テキスト集トップへ戻る || ハイランダーへの試練 エトリアの怪異を追え! スノードリフトの恐怖!(1)(2) 不可視の魔獣






原始ノ大密林B6F

C-4 樹海磁軸

【ナレーション】
君たちは新しい階層に辿り着いた広間で
光が立ち上ってゆく奇妙な光景を見つける。

【フレドリカ】
「これが、樹海磁軸…?
(あ…)

【アーサー】
「へえ、実物を見るのは初めてだが、
ミョウなモンだなあ」
(へえ)

【サイモン】
「文献によれば、これがグラズヘイムへ
到達するための転移装置として
機能するという。その準備もしてきた」
(ふむ)

【ナレーション】
サイモンはそう告げると、カバンの中から
書類を取り出して目を向ける。

【サイモン】
「文献にあったグラズヘイムの位置情報だ。
樹海磁軸が、古代に開発された転移装置なら
古代語での命令を受け付けるという」

【ナレーション】
サイモンはそう告げると、失われた
古き言語で、何かを語り始める……。

【サイモン】
「これで、準備は完了だ。
グラズヘイムへ転移できるはずだ」


グラズヘイム エリアⅠ

E-7 再びグラズヘイムへ

【ラクーナ】
「移動はできたみたいね。
でも…どのあたりに出たのかしら?」
(えーっと)

【サイモン】
「地図を確認してみよう」
(そうだな)

【ナレーション】
君は地図を広げて、方位を確認する。

どうやら、君たちは以前侵入したフロアより
はるか東の地点に出たようだ。

【ラクーナ】
「無事、未踏地域に来れたみたいね」
(うんうん)

「ね、フレドリカ。
この場所に見覚えはある?」
(ねえ)

【ナレーション】
ラクーナに言葉に促され、
フレドリカは周囲を見渡す…。

【フレドリカ】
「…何も覚えてない。思い出せないわ」
(ふぅ)

【サイモン】
「急に記憶は戻らないか」
(ふむ)

「仕方ない。まずは以前にフレドリカが
叫んだ端末という物を探してみよう」

【ナレーション】
君たちはグラズヘイムの謎を探るべく
探索を始めることにする。


F-7 暗闇の通路

【アーサー】
「うわっ、なんだこりゃ!」
(なんだぁ!?)

【ナレーション】
君たちが扉を出ると、その先はまったくの
暗闇に包まれていた。

手持ちの明かりを使っても、奥までは
見通せそうにない…。

【ラクーナ】
「ちょっと危険だけど、これで進むしか
なさそうね」
(うーん)

「どこかで明かりが
見つけられればいいんだけど」
【ナレーション】
君たちは手持ちの明かりを頼りに、暗闇を
手探りで進んでいくことにする。


F-6 眠る駱駝の魔物

【ラクーナ】
「シッ! …何かいるわよ」
(しっ)

【ナレーション】
ラクーナの指摘通り、視界のきかない暗闇の
奥に恐ろしいケモノの気配を感じる…。

今のところ動く気配はなさそうだが、
慎重に動く必要がありそうだ。


F-6 照明装置の部屋

【アーサー】
「おっ!? ここは明るいぜ!」
(おっ)

【サイモン】
「通路の先に何かがあるな。
…近づいて、調べてみよう」
(あれは…)


E-6 照明装置

【ナレーション】
君たちの前の壁には、奇妙な黒い箱が
置かれている。

なにか意味ありげなそれを君たちは調べるが
特に反応はない…。

【サイモン】
「文献でも似たようなものを見た事がある。
先ほどの暗闇の通路を照らす装置だと
思うんだが…、動かないな」
(ん?)

【ラクーナ】
「もしかして、壊れてるのかしら?」
(えーっと…)

【ナレーション】
これ以上の情報を得られそうにないと、
探索に君たちは戻ろうとする…が。

【フレドリカ】
「(主人公名)、待って。
わたし、これの操作方法…
分かるかもしれない」
(ねえ)

【ラクーナ】
「え、本当?」
(そうなの?)

【フレドリカ】
「たぶん…」
(うん)

【ナレーション】
そう言って、少女は黒い箱に向かって
手を伸ばす。
(装置が起動する)
【サイモン】
「何か…、反応があったようだが…。
今、何をどうしたんだ、フレドリカ?」
(ほう)

【フレドリカ】
「どう、って…」
(えっと…)

「…分からない。こうしたらいい、って
急に浮かんできたの」

【サイモン】
「浮かんできた、か…」
(ふん)

「いったい、君の記憶とやらには
何が隠されているんだろうな」

【フレドリカ】
「……」
(はあ)

【サイモン】
「…まぁ分からないことを話しても
仕方ない。それよりも先ほどの通路を
確認してみよう」
(さて)

【ナレーション】
暗闇に閉ざされていた通路に変化が
あるかもしれないと考え、
サイモンたちは来た道を戻り始める。
(サイモン、ラクーナフェードアウト)
【ナレーション】
しかしフレドリカは
不安げに足を動かそうとはしない。

【フレドリカ】
「…サイモンの言う通り、わたしは
どうして、こんな事が分かるんだろう…?」
(えっと…)

「わたしの記憶って、わたしって…
なんなのかな?」

不安げな少女になんと声をかけますか?
思い出せばわかる
自分がついてる
何も言わない
思い出せばわかる
【フレドリカ】
「…ふふっ、それもそうよね。
ありがと、(主人公名)」
(ふふっ)

「ちょっと遅れちゃったね、急ぎましょ」

自分がついてる
【フレドリカ】
「(主人公名)が…」
(あ…)

「…うん」
(フルボイス)

「ちょっと遅れちゃったね、急ぎましょ」
(ごめんね)

何も言わない
【フレドリカ】
「……」

「ちょっと遅れちゃったね、急ぎましょ」
(ごめんね)
(以下共通)
【ナレーション】
君は少女と共に、調査隊の3人と合流して
探索に戻ることにする。


F-6 動き出す駱駝の魔物

【ナレーション】
明かりのついた部屋を君たちが歩いていると
さっきまで道をふさいでいた魔物がこの道を
往復するように動いているのが見えた。

【フレドリカ】
「見た感じ、あの魔物は明るいと
動き始める習性を持ってるみたい。
うまく利用できればいいけど…」
(ふーん)


C-7 眠る鳥の魔物

「また魔物が…!」
(敵よ!)

【フレドリカ】
「でも今は全然動きそうにないみたい…。
また明かりを点けたら動くのかも…」
(あれ?)

【ラクーナ】
「それじゃあ、とりあえず
この部屋の明かりを探してみましょうか」
(うんうん)


B-7 敵意を向ける鳥の魔物

【ナレーション】
明かりの灯った部屋を進んでいると、
先ほどまで動く気配のなかった魔物が
明らかな敵意を向けている…!

【サイモン】
「明かりが点くと動き始めるのは同じだが、
殺気までの魔物とは違って、僕たちを
追いかけてくるみたいだな」
(ふん)

ヤツの習性と動き方を分析した上で
慎重に進もう。うっかり戦いになって、
やられましたでは済まないからな」
(警戒した方がいい)


B-1 遺跡に響く轟音

【ナレーション】
君たちが扉を抜けて小部屋の中に入ると、
急にフロア全体に響く音が聴こえ始めた!

音の正体がつかめない君たちは足を止め
周囲に注意を向け始める…。

しばらくすると怪音は鳴り止み、
辺りも元通りの静けさを取り戻した。

【ラクーナ】
「ねえ、今のって…」
(ねえ)

何と発言しますか?
前にも来た時に聴いた音だ
聴き覚えが?
前にも来た時に聴いた音だ
【ラクーナ】
「あ、そうよね。(主人公名)と会った時に
聴いた音だもの。知ってるわよね」
(うんうん)

聴き覚えが?
【ラクーナ】
「ええ。(主人公名)とフレドリカに
会った時にも聴いたのよ」
(ええ)
(以下共通)
【サイモン】
「グラズヘイムでは定期的に何かが
起こっている、という風に推測だけは
{できるが…」
(ふん)}

【フレドリカ】
「でも、こんなフロア全体に響く音だなんて
一体何が起こってるのかしら…」
(うーん)

【ナレーション】
君たちが考え込んでいると、アーサーが
けろっとした様子で口を開く。

【アーサー】
「んなこと、ここでいくら考え込んだって
しょうがねえだろ? さっさと一番奥まで
行っちまおうぜ!」
(行こうぜ)

何と発言しますか?
その通りだな
そうかな…?

その通りだな
【サイモン】
「そうだな。確かにじっとしていても、
何も始まらないな」
(そうだな)

【ラクーナ】
「それじゃ、改めて出発ね」
(ええ、出発!)

【ナレーション】
君たちは再び頷き合って、再びこのフロアの
探索を再開することにした。

そうかな…?
【フレドリカ】
「えっと、アーサーの言ってることも
間違いではないと思うわ」
(えっと…)

「何か見つけない限りはさっきの音の
ことを考えるのも難しいから…」

【ラクーナ】
「そうね。今は立ち止まって考えるよりも
先へ進んで何かを見つける方がいいと思うわ。
ね、(主人公名)、まずは進みましょうよ」
(そうね)

【ナレーション】
その意見を聞いて君も納得し、
改めてこのフロアの探索を
再開することにした。


C-4 強大な魔物の気配

【ラクーナ】
「この奥…イヤな気配がするわね」
(ねえ、ちょっと)

【ナレーション】
扉を見上げるラクーナの顔に緊張が走る。

君もまた扉の奥から伝わる
禍々しい気配を感じ取る。

【サイモン】
「調査には必要なんだ、覚悟を決めよう」
(警戒するか)

【アーサー】
「そうそう、サイモンの言う通りだぜ」
(サイモンの言う通りだぜ)

「何かひそんでるっつーなら
ブッ倒しちまえばいいんだしよ!」

何と発言しますか?
その通りだ
まずは準備をしよう

その通りだ
【ラクーナ】
「まったくもう、(主人公名)も
アーサーと同じタイプってわけ?」
(アンタって人は)

「…でも、それ以外に手もないわよね。
…行きましょう!」

【ナレーション】
君たちは共に扉の奥にある脅威へ向かい
足を進めることにする!

まずは準備をしよう
【フレドリカ】
「そうね、準備は大切だわ」
(そうね)

「何が起きても大丈夫なようにしてから
扉の先へ進みましょ」
【ナレーション】
君たちは扉の奥にある脅威にそなえてから
先に進むことにする。


B-4 不可視の魔獣

【ナレーション】
君たちが足を踏み入れたそこは、
もはや見慣れてしまった暗闇の部屋だ。

視界が奪われた中、何かの恐ろしい気配が
君たちの周囲に漂っているのが感じ取れる。

【アーサー】
「何が居るんだか分からねーが…」
(おい)

「とにかく、ヤバいヤツがいるぜ」
(気をつけろよ)

【ナレーション】
アーサーの言葉通り、全員が部屋の中に
恐るべき敵の存在を感じ取る。

部屋を探索する際には、恐るべき敵との
戦いを覚悟して進みたまえ。


クァールと戦闘

戦闘開始から2ターン目
【アーサー】
「オイッ! どうすんだよ!
敵が見えねーぜ!」
(おいおい、え、ヤベぇか!?)

【サイモン】
「…このままでは埒が明かないな」
(くっ、まずいな…!)

「(主人公名)、一度戦闘から離脱し
体勢を立て直したほうがいいぞ!」
(逃げるぞ!)


B-4 クァールから逃走後

【アーサー】
「ふう、何なんだよ、アイツ」
(危ないとこだったな)

【サイモン】
「…不可視の魔獣クァールだ。
図書館の古い資料で知っているが
まさか今の時代に生存しているとは…」
(ふん)

【ナレーション】
サイモンは驚きを隠せないという表情で
先ほど獣がいた方向を眺めて言葉を続ける。

【サイモン】
「クァールは不可視の二つ名の通り
体を空間に溶け込ませる能力を持っている」
(さて)

「空間に溶け込んだクァールは無敵だ。
…僕らの攻撃はヤツに届かないだろう」

(遠ざかるクァール)
【ナレーション】
サイモンが話している間に
獣の気配が目の前から消え去っていく…。

【アーサー】
「ホントに消えちゃったぜ!?
どうすんだよ、サイモン!?」
(おい…次、どうする…?)

【サイモン】
「…方法は一つ、光をあてることだ」
(そうだな)

「クァールは闇に隠れ、隙を窺い
獲物を襲う習性がある」

「襲われる前に強いをあてれば
魔獣は能力を発揮することができなくなり
普通に戦うことができるのだが…」
(厄介な相手だ)

【ナレーション】
サイモンはそういって周囲を見回す。

これまでの通路にあったように、明りを
つけることができればいいのだが…、
闇のため周囲に装置があるか分からない。

しかしクァールの姿を見つけるためにも
君たちはこの部屋で魔獣の追撃をさけつつ
明かりをつける手段を探さないといけない。


B-4 姿を現す魔獣

【ナレーション】
明かりをつけて広間に戻った
君たちの前に今まで闇に紛れていた
魔獣クァールが姿を現す。

【ラクーナ】
「あれが魔獣の本当の姿ね。
見るからに恐ろしい感じだけど…」
(敵よ!)

【サイモン】
「古い記録では、ある探検隊の一団を
数十人殺傷した挙句に逃走した例もある」
(ふん)

【ラクーナ】
「明かりをつけたからって
必ず勝てる保証はない訳ね。
…みんな、注意して行きましょう!」
(気合い入れるわよ!)


クァールを撃破

【ナレーション】
恐るべき魔獣は君たちの猛攻を前に、
遂に断末魔の叫びをあげて、崩れ落ちる!

君たちは、とうとう難敵クァールを
打ち倒したのだ!

【ラクーナ】
「ふぅ…、手ごわい相手だったわね…」
(みんな、おつかれ)

【アーサー】
「苦労しても、勝ちは勝ちだよな!
へへっ、ざまーみろって!」
(おとといきやがれ!)

【ラクーナ】
「もう、アンタはハシャぎ過ぎよ。
(主人公名)、大丈夫?」
(ちょーっと)

何と答えますか?
当たり前だ
ラクーナのおかげで平気
…もうダメだ
当たり前だ
【ラクーナ】
「ふふっ、さすがリーダー。
おかげで、私たちも安心して戦えたわ」
(さすがね!)

ラクーナのおかげで平気
【ラクーナ】
「その言葉、パラディン冥利に尽きるわね!
ちゃんと役目が果たせて何よりだわ」
(こちらこそ)

…もうダメだ
【ラクーナ】
「だっ、大丈夫!?
…本当に激戦だったものね」
(ええっ!)

「でも、最後までリーダーのあなたが
しっかり戦ってくれたから勝てたのよ」

「お疲れさま、(主人公名)。
サイモンにしっかり治療してもらってね」
(お疲れ様)


(以下共通)
【フレドリカ】
「これで…端末も見つかるよね?」
(えっと…)

【フレドリカ】
「(主人公名)、その…、ありがとう」
(ありがとう)

【アーサー】
「おっ、珍しくしおらしいじゃん!」
(おぉー、いいね)

【フレドリカ】
「めっ、珍しくないわよ。
本当にそう思ったんだから…茶化さないで」
(うぅ)

何と発言しますか?
どういたしまして
気にするな
みんなのおかげだ
珍しくしおらしいな
どういたしまして
【フレドリカ】
「…うん!」
(フルボイス)

気にするな
【フレドリカ】
「そんなの、ムリよ。
本当にあなたのおかげなんだもの」
(ふふっ)

みんなのおかげだ
【フレドリカ】
「あ…」
(フルボイス)

「…うん、そうよね」
(うん)

珍しくしおらしいな
【フレドリカ】
「(主人公名)まで…!」
(えっ)

「も、もうっ、知らない!!」
(もう…)

(以下共通)
【ナレーション】
みなが喜びの声をあげる中、
サイモンは1人この広間と地図を見比べて
難しい表情を浮かべて声をあげる。

【サイモン】
「水を差すようで悪いが…このフロアには
フレドリカが言った端末が見当たらない」
(さて)

「地図の完成度から考えて、この広間に
手がかりがないと、端末の存在自体が
怪しいということになるが…」

【フレドリカ】
「え…!?」
(フルボイス)

【ナレーション】
サイモンの言葉を確かめるように
君は改めて周囲に視線を向ける…。

だが、辺りには無機質な壁が並ぶだけで、
端末らしきものは存在していないようだ。

【フレドリカ】
「……」
(はあ)

「敵を排除したって、探索は残ってる…か」
(うーん)

【ラクーナ】
「大丈夫よ、フレドリカ。
ないと決まった訳じゃないんだもの」
(大丈夫よ)

「ね、(主人公名)?」

何と答えますか?
手分けして探そう
ないんじゃない?
手分けして探そう
【ラクーナ】
「その通り!」
(ええ)

「さ、フレドリカ。みんなで探せばすぐに
タンマツくらい見つかるわよ!」

【フレドリカ】
「…うん」
(フルボイス)

【ナレーション】
君たちはもう一度あやしい場所はないか
この部屋を探してみることにする。

ないんじゃない?
【ラクーナ】
「…(主人公名)。
記憶がない子を不安にさせちゃダメでしょ」
(なにしてるのよ)

【フレドリカ】
「……」
(えっと)

【ラクーナ】
「平気よ、フレドリカ。
みんなで手分けして探しましょ?」
(大丈夫よ)

「…探すわよね?」

【ナレーション】
ラクーナに一睨みされた君は
もう一度あやしい場所はないか
この部屋を探してみることにする。



B-4 植物に囲まれた道

【ナレーション】
君たちが何かないかと部屋を調べていると、
目の前の壁の下の部分に穴が開いているのが
見てとれた。

植物が入り込んでいるせいで狭くはあるが、
何とか潜り込めそうだ。

潜り込んで先に進めるか試しますか?
【 YES 】/【 NO 】
NO
【ナレーション】
君たちは先に進めるか試すのは
やめておくことにした。

YES
(先へ進む)


A-4 端末ルーム

【ナレーション】
通路を抜け、部屋に足を踏み入れた瞬間。
君たちは眼前に大きく、黒く、そして
不思議な物質が並んでいるのを発見する。

床から天井までを覆うような規模の
その装置は、時折青白い光を明滅させる。

この黒い箱のような物質の前に
遺跡内で何度か見た装置が
用意されているのがわかる。

【サイモン】
「これは…、なんだ?」
(ん…?)

【フレドリカ】
「………マイク
(フルボイス)

【アーサー】
「まいく?」
(はあ?)

【フレドリカ】
「マイク、聞いてる? 返事をして!」
(ねえ)

【ナレーション】
少女は自分より巨大な黒い装置に向けて
叫ぶように声をかけるが、
何の返事も返ってこない。

少女になんと声をかけますか?
マイクって誰だ?
黒い箱が話せるのか?
ハロー、マイク
マイクって誰だ?
【フレドリカ】
「マイクはマイクよ!
わたしと一緒に………」
(どうして?)

「……一緒に?」
(わたし?)

黒い箱が話せるのか?
【フレドリカ】
「マイクは箱じゃないわ。
わたしと一緒に………」
(えっと…)

「……一緒に?」
(わたし?)

ハロー、マイク
【ナレーション】
黒い箱のような装置に訴えかける少女に
ならい、君も挨拶の声をかける。

…しかし、当然のように
目の前の黒い物質からの答えはない。

【サイモン】
「何をやってるんだ、2人して」
(どうした)

「マイクという名なのか、この黒い箱が?
これは探していた端末じゃないのか?」

【フレドリカ】
「マイクは箱じゃないわ。
わたしと一緒に………」
(えっと…)

「……一緒に?」
(わたし?)

(以下共通)
【ナレーション】
少女は自分の言葉に首をかしげて
そのまま考え込んでしまう。

…どうやら、すべてを思い出せたわけでは
なさそうだ。

【ラクーナ】
「これが目指していた端末だとしても…
これから、どうすればいいのかしら?」
(うーん)

【ナレーション】
調査隊の3人は、それぞれ手分けして
巨大な装置を調べてみるが、装置は
何の反応も返さず沈黙している。

君も、3人と同じように謎の装置を
調べてみてもいい。

箱を調べますか?
【 YES 】/【 NO 】
YES
【ナレーション】
君は明かりをつける装置の事を思い出し、
黒い箱に手をかざしてみる。

……が、何も起きない。

NO
【ナレーション】
すでに3人が調べているのだから、
任せておこうと君は遠目に調査を見守る。
(以下共通)
【ナレーション】
しばらく調査を続けた3人だったが、
何の成果もないようで、疲れた表情を
浮かべて戻ってくる。

一人、考え続けていた少女が
呟くように声を発する。

【フレドリカ】
「マイク…人の名前、よね」
(マイク…)

「どうしてこの装置を見た時に
そんな言葉が浮かんだのかしら…?」

「でも…、なにか、思い出せた気がする。
わたしは、マイクの所に急いでいたの」

「マイクに会って確認しないと
いけないことがあって…。
でも、それが思い出せないの」

【ナレーション】
少女が寂しそうな表情を浮かべながら
手を伸ばし、何気ない仕草で端末に
触れると、その瞬間不思議な音が響く。
(起動する端末)
【フレドリカ】
「え…!?」
(フルボイス)

【ラクーナ】
「うそ、動いた!?」
(う…嘘ぉ!)

【サイモン】
「フレドリカ、いま何をしたんだ?」
(っ…!)

【フレドリカ】
「な、何もしてないわ。
本当に触っただけなの、本当よ」
(えっと…)

【ナレーション】
困惑する君たちの前で、装置からは
起動音が響き、明滅を繰り返していた
葵光の中に、文字が出現し始める。

まるで流れるように文字が現れ続ける様は
1つの生き物のようだ…。

【ラクーナ】
「これは、何? 古代文字が空間に?」
(何かしら?)

【アーサー】
「なあなあ、サイモン。
これ、なんて書いてあんだ?」
(なあサイモン)

【サイモン】
「ちょっと待て、速度が速くて追いつかん」
(いや)

【ナレーション】
3人はそれぞれに驚きながら、
目の前に流れる文字を理解しようと
眺めているようだ。

その中で、唯一古代文字に造詣がある
サイモンが理解できた単語から
読み上げ始める。

【サイモン】
「生体認証…フレドリカ・アーヴィング」
(ふん)

「エラーコード解除のため、至急エリアⅡにて
マイクとのダイレクトアクセスを望む」

【ナレーション】
マイク…聞き覚えのある名前を耳にして
君たちは顔を見合わせる

そう、さきほどフレドリカが発した名前だ。
彼はこの迷宮の奥にいるのだろうか?

【フレドリカ】
「マイクが、エリアⅡにいる…」
(っ!)

「ねえ、教えて!
どうやってエリアⅡに行けばいいの?」

【アーサー】
「だーかーら、箱は喋らねえっ……って」
(あ?)
(反応する端末)
【アーサー】
「うおお!?」
(フルボイス)

【ナレーション】
フレドリカが語りかけると、再び
空間上の青い光の中の文字が流れ
新しい文章が表示されていく!

【サイモン】
「電力供給の異常、休眠状態への移行…
復旧見通し、なし。干渉地点の制限…
転移装置に変則数値…」
(ん?)

【アーサー】
「……」

「つまり……どういうことだ?」
(それで?)

【サイモン】
「施設の機能はほぼ休眠しており、
ここからエリアⅡには進めないそうだ」
(ああ)

【アーサー】
「はぁ!? なんだそりゃ!」
(はあ?)

【サイモン】
「落ち着け、遺跡の転移装置は動かないが
代わりにエリアⅡへの座標が表示されたぞ」
(アーサー)

【アーサー】
「なーんだ、そんじゃもういっぺん磁軸に
その座標を記憶させりゃいいんだな?」
(なるほどな)

【ラクーナ】
「それは無理なはずよ、アーサー。
確か…、文献に記述されていたはずよ」
(でも…)

「転移装置、即ち樹海磁軸は
新しい転移先を1つしか
設定できないって…」

【サイモン】
「残念ながらその通りだ」
(その通りだ)

「エリアⅡに行くためには
新しい樹海磁軸が必要になる」

【フレドリカ】
「…つまり、わたしがマイクに会うためには
また樹海の探索を続ける必要が
あるってことね」
(うん…)

【ナレーション】
小さく少女は溜息をこぼして
君を見上げる。

…気付けば、少女だけでなく他の3人の視線も
君に集まっているではないか。

どうやら、君の判断を待っているようだ。

これからどうしますか?
また樹海を探索しよう
一度、執政院に戻ろう
まだこの遺跡を調べよう
また樹海を探索しよう
【ラクーナ】
「うん、それがいいと思うわ」
(ええ)

「あ…でも、樹海磁軸が複数存在するのか
どこかで確認した方がいいかもね」

【アーサー】
「樹海の情報っつーと…
執政院のメガネとかか?」
(えーっと)

【サイモン】
「そうだな、彼も経過報告が欲しいだろうし
樹海に行く前に顔を出せばどうだ?」
(だな)

一度、執政院に戻ろう
【ラクーナ】
「あ、そうよね。あなたの雇い主だもの。
ちゃんと義理を通すのは大事だわ」
(そうね)

【サイモン】
「怪異の正体については
何の手がかりも得ていない状態だが…」
(ふん)

「…遺跡に別のエリアが存在していることは
報告しておいてもいいだろうな」
(そうだな)

まだこの遺跡を調べよう
【アーサー】
「お? なんか気になる事でもあんのか?」
(は?)

「でも、こっから先には進めないんだよな。
なっ、サイモン!」

【サイモン】
「見落としが無いとも限らないがな」
(ふん)

【フレドリカ】
「じゃあ、もう少しだけ調査してみましょ」
(それじゃ)

「そのあとで…そうね、磁軸の話を聞きに
執政院に行ってみるのはどう?」

(以下共通)
【ナレーション】
遺跡のエリアⅡにはマイクという謎の存在が
待ち構えているという…。

いったい、マイクとは何者なのか?
フレドリカの失われた記憶は戻るのか?
そして謎の怪異の原因とは?

…考えることは山のようにあるが、
君たちは一旦、グラズヘイムの探索を
切り上げて街に戻ることにする。


エトリア

【ラクーナ】
さて、それじゃ執政院に顔を出してみる?」
(どうする?)

【サイモン】
そうしよう。樹海磁軸について執政院が
何か知っているかもしれないからな。
(ああ)

執政院に行く前に樹海に行こうとする

【サイモン】
(主人公名)、樹海に行く前に
執政院に行っておこう。
(少しいいか)

樹海磁軸について何かしら
話が聞けるかもしれない。


執政院ラーダ

【オレルス】
おや、(主人公名)。
それに(ギルド名)の諸君ではないか。
(よく来たね)

遺跡の調査は進んだかね?
怪異について判明したことが
あれば、教えて欲しいものだ。
(暗転)
【ナレーション】
君は遺跡で見つけたものについて
執政院の青年に報告した。

【オレルス】
…なるほど。怪異については判明せず
遺跡にはさらに奥が存在した、と。
(なんだと?)

そしてその奥を調査するために
新しい樹海磁軸が必要な訳だ。

だが、残念なことに第二階層で
確認されている樹海磁軸は1つしかない。

その先、第三階層にあったと聞くが…。

…時と共に樹海は姿を変えるため
今となっては第三階層の道すら
確認できていない。

【アーサー】
うげっ、道探しから始めんのかよ!?
(うげげっ!)

【オレルス】
何か手がかりがあるとすれば…
ヴィズル様がご存知かもしれない。
(ふむ)

【フレドリカ】
…ヴィズル?
(ふーん)

【サイモン】
執政院…いや、エトリアの長たる方ですね。
ミズガルズでも見識の広さと知識の深さで
知られております。
(ふっ)

【オレルス】
知っているのならば話は早い。
だが、長は非常に多忙で
目通りがかなう人間は多くない。
(ふむ)

先の階層への道を探していること
長の耳に入れておこう。もしかしたら
私の知らない情報が得られるかもしれない。

【サイモン】
そうですね、よろしくお願いします。
(確かに)

【オレルス】
あぁ、長からの情報が入るまで、君たちは
第二階層の探索を進めてくれたまえ。
(それでは、頼む)


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最終更新:2013年09月04日 11:23