デッドマン

【名前】 デッドマン
【読み方】 でっどまん
【登場作品】 仮面ライダーリバイス
【分類】 敵怪人
【名前の由来】 死人

【詳細】

仮面ライダーリバイスに登場する敵怪人の総称。

バイスタンプ、あるいはプロトバイスタンプの力で人間の体に潜む悪魔が実体化し、それに応じて押印済みの契約書も共に出現、それが折りたたまれてアーマーとなり悪魔の上半身に装着され誕生する。

公式サイトでは「悪魔獣」とされる存在らしく、実体化した悪魔はバイスタンプに格納された遺伝子情報に沿った能力を獲得し、バッタの遺伝子を獲得したデッドマンは高いジャンプ力を発揮しTレックスの遺伝子を獲得したデッドマンはあらゆる物を噛み砕く力を得る。

デッドマンとなる悪魔がどういう姿をしているのかは下半身で判別ができる。
現在3種類の姿が確認されており、昆虫を思わせる緑色の甲殻に覆われたタイプ、毛深い身体の野獣を思わせるタイプ、爬虫類のような細かい鱗に覆われた体皮を持つタイプが登場している。
悪魔たちは仮面のような顔らしき部分を持ち、個体ごとに色が違うがデザインは共通している。
デッドマンフェーズ1のどこかにその仮面を持つが、個体ごとに部位は異なる上大きさも違う。
仮面が元々複数あったりするフェーズ1はより上位形態や特殊な強化状態になる例が多い。

「悪魔」というだけあって登場したデッドマンは破壊衝動の塊のような存在で、ひたすらに暴れている。
出現する際の契約書がどれほどの効力を発揮しているのかは不明だが、仮面ライダーリバイ&バイスの必殺技であるスタンピングフィニッシュには悪魔の契約を解除する効果があるとされている。

契約者が死ぬと悪魔も死ぬようだが、デッドマンはそれに含まれない。
第1話でリバイスドライバーの扱いに失敗し、レックス・デッドマンを出現させてしまった門田ヒロミは以後、宿していた悪魔が消滅していることが語られているものの、幾つかデッドマンが撃破された後再出現している場面が確認されている。
第10話に登場した詐欺師グループが生み出したブラキオ・デッドマンは倒された後も、カゲロウが再びプロトバイスタンプを使うことで再出現している。
灰谷天彦はプラナリア・デッドマンを量産する作戦を立てていたこともあってか、かなりの数のデッドマンを生み出しているものの、これといった負担があるようには見られない。
再生怪人ならぬ再生産怪人。
カンガルー・デッドマンを生み出した工藤康も違うプロトバイスタンプを使い、サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2となっている。

デッドマンズがプロトバイスタンプをフェニックスから強奪し、この悪魔獣を生み出しているのはギフを復活させるための生贄にするため。

そのため強力なデッドマンを生み出せる人間を探しており、闇医者として働くオルテカは邪心のある人間を探してはスタンプを自ら使わせるように仕向け、フリオは拉致した人間に強引にスタンプを押すことでデッドマンを生み出している。

デッドマンにはその状態に応じたフェーズと呼ばれる位階が存在する。以下はそのフェーズごとの特徴。

フェーズ1

人間にプロトバイスタンプを押印することで初めて実体化した姿。
バイスタンプが持つ人間の悪性を分離して実体化させる機能によるもの。
実体化の際に契約書が折りたたまれて装甲になり、獲得した遺伝子情報の元である生物をまるで折り紙で再現したような形状の上半身が特徴。
契約に使ったプロトバイスタンプを通してある程度のコントロールが可能だが、知能があまり高くなく破壊衝動が強い。
契約書が装甲になっているのは、悪魔を契約で縛ることが意識されている可能性がある。

フェーズ2

デッドマンが契約書に変化し、フェーズ1の際に使ったプロトバイスタンプで契約印を押すことで誕生する。
契約者とデッドマンが一体化し、より強力な悪魔となった姿。
フェーズ1とはジャンルが違うレベルで見た目が変わっていて、人間の遺伝子とプロトバイスタンプに格納された遺伝子がより混ざりあったような醜悪な姿をしている。
下半身はベースとなった悪魔の種類に応じて異なるが、よりスタイリッシュな細身の形状となった。
能力がより高まるぶん、悪魔と一体化してしまっているため、人間としての姿に戻れなくなる。

フェーズ3

フェーズ2がギフのミイラの前に立ち、「洗礼」を受け入れることで到達する。
デッドマンとしての外見はフェーズ2と変わらないが、任意で人間としての姿に戻れるようになっている。
フェーズ3ギフテクスとも呼ばれ、ギフ復活のための礎に成りうる重要な位置にいる。

フェーズ4

アノマロカリス・デッドマンのみが該当する特殊な位階。
ウルフ・デッドマン ライオットのその力から「フェーズ4」とされる場合もある。
復活の進むギフそのものと一体化した状態。

【余談】

デッドマンとは「死人」を意味する。
人としては死に悪魔として生きる者達のためか。

幹部達がテキーラの銘柄に由来する名前なのは、テキーラの名産地であるメキシコには「死者の日」と呼ばれる風習があるためと思われる。

命名法則は「○○(スタンプに格納された遺伝子を持つ生物名)+・デッドマン」。
フェーズ2以降は半角スペースを挟んでフェーズ2、フェーズ3等がつくが、ウルフ・デッドマンらのようにフェーズ3だが名前に含まれない場合や、プラナリア・デッドマン フェーズ2サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2のように公式サイトの「デッドマン」の項目に登録された時点でフェーズ2だった場合、位階が上昇しても登録名は変化しない。

スーツは仮面ライダーセイバーメギド怪人と同じく、上半身と下半身でパーツを分割し組み合わせる方式。
仮面ライダーキバファンガイア仮面ライダービルドスマッシュらと同様の方式となっている。
下半身は野獣タイプ、昆虫タイプ、爬虫類タイプの3種類用意され、フェーズ2バージョンも同様に用意されているため系6種類。
上半身パーツは近年のライダー怪人に見られるようにかなりの頻度で改造されており、フェーズ2であってもそれは同様に改造されている。
特にコング・デッドマン フェーズ2オランウータン・デッドマン フェーズ2からマンドリル・デッドマン フェーズ2といずれもフェーズ2のデッドマンに改造されている。

コアラ・デッドマンは複数のデッドマンのパーツをツギハギする形で改造されているが、こういった形での改造は比較的珍しい。

ちなみに放送終了後に発刊された『ヒーロー×デビルズ スクリプチャー』によると、各フェースごとに『契約悪魔』と『動物遺伝子』に因んだ造形がなされてるらしい。
具体的には『フェーズ1』はフェーズ2という怪人型にシフトする怪獣型ということと、『悪魔の契約書』が紙ということでモチーフは折り紙。契約書そのものが具現化して折り重なり、蛇腹や折り目、パーツの端々の裏面の白地のような挿し色など折り紙のような質感の装甲を纏っている。
なお、折り紙モチーフはデザイナー自身の発案で最初は良かれと思っていたが、本来のモチーフの動物と兼ね合わせるのに一部で苦労したとのこと。
『フェーズ2』ではフェーズ1の装甲と化していた契約書が裏返り、怪人化したデッドマンに『衣類』として一体化してる状態。加えて、『動物の遺伝子』という要素から、別の生物の角を頭部から生やすキマイラ要素を持っている。余談として、デッドマンには毛むくじゃらの哺乳類系、鱗状の爬虫類系、外骨格の甲虫系の3種類の下半身スーツがあったが、同様に『キマイラ要素』として敢えてモチーフの動物とチクハグにしていたこともあった。
『フェーズ3』は、「悪魔と言えば角と尻尾(翼はどうなのは不明だが)!」というコンセプトと言うことで、フェーズ2とは別にさらにもう1種類の生物の角、さらに臀部から何かの動物の(尻尾以外の)パーツを生やしているほか、『遺伝子』というテーマからネジレ獣のように身体のどこかに螺旋を巻いた部位があるとのこと。


最終更新:2024年03月12日 16:59