「我はバグナラクの王、デズナラク8世!森羅万象の区別無く我が深淵が食らいつくそう!」
【名前】 |
デズナラク8世 |
【読み方】 |
でずならくはっせい |
【声】 |
志村知幸 |
【登場作品】 |
王様戦隊キングオージャー |
【初登場話】 |
第1話「我は王なり」 |
【退場話】 |
第26話「新王国の誕生」 |
【所属】 |
地帝国バグナラク |
【分類】 |
奈落王 |
【BMA】 |
ミミズ |
【異名】 |
昆虫界のナラクキング |
【昆虫採集奥義】 |
デステンタクルズ |
【観察ポイント】 |
実はシュゴッドとの共生を望んでいたのか、 人知れず小型シュゴッドのタランチュラアビスを守っていたようである。 |
【分布】 |
シュゴッダム(朝)(昼) |
【好物】 |
チキューの大地 |
【モチーフ】 |
ミミズ |
【名前の由来】 |
死(英:DEATH)?+奈落 |
【詳細】
大ミミズの特性を持ち、全身を赤い大ミミズが無数にのたうったような、漆黒のマントやレザースーツのような身体を持ちその威厳あふれる姿は正しく「魔王」。
長年自分たちを地底に封じ込めてきた人類へ凄まじい憎悪を抱いており、戦力を整え2000年ぶりに地上へと現れ、現在の
チキューを統治する
五大国への侵攻を開始した。
身体の触手を自在に操って強烈な鞭攻撃を繰り出し、土壌から養分を喰らってエネルギーに変換することも可能。
皇帝という一国の頂点の座につきながら、侵略する場所へは自ら出向く主義(=現場主義)。
「人間は皆殺し」を公言して憚らず、ある秘宝を探し当てることによって人間とバグナラクの勢力図を書き換えようとしている。
その秘宝とはゴッドカブト、ゴッドスコーピオン、ゴッドホッパーら「三大守護神」と呼ばれる伝説の
シュゴッド。
かつてバグナラクはレジェンドキングオージャーに敗れ地底に追いやられたという経緯があったため、キングオージャーの強化パーツになりうる三大守護神を手中に収めることができればレジェンドへと合体が出来なくなり戦力で押し切れると考えたのか。
だが三大守護神を求めていたのはバグナラクに伝わる伝承を信じてのことであり、「三大守護神仲良しこよし。お日様目指して天まで登れ。さすれば世界はひっくり返る」と語る謎の仮面の男の言葉通り三大守護神をコントロールするべく
シュゴッドソウルを手にしようと躍起になっていた。
しかしその伝承は真っ赤な嘘。
三大守護神のシュゴッドソウルを手中に収めても何も起きず、逆に仮面の男…ジェラミー・ブラシエリの封印を解くことに利用されていたことを知ってしまう。
ジェラミーは父にかけられた封印を解除するためデズナラク…いやバグナラクそのものを長年利用していた。
その事実を知ったことでジェラミーに対し「半端者」と呼び捨て激しい憎悪を抱くようになり、同時に彼が操るゴッドタランチュラこそが三大守護神をも超える「真の秘宝」であるとみなしてその奪取に全力を向けることとなった。
だが
アメンジーム、
バエジームとゴッドタランチュラを狙った作戦は次々に失敗してしまったことから方針転換。
憎しみを抱くはずのジェラミーを仲介とし、ラクレスと和解することでシュゴッダムとバグナラクの同盟を実現する。
これによりラクレスから技術提供を受け、地底における覇権戦争時伝説の英雄とまで讃えられた一撃将軍こと
ダイゴーグが復活。
そしてラクレスが
ンコソパを始めとする他国を手中に収めんと居城を空っぽにしたすきを突いて手勢を率いてシュゴッダムを事実上支配下におさめてしまった。
大量の
サナギムを使い、シュゴッダム等国に住まう民を人質とし王様戦隊達も迂闊に手を出せない状況を作り上げつつ、今まで自分達を暗い地底に封じてきた人間たちへの復讐として少しずつなぶり殺しにしようと画策するも、シュゴッダムを、いやチキューをバグナラクから守るべく、決断した王達は一つの組織を結成する。
「五王国異様事案対策用戦略救命部隊」。守護神に由来する名前を持つそれは、
王様戦隊キングオージャー。
国境を超え、利害を排除し、国同士が一丸となって敵を打ち倒すべく結成されたキングオージャー達によってバグナラクは瞬く間にシュゴッダムから追い出されてしまう。
ダイヤモンドダンジームを残して
カメジム、ダイゴーグと共にバグナラクへと戻ったデズナラクは、ダイゴーグにゴッドタランチュラ等のシュゴッドソウルを取り込ませることで超巨大化させそのすさまじい攻撃力でシュゴッダムを消し飛ばそうと目論む。
最早シュゴッド達を狙って悠長な作戦を遂行している余裕がなくなってきたのか、力押しで地上を更地にしようという狙いだったが、
王様戦隊とシュゴッダムの民、ンコソパの協力を経て復活したコーカサスカブト城の変形機構…キングコーカサスカブトによってダイゴーグが倒されてしまう。
バグナラクの英雄までをも喪ったデズナラク8世はとうとうカメジムに対しチキューを破壊する計画を実行すると告げる。
慌てたカメジムをよそに、
ザリガジームを使いチキューのコアを直接刺激することで内側から破壊しようとするその作戦を進めていき、ジェラミーが説得を試みるも、最早それすら受け入れる余裕などデズナラクにはかけらも存在しなかった。
そしてバグナラクを一方的に敵とみなす現在のチキューの民を憎悪しているその姿勢を問われたことで、彼の本心は地底に押し込められた自分達の汚名を濯ぐため人類を皆殺しにすることであることが明かされる。
ジェラミーは2000年前の伝承を残すに当たり、「人類VSバグナラク」という構図を用いていたが、実はその戦争の発端となった侵略者はバグナラクであったかどうかはジェラミーですら知り得ないことだった。
彼はその戦争を集結させた英雄の一人を父に持ち、太古の歴史をも見てきた当事者であるジェラミーだが、自分が生まれる前のことはどうしたって知り得ない(ついでに寝ていたため比較的現代の
神の怒りのことも知らなかった)。
そして2000年もの間、所在がわからない侵略者の罪を一方的にバグナラクへ押し付け、地底へと追いやった人類を憎むデズナラクは、自分が信じていた伝承も嘘、己を王へと持ち上げてくれた伝説の英雄の戦死、自分に知らせず暗躍していた頭脳担当という自分を取り巻く環境が悪化していくに連れ自暴自棄になっていった面もあるのだろう。
チキューを宇宙の藻屑にするというデズナラクは、ザリガジームがエクストリームキングオージャーに敗北するも開通させた穴を通りコアに直接出向こうと王様戦隊の前に現れる。
そして「ナラク」の名を持つことを語るジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリによる最後の説得に耳を貸すことなく、大量のシュゴッドソウルを取り込むことで
異常成虫となり穴へと飛び込んだ。
ジェラミーの絶叫が虚しく木霊する中、チキューのコアが放つ光を目にするデズナラクは今まで散々口にしてきた恨み言ではなく、ただ一言だけをこぼす。
「明るい…」
そうしてチキューの核に到達すると無数の触手を伸ばして内側から破壊しようとしていたが、さしものデズナラクとて単身でチキューの破壊は難しく、時間ばかりが過ぎていく間に地上の方では核付近にいるデズナラク8世を攻略するため、エクストリームキングオージャーにキングコーカサスカブトの力を加え、さらに20体のシュゴッド全てに王、側近、彼らの信頼する人々が搭乗した人神融合・王鎧無双の末完成したゴッドキングオージャーが突入してくる。
あらゆる環境でもフルパワーを発揮するゴッドキングオージャーは核に触手を伸ばしていたデズナラク8世を引き剥がした上で地上へと連れ戻すことに成功する。
地上に場を移し神が如き力を得たゴッドキングオージャーと奈落の王は激突するが、チキューの核を破壊するのに多く力を割いていたこともあってか圧倒されてしまい、必殺技を受け爆散。
異常成虫が解除され等身大の姿に戻ってしまい、そこにゴッドキングオージャーから降りた王様戦隊の面々がやってくる。
ギラ達に対し、2000年もの間バグナラクに向けられてきた憎しみ、いわれのない罪、そこから来る果てしない敵意は尽きること無く、衰えない戦意を見たジェラミーは自分のクモノスレイヤーを預け、全てに決着をつけるため、決闘を申し込む。
それを受けたデズナラクは一旦地帝国へと戻るも、そこには王様戦隊に敗北した彼から玉座を奪おうとする
サナギムの群れがいた。
「死にぞこない」等と罵倒されながらも、襲いかかってくる身の程知らずを殲滅した後、その翌日地底でジェラミーとの決闘に臨む。
【余談】
話を聞かず説得を受け入れないデズナラクの姿勢も悪かったのだろうが、第24話にて判明した伝承の真実が判明したことで一気に視聴者kラ同情される悲劇の王となった。
評価が反転することとなり、和解を望む声もあるが、それを自ら蹴ってチキューそのものを崩壊させようとするまでに膨れ上がった憎悪は最早デズナラク自身も御しきれないほどなのだろう。
「森羅万象の区別なく我が深淵が食らいつくそう」という言葉こそが、デズナラクが追い込まれた現状を如実に表していると言える。
最初こそは「人間は皆殺し」と公言して憚らなかったデズナラクが、今は森羅万象の区別なく憎しみを向けているほどに追い込まれてしまった。
なおデズナラクの現状においてはかなりの比率でジェラミーの意図せずの部分もあるが行動が関わっており、三大守護神をターゲットにしたのもジェラミーが父から受けた封印を解くためで、その後の戦闘でも他の王様戦隊の面々は圧倒したものの、スパイダークモノスとの一騎打ちでは劣勢に追い込まれる等とことん相性が悪い相手であることが描写されている。
バグナラクが押し付けられた罪、その本当の相手がどのような存在なのかは未だ全容が見えない。
9月から始まるという王様戦隊第2章で判明するのだろうか。
最終更新:2023年08月31日 08:29