ボッコワウス

「ワシの前で揉めるでない!」

【名前】 ボッコワウス
【読み方】 ぼっこわうす
【声】 中田譲治
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【初登場話】 第1カイ「キカイ世界はキキカイカイ!」
【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝
【分類】 キカイノイド
【世界】 キカイトピア
【一口メモ】 不明
【モチーフ】 不明
【名前の由来】 ぶっ壊す

【詳細】

キカイトピアを統治するトジテンド王朝の巨大な機械の王。

選民思想に凝り固まった傲慢な王であり、他の幹部諸共地球人や自分達以外のキカイノイドを見下している。
幹部クラスが見上げるほどの巨体で、巨大なグレイブモノリスから頭と右腕のみを露出させたという異様な外見を持つ。
ペットとしてかわいがっているゲゲは左肩?のひし形の空洞部分に常駐させており、彼に対しては「ワシの可愛いゲゲ」と呼びかけ猫なで声を出すが、幹部クラスといえども機嫌を損ねると右腕で床をぶっ叩き、自らと一体化しているトジテンドパレスを揺るがすほどの壁ドンならぬ「床ドン」で威圧する。

数多の並行世界をトジルギアで封じ込め制圧した張本人であり、唯一封じ込められずキカイトピアと一部が融合してしまった人間界がそのままなのが気に食わず癇癪を起こしていた。
しかしペットとして可愛がっているゲゲの言葉を受け、閉じ込めることが出来なかった人間界を武力で制圧しようと行動を開始する。

自分の前で揉められるのを嫌い、バラシタラとイジルデが揉めると床ドン発動で黙らせるのがお約束。
また送り出したワルドがトジテンドパレスにいると知ると「サボっている」認定をして無理やり送り出している。

第5カイではトジルギアが破壊されることで封じ込められた平行世界が解放されてしまうことを知り激怒していた。
実際は開発者?のイジルデも第4カイでブルーンから指摘されるまで把握しておらず、彼の口封じに走ったがその騒動で知りうることになったのだろうか。
バラシタラが知ったらまず告げ口しそうであるし、何よりボッコワウスの隣にも同様に告げ口しそうなゲゲもいるわけなので、どうやって知り得たのかは可能性の域を出ていない。

ボッコワウスが埋め込まれているような、沈み込んでいるような板は「グレイブモノリス」と呼ばれるもので王朝に代々君臨してきた大王の亡骸と力を集結させ蓄積してきたものであり、必要に応じて人型サイズのバトルモードで行動することが可能。
ただ第48カイという物語もほぼ最終カイという状況で披露したのみで、基本的に外敵への対応はバラシタラやイジルデら部下に任せっきりにしている。

そもそもトジテンドの侵略とはイジルデが開発したトジルギアによってその世界そのものを封じ込めることで制圧するというものであったため、武力衝突そのものが介在されない。
海賊トピアに攻め込んだ際にはゴールドツイカー一家に逆に乗り込まれた上ギアのデータを奪われるという大失態をしでかしたため、完成したトジルギアを用いた世界そのものの封じ込めに作戦を変更したとも考えられる。

故に軍団長であるバラシタラはともかくとして、トジテンド王朝が持つ軍事力自体はクダックから始まるキカイノイドの兵士達であり、庶民キカイノイドを徴兵する等する、地球各地で見られるような軍事体制を整えている様子は見られない。
クダックらもイジルデが開発したキカイノイドであり、巨大なクダイテストの存在があるため戦力としては十分と思われるものの、幹部クラスが2名のみという状態故にまともな集団戦を行えるはずもなく。
そういった大規模戦闘の経験が乏しいからこそ、トジルギアやワルド等に人間界の侵攻を頼るしか無い…という大きな欠点を抱えている。

ボッコワウス自身もおおよそ指揮官としての適性はなく、重用している者の発言で自身の考えをころっと変えてしまうあたり典型的な暴君である。 
一応イジルデが作ったものを評価し、そのウラに五色田夫妻の研究データを盗作した事実があろうが、「イチから作り上げたハカイザー」と堂々と大嘘を言ってのけようが構わず認める等度量自体はある。
そこまで興味はないのかもしれないが。

終盤では幹部が相次いで殉職し、トジテンドパレスまで乗り込んできたゼンカイジャー達に対し、「背中が弱点」とこれまで寵愛していたゲゲにバラされたことに激昂しそのまま粉砕してしまう。
しかし自分の行いだと自覚せずにゼンカイジャー達によるものだと見事に認識をすり替え、全てのトジルギアを吸収しつつ、モノリスから抜け出しバトルモードに変形して相対。

イワヤマトピアの力でフィールドをいつもの採掘場へ変更した後、歴代のスーパー戦隊が活躍する世界を閉じ込めたトジルギアの力を駆使してゼンカイジャーらを追い詰めた。

【余談】

名前の由来は「ぶっ壊す」の北東北、南東北で使われる方言で言い表した「ぼっこわす」と思われる。

声の担当は中田譲治氏。
超獣戦隊ライブマンにて大教授ビアスを演じて以降、多くの幹部怪人を演じている。
元は俳優として超新星フラッシュマンにてサー・カウラーを俳優として演じたことが初参加となり、ビアスから22年後、海賊戦隊ゴーカイジャーにて宇宙帝国ザンギャックにて重要ポジションにいる大科学者ザイエンを演じ、その後アザルド(ジュウオウジャー)、タンクジョウ(リュウソウジャー)といった幹部怪人の声を当てた。

敵の首領役として見ればビアス以来約30年以上ぶりのレギュラー出演となる。

最終更新:2022年07月27日 02:08