・第４話 「戦兎」 - 武装神姫ＳＳまとめ@wiki

第１部　　　戦闘機型ＭＭＳ「飛鳥」の航跡

• 第４話　「戦兎」

アオイはエンジンをフルスロットルで振り絞り、逆落としで突っ込む。

ウォース・パイト「敵戦闘機ッ！！！！！！！！！」
ウォース・パイトが怒鳴ると同時にアオイはＦＢ256/Ｚ ３ｍｍ滑腔砲の引き金を振り絞った。

ズドンドンドンッ！！

重装甲戦艦型ＭＭＳ「スーザン」の後部、エンジンブロックに直撃すると真っ赤な炎を吹き上げた。
グボンと鈍い爆発音が起き、燃料タンクが吹き飛んだ。

スーザン「ウワアアッツ！！」

ヴィーーーヴィーーー

ウォース・パイト「敵襲！！敵襲ッ！！！スーザンが攻撃された」
ウォース・パイトがサイレンを鳴らす。
細田が筐体のマイクを掴んでがなりたてる。
細田「敵機の機種は飛鳥タイプか！？」
アラキナ「何事だ！！」
ジャネット「敵機だ！！」
デボラ「きやがったな！！」

ドセット・シャアが確認する。
ドセット「間違いありません、フロンロライン社の戦闘機型です。おそろしくすばしっこい奴です」
西野「スーザン、被害状況を報告しろ」
スーザン「は、はい！！後部第３燃料タンク破損！！出火しましたが、消火装置を作動させて鎮火しました、航行には支障は今のところありません」
和田「防御円陣！！艦隊間を密にしろ！」

アオイ「ッチ！！命中したが、甘かったな、火を消しやがった」
立花「アオイ、次は奇襲はきかんぞ」
アオイ「分かってるって！！」
アオイはそのまま引き起こし再び太陽を背に攻撃を開始する。

ウォース・パイト「対空砲撃てッ！！！」
重装甲戦艦型ＭＭＳ　「ドセットシャア」「スーザン」「ウォース・パイト」の３巨艦が一斉に対空砲撃を開始する。
邀撃戦闘機型ＭＭＳもレールキャノンを構えて撃ちまくる。

ドドドドドドッ！！！ズンズッズズズン！！バゴバゴン！！

２連装ターボレーザー・キャノン、レーザー機関砲、機関銃、レールキャノン、ありとあらゆる雑多な火砲がアオイにむけてすさまじい砲火を放つ。
アオイはそのまま、まったく臆することなく最大速度で突っ込み、スーザンに対して再び同じ後部のスタビライザーを狙って攻撃する。

ズドンドンドンッ！！

「スーザン」の後部、同じエンジンブロックに直撃すると今度は真っ赤な炎と一緒に黒煙を吹き上げた。
スーザン「ぐわっ！！こ、後部スタビライザーは、破損！！消火装置全損！！しょ、消火できません！！」
西野「な・・・なんだと！！」
細田「ヘタクソッ！！２斉射もして一発もあてられんのか！！」
ウォース・パイト「くそう！！またスーザンが狙われたぞ！！」
ドセット「スーザンより発光信号！！我レ操舵不能、我レ操舵不能」
スーザンがカチカチとＬＥＤで発光信号を送る。
和田「くそっ、護衛のアラキナたちは何をしているんだ！！」

アラキナ「ええい、小雀めッ！！撃ち落してやる！」
デボラ「上空に敵機！！目を凝らせ」

アラキナが上空を見ると複数の航空神姫が翼をキラキラと光らせながら降下してくる。

チーム名「１１１１１１１」

□黒天使型ＭＭＳ「エーベル」　Ｓクラス
オーナー名「斉藤　由梨」　♀　２２歳　職業　商社ＯＬ

□天使型ＭＭＳ「アミアス」　Ｂクラス
オーナー名「植村　洋子」　♀　１４歳　職業　中学生

□ワシ型ＭＭＳ「パニア」　Ｂクラス
オーナー名「早川　晃」　♂　１９歳　職業　専門学校生

□セイレーン型ＭＭＳ「リーザ」　Ａクラス
オーナー名「高橋　綾瀬」　♀　９歳　職業　小学生

□クワガタ型ＭＭＳ「ローズマ」　Ｓクラス
オーナー名「折原　達雄」　♂　２３歳　職業　清掃員

エーベル「護衛のガーリオンタイプは無理に戦う必要はないッ！引っ掻き回せ！」
パニア「うは！あのアスカ型、よくあの大部隊の対空砲火の中に突っ込んでいくぜ、まともじゃねえ」
リーザ「援護射撃、撃つよ！！」
リーザがボレアスランチャーをぶっ放す。

アラキナたちは、軽々と攻撃を回避し、一斉にレールキャノンを撃ちまくる。
カリーヌ「発砲！！」
渡部「撃て！迎撃しろ」

ドガドガドガン！！
エーベルたちも応戦し、激しい空中戦が展開される。

ウォース・パイト「マスター、戦場は乱戦になりました。アラキナたちは新手の敵航空神姫とドックファイト中です」
和田「さっきのアスカ型はどこに行った？」
ウォース・パイト「見失いました」
和田「さっさと探せ！」
ウォース・パイト「・・・レーだー、センサー共に反応なし、どこかに、隠れているのでしょうか？」
スーザンがチカチカと発光信号を発する。スーザンの後部甲板には穴が開き、そこから真っ黒な煙が黙々と上がっている。
ドセット「スーザンから発光信号！！スタビライザーが壊れてうまく航行できないようです」
細田「情けない！たかが１機になんてざまだ！こんなことでは対岸の陣地に爆撃できないぞ」
ドセット「・・・・ううん？」

チカチカとその対岸から光が発する。

ドゴン！！ドッゴオーン！！

ドセットの周りに水しぶきが上がる。
ドセット「うわああ！！対岸に敵神姫が砲撃！！」
細田「なんだと！！」
細田はあわてて、バトルロンドの筐体の画面をタッチする。

チーム名「城東火力特化ＭＭＳギルド」

□戦車型ＭＭＳ「ヴァリア」　Ｓクラス
オーナー名「松本　弘」　♂　２５歳　職業　ベアリング工場員

□ウシ型ＭＭＳ「キャナ」　Ａクラス
オーナー名「木村　雄一」　♂　２５歳　職業　システムエンジニア

□カブトムシ型ＭＭＳ「ロムウェ」　Ａクラス
オーナー名「林　健太」　♂　２５歳　職業　フリーター

□砲台型ＭＭＳ「ケト」　Ｂクラス
オーナー名「林　悠里」　♀　１７歳　職業　高校生

□ケンタウルス型ＭＭＳ「コルコット」　Ａクラス
オーナー名「三浦　晴香」　♀　１７歳　職業　高校生

□火器型ＭＭＳ「ゼルス」　Ｂクラス
オーナー名「宮崎　未羽」　♀　１７歳　職業　高校生

□ヤマネコ型ＭＭＳ「ミーヤ」　Ｃクラス
オーナー名「河野　恵」　♀　１７歳　職業　高校生

松本「よーし！！いいぞ！撃って撃って撃ちまくれ！！敵はでかい戦艦型神姫だ！！はずすことはない」
ヴァリア「あーーあーー、イヤだイヤだ、正気じゃないよ！！戦艦型神姫と真正面から撃ち合うなんて」
ゼルス「あわわ、撃っちゃったよー大変だ」
河野「あれ？ミーヤ！どこに行こうとしてるの？」
ミーヤ「ちょ、ちょっとお腹が痛くなって・・・イテテ」
コルコット「逃げるなよ、ミーヤ」

ごちゃごちゃとまとまりのない大砲を抱えた神姫たちがバカバカと砲撃を始めた。

和田「ええい！！うっとしい！！ウォース・パイト！！艦砲射撃！！撃てッ！！」
ウォース・パイト「イエス、マイマスター」

ゴコンとウォース・パイトのＭＫＳ４０　2㎜砲が回転する。

松本「撃てッ！！ファイヤ！」
ヴァリア「ええい、こうなったらヤケだ！砲撃開始ッ！！」
ヴァリアは長大なインターメラル3.5mm主砲で砲撃を行う。他の神姫たちもそれに続く。

ウォース・パイトも負けじとＭＫＳ４０　2㎜砲で砲撃を開始する。ドセット、スーザンもそれに続き、ビーム砲で応戦する。
たちまち、水上と対岸の砂地で激しい砲撃戦が繰り広げられた。

ドドン！！ズズズズンズン・・・ズズズン・・・・ドウ・・・ドドドン・・・

戦艦型神姫の砲声や砲弾の爆発する音が大阪城の外堀に、響き渡る。

To be continued・・・・・・・・

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