ダグデド・ドゥジャルダン

「俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン!星はお手玉、命は駒。宇宙を遊び、万物を弄ぶ。
畏れ、敬い、ひれ伏して!従い、崇め、奉れ!!!!!」

【名前】 ダグデド・ドゥジャルダン
【読み方】 だぐでど・どぅじゃるだん
【声】 石田彰
【登場作品】 王様戦隊キングオージャー
【初登場話】 第27話「宇蟲王の到来」
【分類】 宇蟲王
【BMA】 クマムシ?
【異名】 全宇宙を掌握する史上最強の宇蟲王
【昆虫採集奥義】 エンド・オブ・ザ・ゲーム
【観察ポイント】 ラクレスに授けた「不死身を殺す力」を逆手に取られ、
ハスティー兄弟の反逆に敗北したようである。(第42話)
実は頭部のインキュベータースペースに【クマムシ】型の本体が隠されていたようである。(最終話)
【分布】 シュゴッダム(昼/第42話)
宇宙(第50話)
【好物】 お片付け
【モチーフ】 クマムシ、貴族、王族?
【名前の由来】 ドゥダルジャンヤマクマムシ

【詳細】

チキューの上、宇宙からやってきた「宇蟲王」を名乗る存在。

全ての昆虫生命体の創造主にして、全宇宙を掌握する史上最強の宇蟲王
シュゴッドソウルにも似た琥珀のような物体を頭につけ、全身を覆う白と青の外套を羽織っている。
配下の宇蟲五道化と呼ばれる者達に加え、大量のシュゴッドを引き連れチキューへやってきた。

性格は傲慢かつ、子供っぽくふとしたことでへそを曲げ機嫌が悪くなる。
しかしその力は神が如く計り知れないものであり、宇宙そのものを自分の部屋として認識し、その空間内部を自由自在に操ってしまう。
本来の姿は宇宙の星々がちっぽけに見えるほど巨大であり、彼が指を軽く振るだけで惑星を滅ぼしうるサイズの隕石を降らせることが出来、あっという間に星ひとつ滅亡させることなど造作もない。
また部屋の内部であれば自由自在に移動することが出来るため、それを利用してチキューのどこにでも意のままに姿を見せる。
「ブラッドフォーク」という無数の宇蟲王剣で武装し、遊ぶように弄ぶように空間を歪めるほどにでたらめな威力の宇蟲技を繰り出し戦う。

チキュー外生命体であるため、本来はチキューの言語とは異なる独自の言語体系を持つが、瞬時に言語や体躯を調整して現地民(ギラ)と意思疎通が図れるようになった。

映画版にてライニオール・ハスティーが指摘していた「いずれやってくる大いなる災厄」の正体でありその能力は正しく邪神。
己を神と口にしたことはないが、自分以外の存在は「おツブ」として命とすらみなしておらず、その認識は傲岸不遜極まる。
ダグデドに仕える宇蟲五道化はその名の通り「道化」そのものであり、宇蟲王である彼を喜ばせるためだけに存在し、もし主の機嫌を損ねれば首をはねられかねない主従とはかけ離れた関係にある。

そのため宇蟲五道化に指示を出すでもなく、彼らはダグデドを楽しませるためだけに五大国に、ギラ達王様戦隊に牙を剥くのである。

彼自身は数多の命を「おツブ」とみなし全てが並列にどうでもよく、己がどう扱っても構わない価値のない存在としかみなしていない。
己の部屋として認識している宇宙空間に多くの星々と、そこに住まう命を「多すぎる」と考えそれをお片付けと称して無作為に滅ぼしてきた。
その滅ぼし方は上記の隕石を降らしたりする力押しではなく、その星の生命体に対して種族同士を対立させお互いに滅ぼしあわせるというもの。

――――それはチキューにおける2000年前から続いてきた人類と地帝国バグナラクの戦いに似ている…というよりも、その争い自体がダグデド・ドゥジャルダンのお膳立てによるものであり、歴代のシュゴッダム国王に対して自分の存在を明かして種族間の対立をするように命じ、さもなくば星ごと滅ぼすと脅迫していた。
チキューの歴史における原初の戦いはダグデドのお片付けの一貫だったのである。

他にも宇蟲五道化の作戦や様々な策略で宇宙中の無数の星を滅ぼし、チキューでも五道化の一人であるカメジム・ウンカがバグナラクに宰相として潜り込んでいた他、唯一宇蟲王の存在を知らせていたシュゴッダム王家を監視する目的もあってかボシマールになりすまして国王側近の一人としてチキュー上の戦乱に関わっていた。

デズナラク8世を消し去った天から降り注いだ謎の光線もダグデドが放った可能性が高いものの、それは明かされておらず。
地帝国バグナラクチキュー第6の国となったその2年後に襲来した。

ダグデド本人がチキューにやってきたのは、バグナラクがジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノスが国王となって他国との共存を図り始めたことから自分の思惑とは異なる方向にまとまりつつある状況を良しとしないためと見られる。
カメジム・ウンカとして宇蟲五道化に合流したカメジムを筆頭に、2年間のジェラミーの努力によって他国とも友好的な関わりを持っていたバグナラクを手始めに滅ぼすと、大量のシュゴッドデミシュゴッド?)を引き連れ、2年間の間に王としてシュゴッダムを治めていたギラの前にその姿を表した。

驚くギラをよそに言語をチキュー用に調整すると、高らかに名乗りを上げるが、「ダグデド・ドゥジャルダン」が言いづらかったためか一回でギラは覚えきれず「グダグダ」と聞き返す。
それに機嫌を損ねたためダグデドは無数の隕石をシュゴッダム周辺へと降らせる神が如き力の片鱗を見せつけ、己の所業をギラへと伝える。

「星と命が多すぎるから整理したい」。「ただ片付けるだけではつまらないから愉しむことにした」、「ちょこちょこ命を動かしてあとは見ているだけで宇宙がキレイになっていく」とこれまでやってきたことを嬉々として語り、歴代シュゴッダム国王にも存在を明かして他の種族を滅ぼし続けることを強要してきたことを暴露するとギラにも同様のコトをするように迫る。

これまでのシュゴッダム国王達のように服従するか、それとも自分ひとりの意見でチキューごと滅亡するか。

その二択に対してギラはダグデドを倒すというあえての選択、「邪道」を選ぶと高らかに告げる。
それと時を同じくしてゴッカンに投獄されていた他の4国の王達が出獄(脱獄)し、それぞれの国に舞い戻ると国を選挙していた宇蟲五道化達と戦い始める。
そしてギラとジェラミーは王鎧武装しダグデドに戦いを挑んだが、彼らの怒涛の攻撃は1ダメージにもならず、興味すら向けるわけでもなく「爪が伸びている」ことに言及する程度。

そうして彼らの攻撃に一切傷を負った様子を見せず、その超絶性を存分に知らしめたことと、自分に歯向かう選択をしたギラ達王様戦隊という楽しみを見つけたことである程度満足はしたのかその場から撤退。
チキューにおける命一粒足りとも残さず片付けることを決意し、宇蟲王と王様戦隊達の本格的な戦いが幕を開けるのだった。

【余談】

モチーフはクマムシ。
呼びづらい名前だが、ドゥジャルダンヤマクマムシという種類がいるためそれに由来しているものと思われる。

クマムシは昔某番組にて「極地においても死なずに生き残る非常にタフな虫」として紹介された。
その中でも宇宙空間でも特に何もせず10日もの間生き延びたというエピソードが有り、宇宙からやってきた蟲の王という呼び名はそれ由来だろうか。
ちなみになぜ「クマ」ムシというにかについては形がクマに似ているからとか。

なお名前の由来となるドゥジャルダンヤマクマムシは「ヤマ」と入っているが生息しているのは水中。

最終更新:2024年02月26日 04:10