「ホーパホー…」
【名前】 |
ホッパー1マルガム(冥黒) |
【読み方】 |
ほっぱーわんまるがむ(めいこく) |
【声/俳優】 |
福圓美里 |
【登場作品】 |
仮面ライダーガッチャード |
【登場話】 |
第37話「ホッパー1とたからもの」 |
【分類】 |
マルガム |
【ケミー】 |
ホッパー1 |
【属性】 |
インセクト |
【憑依した人間】 |
ケミーそのものがマルガム化しているため無し |
【特色/力】 |
暴走/跳躍力/飛翔/分身体/大食 |
【モチーフ】 |
バッタ、ミイラ |
【詳細】
赤と黒で構成された素体に巨大なバッタを固定しているマルガム共通の見た目をしているが、内側から素体を食い破ったバッタをバンドと両腕で無理矢理押さえつけているような見た目をしている。
まるで悪意に負けまいと怪人化に対抗し逃げ出そうとするホッパー1を、冥黒の力が強引にマルガムの姿に落とし込んでいるようにも見える。
実際ギギストの力を受けたホッパー1は激しい抵抗をしており、クロスホッパーにチェンジしてまで抵抗を試みていた。
それでもなおマルガム化してしまったのだが、この際示した拒否反応によって力と精神のバランスを欠いた非常に不安定なマルガムとなっている。
ホッパー1が持つレベルナンバー10へと変化できるほどの力が悪用されており、これまでに類を見ない力を秘めたマルガム。
バッタ由来の高い跳躍力と飛翔能力による非常に優れた運動性能を有し、分身体を放つことであらゆるものを食らいつくしつつ、変幻自在の攻撃バリエーションを有する。
スケボーズマルガム(冥黒)となってしまった
スケボーズを倒してしまい、真っ白になって活動を停止してしまったスケボーズは枝見鏡花の技術を持ってしても再錬成出来ず意気消沈してしまう宝太郎。
友達の落ち込む様子を見ていられなかったホッパー1は、九堂りんねから読み聞かせられたおとぎ話の逸話から、黄金の丘に咲いているとされる「黄金の花」を送って励まそうと考え、宝太郎達の元から離れて探し始める。
結局見つけることは出来なかったが、代わりの黄色い花を口に加えて宝太郎の元へ戻ってきたホッパー1。
が…そこに現れたギギストはその魔の手をホッパー1へと伸ばす。
ギギスト「最後の仕上げだ。冥黒に…染まれ」
ギギストが放つ禍々しいエネルギーに飲まれたホッパー1はクロスホッパーにパワーアップして一度はそれをはねのけるも、「光が眩いほどに冥黒は濃くなる」と嘯くギギストの錬金術はレベルナンバー10の力をも飲み込んでマルガム化してしまう。
無念、ホッパー1マルガムとなってしまったホッパー1は眼の前に居た宝太郎に襲いかかったが、子供の頃からの親友であるホッパー1に攻撃する決意が出来ない宝太郎は
スケボーズのように倒してしまうと活動停止というケミーにとっての死という事実から精神的に追い詰められてしまう。
友を引き戻そうと懸命に呼びかける宝太郎だったが、そこへ落としたぬいぐるみを探すため母子が戻ってきてしまった。
ホッパー1マルガムがターゲットをそちらに移したことから宝太郎は親子に被害が及ばないため、そして友達に人間を手にかけさせないために涙を隠すように鉄の仮面を被りアイアンガッチャードに変身。
そして放ったアイアンナックルの直撃を受けたホッパー1マルガムは爆散。
マルガム化が解除されその場に遺されたのは、スケボーズ、
アントルーパー達と同じように色の抜け真っ白になって動かなくなったホッパー1だった。
その近くに落ちていた黄色い花を見た宝太郎は、自分のことを案じて元気づけようとしていたホッパー1の心中を察し深い絶望に落ちてしまう。
そのタイミングを見逃さなかったギギストは宝太郎をマルガムにしてしまおうとするも、それを阻むように宝太郎は卵に包まれるとその場から消えてしまう。
ギギスト「そういうことか、理解するぞ。貴様の悲しみ、そして絶望を…」
【余談】
ホッパー1のマルガム化は放送初期から視聴者の間で登場するのではないかと見られていた。
そして第37話の予告で嫌な予感が走った人は多かっただろう…
バッタモチーフの怪人だが、モチーフ選定は
仮面ライダーセイバーの最終話に登場した
バッタ・デッドマン以来。
声はホッパー1を担当している福圓美里女史と思われる。
雑誌インタビューでは「闇堕ちしてほしくない」という希望を出していたがそれが逆の方向で叶うこととなった。
似たような例で言えば「誰に殺されたくないか」を脚本家から聞かれたので答えたところ、その人物に殺される羽目になったとある潔癖症の笑顔が似合う青年がいる。
第1話から、そしてそれ以前から宝太郎の親友として共に戦い続けてきたホッパー1のマルガム化。
言ってしまえば最強フォームの前フリとはいえ、制作側はかなり念入りに絶望感を演出してきている。
もともとホッパー1のマルガム化は東映公式サイトによると当初から構想されていたものであったといい、東映アシスタントプロデューサーである松浦大悟氏がメインライターを担当している長谷川圭一氏に持ちかけたものだとか。
そしてしばらく後、第37話の脚本を担当する井上亜希子女史から、宝太郎が一番絶望することとして「自分の手でケミーを滅ぼしてしまう」という冥黒マルガムにまつわるエピソードを提案。
その際に前述の提案を持ち出してきた松浦氏が井上女史に対して…
「なるほど……それなら良いやつがいますよ。ホッパー1って知ってます?」
…鬼かな?
またホッパー1マルガムを撃破したのはアイアンガッチャードだが、ホッパー1がいない状態における最高戦力はアイアンガッチャードしかない(ファイヤーはともかく、スーパーはスチームホッパーにレベルナンバー10の力を上乗せする形のため)。
これ以上被害を出さないためにも最大戦力で、早急に、かつ確実に仕留める必要があった。それ故のテンライナー、アイアンガッチャードの選択である。
アイアンガッチャードは元はと言えば
グリオン側に奪われたホッパー1達を取り戻すための戦力
放送ではカットされたものの、ホッパー1の相棒であるスチームライナーは友を手に掛ける決意を固めるシーンがあったという。
…鬼だ。
ホッパー1が持ってきた黄色い花の名はユリオプスデージーといい、「明るい愛、無邪気、無意識」という花言葉がある。
花を選んだのと、ホッパー1マルガムが最後につぶやいた言葉の演出は、第37話を担当した田崎竜太監督によるもの。
これらエピソードは東映公式サイト、「KAMEN RIDER WEB」にて詳しく読める。
最終更新:2024年07月05日 14:32