【詳細】
爬虫類を思わせる下半身を持つ悪魔がターコイズブルーの折り紙をカンガルーを模して組み上げた装甲を被った姿をしている。
カンガルーの遺伝子情報を獲得したことで高い機動力を有し、さながら全身がスプリングであるかのように軽快に跳ね回る。
また両腕に装着した「ガルーバルーン」が打撃力を強力にし、衝撃波を生むほどの強烈なストロングパンチを放ち攻撃する。
腹部にはポケットを持ち、カンガルーの子供が同じく折り紙で再現されたものを潜ませているが、実はポケットの内部に爆弾を隠し持っていて、膨張が限界に達することで爆発する性質を持つ。
この
デッドマンを生み出した工藤康は弁護士でありながら裁判長と共に
デッドマンズと取引し、数々の事件で自分が勝てるように強迫行為を行っていた。
このように勝つためには手段を選ばないという契約者の性質が腹部の爆弾に反映されているのかもしれない。
交通事故を起こした江口剛志の弁護人として登場。
江口を無罪にするべく、カンガルー・
デッドマンを操り裁判の証人を出廷させないようにしたりしていたが、
一輝はバイスを工藤に呼び出された証人として出廷予定の女性のスマートフォンに憑依させることで、脅迫現場をバイスに録画させていた。
これによって工藤の行いが明るみとなり、「フェイク映像だ」と言い逃れしようとしたものの、密かに
カンガループロトバイスタンプを使ってカンガルー・
デッドマンを呼び出し法廷で暴れさせる。
すかさず一輝は仮面ライダーリバイへと変身し、仮面ライダーバイスとして実体化したバイスに法廷の外へと投げ出されたため、カンガルー・
デッドマンは外の公園内で両ライダーと激突する。
ストロングパンチと軽快なフットワークで二人を追い詰め、「意外と強いな…」と一輝に言わしめた後腹部から爆弾を取り出して爆破するも、
マンモスゲノムへとゲノムチェンジしたバイスのグレイシャシールドに防がれ「元ネタが小賢しいと戦い方も小賢しい」と契約者を揶揄するような言葉を吐かれ飛びかかったが、バイスの構えるシールドへスパーキングが如く連撃を見舞うも通じずドロップキックを受けて大きく吹き飛んでしまう。
そしてメガロドンゲノムへとチェンジしたリバイのディヴァインソードでガルーバルーンを破壊されてしまったためストロングパンチを放てなくなり弱体化。
続けてライオンゲノムへとゲノムチェンジしさらにリミックス変身でリバイスライオンとなり、公園内を跳ね回って逃げ惑うカンガルー・
デッドマンを追撃。
ライオンスタンピングフィニッシュを発動したリバイスライオンの突撃を受け爆散した。
しかしその後、一輝らの戦いぶりを拍手で称賛する工藤が現れ、その後ろから裁判長が「
カンガループロトバイスタンプを被告人である江口が持ち逃げした」と証言。
工藤が
デッドマンの契約者である「証拠」がなくなったとして不敵に笑う彼は、一輝らの前から立ち去るのだった。
その後江口は友人らと食事をしているところへ
フェニックスが突撃し身体検査を受けるも、当然
プロトバイスタンプは不所持。
一方の工藤は、実はカンガルー・
デッドマンが撃破された直後姿を表す前に裁判長へ
バイスタンプを預けており、そのまま彼と接触せず事務所へ戻った後合流して
バイスタンプを受け取る予定だったのだが、その現場を一輝に抑えられてしまった。
つまり、あの裁判に参加していた判決を下す決定権を持つ裁判長まで、工藤とグルだったのだ(これに関して被告人である江口がどの程度関わっていたのかは定かではない)。
悪魔の力に手を出した理由は不明だが、「努力なんて虚しいだけだ!そう思ってる奴らは大勢いるよ…」と吐き捨てている様子からして、
何かしらの努力では覆せない挫折を味わった経験があるのかもしれない。
だからといって、犯罪に手を染めてまで勝訴しようとするのは論外である。
【余談】
カンガルーをモチーフとした怪人は珍しい。
このデッドマンがボクシングスタイルで戦うのは、オス同士が前足を使って殴り合うように争うことから来ていると思われる。争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!
ちなみにカンガルーは発達した尾と脚を持ち飛び跳ねて移動するのは有名だが、その構造から後退することが出来ない。
本文中にもあるように弁護士という社会的地位の在る人間が契約者で、しかも裁判長までその弁護士とグルという展開になったが、後に心理カウンセラーにも
デッドマンズの理念に共感した人物がいたことが判明している。
契約者である工藤康を演じたのは鎧武外伝
仮面ライダーバロンにて
アルフレッド/仮面ライダータイラントを演じた河相我聞氏。
自分の力を過信した結果破滅する末路を辿った点で共通しているが、アルフレッドも工藤も結果的に自分の行いが破滅に通じたことも似通っている。
自業自得。
最終更新:2024年12月05日 01:06