「分隊長、ちょっと…」「?」
ゼルノグラードがムルメルティアに話しかける。
「クレイドルに見知らぬMMSが寝ているのでありますが…」
「別に減る物でもないですし、そっとしておくべきですよ」
「しかし…」
「サイ、隣に居るナァダが気付かない訳がありませんし、何もしていないのならその子は無害という事ですよ」
「……」
「復唱は?」
「は! そっとしておきます!」
ゼルノグラードがムルメルティアに話しかける。
「クレイドルに見知らぬMMSが寝ているのでありますが…」
「別に減る物でもないですし、そっとしておくべきですよ」
「しかし…」
「サイ、隣に居るナァダが気付かない訳がありませんし、何もしていないのならその子は無害という事ですよ」
「……」
「復唱は?」
「は! そっとしておきます!」
二人がそっとしておいたのが"怪物"だったと知るのは、暫く経った時であった。
無頼22「神姫のウェディング・ベル」
「何やってんだ?」
長瀬の自宅を訪れた南雲は、彼が作っている物に疑問を感じた。
三面の壁にステンドグラスらしきプレート、そして十字架。
サイズは12分の1と言ったところか。
「見て解らないのか? 教会のセットだよ」
「何でまたそんなものを? この忙しい時に」
長瀬の自宅を訪れた南雲は、彼が作っている物に疑問を感じた。
三面の壁にステンドグラスらしきプレート、そして十字架。
サイズは12分の1と言ったところか。
「見て解らないのか? 教会のセットだよ」
「何でまたそんなものを? この忙しい時に」
「今度センターでウェディングコスチュームを販売する事になってな、それのPR用のポスターを作るためだ」
「ご苦労な事で。で?、モデルはいるのか?カメラマンは?」
「カメラマンは問題ない、被写体は…あいつらがいいかな?」
「ご苦労な事で。で?、モデルはいるのか?カメラマンは?」
「カメラマンは問題ない、被写体は…あいつらがいいかな?」
~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~
翌日、神姫センター。
「長瀬さん、私達を呼び出すなんて…何のご用でしょうか?」
メンテナンスショップに来たのは聖憐と光一。
「いや、零牙とマオをちょっと借りたいんだ」
「マオをですか、一体何するんですか?」
「撮影さ、まぁ奥に入ってくれ」
メンテナンスショップに来たのは聖憐と光一。
「いや、零牙とマオをちょっと借りたいんだ」
「マオをですか、一体何するんですか?」
「撮影さ、まぁ奥に入ってくれ」
~・~・~・~・~・~・~
「教会かニャ?」
「うむ、教会だな」
休憩室に組み立てられた小さな教会のセット。
各アクセサリの揃った完璧なものだ。
「今度ウェディングコスを販売するに当たり、モデルになってほしい」
「我が!? 何故選んだ?」
「秘訣はセンター内で名が通っている事だな、だからナンバー1と2な君たちな訳だ」
「マオ、受けてやろうではないか! こんな機会などまず訪れないぞ」
「う…うん」
マオはセットと…零牙を見て考えた。
私が零牙のお嫁さん…?
「うむ、教会だな」
休憩室に組み立てられた小さな教会のセット。
各アクセサリの揃った完璧なものだ。
「今度ウェディングコスを販売するに当たり、モデルになってほしい」
「我が!? 何故選んだ?」
「秘訣はセンター内で名が通っている事だな、だからナンバー1と2な君たちな訳だ」
「マオ、受けてやろうではないか! こんな機会などまず訪れないぞ」
「う…うん」
マオはセットと…零牙を見て考えた。
私が零牙のお嫁さん…?
ここで扉を開けガタイのいい男が入って来た。
「君たちがモデルかい? いい写真が撮れそうだね」
「どなたですか?」
「僕は時報(ときほう)、フリーのライターさ。趣味が写真撮影だから祁音君に呼ばれたんだ」
眼鏡の奥に映る瞳は優しそうだった。
「ほら、衣装替えしますよ!」
ラスターとジュラが衣装を持ってやって来た。
「我に拒否権はないのか!? アッー!?解ったから!!自分で着るから脱がすなぁぁぁっ!!」
「君たちがモデルかい? いい写真が撮れそうだね」
「どなたですか?」
「僕は時報(ときほう)、フリーのライターさ。趣味が写真撮影だから祁音君に呼ばれたんだ」
眼鏡の奥に映る瞳は優しそうだった。
「ほら、衣装替えしますよ!」
ラスターとジュラが衣装を持ってやって来た。
「我に拒否権はないのか!? アッー!?解ったから!!自分で着るから脱がすなぁぁぁっ!!」
………
数分後、そこには見事な新郎新婦がいた。
零牙は白のタキシード、元々顔は中性的なだけに良く似合う。
ちなみに、豊満な胸はサポーターで抑えてある。
きゃーきゃー言いながら写真を撮りまくる聖憐に、顔を赤くしながら言った。
「主…止めてください、いや本当に。」
ちなみに、豊満な胸はサポーターで抑えてある。
きゃーきゃー言いながら写真を撮りまくる聖憐に、顔を赤くしながら言った。
「主…止めてください、いや本当に。」
「いい! これはいいぞマオ!!中々似合っているぞ」
対するマオのウェディングドレスは、一般的なAラインドレス。色は淡い青。
対するマオのウェディングドレスは、一般的なAラインドレス。色は淡い青。
「ささ! 撮影開始だよ!」
~・~・~・~・~・~・~
…主の目線が熱い。
ついでにライトアップが原因で物理的にも暑い。
我とマオは牧師―ラスターである―の前で誓いの口づけを交す直前の体勢をとっていた。
マオの顔が近い、というか何だこの百合臭溢れる状況は。我は同性愛に興味など無いぞ。
ついでにライトアップが原因で物理的にも暑い。
我とマオは牧師―ラスターである―の前で誓いの口づけを交す直前の体勢をとっていた。
マオの顔が近い、というか何だこの百合臭溢れる状況は。我は同性愛に興味など無いぞ。
「うーん、照明の光度をもう少し下げてくれないかな? …そこでストップ」
効果的な照明をセットするのに非常に時間がかかっている、モデル撮影は簡単ではないのだ。
効果的な照明をセットするのに非常に時間がかかっている、モデル撮影は簡単ではないのだ。
「よし、行くよ。そのままの体勢を維持していてね!」
ようやく撮影か、長かった…。
ようやく撮影か、長かった…。
「3…2…1…フラッシュ!!」
カシャ
フラッシュと言ったが、ストロボは焚いていない。焚いたら意味がないからな。
「2枚目行くよ~! 3…2…」
後二枚ほどで終わる、そしたら窮屈なサポーターも気に入らないタキシードともおさらばだ。
カシャ
フラッシュと言ったが、ストロボは焚いていない。焚いたら意味がないからな。
「2枚目行くよ~! 3…2…」
後二枚ほどで終わる、そしたら窮屈なサポーターも気に入らないタキシードともおさらばだ。
ここで、本当に口づけをされた。
我の時間が止まった。
我の時間が止まった。
~・~・~・~・~・~・~
「フラッ…ああっ!?」
カシャ
突然の事に時報は言葉を失った、でもしっかりシャッターは切っている。
カシャ
突然の事に時報は言葉を失った、でもしっかりシャッターは切っている。
「き、きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
聖憐が悲鳴をあげて連続撮影を行う。
長瀬と光一は完全に凍結している。
長瀬と光一は完全に凍結している。
「な…なななななっ!?!??」
突然の事態にようやく我を取り戻し、マオを突き飛ばす零牙。
「なな何をする!? キスの予定までは入っていないぞ!!?」
「……」
マオは答えなかった。
「あらあら、これはひどい」
「本当に口づけするなんて…」
ラスターとジュラも、唖然とするばかりであった。
突然の事態にようやく我を取り戻し、マオを突き飛ばす零牙。
「なな何をする!? キスの予定までは入っていないぞ!!?」
「……」
マオは答えなかった。
「あらあら、これはひどい」
「本当に口づけするなんて…」
ラスターとジュラも、唖然とするばかりであった。
「……零牙が欲しくなったの…」
マオはそっと、呟いた。
マオはそっと、呟いた。
数日後。
「だぁけど、ルルルル…」
呑気に「俺の忘れ物」を歌うのは形人。
風間との待ち合わせでセンターに来たのだ。
呑気に「俺の忘れ物」を歌うのは形人。
風間との待ち合わせでセンターに来たのだ。
「WAWAWA忘れ物~俺のw…のぅわっ!?」
谷口のようなポーズで硬直する形人。
「どうしたの? 形人」
「いや…、このポスター見てみ」
「……? のぅわっ!?」
ヒカルも硬直する。
谷口のようなポーズで硬直する形人。
「どうしたの? 形人」
「いや…、このポスター見てみ」
「……? のぅわっ!?」
ヒカルも硬直する。
「…何してんだ二人揃って?」
「誤解を招く場面に遭遇したカンジですね」
風間がやって来た。
「風間…これって、零牙とマオだよな?」
「…言われてみればそうだな。モデルやってるなんて聞いていないぞ」
「誤解を招く場面に遭遇したカンジですね」
風間がやって来た。
「風間…これって、零牙とマオだよな?」
「…言われてみればそうだな。モデルやってるなんて聞いていないぞ」
一同が見たポスターには、ちょっと見では判りずらいほど華麗な二人の姿があった。
「きれい…でもあの二人ってあれな関係じゃないよね?」
「きれい…でもあの二人ってあれな関係じゃないよね?」
「そうだと思いたいが…まさかな」
流れ流れて神姫無頼に戻る