とある建物の一室。
黒いライダースーツを纏ったその男は、整った顔立ちを不機嫌そうにゆがめていた。
黒いライダースーツを纏ったその男は、整った顔立ちを不機嫌そうにゆがめていた。
「おいおい、なんだこりゃ。デザグラのパクリ企画かぁ?
別にやりたきゃやればいいけどよ、俺を勝手に参加させるんじゃねえよ。
こっちはまだ、推しの戦いを最後まで見届けてねえんだよ」
別にやりたきゃやればいいけどよ、俺を勝手に参加させるんじゃねえよ。
こっちはまだ、推しの戦いを最後まで見届けてねえんだよ」
忌々しげに呟く精神の名は、ケケラ。
はるか未来のリアリティーショー「デザイアグランプリ」の、熱心なサポーターである。
はるか未来のリアリティーショー「デザイアグランプリ」の、熱心なサポーターである。
「こんなところで死ぬなんて、ごめんだぜ。
ここは優勝を目指すしかねえ……と言いたいところだが。
他の参加者がわからんことには、うかつに動けねえなあ」
ここは優勝を目指すしかねえ……と言いたいところだが。
他の参加者がわからんことには、うかつに動けねえなあ」
独白を続けながら、ケケラは部屋の中にあったソファに腰を下ろす。
彼の脳裏に浮かんでいるのは、自らの「推し」である桜井景和の顔だ。
もし彼も参加させられていたとしたら、優勝を目指すわけにもいかない。
自分が優勝することは、景和の死を意味するのだから。
優勝の願いで景和を蘇生するというのもありだが、デザグラと違って本当に願いが叶うのか不明な以上、あくまで最後の手段だ。
それに、他の知り合いも参加させられている可能性はある。
デザグラの運営スタッフや最強のデザ神・英寿が参加していれば、優勝の大きな壁となるだろう。
参加者が不明なうちに、うかつに行動方針を固めるわけにはいかない。
彼の脳裏に浮かんでいるのは、自らの「推し」である桜井景和の顔だ。
もし彼も参加させられていたとしたら、優勝を目指すわけにもいかない。
自分が優勝することは、景和の死を意味するのだから。
優勝の願いで景和を蘇生するというのもありだが、デザグラと違って本当に願いが叶うのか不明な以上、あくまで最後の手段だ。
それに、他の知り合いも参加させられている可能性はある。
デザグラの運営スタッフや最強のデザ神・英寿が参加していれば、優勝の大きな壁となるだろう。
参加者が不明なうちに、うかつに行動方針を固めるわけにはいかない。
「たしか、名簿の発表は1時間後だったなあ。
それまでは、ゆっくり手持ち戦力の確認といくか」
それまでは、ゆっくり手持ち戦力の確認といくか」
ケケラはデイパックからタブレットを取り出し、肉体のプロフィールを確認し始める。
「滝和也……。FBIの捜査官……。
たしか、今いる時代の警察組織だったか?
仮面ライダー1号と2号の協力者として……ほう! こいつも仮面ライダーと縁があるのか!
いいねえ!」
たしか、今いる時代の警察組織だったか?
仮面ライダー1号と2号の協力者として……ほう! こいつも仮面ライダーと縁があるのか!
いいねえ!」
ケケラの声色が、途端に弾んだものとなった。
「仮面ライダーの戦いを間近で見続けてきたとは、うらやましいご身分だねえ。
こいつの記憶ものぞいてみたいもんだが……。まあ無理か」
こいつの記憶ものぞいてみたいもんだが……。まあ無理か」
薄ら笑いを浮かべながら、ケケラはタブレットをデイパックに戻す。
「さて、次は武器のチェックか?
さすがにレーザーレイズライザーはねえか。
あったとしても、今の体で使えるかどうかは微妙だけどな。
あぁん? なんだこりゃ」
さすがにレーザーレイズライザーはねえか。
あったとしても、今の体で使えるかどうかは微妙だけどな。
あぁん? なんだこりゃ」
しばらくデイパックの中をかき回した後、ケケラは両手にひとつずつ支給品をつかんで取り出す。
出てきたのは、蛙と狸の着ぐるみだった。
出てきたのは、蛙と狸の着ぐるみだった。
「いや、たしかに俺は蛙で、推しは狸だが……」
【ケケラ@仮面ライダーギーツ】
[身体]:滝和也@仮面ライダーSPIRITS
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、カエルスーツ@スーパーマリオシリーズ、タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]基本方針:方針は参加者名簿が公開されてから決める
1:景和が参加しているかどうかが気になる
2:この支給品、おちょくってやがるのか?
[備考]
※参戦時期は慕情編終了直後。
[身体]:滝和也@仮面ライダーSPIRITS
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、カエルスーツ@スーパーマリオシリーズ、タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]基本方針:方針は参加者名簿が公開されてから決める
1:景和が参加しているかどうかが気になる
2:この支給品、おちょくってやがるのか?
[備考]
※参戦時期は慕情編終了直後。
【カエルスーツ@スーパーマリオシリーズ】
カエルを模した衣服。
着用すると、水中を高速で泳ぐことができるようになる。
その代わり陸上では普通に歩けなくなり、飛び跳ねての移動しかできない。
カエルを模した衣服。
着用すると、水中を高速で泳ぐことができるようになる。
その代わり陸上では普通に歩けなくなり、飛び跳ねての移動しかできない。
【タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ】
タヌキを模した衣服。
着用すると尻尾での攻撃や短時間の飛行が可能となる。
また、物理攻撃無効の地蔵に変身することもできる。
このロワでは制限により、地蔵化は10秒で自動解除。
再変身には、30秒のインターバルが必要。
タヌキを模した衣服。
着用すると尻尾での攻撃や短時間の飛行が可能となる。
また、物理攻撃無効の地蔵に変身することもできる。
このロワでは制限により、地蔵化は10秒で自動解除。
再変身には、30秒のインターバルが必要。
128:双子の片割れ | 投下順に読む | 130:無題 |
GAME START | ケケラ | 本編11:0池や 蛙飛びディアルガ』というべきそんざいになっているのだ。 水の音0ヘイヘイ! |