地図上で柴関ラーメンが設置されているのは、アビドス高校の周辺地域。
所謂アビドス自治区と呼ばれる一帯だが、厳密には異なる。
莫大な借金の利子返済の為に、カイザーコーポレーションへ土地を売り続けた結果。
自治区の大半が、アビドス高校の手元を離れるに至った。
当然の如く、柴関ラーメンの所在地も例に漏れない。
対策委員会の憩いの場として親しまれる一方で、巨大権力の前には無力に等しい悲哀をこの店は物語っているのだ。
所謂アビドス自治区と呼ばれる一帯だが、厳密には異なる。
莫大な借金の利子返済の為に、カイザーコーポレーションへ土地を売り続けた結果。
自治区の大半が、アビドス高校の手元を離れるに至った。
当然の如く、柴関ラーメンの所在地も例に漏れない。
対策委員会の憩いの場として親しまれる一方で、巨大権力の前には無力に等しい悲哀をこの店は物語っているのだ。
といった一施設が抱える背景事情を知る由もなければ、興味も抱かないのが今宵訪れた二人。
龍戦士と神の牙、屈指の実力を誇るプレイヤーとの邂逅を終え。
マイとメドゥーサがやって来たのは、先の場から東方面へ向かった施設。
最凶のRTA走者が、標的(ターゲット)たる黒い神の情報を初めて手に入れたのがここ柴関ラーメンだ。
尤も、マイ達にそれを知る術はないのだが。
龍戦士と神の牙、屈指の実力を誇るプレイヤーとの邂逅を終え。
マイとメドゥーサがやって来たのは、先の場から東方面へ向かった施設。
最凶のRTA走者が、標的(ターゲット)たる黒い神の情報を初めて手に入れたのがここ柴関ラーメンだ。
尤も、マイ達にそれを知る術はないのだが。
「あっはっは、こうも蚊帳の外だといっそ笑うしかないよねぇ」
「現実逃避がお望みなら、どうぞご勝手に。これ以上手を組む価値が無いと見なしますので」
「うーわ、悲しい程にクールでやんの。あ、お水飲む?」
「現実逃避がお望みなら、どうぞご勝手に。これ以上手を組む価値が無いと見なしますので」
「うーわ、悲しい程にクールでやんの。あ、お水飲む?」
わざとらしく白衣で目元を拭うも、本気でショックを受けてなどいない。
ちょっとしたおふざけにぶつけられる、冷めた視線はスルー。
厨房へ上がり込むや、氷がギッシリ詰まったウォーターピッチャーを拝借。
熱々のラーメンとの相性抜群の冷たさで、喉を潤す。
世に溢れる豊富な種類のドリンクを堪能しようと、結局最後は冷えた水が一番上手い結論に落ち着く。
些事とも呼べぬものを内心浮かべるマイを、温度の宿らない瞳でメドゥーサは見つめる。
ちょっとしたおふざけにぶつけられる、冷めた視線はスルー。
厨房へ上がり込むや、氷がギッシリ詰まったウォーターピッチャーを拝借。
熱々のラーメンとの相性抜群の冷たさで、喉を潤す。
世に溢れる豊富な種類のドリンクを堪能しようと、結局最後は冷えた水が一番上手い結論に落ち着く。
些事とも呼べぬものを内心浮かべるマイを、温度の宿らない瞳でメドゥーサは見つめる。
「そろそろあなたの所見を聞かせてもらえませんか?まさか、このままくつろいで時間を貪る気じゃないでしょう?」
「焦らない焦らない。あんまり急かしてばっかりだとさ、将来彼氏くんとデートする時喧嘩になっちゃうよ?」
「焦らない焦らない。あんまり急かしてばっかりだとさ、将来彼氏くんとデートする時喧嘩になっちゃうよ?」
自身を射抜く視線が数段険しくなったと察し、かといって慌てて弁明に走る真似はせず。
コップの半分程まで水を飲むと、お望み通りの答えを返してやる。
コップの半分程まで水を飲むと、お望み通りの答えを返してやる。
「さっきの放送……王様戦隊、だっけか。効果は十分あると思うよ、正にルルーシュ劇場ここに極まれりってやつ」
エリア間の移動中、ホットラインに通知が来たのは記憶に新しい。
定時連絡まではまだ時間がある、となれば鉄華兵団による二度目の放送かと思ったが大外れ。
キラ・ヤマトなる青年の登場に始まった、殺し合いへ抗う者達の同盟宣言。
羂索一派の打倒を目指すプレイヤーにとって、これ以上ない程に心強い朗報。
などと単純な見方が通用する現状じゃあないのは、マイだって分かる。
定時連絡まではまだ時間がある、となれば鉄華兵団による二度目の放送かと思ったが大外れ。
キラ・ヤマトなる青年の登場に始まった、殺し合いへ抗う者達の同盟宣言。
羂索一派の打倒を目指すプレイヤーにとって、これ以上ない程に心強い朗報。
などと単純な見方が通用する現状じゃあないのは、マイだって分かる。
「仮面ライダーガッチャード、本名は一ノ瀬宝太郎くん。最初に羂索に食って掛かった件で、一定数の信頼を早期に手に入れた彼。そんな宝太郎っちがあの放送で、正式にルルーシュとの共闘を約束した」
「彼が顔を見せてからの一連の流れは、とんだ茶番にしか見えませんでしたが」
「そりゃそうでしょ。ルルーシュだって、宝太郎っち達の乱入が“仕込み”だとバレて当然くらいには思ってる筈だよん」
「彼が顔を見せてからの一連の流れは、とんだ茶番にしか見えませんでしたが」
「そりゃそうでしょ。ルルーシュだって、宝太郎っち達の乱入が“仕込み”だとバレて当然くらいには思ってる筈だよん」
同盟締結の真っ最中、偶々ルルーシュを見付けた宝太郎達が割って入り異議を申し立てた。
本心からか、生放送中故に迂闊な事を言えないからかはともかく。
ルルーシュの謝罪と協力要請を受け入れ、打倒羂索の結束力を高める一団が完成。
といった上記の流れを馬鹿正直に捉える者は、余程純粋か能天気の二択。
偶然に偶然が重なって、宝太郎があの場に来た可能性もゼロではないが。
予め『そういう展開』を演出するよう、打ち合わせを行ったと考える方が遥かに納得はいく。
本心からか、生放送中故に迂闊な事を言えないからかはともかく。
ルルーシュの謝罪と協力要請を受け入れ、打倒羂索の結束力を高める一団が完成。
といった上記の流れを馬鹿正直に捉える者は、余程純粋か能天気の二択。
偶然に偶然が重なって、宝太郎があの場に来た可能性もゼロではないが。
予め『そういう展開』を演出するよう、打ち合わせを行ったと考える方が遥かに納得はいく。
「一ノ瀬宝太郎はルルーシュと結託し、聞こえの良い謳い文句で参加者達を利用する気でいる。却ってそう疑念を集めることになる可能性は?」
「よっぽど捻くれてる奴なら考えるかもね。でもアタシが思うに、王様戦隊の放送の狙いはその逆にあると思うよん」
「よっぽど捻くれてる奴なら考えるかもね。でもアタシが思うに、王様戦隊の放送の狙いはその逆にあると思うよん」
宝太郎がルルーシュに物申し、王様戦隊の結成までが。
もっと言うと最初にキラが演説を行った所から、全てがルルーシュの脚本通りだったと言うなら。
つまりそれは、あの放送に関わった者達全員が一連の展開に手を貸す程度には。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアという皇帝が、協力しても問題ないと判断された事実に繋がる。
当然と言えば当然の話だ、如何に脱出派の参加者同士で手を組むのが賢いとはいえ。
最低限の信頼もない相手では、共闘を打診されても「失せろ」と返されるのがオチ。
しかし宝太郎達がルルーシュの思い描く王様戦隊結成の演出を、承諾したと言うのであれば。
見えない所でも謝罪や誠意を示され、差し出された手を取るに至った。
もっと言うと最初にキラが演説を行った所から、全てがルルーシュの脚本通りだったと言うなら。
つまりそれは、あの放送に関わった者達全員が一連の展開に手を貸す程度には。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアという皇帝が、協力しても問題ないと判断された事実に繋がる。
当然と言えば当然の話だ、如何に脱出派の参加者同士で手を組むのが賢いとはいえ。
最低限の信頼もない相手では、共闘を打診されても「失せろ」と返されるのがオチ。
しかし宝太郎達がルルーシュの思い描く王様戦隊結成の演出を、承諾したと言うのであれば。
見えない所でも謝罪や誠意を示され、差し出された手を取るに至った。
「『一ノ瀬宝太郎達が仲間になったのだから、自分もルルーシュを信じてみて良いのかもしれない』。といった考えが、脱出を望むプレイヤーの間に広まると?」
「もう少し慎重に判断はするだろうけどね。ただこの分じゃ、鉄華兵団がルルーシュを削ってくれるのはあんま期待出来ないかなぁ」
「もう少し慎重に判断はするだろうけどね。ただこの分じゃ、鉄華兵団がルルーシュを削ってくれるのはあんま期待出来ないかなぁ」
鉄華兵団を率いる仮面の反逆者は、皇帝の行いを大々的に糾弾した。
だが二代目ゼロはルルーシュに怒りこそあれど、歩み寄る姿勢を見せたのを忘れてはならない。
自身の誤りを認め、真っ当に参加者との協力へ全力を尽くす気があると知ったら。
最終的な判断は直に対峙し、見極めた上で下すだろうが。
鉄華兵団とルルーシュが敵対する理由は、ほとんど消えると言ってもいい。
だが二代目ゼロはルルーシュに怒りこそあれど、歩み寄る姿勢を見せたのを忘れてはならない。
自身の誤りを認め、真っ当に参加者との協力へ全力を尽くす気があると知ったら。
最終的な判断は直に対峙し、見極めた上で下すだろうが。
鉄華兵団とルルーシュが敵対する理由は、ほとんど消えると言ってもいい。
「実は一ノ瀬宝太郎らはルルーシュに操られ、人形劇の駒にされているとは考えないのですか?」
「ないない、それは絶対にないよ。ルルーシュの力は参加者全員に知れ渡ってるってのに、微塵も警戒してないってのは迂闊を通り越して馬鹿でしょ」
「ないない、それは絶対にないよ。ルルーシュの力は参加者全員に知れ渡ってるってのに、微塵も警戒してないってのは迂闊を通り越して馬鹿でしょ」
堀北鈴音にギアスを掛けた場面は、全てのプレイヤーが記憶している。
特に宝太郎は堀北共々、ギアスの効果が本物と分かり驚愕を見せていたのだ。
万が一自分まで操られる危惧を抱かない程楽観的な者が、この局面まで生き残れるとは思えない。
特に宝太郎は堀北共々、ギアスの効果が本物と分かり驚愕を見せていたのだ。
万が一自分まで操られる危惧を抱かない程楽観的な者が、この局面まで生き残れるとは思えない。
「ま、現状を考えればむしろ正しい。メラって反則級の参加者がいるのに、内ゲバで組織崩壊になったらいよいよもって詰みだもの」
「ではルルーシュを始めとした脱出派の陣営による協力は、滞りなく行われると?」
「とも限らないかなぁ。不信感や警戒だけなら、さっきの放送で緩和されるかもだけど――」
「ではルルーシュを始めとした脱出派の陣営による協力は、滞りなく行われると?」
「とも限らないかなぁ。不信感や警戒だけなら、さっきの放送で緩和されるかもだけど――」
一度言葉を区切り、コップの水を飲み干す。
ガリガリと氷を噛み砕きながら、天井を見上げる真顔は。
飄々とした小学校教師の『マイ先生』ではない、不平等に家族を奪われた『復讐鬼のマイ』のもの。
ガリガリと氷を噛み砕きながら、天井を見上げる真顔は。
飄々とした小学校教師の『マイ先生』ではない、不平等に家族を奪われた『復讐鬼のマイ』のもの。
「ルルーシュを憎んで本気で嫌悪してる参加者。そういう奴にしてみれば、『今更どの口がそれを言える』って火に油を注ぐだけかもね」
砂糖菓子の少女を殺され、憎悪に身を焦がした幼い魔王のように。
ルルーシュへの悪感情を、理性で鎮静出来ない者がもう一人もいないと誰が言えるのか。
目下最大級の脅威たる神殺しを前に、個人の事情を優先している場合かと罵られれば。
成程確かに、優先順位を見誤ってると言わざるを得ない。
それで素直に大人しくなれないし、なる気もないから復讐に走るのだが。
ルルーシュへの悪感情を、理性で鎮静出来ない者がもう一人もいないと誰が言えるのか。
目下最大級の脅威たる神殺しを前に、個人の事情を優先している場合かと罵られれば。
成程確かに、優先順位を見誤ってると言わざるを得ない。
それで素直に大人しくなれないし、なる気もないから復讐に走るのだが。
「…………」
電灯を眺めるマイの視線は、この場にいない誰かに向けられているのか。
貼り付けた笑みが剥がれる程に、許し難き者が彼女にはいるのか。
根掘り葉掘り聞き出す気はない。
けど他者の――人間の身勝手さに振り回された己に、思う所が一つも無しとも言えず。
さりとて胸の内を明かし、傷を舐め合う関係になる気だって皆無。
仄かな苦さを噛み潰すや、鉄面皮を再び被る。
貼り付けた笑みが剥がれる程に、許し難き者が彼女にはいるのか。
根掘り葉掘り聞き出す気はない。
けど他者の――人間の身勝手さに振り回された己に、思う所が一つも無しとも言えず。
さりとて胸の内を明かし、傷を舐め合う関係になる気だって皆無。
仄かな苦さを噛み潰すや、鉄面皮を再び被る。
「放送についての考えは分かりました。それで、これからの具体的な動きをあなたの方で考えてはいるんですか?」
「ん~~~~~……そこなんだよねぇ問題は」
「ん~~~~~……そこなんだよねぇ問題は」
眼鏡の奥に怜悧さを携えた顔から一転、うへぇとでも言いたげにテーブルへ突っ伏す。
マイが優勝するには大前提として、メラに死んでもらわねば困る。
故に脱出派の組織同士が共同戦線を張り、神殺しを仕留めるないし大幅な弱体化へ追い込むのは願ったり叶ったり。
但し、損害を被るのがメラ“だけ”では意味が無い。
メラ本人を含め、大規模な戦闘に関わった全員が大打撃を受ける結果こそが理想的。
まかり間違って脱出派が軽症のままメラを撃破した場合、マイの優勝を阻む一団の壁が幾重にも分厚くなるのだ。
運営の一人が直接の排除を試みる程の、文字通りの“最凶”が肩透かしな結果にならないと思いたいが。
マイが優勝するには大前提として、メラに死んでもらわねば困る。
故に脱出派の組織同士が共同戦線を張り、神殺しを仕留めるないし大幅な弱体化へ追い込むのは願ったり叶ったり。
但し、損害を被るのがメラ“だけ”では意味が無い。
メラ本人を含め、大規模な戦闘に関わった全員が大打撃を受ける結果こそが理想的。
まかり間違って脱出派が軽症のままメラを撃破した場合、マイの優勝を阻む一団の壁が幾重にも分厚くなるのだ。
運営の一人が直接の排除を試みる程の、文字通りの“最凶”が肩透かしな結果にならないと思いたいが。
「一旦は鉄華兵団とかホシノっち達に手を貸す方が遥かにメリットあるなら、アタシだって考えない訳じゃないよ?でもそこにルルーシュがいるってなれば話は別。ここぞとばかりに潰されてゲームオーバーへ一直線だもんね」
優勝を諦めた覚えはないが、脱出派との一時共闘がどうしても必要と考えた場合。
下らない意地を張り拒むよりも、賢い選択をマイは取る。
だが未だに自分へ多大な敵意と嫌悪を向けるルルーシュがいると分かり、ノコノコ顔を出すのは余りにも愚行。
下らない意地を張り拒むよりも、賢い選択をマイは取る。
だが未だに自分へ多大な敵意と嫌悪を向けるルルーシュがいると分かり、ノコノコ顔を出すのは余りにも愚行。
「ランサーっちさ、今のアタシが持つ一番の武器ってなんだと思う?」
唐突な問いへ訝しく眉を顰めつつも、根が真面目故か律儀に考え込む。
タイムマシンを使った、編集(エディット)と削除(デリート)。
否。強力ではあるも解除方法は存在し、何より編集されるのを待たず標的に殺される事態も十分あり得る。
複数のアイテムを使い再現可能になった、死告邪眼の権能。
否。一度ザラサリキエルを追い詰めたのは事実だが、順調に戦力強化を行えているのはマイのみに限った話ではない。
五道化討伐の報酬で得た、ヘイロー破壊爆弾。
否。確かに神秘を内包する相手への切札であり、アルジュナ・オルタの力を取り込んだメラにも有効ではある。
一方で元々異能や魔力と無縁の堀北鈴音や龍園翔、一切の呪力を持たない伏黒甚爾等のプレイヤー相手にはこけおどし以下。
タイムマシンを使った、編集(エディット)と削除(デリート)。
否。強力ではあるも解除方法は存在し、何より編集されるのを待たず標的に殺される事態も十分あり得る。
複数のアイテムを使い再現可能になった、死告邪眼の権能。
否。一度ザラサリキエルを追い詰めたのは事実だが、順調に戦力強化を行えているのはマイのみに限った話ではない。
五道化討伐の報酬で得た、ヘイロー破壊爆弾。
否。確かに神秘を内包する相手への切札であり、アルジュナ・オルタの力を取り込んだメラにも有効ではある。
一方で元々異能や魔力と無縁の堀北鈴音や龍園翔、一切の呪力を持たない伏黒甚爾等のプレイヤー相手にはこけおどし以下。
複数の手札を有するマイなれど、今一番の強みはそういった直接的な武器や異能とは異なる。
「……参加者の大半の意識はメラか、或いはグリオンのような殺害数と交戦回数の多い者へ向けられている。彼らにとってマイさんは眼中にないことですか」
「正解。流石に誰も彼もアタシにノーマークってんじゃないだろうけど」
「正解。流石に誰も彼もアタシにノーマークってんじゃないだろうけど」
メラを倒せなければ、生還など夢のまた夢。
あえてもう一度詳細に話すまでもないが、神殺しの撃破は脱出派にとって必須。
必然的に、プレイヤーの注意はメラに引き付けられる。
この機会に良からぬ横槍を入れる存在を、無警戒の能天気ではなくとも。
一度メラとの戦闘が始まってしまえば、各々の意識も自然とそちらへ集中する他無し。
神殺しという名の毒々しく輝く日輪に誰もが目を奪われ、その陰に潜む屑星には気付かない。
気付ける余裕がない状況は、これ以上望めないレベルのチャンスに繋がるのだ。
あえてもう一度詳細に話すまでもないが、神殺しの撃破は脱出派にとって必須。
必然的に、プレイヤーの注意はメラに引き付けられる。
この機会に良からぬ横槍を入れる存在を、無警戒の能天気ではなくとも。
一度メラとの戦闘が始まってしまえば、各々の意識も自然とそちらへ集中する他無し。
神殺しという名の毒々しく輝く日輪に誰もが目を奪われ、その陰に潜む屑星には気付かない。
気付ける余裕がない状況は、これ以上望めないレベルのチャンスに繋がるのだ。
直接的な戦闘力で考えた場合、マイよりも格上の参加者は多い。
されどこの場は殺し合い、真っ向勝負に拘る必要は欠片も無し。
メラが健在なこの現状、己は差し詰め路傍の小石だ。
見向きもされずに蹴飛ばされる端役(モブ)、だが油断も度が過ぎれば躓き予想外の大怪我に見舞われる。
数時間前、SAOの生みの親が黒の剣士に執着する余り。
数合わせの雑魚と見なした雛鳥の反撃(ブレイブ)で、敗北へ引き摺り下ろされたように。
神殺し相手の決戦を、掻っ攫うことも不可能とは言い切れない。
されどこの場は殺し合い、真っ向勝負に拘る必要は欠片も無し。
メラが健在なこの現状、己は差し詰め路傍の小石だ。
見向きもされずに蹴飛ばされる端役(モブ)、だが油断も度が過ぎれば躓き予想外の大怪我に見舞われる。
数時間前、SAOの生みの親が黒の剣士に執着する余り。
数合わせの雑魚と見なした雛鳥の反撃(ブレイブ)で、敗北へ引き摺り下ろされたように。
神殺し相手の決戦を、掻っ攫うことも不可能とは言い切れない。
「…………ま、言うは易く行うは難しってね。失敗(しくじり)一個で集中砲火(リンチ)の矛先は、間違いなくアタシになる訳だしさ」
ほぼノーマークとは言うものの、完全に世界から断絶された透明人間になったのとは違う。
誰にとっても無視出来ない脅威の陰に潜み、漁夫の利を狙う輩。
そんな奴を下手に生かせば、最悪のタイミングでトリガーを引くと見なされるだろう。
メラより先に片付けておくべきと、ズタボロになるまで撃ち続けられる的へ早変わり。
失敗が即座に死へ繋がる大博打だ、流石に緊張せずにはいられなかった。
誰にとっても無視出来ない脅威の陰に潜み、漁夫の利を狙う輩。
そんな奴を下手に生かせば、最悪のタイミングでトリガーを引くと見なされるだろう。
メラより先に片付けておくべきと、ズタボロになるまで撃ち続けられる的へ早変わり。
失敗が即座に死へ繋がる大博打だ、流石に緊張せずにはいられなかった。
「そういやランサーっちのイベントぶっ壊しツアーって、次は何処に行くつもりだったの?」
「先の邂逅で予定は少々逸れましたが、現在位置も加味しアビドス高校へ向かおうかと」
「あー……そっかそっか、それも“有り”か」
「先の邂逅で予定は少々逸れましたが、現在位置も加味しアビドス高校へ向かおうかと」
「あー……そっかそっか、それも“有り”か」
小鳥遊ホシノの母校であり、羂索の器となった梔子ユメに最も関係する施設。
殺し合いの根底に繋がる情報の隠し場所も含め、その他諸々の『イベント発生地点』に設定するのに最適だ。
メドゥーサが立ち寄るランドマークで候補に挙げたということは、調べ尽くされもぬけの殻にはなっていないのだろう。
アビドスの地には未だ眠り続ける、盤面を動かすナニカがあるのかもしれない。
大半の参加者がメラ討伐へ躍起になる今だからこそ、余計な邪魔が入る前にアビドス高校を確保するのも悪い手じゃない筈。
同行者の槍兵(ランサー)は参加者の殺傷力強化に成り得る、イベントの破壊に動いているのが少々困りどころだが。
殺し合いの根底に繋がる情報の隠し場所も含め、その他諸々の『イベント発生地点』に設定するのに最適だ。
メドゥーサが立ち寄るランドマークで候補に挙げたということは、調べ尽くされもぬけの殻にはなっていないのだろう。
アビドスの地には未だ眠り続ける、盤面を動かすナニカがあるのかもしれない。
大半の参加者がメラ討伐へ躍起になる今だからこそ、余計な邪魔が入る前にアビドス高校を確保するのも悪い手じゃない筈。
同行者の槍兵(ランサー)は参加者の殺傷力強化に成り得る、イベントの破壊に動いているのが少々困りどころだが。
「時間的な余裕はあんまないけど、焦らず考えますか。こちとら、お行儀良く手段を選んでられないもんねぇ」
「神の牙達から警告されて尚、そう言えるのはある意味逞しいですね」
「うーん、刺されて痛かったし二度目は勘弁して欲しいけど。でもさ、考えてみなよ」
「神の牙達から警告されて尚、そう言えるのはある意味逞しいですね」
「うーん、刺されて痛かったし二度目は勘弁して欲しいけど。でもさ、考えてみなよ」
負傷はとうに完治し、移動も戦闘も全く問題無い。
かといって、もう一度ジンガの癪に障る真似をすれば刺される“だけ”じゃ済まないだろう。
アレが息を吐くように、命を踏み潰す類とは十分に分かった。
だからこそ、ハッキリ言える事もある。
かといって、もう一度ジンガの癪に障る真似をすれば刺される“だけ”じゃ済まないだろう。
アレが息を吐くように、命を踏み潰す類とは十分に分かった。
だからこそ、ハッキリ言える事もある。
「邪魔するなとか何とか言ってたけど、アタシが同じこと言ってアイツらが素直に聞いてくれると思う?」
「いえ、全く思えません」
「でしょ?」
「いえ、全く思えません」
「でしょ?」
譲れない願いの為に勝ち残ると叫んだとて、他の参加者からすれば知ったことじゃない。
それはマイにも言える事だ。
神聖な戦いだの魔戒騎士との因縁だのを、否定する気はないが興味もない。
連中の望む闘争を尊重してやる義理なんざ、自分は持ち合わせていない。
それはマイにも言える事だ。
神聖な戦いだの魔戒騎士との因縁だのを、否定する気はないが興味もない。
連中の望む闘争を尊重してやる義理なんざ、自分は持ち合わせていない。
警告は理解した、だがもしも必要と判断した時には。
龍戦士の渇望する聖戦に、汚泥を投げ付けもしよう。
神の牙と黄金騎士による激突を、躊躇なく台無しにだってする。
足掻き続けた参加者達の想いも、紡いだ絆も容赦せずに踏み躙ってみせる。
勝ち残って願いを叶えると決めた己は、偽りなんかじゃないから。
龍戦士の渇望する聖戦に、汚泥を投げ付けもしよう。
神の牙と黄金騎士による激突を、躊躇なく台無しにだってする。
足掻き続けた参加者達の想いも、紡いだ絆も容赦せずに踏み躙ってみせる。
勝ち残って願いを叶えると決めた己は、偽りなんかじゃないから。
「それにもし、アタシのせいでジンガっち達が拘ってる相手との戦いが全部おじゃんになったらさ。“アタシの横槍で死ぬ程度の奴に執着してた”って、自覚する良い機会になるかもよ?」
「…………今更言うことでもないですが、マイさんはロクな死に方をしませんね」
「死に方を選べる程、自分が贅沢な奴だって思ったことは一度もないよん」
「…………今更言うことでもないですが、マイさんはロクな死に方をしませんね」
「死に方を選べる程、自分が贅沢な奴だって思ったことは一度もないよん」
叶えたい願い、平等な世界を実現させる。
その為に集められた参加者、争いとは本来無縁の者達にまで不平等な死を望むのだ。
善悪の片方で判断するなら、100人中100人が後者と断言。
ろくでなし、最低最悪、エゴイスト等々。
罵られて然るべき人間だと、他ならぬマイ自身が理解している。
その為に集められた参加者、争いとは本来無縁の者達にまで不平等な死を望むのだ。
善悪の片方で判断するなら、100人中100人が後者と断言。
ろくでなし、最低最悪、エゴイスト等々。
罵られて然るべき人間だと、他ならぬマイ自身が理解している。
理解して尚、考えを改める気が無いから殺し合いに乗った。
巻戻士への憎悪を忘れるなんて御免だから、時空犯罪者(クロックハンズ)に身を堕とした。
両親の死を認めた世界を許さないから、マイの時間は航空事故の日からずっと止まったまま。
巻戻士への憎悪を忘れるなんて御免だから、時空犯罪者(クロックハンズ)に身を堕とした。
両親の死を認めた世界を許さないから、マイの時間は航空事故の日からずっと止まったまま。
彼女に手を伸ばす筈だったヒーローとの出会いは、悪辣極まる殺戮遊戯に招かれ失われた。
だからもう、本来歩む筈だった正史には戻れない。
だからもう、本来歩む筈だった正史には戻れない。
「本気でアタシを止めたいなら、殺す以外にどうしようもないんだよ。まあ――」
他者へ不平等(りふじん)を押し付ける、生きてちゃならない極道(わるもの)を。
ブッ殺しに来る忍者(おしえご)は、いなくなったんだけど。
なんて、言葉に出さず独り言ちた彼女がどんな顔をしていたかを。
知っているのは、仮初の同盟で結ばれた英霊だけだった。
ブッ殺しに来る忍者(おしえご)は、いなくなったんだけど。
なんて、言葉に出さず独り言ちた彼女がどんな顔をしていたかを。
知っているのは、仮初の同盟で結ばれた英霊だけだった。
【エリアD-9 柴関ラーメン/9月2日午後10時00分】
【マイ=ラッセルハート@運命の巻戻士】
状態:疲労(中) 小鳥遊ホシノへの興味(中)、神戸しおへの興味(中) ルルーシュへの警戒(大)、『覇世川左虎の暗刃』を編集(エディット)
服装:オシリスブルーの女学生制服@遊戯王GX
装備:マイのタイムマシン装置@運命の巻戻士、オコノミボックス@ドラえもん、ツィベタ=コオリスカヤの心遺物(メイド・イン・ハート)@SHY-シャイ-、ラストバトル@遊戯王、カッシーンの残骸×2@仮面ライダージオウ、ヘイロー破壊爆弾@ブルーアーカイブ、遊城十代のデッキ(N(ネオスペーシアン)6種含む)(一部欠落)@遊戯王GX
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:優勝して、不平等な世界を変える
00:大戦争に一枚噛むか、ランサーっちに乗っかってアビドス高校に行くか。どうする?
01:なんだって利用してアタシは勝つよ。
02:タイムマシンの使用は慎重に。
削除と編集も使い所をなるべく考える。
03:巻戻士は許さない。
04:私は優勝する。そのために皆を利用する。
その意思は揺るがない……誰に何と言われようと
05:――――助けてほしいなんて。私は望んでいない。
06:ホシノっちはなんだか気になる。
どこかアタシに似てる気がする。
07:病院の地下は蛇の潜む薮だったなぁ。大損しちゃった
08:ツィベタっちの言いたいことは分かる。
それでもアタシは――。
09:ルルーシュには関わりたくないな。会ったら殺されるし。
10:クロノス先生からもらったこのカードと、ヘイロー破壊爆弾はアタシの切り札。
11:殺し合いの破壊……出遅れちゃった以上正攻法で行くよりランサーっちに乗った方がよさげかな
12:当たり前じゃん。こっちは絶対に負けられないんだよ
13:さーて、この戦争がアタシにとっての天王山かな?
参戦時期:クロノたちと出会う前
備考
※編集(エディット)の過程で、『忍者と極道』『魔法少女にあこがれて』『プリンセスコネクト!Re:Dive』『鵺の陰陽師』の世界についてのある程度の知識を得ました。
※ツィベタ=コオリスカヤの心遺物(メイド・イン・ハート)@SHY-シャイ-は意志持ち支給品ですが、夢の中など特定の状況可でしか会話が出来ません。
※冥黒の五道化が必要なほど強力な参加者が5人いるのではないかと考えています。
※22世紀のスーパーコンピューターに変化させたオコノミボックスとカッシーンの残骸・N(ネオスペーシアン)のカードの精霊にザラサリキエルの権能を付与することで能力を再現しています。
現在は『オブジェクト変更』『乱数聖域』『覇瞳天星』『氷の像を用いた分身の作成』を限定的に使用できます
デメリットなどにつきましては後続の書き手様にお任せします。
※自身に『覇世川左虎の能力』を編集(エディット)しています。
※ジンガ、グラファイトと情報交換しました。
状態:疲労(中) 小鳥遊ホシノへの興味(中)、神戸しおへの興味(中) ルルーシュへの警戒(大)、『覇世川左虎の暗刃』を編集(エディット)
服装:オシリスブルーの女学生制服@遊戯王GX
装備:マイのタイムマシン装置@運命の巻戻士、オコノミボックス@ドラえもん、ツィベタ=コオリスカヤの心遺物(メイド・イン・ハート)@SHY-シャイ-、ラストバトル@遊戯王、カッシーンの残骸×2@仮面ライダージオウ、ヘイロー破壊爆弾@ブルーアーカイブ、遊城十代のデッキ(N(ネオスペーシアン)6種含む)(一部欠落)@遊戯王GX
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:優勝して、不平等な世界を変える
00:大戦争に一枚噛むか、ランサーっちに乗っかってアビドス高校に行くか。どうする?
01:なんだって利用してアタシは勝つよ。
02:タイムマシンの使用は慎重に。
削除と編集も使い所をなるべく考える。
03:巻戻士は許さない。
04:私は優勝する。そのために皆を利用する。
その意思は揺るがない……誰に何と言われようと
05:――――助けてほしいなんて。私は望んでいない。
06:ホシノっちはなんだか気になる。
どこかアタシに似てる気がする。
07:病院の地下は蛇の潜む薮だったなぁ。大損しちゃった
08:ツィベタっちの言いたいことは分かる。
それでもアタシは――。
09:ルルーシュには関わりたくないな。会ったら殺されるし。
10:クロノス先生からもらったこのカードと、ヘイロー破壊爆弾はアタシの切り札。
11:殺し合いの破壊……出遅れちゃった以上正攻法で行くよりランサーっちに乗った方がよさげかな
12:当たり前じゃん。こっちは絶対に負けられないんだよ
13:さーて、この戦争がアタシにとっての天王山かな?
参戦時期:クロノたちと出会う前
備考
※編集(エディット)の過程で、『忍者と極道』『魔法少女にあこがれて』『プリンセスコネクト!Re:Dive』『鵺の陰陽師』の世界についてのある程度の知識を得ました。
※ツィベタ=コオリスカヤの心遺物(メイド・イン・ハート)@SHY-シャイ-は意志持ち支給品ですが、夢の中など特定の状況可でしか会話が出来ません。
※冥黒の五道化が必要なほど強力な参加者が5人いるのではないかと考えています。
※22世紀のスーパーコンピューターに変化させたオコノミボックスとカッシーンの残骸・N(ネオスペーシアン)のカードの精霊にザラサリキエルの権能を付与することで能力を再現しています。
現在は『オブジェクト変更』『乱数聖域』『覇瞳天星』『氷の像を用いた分身の作成』を限定的に使用できます
デメリットなどにつきましては後続の書き手様にお任せします。
※自身に『覇世川左虎の能力』を編集(エディット)しています。
※ジンガ、グラファイトと情報交換しました。
〈メドゥーサ(ランサー)@Fateシリーズ〉
状態:健康
服装:普段の服装
装備:不死殺しの鎌@Fateシリーズ
思考
基本:マスターの命に従う
01:バトルロイヤルを破壊する。
02:妙な人と同行することになりましたが……彼女は生かしておいた方が私にとっては都合がいいですね。いつか殺しますが。
備考
※令呪による『バトルロワイヤルの破壊』という命令を『参加者の戦闘能力の剥奪』と判断し行動しています。
現在は『ドロップアイテムを与えるNPCの抹殺』『各施設で起こるイベントの破壊』を中心に行動しています。
状態:健康
服装:普段の服装
装備:不死殺しの鎌@Fateシリーズ
思考
基本:マスターの命に従う
01:バトルロイヤルを破壊する。
02:妙な人と同行することになりましたが……彼女は生かしておいた方が私にとっては都合がいいですね。いつか殺しますが。
備考
※令呪による『バトルロワイヤルの破壊』という命令を『参加者の戦闘能力の剥奪』と判断し行動しています。
現在は『ドロップアイテムを与えるNPCの抹殺』『各施設で起こるイベントの破壊』を中心に行動しています。
| 198:決戦間近の悪役集会 | 投下順 | 200:ちいさな忠義者/赤が僕の孤独を壊すんだ |
| 187:Cuz I'm Survivor 冥黒王:デッドライズ | 時系列順 | 201:暗雲来る/つかめ!最悪最低のガッチャ! |
| 198:決戦間近の悪役集会 | マイ=ラッセルハート | |
| メデューサ |