ラフレシア・デッドマン

木村昴「全部片が付いたら、またサッカーしようぜ」

【名前】 ラフレシア・デッドマン
【読み方】 らふれしあ・でっどまん
【登場作品】 仮面ライダーリバイス
【登場話】 第30話「声優!SAY ME!青春のあとしまつ!」
第31話「幻想の導き、夢のあとさき」
【分類】 デッドマン
フェーズ フェーズ1
プロトバイスタンプ ラフレシアプロトバイスタンプ
【悪魔】 野獣系
【契約者】 木村昴
【特色/力】 悪臭
【モチーフ】 ラフレシア

【詳細】

何者かが使用したラフレシアプロトバイスタンプにより、人間に生来より宿る悪性が解放され実体化したデッドマン

ラフレシアのような5枚の巨大な花弁をかたどった頭部が特徴的で、中央部分に悪魔の顔を持つ。
素体となる悪魔は毛むくじゃらの野獣タイプ。
強烈な臭気を放ち相手の行動を妨害する他、光弾を放って攻撃し、両腕は鋭い爪を持つ。
実体化直後のフェーズ1だが、復活したギフの影響を受け凶暴化し、攻撃力などが強化されている。
契約者曰く「そこまで凶暴なやつではなかった」らしいが…。

第30話にて久々に登場したデッドマン
一輝とバイスがラジオ収録のゲスト出演のため訪れていた放送局を襲撃し、悪臭を放って仮面ライダーリバイ&バイスを苦しめる(バイスカマキリゲノム「目に染みる臭さ」)。
特に嗅覚などの感覚が鋭い悪魔であるバイスにとって、ラフレシア・デッドマンの放つ激臭は効果てきめんであり、度々浴びせられては悶絶したり嘔吐するなどとても苦しんでいた。
同じく悪魔であるラブコフも悪臭に耐えられず、嘔吐しながらあちこち走り回った挙げ句壁に激突して気絶している。

戦闘では紫色の光弾や両腕の爪を使って行動し、ライオンゲノム、カマキリゲノム、マンモスゲノムと次々にゲノムチェンジするリバイ&バイスと互角に渡り合う。
だが悪臭のダメージが大きいバイスを助けるため、リバイが発動したマンモススタンピングフィニッシュで大きなダメージを受けたため壁をぶち抜いてその場から逃走する。

その後姿をくらませている間、ラフレシア・デッドマンの悪臭を受けていた一輝はしあわせ湯を訪れたかつての先輩、木村昴と話している途中、デッドマンの持つ真の力、幻覚を見せる能力によってかつての記憶を追体験することとなる。

ジーコこと池山浩二と高校時代のやり取りを忘れている一輝は、高校のサッカー場を訪れていたがそこには誰も居なかった。
帰ろうとしたとこへ、かつて倒したはずのサーベルタイガー・デッドマン フェーズ2が登場。
倒したはずのデッドマンの再出現、さらにかつて行ったやり取りの焼き直しという状況だが、幻覚の自覚がない一輝は仮面ライダーリバイスへと変身。

当時サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2と戦ったのはリバイバリッドレックスゲノムだったが、今ではそれを遥かに上回る仮面ライダーリバイスに変身できるため、一輝はデッドマンの反撃を物ともせず必殺技で粉砕する。

しかし全てはラフレシア・デッドマンの見せた幻覚であり、現実では突然暴れ始めた一輝を抑え込もうとさくらや連絡を受けた大二らが悪戦苦闘していた(ついでに捕まえようとしたらしい元フリオは殴り飛ばされた)。

どうにか一輝を取り押さえ拘束することに成功した者の、まだ幻覚の中にいる彼は目を覚まさない。
だが、サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2を撃破後、再び場所がサッカー場に移り変わったため、何かがおかしいと訝しむ一輝だった。

その後第31話。
幻覚に囚われた一輝が暴れて散らかした部屋の片付けをしていた五十嵐家と玉置豪。
テレビに映る逃走中のデッドマンの映像を見ていた玉置により、ラフレシアプロトバイスタンプを使ったラフレシアのデッドマンであることが判明する。

デッドマンを生み出した容疑者として、一輝と何らかの因縁があるらしきコージを調べようとする大二に対し、その場に居た木村は「ジーコはそんなやつじゃない」と弁護。
が、ラフレシア・デッドマンが現れたその場に居た以上調べる必要があるという大二は、フェニックスの隊員と共に彼の住居へ急行するも、そこには一輝と同じく室内で昏倒しているジーコの姿があった。

つまり池山浩二はデッドマンの被害者であり、契約者ではなかったのだ。

その頃出現したラフレシア・デッドマンをさくらが相手取っていたのだが、放つ激臭に大苦戦。
ラブコフは嘔吐しながら走り回って壁に激突し、ジャンヌに変身したさくらが飛びかかるも花弁に捉えられ至近距離から激臭を浴びて臨死体験する始末。
さらに幻覚作用が効果を発揮してさくらはそちらと戦い始めたため、ジョージ・狩崎の連絡を受けた大二がその場へ急行。
ホーリーライブへと変身し妹の代わりにラフレシア・デッドマンと戦い始める。

当初は優勢に戦っていた大二だったが、突如デッドマンギフスタンプの押印面が浮かび上がると突如凶暴化してしまう。

未だ幻覚を見ていた一輝だったが、高校時代浩二と交わした約束と夢の話を思い出すことで彼と和解を果たす。
それと共に夢から覚めた一輝は、今回の真実に気がつく。

ラフレシア・デッドマンの契約者は池山浩二ではなく、高校の先輩だった木村昴であった。
高校の同窓会で再開した一輝は昔の記憶を喪っている様子を見て、幻覚の世界で過去の記憶を掘り起こすことが出来るため、それを利用して彼に当時のことを思い出してもらおうという木村の思いやりによるものだった。
どのようにしてプロトバイスタンプを入手したのかは不明だが、玉置らがデッドマンズにいた時期にラフレシアプロトバイスタンプを見ていたようなので、その当時ばらまいたものの一つだったのかもしれない。

全て明かし、収録に行けないからと自分の役を浩二に変わってくれと連絡を入れる木村。
「そこまで凶暴なやつではなかった」というラフレシア・デッドマンを止めてくれと一輝に頭を下げた彼は上述のセリフを笑みとともに投げかけると、そのままフェニックス隊員と共にしあわせ湯を後にするのだった。

彼の思いを知り、高校の時の記憶を取り戻した一輝。
連行される木村に礼を言って頭を下げ、大二と戦うラフレシア・デッドマンの元へと急行する。

そして仮面ライダーリバイスへと変身すると、ホーリーライブと共にデッドマンを圧倒。
ローリングバイスタンプで様々な属性効果を実現しそれを宿し高速機動で戦うホーリーライブを捉えられず、雷と風の力で悪臭や幻覚ガスを吹き飛ばしてしまうリバイスには全く叶わず、サンダーゲイルバイスタンプをローリングバイスタンプのエナジーバイスキャナーでスキャンして発動したペインティングフィニッシュを受け爆散した。

しあわせ湯に戻ってきた一輝はバイスに、記憶を失っていたことについての真実を聞く。
バイスとの初契約を交わした幼少時、その契約によりバイスの力を使えば使うほど一輝の中から記憶と存在が消えていく、ということ。
つまり仮面ライダーに変身する度にバイスもまた実体化を果たし戦闘に参加するため、戦う度に…

【余談】

スーツはライオン・デッドマンの改造。

植物モチーフの怪人は令和ライダーシリーズ初。
仮面ライダーセイバーストリウスのデザインに樹木が含まれる程度。
仮面ライダージオウに登場するアナザーキカイも植物がモチーフだが、あちらは枯れ木、あるいは枯れ枝である。

このデッドマンが登場した第30、第31話では本人名義で複数人声優が出演しており、ラフレシア・デッドマンの契約者だった木村昴氏を筆頭に、第30話では鈴村健一氏(リュウタロスフィルムロイドなど)と神谷浩史(ショウ・ロンポー、ゴーストイマジンなど)が出演。
両者は仮面ライダー電王シリーズの作品で敵味方ではあるが共演しており、特撮番組を応援する「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」という番組を持っている。
第31話には伊藤美来女史(ラブコフ役でリバイスレギュラー出演)、堀川りょう氏(筋殻アクマロ)が本人役として出演している。
そのうち神谷氏と堀川氏は冬の劇場版にて地球外生命体のイザンギバリデロ役として出演した他、堀川氏は本編でもジュウガドライバー周りのシステムボイスを担当している。

特に木村昴氏はバイス/仮面ライダーバイス役でレギュラー出演している。
過去の特撮作品の出演についてはバイスのリンク先参照。

最終更新:2023年08月18日 01:04