焔は選び、闇に消え… ◆lDtTkFh3nc
男は倒れ伏していた。
それを見下ろす女性。見下しているわけではない。
口に手を当て、悲しみと後悔を感じさせる表情を浮かべている。
しかし、男は立ち上がろうとしていた。目の前の女性を、悲しませない為に。
なぜ、このような事態を招いたのか。それは、数分前の話になる……
それを見下ろす女性。見下しているわけではない。
口に手を当て、悲しみと後悔を感じさせる表情を浮かべている。
しかし、男は立ち上がろうとしていた。目の前の女性を、悲しませない為に。
なぜ、このような事態を招いたのか。それは、数分前の話になる……
浴室での首輪の確認を終え、ひとまずマスタングはキッチンに戻った。
この家のキッチンはテーブルが配置され、その場で食事が出来る仕様になっていた。
そのテーブルの上に、何かが置かれている。
この家のキッチンはテーブルが配置され、その場で食事が出来る仕様になっていた。
そのテーブルの上に、何かが置かれている。
「あら、おかえりなさい。何か収穫はありましたか?」
「いや、残念ながら特に…!?」
「いや、残念ながら特に…!?」
先ほど出会い、ひとまず行動を共にする事となった女性、志村妙が笑顔で迎えてくれた。
しかし、それどころではない。テーブルに置かれたものは、それどころではないのだ。
言葉を返しながら、目は完全にテーブルの上の物体に釘付けになる。
しかし、それどころではない。テーブルに置かれたものは、それどころではないのだ。
言葉を返しながら、目は完全にテーブルの上の物体に釘付けになる。
(これは…一体…?)
「腹が減っては戦は出来ぬと申しますから、とにかく食事でもと思って…
ごめんなさい。本当はもっと豪華にしたかったんですけど…卵焼きしか作れなくて」
「腹が減っては戦は出来ぬと申しますから、とにかく食事でもと思って…
ごめんなさい。本当はもっと豪華にしたかったんですけど…卵焼きしか作れなくて」
妙の発言から察するに、これは一般に料理と呼ばれるものだろう。
更に言えば、原料は卵であるらしい。
「らしい」というのは、目の前の真っ黒なそれが果たして卵から出来ているのかわからなかったからだ。
ロイ・マスタングは国家錬金術師である。その中でも特に優秀な部類に入る男だ。
それゆえ錬金術に重要な物質の「理解」に関しては人よりも優れた五感と分析力を持つ。
それでも先ほどの首輪のように材質がわからないものはあるが、この目の前の物体もまたその1つだった。
更に言えば、原料は卵であるらしい。
「らしい」というのは、目の前の真っ黒なそれが果たして卵から出来ているのかわからなかったからだ。
ロイ・マスタングは国家錬金術師である。その中でも特に優秀な部類に入る男だ。
それゆえ錬金術に重要な物質の「理解」に関しては人よりも優れた五感と分析力を持つ。
それでも先ほどの首輪のように材質がわからないものはあるが、この目の前の物体もまたその1つだった。
(これを卵から生み出したというのか?一体どんな練成をすればこう…危険な雰囲気を出せるのだ…
漂う匂いや色が、既に等価交換の法則を無視しているではないか!
賢者の石でも持ってるんじゃないだろうな…
あれを「卵焼き」と呼べるのか?そもそも「卵」と呼んで良いのか?
「卵だったもの」の方が近いんじゃないのか!?)
漂う匂いや色が、既に等価交換の法則を無視しているではないか!
賢者の石でも持ってるんじゃないだろうな…
あれを「卵焼き」と呼べるのか?そもそも「卵」と呼んで良いのか?
「卵だったもの」の方が近いんじゃないのか!?)
様々な考えが頭を巡る。
世に知れた「焔の錬金術師」である彼の頭脳をもってしても、この物体は理解しがたいものであった。
これを食せというのは遠まわしに、いやある意味一直線に「死ね」といっているようなものではないか。
そんなことを考えてしまっていると…
世に知れた「焔の錬金術師」である彼の頭脳をもってしても、この物体は理解しがたいものであった。
これを食せというのは遠まわしに、いやある意味一直線に「死ね」といっているようなものではないか。
そんなことを考えてしまっていると…
「……あの、無理をなさらなくても結構ですよ。自覚はありますから…」
少しうつむいて、妙が言ってきた。
この意味がわからないほど、マスタングは野暮ではない。
そしてこの言葉を無視できないくらいには、彼はフェミニストだった。
この意味がわからないほど、マスタングは野暮ではない。
そしてこの言葉を無視できないくらいには、彼はフェミニストだった。
「…頂きましょう。確かに、支給された食料は少ないようですからね。現地調達で腹を満たすのは良策です。」
そう言って席に着くと、目の前にあったフォークで物体をすくい、意を決して口に運んだ。
結果は、冒頭の4行である。
絶望的な「刺激」が一通り口の中を駆け巡り終え、一端落ち着くとマスタングは立ち上がった。
無防備な口の中で劇薬を練成された気分だったが、何とか意識を失わずに飲み込むことが出来た。
これもひとえに様々な死線を乗り越えてきた経験の賜物だろう。
厳しい部下の叱責にさらされ続けたのも効いたかもしれない。
なんだか視力が落ちた気がするが…気のせいだろう。視力は自分の生命線だ。大事にしたい。
とにもかくにも流れる汗を軽く拭い、引きつりながら笑顔を作り彼女に向けた。
無防備な口の中で劇薬を練成された気分だったが、何とか意識を失わずに飲み込むことが出来た。
これもひとえに様々な死線を乗り越えてきた経験の賜物だろう。
厳しい部下の叱責にさらされ続けたのも効いたかもしれない。
なんだか視力が落ちた気がするが…気のせいだろう。視力は自分の生命線だ。大事にしたい。
とにもかくにも流れる汗を軽く拭い、引きつりながら笑顔を作り彼女に向けた。
「……この卵焼きは、治療したばかりの私の歯の治療痕には少しばかり甘すぎたようです。ははは…」
「……紳士ですのね、増田さん。どこかのバカ共とは大違いだわ」
「……紳士ですのね、増田さん。どこかのバカ共とは大違いだわ」
見え透いた嘘でも何とか彼女を傷つけずに済んだようだ。
ひとまず安心しようとした、その時…
ゾクリ、と背に走る悪寒。
ひとまず安心しようとした、その時…
ゾクリ、と背に走る悪寒。
「伏せろっ!」
言うが早いか彼女を伏せさせ、自分も身をかがめる。
二人の頭上を、黒い影が走った。
二人の頭上を、黒い影が走った。
それはリビングに突っ込むと、もうもうと上がる粉塵の中から、4mはあろうかという真っ黒な姿をあらわした。
虎と人を合わせたような、禍々しい獣だった。
虎と人を合わせたような、禍々しい獣だった。
(合成獣かっ!?)
マスタングの世界には様々な動物を人工的に組み合わせ生み出された合成獣(キメラ)という生き物が存在する。
それは大抵自然に存在する生物より強力で、危険な性質を持っていた。
加えてこの目の前の獣、首に自分達と同じ首輪をつけている。
それは大抵自然に存在する生物より強力で、危険な性質を持っていた。
加えてこの目の前の獣、首に自分達と同じ首輪をつけている。
「クク…人間の匂いに惹かれて来てみりゃあ…手を抜いてやったとはいえ、
この紅煉様の一撃をかわすとはよぉ…ちったぁ楽しめそうじゃねぇか」
この紅煉様の一撃をかわすとはよぉ…ちったぁ楽しめそうじゃねぇか」
言葉まで発した。どうやらこの馬鹿げた殺し合いの参加者とみて間違いない。
しかも紅煉と名乗るコイツは、ただの合成獣ではなさそうだ。
もしかすると…
しかも紅煉と名乗るコイツは、ただの合成獣ではなさそうだ。
もしかすると…
「んじゃあ次は、コイツでどうだぁ!!」
紅煉は大きく息を吸い込むと、口から猛烈な炎を吐き出した。
マスタングは妙を反対側に突き飛ばし、自分も転がるようにして炎をかわすと、隣の部屋に身を潜めた。
妙も反対側の廊下の方に隠れられたようだ。
マスタングは妙を反対側に突き飛ばし、自分も転がるようにして炎をかわすと、隣の部屋に身を潜めた。
妙も反対側の廊下の方に隠れられたようだ。
「なんだよぉ、おい。かくれんぼかぁ…?」
先ほどの攻撃で確信した。マスタングが知る限り、炎を吐く生物など実在しない。
奴は現実の獣を合成しただけの合成獣とは違う。特殊な力を付加された存在だ。
そうなると、「ホムンクルス」である可能性がある。
奴は現実の獣を合成しただけの合成獣とは違う。特殊な力を付加された存在だ。
そうなると、「ホムンクルス」である可能性がある。
ホムンクルスというのは、錬金術によって人工的に生み出された生命体である。
数多の人間の命を原料に作られた高エネルギー体、賢者の石を核とし、特殊な力と高い再生能力を備えた人造人間だ。
目の前の化け物は人間の形こそとっていないが、その一種である可能性は高い。
だとすれば、願ったりだ。
マスタングは賢者の石を欲している。自分の油断から下半身不随となった部下を治すために。
目の前にそれを持つ可能性がある化け物がいるのだ。対応しない手は無い。
そもそも既にこの家は先ほどの攻撃で燃え出しており、自分のいる部屋は窓もない袋小路。
逃げや待機は「生存」に繋がらない。生き残る為には、戦うしかないのだ。
数多の人間の命を原料に作られた高エネルギー体、賢者の石を核とし、特殊な力と高い再生能力を備えた人造人間だ。
目の前の化け物は人間の形こそとっていないが、その一種である可能性は高い。
だとすれば、願ったりだ。
マスタングは賢者の石を欲している。自分の油断から下半身不随となった部下を治すために。
目の前にそれを持つ可能性がある化け物がいるのだ。対応しない手は無い。
そもそも既にこの家は先ほどの攻撃で燃え出しており、自分のいる部屋は窓もない袋小路。
逃げや待機は「生存」に繋がらない。生き残る為には、戦うしかないのだ。
「動くな!」
バッグから取り出した支給品を構え、マスタングは獣の前に立った。
「…クックック…お前、そんなモンがオレに通じると本気で思ってんのかよ?
それを使ってちいせぇ鉛弾を何発ぶち込もうと、オレは殺せねぇぜ?」
それを使ってちいせぇ鉛弾を何発ぶち込もうと、オレは殺せねぇぜ?」
そう笑いながら紅煉が身を低く構えた。獲物を狙う虎のように、鋭い殺気で部屋を満たす。
バカめ、と心中で呟いた。これは時間稼ぎに過ぎない。
紅煉の後ろでマスタングの目の合図を確認した妙が、家の外に飛び出していた。
バカめ、と心中で呟いた。これは時間稼ぎに過ぎない。
紅煉の後ろでマスタングの目の合図を確認した妙が、家の外に飛び出していた。
「死ねぇぇぇ!!!」
咆哮と共に獣が駆け出した瞬間、マスタングが引き金を引く。
その武器の先端から、小さな炎が出現する。そしてその炎を基点として、不思議な光が走っていく。
その光に触れた瞬間、紅煉の周りが爆炎に包まれた。
その武器の先端から、小さな炎が出現する。そしてその炎を基点として、不思議な光が走っていく。
その光に触れた瞬間、紅煉の周りが爆炎に包まれた。
◇ ◇ ◇
「すごいんですねぇ…レンキンジュツシって。」
妙に肩を支えられつつ、マスタングは市街を歩いていた。
マスタングが先ほどおこなったのは「焔の錬金術」。
可燃物周辺の酸素濃度を調節し、爆発や炎上を引き起こす秘伝の錬金術だ。
あらかじめ手の甲に記しておいた練成陣によってそれをおこない、後は点火源があればいつでも発動できる。
しかし、火は彼の背後にあった。そこから練成によって正確に相手の所まで焔を運ぶには少々骨が折れる。
そこで支給品であった拳銃型ライターを使用したのである。
マスタングが先ほどおこなったのは「焔の錬金術」。
可燃物周辺の酸素濃度を調節し、爆発や炎上を引き起こす秘伝の錬金術だ。
あらかじめ手の甲に記しておいた練成陣によってそれをおこない、後は点火源があればいつでも発動できる。
しかし、火は彼の背後にあった。そこから練成によって正確に相手の所まで焔を運ぶには少々骨が折れる。
そこで支給品であった拳銃型ライターを使用したのである。
結果は上々。あの化け物はとりあえず焔に包まれ、崩れた天井の下敷きだ。
脱出の際にこちらも手傷は負ったが、たいしたことは無い。
いかに再生能力が高かろうと、あの瓦礫の下で炎に焼かれ続ければただでは済むまい。
このまま相手が死んでしまう可能性は高く、そうなれば賢者の石を手に入れるのは難しいだろう。
本来は生け捕りが望ましかったのだが、そうも言っていられない状況と相手だった。
この結果に満足しないわけにはいくまい。
脱出の際にこちらも手傷は負ったが、たいしたことは無い。
いかに再生能力が高かろうと、あの瓦礫の下で炎に焼かれ続ければただでは済むまい。
このまま相手が死んでしまう可能性は高く、そうなれば賢者の石を手に入れるのは難しいだろう。
本来は生け捕りが望ましかったのだが、そうも言っていられない状況と相手だった。
この結果に満足しないわけにはいくまい。
「とりあえず、遠くに逃げますか?」
「いや、あのくらいの炎ならしばらくすればおさまるでしょう。
悪趣味と思われるかもしれないが、死体を確認しておきたい」
「いや、あのくらいの炎ならしばらくすればおさまるでしょう。
悪趣味と思われるかもしれないが、死体を確認しておきたい」
妙は一瞬驚いたものの、すぐにその真意を汲み取った。倒しきった確証が欲しいのだろうと。
実際は首輪の回収と、賢者の石が残っているかもしれないという願いが含まれていたのだが…
妙から離れ、マスタングは近くにあったベンチに腰掛ける。なんとか一息ついた。
実際は首輪の回収と、賢者の石が残っているかもしれないという願いが含まれていたのだが…
妙から離れ、マスタングは近くにあったベンチに腰掛ける。なんとか一息ついた。
「お強いんですねぇ…おかげで助かりました。ありがとうございます」
「いや…私も自分の身を守るためにしたようなものです。お気になさらずとも。
私もここで死ぬわけにはいかないのですよ。大事な目的が待っていますから。
それに…怖い部下もね」
「いや…私も自分の身を守るためにしたようなものです。お気になさらずとも。
私もここで死ぬわけにはいかないのですよ。大事な目的が待っていますから。
それに…怖い部下もね」
そこで初めて、妙はマスタングの本音と本当の表情を垣間見た気がした。
先ほどまでに、何度かお互いの状況を話し合った。彼は役人であり、部下や同僚が多くいるらしい。
すかしたナンパ男のように思っていたが、この男もまた大事なものを持ち、その為に戦っているのだろう。
自分や弟が、父から継いだ道場や魂を守って生きているように。
先ほどまでに、何度かお互いの状況を話し合った。彼は役人であり、部下や同僚が多くいるらしい。
すかしたナンパ男のように思っていたが、この男もまた大事なものを持ち、その為に戦っているのだろう。
自分や弟が、父から継いだ道場や魂を守って生きているように。
「大変でしょうね、その生き方は…」
「よく甘いと言われますよ」
「よく甘いと言われますよ」
苦笑しながら答える男の目は、どこかで見た煌きと似たものがある気がした。
ガシャーン!
「え?」
そこで聞こえた、奇妙な音。
立ち位置の都合から妙にしか見えていないが、異常が発生していた。
燃え盛る炎をかき分け、黒い物体が姿をあらわす。
立ち位置の都合から妙にしか見えていないが、異常が発生していた。
燃え盛る炎をかき分け、黒い物体が姿をあらわす。
「増田さんっ!!!」
妙の叫びでマスタングが異常に気づき振り返ったときには、もう獣は迫っていた。
「くっ、ぐぉぉぉっ!!」
とっさに身を逸らしたものの、傷の影響か今度はかわしきる事が出来なかった。
鋭い痛みが、マスタングの右目に走る。三本の傷痕が刻まれ、鮮血が飛び散った。
右目を押さえ、マスタングも武器を構える。
そこには先ほど仕留めたはずの黒い化け物が、ニヤリと嫌らしい笑いを浮かべて立っていた。
鋭い痛みが、マスタングの右目に走る。三本の傷痕が刻まれ、鮮血が飛び散った。
右目を押さえ、マスタングも武器を構える。
そこには先ほど仕留めたはずの黒い化け物が、ニヤリと嫌らしい笑いを浮かべて立っていた。
「貴様…あの焔を浴びて…」
「生憎オレは雷と炎の化生でねぇ?あの程度で死んでたまるかよ!」
「生憎オレは雷と炎の化生でねぇ?あの程度で死んでたまるかよ!」
マスタングのミスは二つある。
1つは相手をホムンクルスのような化け物であると考えた時、無意識にホムンクルスと同じ性質を持っていると思ってしまった事。
紅煉のような化け物、「字伏」は彼が言うように雷と炎の化生。炎に対する耐性はすこぶる高い。
加えて再生能力こそホムンクルスに及ばないが、腕力や耐久力といった身体能力は人間離れしている。
瓦礫の下敷きにされても、脱出できるくらいの能力は持ち合わせているのだ。
1つは相手をホムンクルスのような化け物であると考えた時、無意識にホムンクルスと同じ性質を持っていると思ってしまった事。
紅煉のような化け物、「字伏」は彼が言うように雷と炎の化生。炎に対する耐性はすこぶる高い。
加えて再生能力こそホムンクルスに及ばないが、腕力や耐久力といった身体能力は人間離れしている。
瓦礫の下敷きにされても、脱出できるくらいの能力は持ち合わせているのだ。
そしてもう1つのミスは、紅煉の先ほどの攻撃から彼のステータスを想定してしまった事である。
彼の発言は慢心でもなんでもなく、真実だった。すなわち、手を抜いていたのである。
それは紅煉が戦う上で相手をいたぶる事を好む、残虐な嗜好の持ち主であるからだ。
彼の発言は慢心でもなんでもなく、真実だった。すなわち、手を抜いていたのである。
それは紅煉が戦う上で相手をいたぶる事を好む、残虐な嗜好の持ち主であるからだ。
「俺が手加減してやったのもわからずに…人間風情が、調子にのるなよぉ!」
(クソ、目をやられるとは…最悪だ…)
マスタングは視界を奪われた右目に舌打ちする。
彼の「焔の錬金術」は、発動の際に「距離感」が非常に重要になる。
いわば射程と威力を自在に調節出来るバズーカのようなものだから、射程がわからなければ無関係な場所を攻撃してしまう。
普段なら、離れた相手が咥えている煙草に火をつけるくらい正確に射程を調節できる。
だが突然に片目を奪われ距離感を失った彼に、普段どおりの「焔の錬金術」は使えなかった。
彼の「焔の錬金術」は、発動の際に「距離感」が非常に重要になる。
いわば射程と威力を自在に調節出来るバズーカのようなものだから、射程がわからなければ無関係な場所を攻撃してしまう。
普段なら、離れた相手が咥えている煙草に火をつけるくらい正確に射程を調節できる。
だが突然に片目を奪われ距離感を失った彼に、普段どおりの「焔の錬金術」は使えなかった。
いや、正確に言えば使う事は出来る。しかし、犠牲を払う必要があるのだ。
この状況で焔の錬金術を喰らわせるには、ある程度の距離は関係なく相手を巻き込める爆発を起こせばいい。
かつてイシュバールの殲滅戦でやったように…
しかし、紅煉のすぐ側には妙がいる。そのような爆発を起こせば彼女を巻き込むのは避けられない。
そして今回は、彼女を遠くに逃がす隙など与えてくれそうになかった。
この状況で焔の錬金術を喰らわせるには、ある程度の距離は関係なく相手を巻き込める爆発を起こせばいい。
かつてイシュバールの殲滅戦でやったように…
しかし、紅煉のすぐ側には妙がいる。そのような爆発を起こせば彼女を巻き込むのは避けられない。
そして今回は、彼女を遠くに逃がす隙など与えてくれそうになかった。
(それが…どうした…!)
自分は、死ぬ訳にはいかない。絶対に。
それは、国家の頂点に立ち、全てを守るという野望の為に。
それは、自分の野望を信じてついて来てくれた部下達の為に。
それは、その野望に准じて倒れた、亡き友の為に。
それは、国家の頂点に立ち、全てを守るという野望の為に。
それは、自分の野望を信じてついて来てくれた部下達の為に。
それは、その野望に准じて倒れた、亡き友の為に。
マスタングは引き金を引かねばならない。
先ほど出会ったばかりの女性の為に、全てを諦めるわけにはいかないのだから…
先ほど出会ったばかりの女性の為に、全てを諦めるわけにはいかないのだから…
がこーん!
「ぐぇぇぇ!?」
「ぐぇぇぇ!?」
突如響いた、間抜けな打撃音。
見れば、紅煉の頭を奇妙な棒でぶん殴る、妙の姿があった。
見れば、紅煉の頭を奇妙な棒でぶん殴る、妙の姿があった。
「ふざけんな、ボケェェ!!!てめぇ、2度も後ろから不意打ち決めといて何偉そうにしとんじゃコラァ!!」
呆気にとられたのはマスタングばかりではなく、紅煉もだった。
「増田さんはねぇ、まっすぐ自分の信念貫いて生きてんのよ!
お前みたいに中身すっからかんの、武士道もなにもない奴とは違うの!
あんたみたいなヤツにはね…誰もついてこないわよ!孤独なだけの、魅力のない男!!」
お前みたいに中身すっからかんの、武士道もなにもない奴とは違うの!
あんたみたいなヤツにはね…誰もついてこないわよ!孤独なだけの、魅力のない男!!」
あまりの迫力に黙ってしまう。更に棒を振り回し、紅煉の頭をぶっ叩こうとする妙を見て、
マスタングは少し……笑った。
マスタングは少し……笑った。
「…おもしれぇなぁ、女……おもしれぇから先にお前を引き裂いて喰らってやる」
禍々しい笑みを浮かべて、紅煉が妙の方へ向き直す。
鋭い爪が炎の光を照り返し、きらりと光る。
しかし、そこで横槍が入った。
鋭い爪が炎の光を照り返し、きらりと光る。
しかし、そこで横槍が入った。
「そんな余裕があるのか、化け物!この程度で私の力を封じたと思うなよ!」
ゆっくり振り返ると、再び右手に拳銃型ライターを構えたマスタングの姿。
片方だけ覗くその目に浮かぶのは、決意と信念。
片方だけ覗くその目に浮かぶのは、決意と信念。
「チッ、その力はメンドウだな…やっぱり先にてめぇが死ねぇ!」
バチバチッ、と紅煉の額周辺に電気が発生する。雷の化生でもあると言っていたのだ、おそらく稲妻も操れるのだろう。
炎を放ってくれば対策もあったのだが…やはり焔使いにそう何度も炎は使ってこないようだ。
最後の可能性も尽きた。もう、これしかない。
ギリ、と歯を食いしばると、マスタングは引き金にかけていた自分の指を…離した。
炎を放ってくれば対策もあったのだが…やはり焔使いにそう何度も炎は使ってこないようだ。
最後の可能性も尽きた。もう、これしかない。
ギリ、と歯を食いしばると、マスタングは引き金にかけていた自分の指を…離した。
「おおおおおおお!!!!!」
左手に構えていた鉄製のナイフ(民家の台所で頂戴していた)を一斉に紅煉目掛けて投げつける。
(思えばお前の十八番だったな、ヒューズ!)
亡き親友の思い出を込めた投擲。それは本当に微かな、だが今の自分に出来る最大限の抵抗だった。
しかし、その願いもあっさりと弾かれる。紅煉の高笑いが響いた。
しかし、その願いもあっさりと弾かれる。紅煉の高笑いが響いた。
「ハーッハッハッハ!!女に気をつかったなぁ!?なら、死ねぇぇぇ!!」
幾本もの稲妻が走る。それは無慈悲に…「焔の錬金術師」の身を焦がした。
「増田さんっ!!!」
妙の悲痛な叫び…しかし、片膝をつきながらもマスタングはまだ倒れなかった。
全身が焼け爛れ感覚もない。黒焦げの体は、意識が飛ばないのが不思議なほどのダメージ。
全身が焼け爛れ感覚もない。黒焦げの体は、意識が飛ばないのが不思議なほどのダメージ。
しかし、生きる事を諦めるわけにはいかない。なさねばならないことがある。
全てを守ると誓った、青臭い理想が胸にある。
全てを守ると誓った、青臭い理想が胸にある。
……その為にも、彼女を巻き込むわけにはいかなかった。
あらゆる苦しみを飲み込んで、野望に邁進すると誓った。
多少の犠牲だって乗り越えていく覚悟があった。
だが、それでも絶対に譲れぬ一線があった。
多少の犠牲だって乗り越えていく覚悟があった。
だが、それでも絶対に譲れぬ一線があった。
二度と悲劇を起こさぬために、自分が守れる限りの人間を守り、その守った者たちがまた守れる限りの人間を守っていく。
そうやって誰も悲しまぬ世界を作ろうという青臭い理想。それが彼の行動の原点。
その男が、目の前の守れる女性を見捨てるなどという選択肢をどうして選べようか。
その原点を思い出させてくれた、この強き女性を…
そうやって誰も悲しまぬ世界を作ろうという青臭い理想。それが彼の行動の原点。
その男が、目の前の守れる女性を見捨てるなどという選択肢をどうして選べようか。
その原点を思い出させてくれた、この強き女性を…
生き残る為に、野望を達成する為に、誰かを犠牲にする…
そんな情けない男に部下達が、友が……ついてきてくれるハズがないのだから。
そんな情けない男に部下達が、友が……ついてきてくれるハズがないのだから。
「ほう?粘るじゃねぇか…だがもういい、死ねよ!」
(倒れてたまるか…私は、まだ…)
(倒れてたまるか…私は、まだ…)
生きる事を諦めない…マスタングにとって、それは生きるために他の全てを犠牲にすることではない。
譲れぬ理想を守って生きるために、あらゆる手段を尽くすことだ。
譲れぬ理想を守って生きるために、あらゆる手段を尽くすことだ。
彼の決意をあざ笑うかのような咆哮をあげ、闇を纏った獣は迫る。
だが、どれほどの絶望に包まれようとも…マスタングの瞳は、まだ理想を諦めていなかった。
その瞳に、見慣れたきらめきが映る。
だが、どれほどの絶望に包まれようとも…マスタングの瞳は、まだ理想を諦めていなかった。
その瞳に、見慣れたきらめきが映る。
ザクッ!
「ぐぁぁぁぁ!!??」
「ぐぁぁぁぁ!!??」
きらめきの正体はアメストリス軍の投げナイフ。それが紅煉の片目を、正確に貫いていた。
そのナイフは、彼の親友、マース・ヒューズ愛用のナイフだった。
そのナイフは、彼の親友、マース・ヒューズ愛用のナイフだった。
(な…に…?)
そのきらめきに続くように、轟音をあげ巨大な刃が紅煉を襲う。
振り下ろされた一撃目はかわすも、地面が抉られる。
さらに人間離れした腕力によってすぐさま横なぎに振るわれた刃が、紅煉の顔面に襲い掛かる。
携えた3本の霊刀でなんとか受け止めたものの、軽く後ろに押し込まれてしまう。
刃を振るうは漆黒の剣士。ナイフを放ったのは真っ黒な闇医者。
その姿を捉え、またしても笑みを浮かべると、紅煉は飛び退き周囲を見渡した。
振り下ろされた一撃目はかわすも、地面が抉られる。
さらに人間離れした腕力によってすぐさま横なぎに振るわれた刃が、紅煉の顔面に襲い掛かる。
携えた3本の霊刀でなんとか受け止めたものの、軽く後ろに押し込まれてしまう。
刃を振るうは漆黒の剣士。ナイフを放ったのは真っ黒な闇医者。
その姿を捉え、またしても笑みを浮かべると、紅煉は飛び退き周囲を見渡した。
「いいじゃねぇか、とび入り大歓迎だぜぇ…面白そうな連中だしなぁ!」
二人の男が、見知った男によく似て見えて…紅煉は楽しくてしょうがなかった。
なにより、彼らの心が手に取るようにわかる。
なにより、彼らの心が手に取るようにわかる。
「お前ら…こんだけ人数がいりゃあなんとかなると思ってんだろ?カワイイったらねぇよなぁ…!」
下卑た笑いに怯むことなく、剣士は刃を構えなおす。
しかし、紅煉の次の行動は、彼らの予想外だった。
しかし、紅煉の次の行動は、彼らの予想外だった。
「もう少しいたぶってやろうかと思ったが気が変わったぜ!まとめて消し炭にしてやる!!!」
大きく息を吸い込むと、周囲の敵に向けて放たんと膨大な炎を口元に浮かべる。
何をするのか察した黒い二人組も、身をかわそうとするがもう遅い。
何をするのか察した黒い二人組も、身をかわそうとするがもう遅い。
「あばよぉぉ!!!」
叫びと共に放たれる炎。それは周囲を飲み込み、4つの焼死体を生み出す…はずだった。
だが焔は彼の管理下を離れ、口内で爆発を巻き起こす。
だが焔は彼の管理下を離れ、口内で爆発を巻き起こす。
「な、なにぃぃぃぃ!!???」
予想外の焔の暴発に、全身と口内を焼かれた紅煉がうろたえる。
ちらりと眼に映った瀕死の男が、してやったりと笑っているように見えた。
ちらりと眼に映った瀕死の男が、してやったりと笑っているように見えた。
そこに一本のナイフが飛び込み、紅煉の腹部に突き刺さる。
不意の攻撃に気を取られた一瞬、ほんの一瞬をついて振るわれる鋸状の刃、キリバチ。
その一太刀は、暗闇のように真っ黒な獣の左腕を…叩き落した。
不意の攻撃に気を取られた一瞬、ほんの一瞬をついて振るわれる鋸状の刃、キリバチ。
その一太刀は、暗闇のように真っ黒な獣の左腕を…叩き落した。
「ぐおぉぉぉぉ!!キ、キサマら〜〜〜〜!!!」
怒り心頭の声をあげ、しかし状況不利と悟ったか、追撃のキリバチをスレスレでかわしながら紅煉は切り落とされた左腕を拾う。
そして猛スピードで飛び上がると、そのまま漆黒の闇空の中に消えていった。
そして猛スピードで飛び上がると、そのまま漆黒の闇空の中に消えていった。
その場に残された4人の中で、真っ先に動いたのは妙だった。
「増田さん!しっかりして!!」
獣の雷を浴びて、全身に傷を負ったマスタングに駆け寄る。
その後を追うように、黒い闇医者も近づいてきた。
その後を追うように、黒い闇医者も近づいてきた。
「動かすなっ!私は医者だ!私が診る!」
そう言われ、ひとまず妙も動きを止める。
闇医者は患者に近づき、その容態を窺う。
闇医者は患者に近づき、その容態を窺う。
(これは…)
普通人体は表面の2割以上が火傷すると危険だと言われる。
しかし、目の前の患者はその体の7割近くが火傷を負っていた。
しかし、目の前の患者はその体の7割近くが火傷を負っていた。
(せめて、道具が揃っていれば努力のしようがあったというのに…)
悔しさがこみ上げる。普段の自分なら必ず何かしらの道具を持ち歩いている。
この戦いを開催し、自分から商売道具を取り上げた連中が心底恨めしかった。
この戦いを開催し、自分から商売道具を取り上げた連中が心底恨めしかった。
「…やめとけ、ブラックジャック。そいつはもう…」
黒い剣士、ガッツの言葉が耳に痛い。わかっている。彼はもう、手遅れだ。
「…先程の攻撃は、君が?」
ブラックジャックが尋ねたのは先程の不可解な爆発。あれによって今自分達は無事であると言ってもいい。
口も動かせないのか、患者は微かに頷いた。
口も動かせないのか、患者は微かに頷いた。
(助けるつもりが、助けられたというわけか…なんとも情けない話だ)
先程の紅煉の炎の暴発は、マスタングの「焔の錬金術」である。
距離感の調節が利かなくとも、火種が相手の元にあるのなら話は別だ。
微妙な射程の調整はせず、可燃性物質を火元近くに適量発生させれば良い。おまけに口の中の無防備さは先刻実感している。
あれが、最後の最後まで狙っていたマスタングの賭けだった。
うなだれるブラックジャックの襟首を、マスタングは弱々しくも力強く、掴んだ。
距離感の調節が利かなくとも、火種が相手の元にあるのなら話は別だ。
微妙な射程の調整はせず、可燃性物質を火元近くに適量発生させれば良い。おまけに口の中の無防備さは先刻実感している。
あれが、最後の最後まで狙っていたマスタングの賭けだった。
うなだれるブラックジャックの襟首を、マスタングは弱々しくも力強く、掴んだ。
「な…!?」
そのまま何かを訴えかけるような目でブラックジャックを見る。かすかに、口を動かした。
「まだ…死ね…ん……生きね…ば…なら…ない…」
それは、助けて欲しいという意志だった。だが、決して情けない命乞いではない。
むしろ、ここで死ぬわけにはいかない、助けろ、生きたいのだ、という激しい感情だった。
それを真正面からぶつけられたブラックジャックは、激しい衝撃を感じた。
むしろ、ここで死ぬわけにはいかない、助けろ、生きたいのだ、という激しい感情だった。
それを真正面からぶつけられたブラックジャックは、激しい衝撃を感じた。
(私は…何を考えた?道具がないからどうにもならない?もう手遅れだと…?)
それは強烈な自責の念。目の前で死に掛けている患者を、助けられない状況を受け入れた自分への怒り。
マスタングは未だ諦めることなく、必死で生きようとしていた。
一度は消えかけた命。しかし、それを救ってくれた亡き友の刃。
それが再び、生への渇望を叫ぶ力となった。
そんな諦めない生命力を前にして、ブラックジャックは先程の自分の思考を恥じた。
グッと拳を握り締め、患者をその背に負う。
マスタングは未だ諦めることなく、必死で生きようとしていた。
一度は消えかけた命。しかし、それを救ってくれた亡き友の刃。
それが再び、生への渇望を叫ぶ力となった。
そんな諦めない生命力を前にして、ブラックジャックは先程の自分の思考を恥じた。
グッと拳を握り締め、患者をその背に負う。
「ブラックジャック!なにをする気だ!?」
「この患者を病院まで連れて行く!」
「無駄だ、もたないに決まってるぜ」
「この患者を病院まで連れて行く!」
「無駄だ、もたないに決まってるぜ」
ガッツの意見はもっともだ。だがブラックジャックの中にある信念が、それを良しとしない。
「まだわからん!この患者は生きようとしている!それを医者の私が先に諦めてしまう訳にはいかないんだ!!
それではあの死神にも劣る…医者として生きていくことが出来なくなる!」
それではあの死神にも劣る…医者として生きていくことが出来なくなる!」
そういって患者を背負おうとするブラックジャックを、支える手があった。
「あなたは…」
「手伝わせてください。増田さんは、命の恩人です。」
「手伝わせてください。増田さんは、命の恩人です。」
気丈な瞳に強い意志を込め、妙が懇願する。
無言で頷きあうと、協力してなんとかマスタングを背負う事に成功した。
無言で頷きあうと、協力してなんとかマスタングを背負う事に成功した。
「チッ」
1人そっぽを向くガッツ。だが、彼もこれ以上は止める事をしなかった。
周囲への警戒を行いつつ、共に病院への道を歩みだす。
周囲への警戒を行いつつ、共に病院への道を歩みだす。
「諦めん、諦めんぞ…君が決して生を諦めないように、私も君を救うのを諦めない…」
力強く語るブラックジャック。妙は頷き、ガッツはそれをただ眺める。
各々が覚悟を決めて歩み出した、その直後だった。
各々が覚悟を決めて歩み出した、その直後だった。
フッ
「えっ…?」
ズンッ、と突如ブラックジャックの背中の重みが一気に増加した。
まるでその体から、何かがガクンと抜け落ちたように…
妙が、声を震わせる。弱々しくも必死にしがみついていた腕に、力が感じられない…
まるでその体から、何かがガクンと抜け落ちたように…
妙が、声を震わせる。弱々しくも必死にしがみついていた腕に、力が感じられない…
それは、彼の背中で命が抜け落ちた瞬間だった。
背中の重みに目を見開いて立ち止まり、わなわなと震えだすブラックジャック。
顔を覆い、涙を流し出すお妙。
ただ、視線を逸らすガッツ…
顔を覆い、涙を流し出すお妙。
ただ、視線を逸らすガッツ…
最後の一瞬まで生を諦めず、理想を目指した男の命が今、消え去った。
それは守れる者を守り通した…うつむくことなき、有能な最期…
それは守れる者を守り通した…うつむくことなき、有能な最期…
「私は、なんと無力なんだ…」
それでも闇医者の顔に浮かぶのは悔しさと、憤りばかり…
【B-3/道路/1日目 黎明】
【志村妙@銀魂】
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:支給品一式 、クリマ・タクト@ワンピース、不明支給品(0〜1(本人確認済))
[思考]
0:増田さん…
1:増田さんを手厚くを埋葬
2:新ちゃんはいるのかしら?
3:この黒い二人組みと同行するか考える
[備考]
※ロイ・マスタングと情報交換をしました。 お互いの世界の情報について一部把握しまた。
※参戦時期は28巻以降です。
【志村妙@銀魂】
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:支給品一式 、クリマ・タクト@ワンピース、不明支給品(0〜1(本人確認済))
[思考]
0:増田さん…
1:増田さんを手厚くを埋葬
2:新ちゃんはいるのかしら?
3:この黒い二人組みと同行するか考える
[備考]
※ロイ・マスタングと情報交換をしました。 お互いの世界の情報について一部把握しまた。
※参戦時期は28巻以降です。
【ガッツ@ベルセルク】
[状態]:疲労(小)
[装備]:キリバチ@ワンピース
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1個(未確認)
[思考]
基本:殺し合いの主催者を叩き潰し、仲間の下へ帰る
0:くそったれ…胸クソ悪いぜ…
1:ブラック・ジャックと共に病院を目指す
2:あの黒い獣(使徒?)は絶対に殺す
[備考]
※原作32巻、ゾッドと共にガニシュカを撃退した後からの参戦です。
※左手の義手に仕込まれた火砲と矢、身に着けていた狂戦士の甲冑は没収されています。
※紅煉を使徒ではないかと思っています。
[状態]:疲労(小)
[装備]:キリバチ@ワンピース
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1個(未確認)
[思考]
基本:殺し合いの主催者を叩き潰し、仲間の下へ帰る
0:くそったれ…胸クソ悪いぜ…
1:ブラック・ジャックと共に病院を目指す
2:あの黒い獣(使徒?)は絶対に殺す
[備考]
※原作32巻、ゾッドと共にガニシュカを撃退した後からの参戦です。
※左手の義手に仕込まれた火砲と矢、身に着けていた狂戦士の甲冑は没収されています。
※紅煉を使徒ではないかと思っています。
【ブラック・ジャック@ブラック・ジャック】
[状態]:疲労(小) 強い無力感
[装備]:ヒューズの投げナイフ(8/10)@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:主催者を止め、会場から脱出する。
0:この場での私は無力なのか…
1:死者(マスタング)を埋葬する
2:ガッツと共に病院を目指し、医療器具を入手する。
3:この女性(お妙)の処遇を考える。
4:あの黒い獣は許さない
[状態]:疲労(小) 強い無力感
[装備]:ヒューズの投げナイフ(8/10)@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:主催者を止め、会場から脱出する。
0:この場での私は無力なのか…
1:死者(マスタング)を埋葬する
2:ガッツと共に病院を目指し、医療器具を入手する。
3:この女性(お妙)の処遇を考える。
4:あの黒い獣は許さない
[備考]
※コートに仕込んでいるメス等の手術道具は、全て没収されています。
※コートに仕込んでいるメス等の手術道具は、全て没収されています。
【ロイ・マスタング@鋼の錬金術師 死亡】
「クソがぁぁぁ…!絶対にゆるさねぇ…」
激しく悪態をつきながらその身を海辺におろす紅煉。
左腕は肘から切り落とされ、右目と腹にはナイフの傷痕が。全身、特に口内には激しい焔によるダメージがあった。
いかに妖といえどこれだけの焔や刃物にさらされては、衰弱は避けられない。
左腕は肘から切り落とされ、右目と腹にはナイフの傷痕が。全身、特に口内には激しい焔によるダメージがあった。
いかに妖といえどこれだけの焔や刃物にさらされては、衰弱は避けられない。
なにより、普段より傷が治る速度が格段に遅い。これが、最初に言っていた制限のようなものだろうか。
そればかりか炎や稲妻も大分威力が落ちていた。それが先程の不愉快な苦戦に繋がっている。
そう、これが彼を怒らせる原因だった。
そればかりか炎や稲妻も大分威力が落ちていた。それが先程の不愉快な苦戦に繋がっている。
そう、これが彼を怒らせる原因だった。
「このオレの力を制限しやがるとは…フザけやがってぇぇ…!!!おかげで余計な怪我をしちまったじゃねぇか!!
奴ら…絶対に許さねぇ…この殺し合いが終わったら、必ずぶっ殺してやる…!!」
奴ら…絶対に許さねぇ…この殺し合いが終わったら、必ずぶっ殺してやる…!!」
傷を負わせた者たちよりも、己の快楽の邪魔をする主催者への怒りを募らせる紅煉。
こんな状況でも、彼は自分が負けるとは思っていない。ただ、圧倒的な実力差で相手を蹂躙できないのが不満なのだ。
こんな状況でも、彼は自分が負けるとは思っていない。ただ、圧倒的な実力差で相手を蹂躙できないのが不満なのだ。
「ひとまず、体を回復させないといけねぇな…適当に弱そうな人間を見つけて、喰っちまうか。
それが手っ取り早いだろ。今度は遊ばねぇ…とにかく人を喰らうのが優先だ」
それが手っ取り早いだろ。今度は遊ばねぇ…とにかく人を喰らうのが優先だ」
そう呟くと、左腕を布で巻きつけてくっつける。
殴ったり引っ掻いたりは出来ないが、しばらく放って置けばこれでくっつくだろう。
右目のナイフも抜いた。腹のナイフは…自分にここまで傷をつけた連中への褒美として、つけたままにしておいてやろう。
殴ったり引っ掻いたりは出来ないが、しばらく放って置けばこれでくっつくだろう。
右目のナイフも抜いた。腹のナイフは…自分にここまで傷をつけた連中への褒美として、つけたままにしておいてやろう。
怒りを胸に、空腹を抱えた黒き獣が空を舞う。次の獲物は、誰になるのか…
【A-3/海岸線/黎明】
【紅煉@うしおととら】
[状態]: 疲労(中) ダメージ(中) 全身、特に口内に激しい火傷 右目、左腕欠損(回復中) 腹部にナイフ
[服装]:
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2個(未確認)
[思考]
基本: 他の参加者を皆殺しに、殺し合いとやらを楽しむ。最後に主催者も殺す。
1:適当に弱そうな参加者を見つけて喰らう。
2:傷が回復したら皆殺し再開。自分に傷をつけた黒い二人組みと、焔使いは殺すのが楽しみ。
3: ひょうは自分の手で殺したい
[備考]
※参戦時期は原作32巻、ひょうとの最終決戦以前の時期。
※ひょうの存在はOPの場所で確認しました。うしおやとらなどは未だ未確認です。
※左腕はくっついてはいますが振り回せば取れます。右目は現在完全に視力を奪われた状態です。どちらもしばらくは回復しません。
【紅煉@うしおととら】
[状態]: 疲労(中) ダメージ(中) 全身、特に口内に激しい火傷 右目、左腕欠損(回復中) 腹部にナイフ
[服装]:
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2個(未確認)
[思考]
基本: 他の参加者を皆殺しに、殺し合いとやらを楽しむ。最後に主催者も殺す。
1:適当に弱そうな参加者を見つけて喰らう。
2:傷が回復したら皆殺し再開。自分に傷をつけた黒い二人組みと、焔使いは殺すのが楽しみ。
3: ひょうは自分の手で殺したい
[備考]
※参戦時期は原作32巻、ひょうとの最終決戦以前の時期。
※ひょうの存在はOPの場所で確認しました。うしおやとらなどは未だ未確認です。
※左腕はくっついてはいますが振り回せば取れます。右目は現在完全に視力を奪われた状態です。どちらもしばらくは回復しません。
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| 003:二人の黒い疵男 | ガッツ | 060:たった一度与えられた命はチャンスだから |
| 002:狂った飢餓妖怪 | 紅煉 | 055:月光条例 |
| 022:知らない人にはついていっていけません | 志村妙 | 060:たった一度与えられた命はチャンスだから |
| 003:二人の黒い疵男 | ブラック・ジャック | 060:たった一度与えられた命はチャンスだから |
| 022:知らない人にはついていっていけません | ロイ・マスタング | GAME OVER |