「私の息子は犯罪などしない、私と同じ医学の道に進むんだ!」
【詳細】
登場時点ですでに上級契約済みで
フェーズ2へと進化を果たしているため、
フェーズ1がどのような姿だったのかは不明。
両肩に備わる
デッドマン共通の顔パーツと、蜂の腹部のようなパーツが尾のように腰のあたりにあるから昆虫系の悪魔だったことが伺い知れる。
フェーズ2の現在はチーターの面影は全く無い赤く染まった顔面を持つ恐ろしい姿で、チーターのまだら模様を思わせる部分は赤く血走った目のようになっている。
恐らく頭部はチーターが人間の顔を咥えているイメージと思われるが、胴体には赤丸が点々とついたジャケットを着用し首元にはチーターの尾を思わせる赤いマフラーを巻いている。
両腕、両肩にはガゼルの角が無数に突き出ている。
上級契約を果たしたことで契約者と一体化し二度と元に戻れない代わりに強大な力を獲得している。
特にその力を走力、瞬発力に極集中させており、これまでに確認された
デッドマンの中でも随一の強走力を有する。
単純なスピード勝負で敵うものは存在せず、あらゆる障害をそのスピードで突破、両手の鋭い爪ですれ違いざまに対象を切り裂いて攻撃する。
この
デッドマンと契約したのは前園孝治という初老の男性。
彼は乃木城病院の院長を務める社会的にも成功した人間と言えるが、彼の息子の前園仁志は非行に走り、通っている私立大白水学園で問題を起こして停学処分を受けていた。
停学中であってもなお友人達と共に悪行を重ね窃盗を行っていたため警察からもマークされており、息子を捕まえさせまいとして
デッドマンの力を行使する。
ここまでは歪んだ形ではあるが、息子思いの父親と言えなくもない。
しかしこの契約者が息子を守るのは、「息子に前科をつけさせないため」である。
大きな病院の院長である前園は息子もまた医者にすることを願っていて、そのために仁志が起こした犯罪を隠蔽する目的で活動していた。
警官を襲うのも息子達の逮捕を妨害するためで、窃盗団が警察に捕まりそうになると現れて彼らを逃し、警官の追跡もその強走力を持って振り切っていた。
よく考えると、
フェーズ2ということは人間に戻れないため、大病院の院長ともあろう者がかなりの期間職場に姿を見せなかったことになるのだが、権力者故に口八丁で誤魔化したか?
仮面ライダー図鑑では「その姿のまま自宅にも職場にも戻ることができず、行方不明扱いになっていた」ということが判明した。ますますもって何してんだ。
第7話冒頭にて
フェニックス本部に呼び出された一輝とバイス(ガンデフォン憑依状態で同行)。
彼らは狩先と若林からこの
デッドマンを倒し、
バイスタンプを回収するよう指示を受けていた。
そしてしあわせ湯に戻ってきた一輝らはぶーさんこと、伊良部正造から犯行グループが来ていた服から彼らが私立大白水学園の関係者で、最近停学処分となった生徒が4人いた情報を手に入れる。
やってきた門田ヒロミによって窃盗団が現れたことを知る一輝は現場に急行し、倉庫内で追い詰められた彼らを守るように現れたチーター・
デッドマンと交戦状態に入る。
リバイ&バイスに変身した一輝らの攻撃は
デッドマンを捉えられず、マンモスゲノムのマンモスガッシャーも軽々とかわし、イーグルゲノムへゲノムチェンジした後、リミックス変身でリバイスイーグルへと変身するも逆に背中に乗っかられてしまい危うく倉庫の外壁にぶつかりかけたため、その寸前でリミックス変身を解除。
倒れ伏すライダーたちを小馬鹿にしその場から逃げ去った。
その後何度も助けに現れたことから仁志からも正体が自分の父親であると見抜かれており、警察に自首しようとするも交番の壁をぶち破って現れ警官に暴行。
そのまま息子を無理矢理連れて行こうとするがそこへ一輝が現れる。
そして上述のセリフを叫ぶも、その行いが子供を信じない親のエゴであることを一輝に指摘されたため激怒。
「日本一のおせっかい」を自称する一輝がライダーへと変身。
息子を放ってリバイ&バイスと戦い始め、そこへ
仮面ライダーエビルも現れる。
執拗にリバイを攻撃してくるイビルだったが、門田ヒロミがジャッカルバイスタンプと
デモンズドライバーを携えて参戦。
バイスタンプをリバイへ投げ渡し、自らは仮面ライダーデモンズへと変身してエビルと相対する門田の救援でチーター・
デッドマンのみに集中できるようになったため、一輝はリバイ ジャッカルゲノムへとゲノムチェンジし、リバイスジャッカルへとリミックス変身(?)しスケボーとなったバイスとの連携でチーター・
デッドマンを圧倒。
そしてジャッカルスタンピングフィニッシュによって契約者と分離させられ、そのままバイスの3コール後爆散した。
人間に戻った前園孝治だったが、捕獲に現れた
フェニックスの隊員たちに向けて「金なら払うから」と金で解決しようとしたり、「上のものを呼んできなさい」と自身の権力を使おうとするも、そこに現れた息子の言葉を受け「私が間違っていたというのか…?」と愕然。
「まだ子育ては終わってないからやり直せる」という一輝の言葉でその事実を受け止め、項垂れるのだった。
【余談】
またこの
デッドマン、非常に珍しいことに、
仮面ライダーによく使われるのと同じスペック表記でその身体能力が判明している。
第7話冒頭の映像によれば
- 身長:200.8cm
- 体重:86.5kg
- パンチ力:6.1t
- キック力:19.7t
- ジャンプ力:26m
- 走力:2.1s(/100m)
であるとのこと。
身長と体重が設定されているのはスーパー戦側でも見られるが、他の数値の設定が明かされるのは類を見ない。
人間態である前園孝治氏を演じたのは橋爪淳氏。
ゴジラシリーズにてVSスペースゴジラ等に出演し、ウルトラマンシリーズでもウルトラマンZにてレギュラー出演を果たしている。
ニチアサ作品ではリバイスが初出演となり、スーパー戦隊シリーズへは未出演。
日本四大特撮とされる作品群では唯一スーパー戦隊シリーズに出演を果たしていないため、少々特殊な形での三大特撮制覇となっている(あるいは戦隊参加での四大出演制覇までのリーチが掛かっている)。
最終更新:2024年12月04日 23:34