、
能力の使い所はしっかり見極めている辺り、ただの愉快犯ではない。
跳弾してくるであろうことを見越しているということは、事前にキラメイジャー達の戦闘を分析していた可能性もある。

エピソード20開始直後から活動しており、通行人を街灯や看板、自転車等と接着して苦しめていた。
そこを察知され、充瑠はその時点で補習を受けていたが通報を優先して抜け出し、5人揃ったキラメイジャーはチェンジして応戦する。
名乗りを上げたキラメイジャー達へ接着剤を発射するも、回避できた4人はともかく、反応が遅れた充瑠は右手に接着剤を受けてしまう。
他のメンバーの攻撃に対し接着剤を有効に使いながら立ち回るも、そこへ堂々と補習を抜け出した充瑠を怪しんだ同級生の柿原瑞希が現れたため、彼女をターゲットにして接着剤を塗りたくったマンホールを投げつけてくっつけてしまおうとする。
既のところで充瑠が彼女の手を取って回避に成功したのだが、彼女の手を掴んだのは先程邪面師の接着剤を受けてしまった右手であり、離れることが出来なくなってしまう。
一方セッチャクザイ邪面はキャップを外したまま行動していたところを小夜に抑え込まれ、為朝がキラメイバレットでチューブの先端を塞いでしまったため撤退する。

邪面師を逃した後、くっついてしまった手は倒してしまわないと剥がせないことが判明。
やむを得ずCARATに帰還したキラメイジャー達の正体が有名人ばかりだったことに感動する瑞希だったが、キラメイレッドが変身したままであることに興味を持ち、
彼もまた有名人だと思いこんで変身を解除してほしいと懇願。
同級生であるため彼女に正体を知られるわけには行かないと変身解除を頑なにしない充瑠だったが、そこへ事情を知らない宝路がやってきて充瑠が彼女を見せびらかしに来たと誤解し名前を口にしてしまう。

正体がバレてしまい、思わず本性をさらけ出してしまった瑞希は補習中だったことを思い出したため充瑠と共に学校に戻るのだが…

一方、チューブ先端に詰まった弾丸を取り外せたセッチャクザイ邪面は活動を再開。
充瑠が学校に戻ったため残された4人が対処に向かうも、現れた地点がゴミを回収する倉庫だったため、接着剤まみれのごみとくっついてしまい瀬奈(タンスを跳び箱よろしく飛び越えようとしたポーズ)と小夜(何故かお尻から冷蔵庫の中にはまり込んでいるポーズ)が被害にあっていた。
充瑠からキラメイソードを狩りた時雨が巧みな剣裁きで投げつけられるゴミを当たらず弾き飛ばしてみせるが、接着剤を詰めた袋を切ってしまい全身にそれを浴びてしまったため立て続けに投げられたマネキンを受け止めたことで彼もまた餌食に。
と、そこへ再び充瑠と手がくっついてしまったままの瑞希が駆けつける。

充瑠の言葉に心を動かされた瑞希との共同作業でキラメイチェンジし二人で名乗りを上げたキラメイレッドを見て「コチャク(固着)な~!」と言いつつ彼らめがけて接着剤を発射するも、息のあったコンビネーションで尽く避けられてしまったため、
最後の手段とばかりに接着剤を塗ったベチャットを投げつけて充瑠を行動不能にしてしまう。
「素晴らしいフィーリングカップルの出来上がり」と満足げに距離を詰めるセッチャクザイ邪面だったが、ピンチのはずの瑞希はなぜか勝ち誇り、
その様子を訝しむも背後から、自分が周囲に撒き散らした接着剤を使って大量の粗大ごみ諸々をくっつけた「ワンダーハンマー」を構えた宝路と為朝が現れる。
彼らが逃げ回っていたのは武器を作る時間稼ぎ兼、合流地点への誘導であり、まんまと作戦にハマってしまったことを察するも時既に遅し。
振り上げられたワンダーハンマーを前に命乞いどころか「このハンマーが私の運命の相手!」と言い残し、押しつぶされて爆散した。

セッチャクザイ邪面が倒された後、接着剤の効果が切れたためワンダーハンマーは瓦礫に戻り、充瑠の背中にくっついたベチャットも開放される(その直後為朝の攻撃で倒された)。
しかし何故か充瑠と瑞希の繋げられた手は剥がれること無いまま、現れた邪面獣セッチャクザイシェルガとの巨大戦闘に移行することとなる。

【余談】

赤ベースの素体はインセキ邪面の流用。
マンリキ邪面オーブン邪面→インセキ邪面→セッチャクザイ邪面に使われた後、スピーカー邪面の素体へと用いられた。

愛のキューピッドを自称しているが、くっつける対象は自分自身が選んでいるためそれは単なる押しつけに過ぎない。
しかも瑞希に向けてマンホールを投げつけたシーンはよく見ると頭を狙って飛んでいるため、もし充瑠が彼女を引き寄せなければ頭とマンホールが接着してさぁ大変…では済まないシャレにならない事態になるところだった。

接着剤をモチーフにした怪人はこれが初めてだが、戦隊メンバーが他の誰かとくっついてしまうエピソードは意外と多い。
星獣戦隊ギンガマンボンブス侍戦隊シンケンジャーモチベトリ特命戦隊ゴーバスターズジシャクロイド等。


最終更新:2021年02月11日 03:44