球磨川禊の人間関係――鑢七実との関係 ◆xR8DbSLW.w
■ ■ ■
■ ■ ■
――おいおい、旧知の二人の決闘だぜ。まさか邪魔するだなんて言わねえよな――
そんな傍迷惑な、耳障りな、けれど真っ当なことを言われ、
わたしは車を降りたところまではよかったけれど、二人の決闘を傍から眺めることにした。
二人は楽しそうに、戦っている。
黒神めだかについてわたしが知っていることはほとんどないけれど、ただならぬ間柄であることは伝わってきた。
気持ちは分からないでもない。
わたしも七花と決闘をして死んだ身。
邪魔立てされるとなるならば、そんな雑草は早々に刈るべきだ。
だからわたしは静観していた。
静かに、
邪魔にならないようにひっそりと。
二人は泥臭く極めて乱暴な戦いを繰り広げている。
そもそもわたしはどうして車を降りたのでしょう。
分からない。
後ろの三人が煩わしかったというのはある。
確かにその通り。
わたしには雑草が群がっているようにしか見えない。
邪魔な雑草は刈り取りたくなる。
わたしの数少ない趣味の一つ。
しかしそれだけだろうか。
違う、と思う。
少なくとも、この一同と渡り歩くぐらいなら、と球磨川禊さんを選んだ。
まるで、わたしの心に何かが、『螺子込まれた』みたいに。
わたしと禊さんの人間関係――欠落関係。
未だ、よく分からない。
よく分からないが、付いてきている。
不思議だ。
――不思議よね。
七花はとがめさんと、日本中を練り歩いていた。
その結果、腑抜け、錆びていた。
だからわたしは七花の錆をふるい落としたのだけれど――今度はわたしが錆びているのかしら?
『ぬるい友情』で。
ぬるい水の入った、水槽の中で――。
それはとても可笑しいことだ。
くすくすと笑いだしてしまいそうだ。
七花はどうしてとがめさんと練り歩いていたのかしら――?
と、悩むまでもなく覚えている。
一目惚れと言っていた。
惚れっぽい子だ、と我が弟ながらに思うけれど、事実とがめさんと七花の相性は、そこそこによかったのでしょう。
だから一緒に居た。
所有者と刀、あるいは一組の男女として。
だとしたら。
だとしたら――わたしは、禊さんに惚れている?
いや、
考えておきながら、その理屈はおかしい。
七花は七花。
わたしはわたし。
同じ鑢家と言えども、そこまで同じと言うわけではない――とは思う。
思いたいのだけれど、どうなのかしら。
まあ。
どちらであれ、わたしが錆ついているのは不本意ながら――なのかしら、確実なのだろう。
球磨川さんが幸せそうに戦っている。
別にそのことはどうとも思わないけれど、仮にここで禊さんが殺されたら、わたしはどうするでしょう。
わたしが『見たところ』、殺人者扱いされておきながら、黒神めだかに殺意は窺えないけれど、
なんていうんでしたっけ? けーたい、そう、けーたいとやらで見させられた殺害映像に、確かに黒神めだかさんは映っていた。
だから、ここで禊さんが死んでもおかしくない。
その時、わたしはどういう行動を――どういう心情を、思い描く。
わたしの親は、死んでいる。
そのことに深い意味も、深い感慨も得られなかった。
他にわたしと近しい者は、今まで七花ぐらいなものだった。
だけど、本来わたしは七花よりも先に死んでいる。
七花が死んだ時の感情なんて知る由もない。
今もどこをほっつき歩いているのかは知らないけれど、ここでも死んでない様だし。(まあ簡単に死なれてもわたしだって困っちゃうわね)。
わたしは。
わたしは、死んでもらいたくない人間の死に立ち会った経験なんて、殊の外見てきていない。
分からない。
分からないけれど――うすら寒い。
この感情がもしも。
もしも、彼の言う『
三つのモットー』の影響だとしたら、彼には責任を取ってもらわなきゃなりませんね――。
なんて考えていると。
車が去っていった方向から、人影が窺えた。
短く切りそろえた、ここに来て何度か見ているが相変わらず見慣れない構造の服をきた女――。
戦場ヶ原ひたぎさん、とおっしゃいましたか。
彼女が刀を持ち、駆けている。
――車の時でも感じていたけれど、必死で隠すよう努めていたらしいけれど。
めだかさんが現れてから、彼女の殺意が大きく肥大化したのは知っていました。
だから警戒した。
めだかさんが殺されて困ることは、生憎わたしにはありませんが
――ともあれ、決闘の邪魔立てをしてもらっちゃ、なんとなく困ります。
禊さんも楽しそうに戦っていますし。
外部からの干渉は出来る限り避けたいところ――
と、動いた時。
――おれの娘――
また耳障りな声がする。
なんなんでしょうかこの人は。
肝心な時に役に立たない癖して――あなたに構っている場合ではないというのに。
――錆びるのは勝手だが――あまり支障をきたすようじゃあ――鑢の名が泣くぜ――
いきなり何を言い出すんでしょう。
あちらだって、今は動くべき場面であることは分かっていように。
ただ。
ここでわたしが失敗したというなら、四季崎の声に耳を傾けてしまったことに尽きるでしょう。
その尤もらしい、そして今しがたわたしが考えていたことに関することだったからといって、少し頭を働かせてしまったことだ。
その幾許か足を止めてしまった間に、ひたぎさんは――もう近くに居た。
禊さんは目を丸くしている。
何故彼女がここに居るんだろ言わんばかりに。
そして標的である黒神めだかさんの髪は、色素が抜け落ちたように真っ白で、胸には大きな螺子のが、貫かれている。
しまった。
なんて、思わなかったが四季崎の意図がなんとなく、見えてきた。
四季崎は、ひたぎさんの支援をしただけだ。
わたしが邪魔しないように――敢えて耳を傾けてしまうことを回りくどく婉曲に、もったいぶって、言ったのだろう。
――まあ一度は戦場ヶ原ひたぎも消えてほしいとは思っていたが――ここで登場するとは面白い――
不敵な声が。
耳障りな声が
またしてもわたしには聞こえる。
――完成(ジ・エンド)と完了――どちらに転んだとしてもおれにとっては興味深い――
あくまで四季崎記紀は刀鍛冶だ。
おそらくわたしのことも刀としか思っていないし、ひたぎさんやめだかさんも、実験道具の一部としか見ていないだろう。
それに憤慨をするわたしではないにせよ、四季崎の思惑通りに事が進んでしまったのは面白くなかった。
けど、思い上がらないでもらいたいわ。
この距離ならば、間に合わないことはない。
忍法足軽と虚刀流の足運びによる超接近。
もしくはとがめさんを切ったように、斬撃を飛ばして殺してしまいましょうか――どちらでもわたしは構いません。
だけど。
わたしには、一瞬何が起きたのか分からなかった。
正鵠を射るならば、『見えた』――『理解した』。
ひたぎさんはこちらを制するように、何かを投げる。――見たところ(といってもわたしの知るそれとは随分趣が異なりますが)火薬弾でしょう。
だから、地面に思い切りぶつけられた衝撃で、爆発した。
不承島で戦ったまにわに……蜜蜂さんでしたか、彼の使った忍法撒菱指弾に比べたら当然ですが精密性はない。
――でも、火薬弾にそこまでの精密性は問われない。
火薬弾で恐いのは、爆熱よりも爆風。
わたしの動きを止めるのには十分な爆風が、わたしを襲う。
肌が焼かれるようだ。
まあ、この程度の外傷ならば、放っておいてもすぐに治ってしまうんでしょうけれど。
この場合それは関係ないんです。
今、動きを止められたという事実が、大きいのです。
巻き起こされた爆風は、禊さん、めだかさん、めだかさんを襲わなかったらしい。
これが冷静な計算通りと言うのであれば、成程、とどのつまり雑草ごときとは言え、大したものです。
風が晴れて、わたしも顔を覆うようにしていた手を、降ろす。
視界が十全になった。
よく見える。――よく『見れる』。
目の前に広がる景色は、ますます面白くなかった。
わたしが何かを施せる時間もなく。
次々と物語は刻まれていき――――球磨川禊が、死んだ。
■ ■ ■
「かはは――おお、人間未満よ死んでしまうとは情けねえ」
禊さんが死んだ直後というには間が空いたが、
ひたぎさんもめだかさんも、何も行動を起こさない硬直状態、膠着状態が続いた時。
――いきなり。
いきなり――いた。
戦場ヶ原ひたぎの目前に、黒神めだかの目前に――その奇妙な風体の少年は、
零崎人識さんは、存在した。
何の予兆もなく、何の前兆もなく、唐突にとしか言いようのないタイミングで、
二人が同時に瞬きした瞬間を狙ったとしか説明のつかないようなタイミングで以もってして、人識さんは、存在した。
「いやはや全く、恐れ入るぜひたぎちゃん。
てめーの殺意は確かに研ぎ澄まされていたけどよ、まさかこのバケモンばっかの魔窟ん中に飛び込むたあ、思わなかったぜ」
大して面白くはない状況ですけれど、人識さんは笑っております。
それを二人を見つめ、呆気に取られたように――少し、違いますね。
呆然と立ち尽くすしかないように、微動だにしません。
ひたぎさんは刀を握ったまま、黒神さんは蘇生されてから数分経ち体勢を整えつつあった状態から、ぴたりとも、微動だにしない。
ちなみにわたしはと言うと、本来の目的も達することが出来ず、今更動いてもしょうがない、
と禊さんとめだかさんとの戦いを観察していた場所に、座りなおしていました。
まあ、禊さんも程々になったら蘇生(かえって)こられるでしょう。
「まあ、一度寝とけよ」
そういって人識さんは、ひたぎさんの身体をしっかりと固定して、首筋に手刀を降ろす。
簡単に決まるものとは思えませんが――手口としては鮮やかなものでした。
ひたぎさんは、意識を失い、ぐったりし始めました。――身体が倒れることはなく。
まるで何かに支えられている……糸、ですかね。
「ふむ、雲仙二年生の鋼糸玉(ストリングボール)を思い出すが――原理は少し違うようだな」
「鋼糸玉ってのがわからねーが、しかし大方それとは別もんだと考えてもらえばいい。
かはは――曲絃糸がそうそうある技術でたまるかってんだ」
「面白いな、今度私に教えて頂きたいものだ」
「生憎だが一子相伝門外不出なものでね」
戯言だけどよ――と、話を締めくくる。
見たところ、糸を使った拘束術、と言ったところでしょうか。
人識さんの言葉の正否はともかく、もう一度見ないと、完璧には真似できそうにありませんね。
難しそうです。
と人識さんが拘束を解いたのか、めだかさんは自由に身体を動かし始めた。
柔軟体操らしいです。
ふむ、距離として遠いというわけではありませんが、糸は近くで見ないと流石に分かり辛くはありますね。
「まあよ。ひたぎちゃんがこれじゃあ、おめーが幾ら呼びかけたって無駄だぜ。
てめーら揃って一回落ち着けってんだ。正しいことやってりゃ許されるたぁ、思っちゃいけねーぜ」
「しかし後回しにしろ、いずれはしなくてはならんことだ。
それに貴様零崎人識だろう? 聞いとるよ――勇あり少年・
供犠創貴小学生から殺人鬼だから気をつけろとな」
「あぁ? なんだってまた――って供犠創貴ってあのやろーか……全く不都合っちゅーか不通っちゅーか」
「そんな輩にみすみす戦場ヶ原上級生の身体を貸すのは、私としては心苦しいばかりだ」
「 ―― 」
「 ――― ――」
まあ。
わたしにとってはどうでもいい会話の瑣末は置いておきましょう。
ひたぎさんがどうなろうとも、わたしの知る由ではありません――と。
――おれの娘よ――
またしても耳障りな、声がする。
四季崎記紀ですね。
……面倒臭い。
「……はあ」
――ため息すると幸せが逃げるっていうぜ――ってのも今更かい――
「嫌味を言うためだけに喋ったのなら散りなさい、耳障りで目障りです」
――まあ、待てよ――これでもお得情報を持ちこんで来たつもりだぜ――
この方の言葉を鵜呑みするのも危うげですけれどまあ、一応聞いておきましょうか。
――人間未満――球磨川禊――どうしてあいつは、今になっても復活しないと思う?――
「さあ、先ほどだって随分と間を開けて復活なされましたけれど」
――じゃあ質問を変えようか――どうして球磨川禊は黒神めだかの盾になったんだと思う?――
それは。
そういえば、それはどうしてでしょう。
黒神めだかが何回殺されようと、その度に復活させればいい。
盾になってまで死ぬ必要が、どこにあるんでしょう?
――こういう考え方は出来ねえか――あいつはもう人の死を『なかったこと』には出来ない――もう蘇生は出来ない――と――
……。
…………。
………………。
それは、確かにそう言うことでしょう。
――第一、何回も何回も蘇生出来てちゃあ――バトルロワイアルの意味がまるでないだろうよ――
そう、だ。
改めて考えると、その通りです。
あまりに彼が何気なく使うものだから、そういったことを、一切考えていなかった。
けれど簡単なことです。
簡単すぎることです。
殺し合いで、ばんばんと蘇生されては――たまりません。
――だからよ――球磨川禊は――もう還って来ねえってことかもしれねえのさ――
どくん、と。
その時胸が鳴った。
大きく、
明確に。
どくん、どくん。
高鳴りが止まらない。
どうして、でしょう。
七花がとがめさんの死を知った時、どんな反応をとっていたんでしょう。
分からない。
けれど単純な七花のことです。
泣いたのでしょう。
声をあげて、
恥も外聞もなく、取り乱して。
わたしは、どうだ。
どうだ。
どうだ?
「戦場ヶ原――ひたぎ」
わたしは、ポツリと名前を零す。
彼を殺したのは、あの雑草だ。
殺してしまっても、いいだろう。
固よりわたしは全員を殺すつもりで、ここにいる。
む、と。
めだかさんがこちらを向く。
人を観察する様なその目は、わたしと似ているようで、正反対の様に思えます。
けれど、どうしてか、その顔が、徐々に滲んでいく。
……ん?
「どうした、貴様。泣いておるのか」
めだかさんに、そう言われる。
そう言われたら、そうなのかもしれない。
何故泣いているんだろう。
何故喚いているんだろう。
静かに――涙を流している。
気がつけば、わたしは駆けていた。
人識さんが背負った、その短髪の女に向かって。
「おい、人識殺人鬼。……一先ず戦場ヶ原上級生を何処かに避難させろ。貴様よりも、あやつの方が、危険そうだ」
「何処かって何処だよ」
「好きにするといい――!」
言いながら、わたしの貫手――虚刀流『蒲公英』を放ったその手を掴む。
その間に人識さんは、戦場ヶ原さんを背負って、人識さんは離脱する。
姿が見えなくなった頃、わたしの手首から、手を離す。
「退いていただけませんか?」
「断るよ。私もあやつにはまだ用が有るんでな」
それに。
と、めだかさんは言葉の末を継ぐ。
「貴様は球磨川と一緒に居たということはおよそ『過負荷』なのであろう――」
過負荷。
まいなす。
まいなす十三組。
禊さんは、そう言っていた。
三つのモットー『ぬるい友情』『無駄な努力』『むなしい勝利』。
――だとしたら、わたしは。
「そういうことかも、しれませんね」
「ふん、だとしたら。話は早い――貴様も週刊少年ジャンプは読むのであろう? こういうときは、こう言うものだ」
不敵な笑みを。
零す。
めだかさんは声高らかに。
「ここを通りたければ、私を倒してからしろっ!!」
声高らかに、そう言った。
――頭に乗らないでくださらないかしら。
雑草が。
「これこそまさに、めだ関門!!」
「五月蠅い」
■ ■ ■
第-4槽『球磨川禊のもたらした歌詞が欠けている鎮魂歌』
■ ■ ■
戯言遣いくんたち一行から、戦場ヶ原ひたぎちゃんと零崎人識くんが抜け出している経緯について簡単に説明しよう。
それは球磨川くんたちが車を降りてから案外直ぐのことだった。
「車を止めなさい――さもないと、落とすわよ」
八九寺ちゃんの記憶をなかったことにしたのをまるで無碍にするように、
殺意を以て戦場ヶ原ちゃんは戯言遣いくんの首に、斬刀・鈍の刃を寄せたんだ。
まあ、戯言遣いくんに、勿論なす術はなかったし、人識くんは車を運転中だったから、その凶行を未然に防ぐことはできなかった。
そして成す術なく素直に戦場ヶ原ちゃんを降ろした。
羽川ちゃんも降りて話し合いをしたいと主張したけれど、戦場ヶ原ちゃんの気迫には屈せざるを得なかった。
そんでまあ、戦場ヶ原ちゃんは来た道引き戻り、いよいよもってめだかちゃんと球磨川くんを殺した訳だ。
最近の若者ってのは刃物をブンブンと振り回して危なかっしいねえ。
じゃあ次は人識くんに関してだが、察しの通りだろう。
気まぐれで戦場ヶ原ちゃんと行動を共にしていたが、彼は殺人鬼にして人が良すぎるみたいでね。
放っておくって選択肢をとれなかった。
まあ、彼の言葉を借りるとするなら――『傑作』というわけさ。
あるいは、『戯言』なのかもしれないね。
かくして男一人と女二人の三人旅。うち二人は記憶消失と言うおかしな事態になっているが。
その三人旅について、それでは焦点を当てていこうと思う。
といっても、特別語ることはない。
ランドセルランドに着いて、暇を弄ぶように迷子案内センターでくつろいでいる。
それだけだよ。
車はと言うと、勇気ある
羽川翼ちゃんのお陰で仕舞えているぜ。
その時の戯言遣いの顔ときたら、確かに傑作だったにせよ、ここはさらなる蛇足だ。省かせてもらおうか。
真宵ちゃんと羽川ちゃんが遊んでいるのを、遠巻きに眺める戯言遣いくん。
記憶を消そうと嗾けたのは紛れもなく球磨川くんだが、それでも止めなかったのは戯言遣いくんだ。
思うところがあるんだろう、と僕は思っているよ。
第三回放送は、彼の心に疵をつけるのには十全だったというわけさ。
十分すぎて、十全すぎる。
人類最強・
哀川潤。
人類最終・
想影真心。
人類最悪・
西東天。
――なるほど、彼を左右する重要人物がことごとく脱落したとなれば、彼の身に降り注ぐ心労も計り知れないというものだ。
死には慣れている。
関係人物が死んでいくのには慣れている。
そうはいっても、こうも同時に
――それに哀川潤ちゃんのような殺しても死なない様な人間が死んでしまったとなると、それはそれは厳しいものだぜ。
そう言う意味では球磨川くんも、江迎ちゃんと言う同じ過負荷の立場に立っていた人間を失った。
相当な苛立ちだったんだろうね。
彼はああ見えて人一倍他人に、身内に優しいからね。
実質、
八九寺真宵ちゃんの記憶の件も、球磨川くんにとってはなんら無為となった八つ当たりなのかもしれない。
球磨川くんのメンタルと言うのは、外堀から攻めていくと、案外あっさり籠絡するもんだ。
そう言った話もさておいて。
いよいよ彼は青色サヴァンと合流を果たそうとしようとするわけなんだが――。
しかし分かんねえかなあ。
まあ分かんねえだろうけれど。
双識くんの視力が戻ったように――八九寺ちゃんの記憶が戻ってきてもおかしくないだなんて、どうして気付かねえかなあ。
■ ■ ■
続いては人識くんと、戦場ヶ原ちゃんの二人に関してだけれど、
こちらに関してはよりシンプルだ。
戦場ヶ原ちゃんが人を殺し――人識くんは勝手に双識くんが死んだことにキレている。
尤もその怒りを表に出すほど、人識くんは腐っちゃいなかった。
というより、そっちも大事だけれど、彼の場合、もう一つ放送に関して話が湧く。
――人類最強が死んだってっことは俺は人を殺していいんかね。と
元々、基本的に人識くんが不殺を貫いていたのは、哀川ちゃん――潤ちゃんの約束があったからだ。
人を殺すなと言う、単純明快口約束。
彼女が死んだ今、彼にそれを守る義理はないんだろう。
守る義理はなく。
貫く意味もない。
だとするならば、彼はどうするだろう。
……いざとなったら、彼を再び零崎を始めるのかもしれないね。
殺して
解して
並べて
揃えて
晒してやる。
彼の前口上通りに、『零崎』として行動するのかもしれない。
どちらであれ、人類最強と言う、真っ赤な鎖はなくなって、彼は解き放たれた状態だ。
一歩間違えば、
一本踏み違えれば、
最後に残った零崎の片割れとしての才覚を――果たす。
まあ。
それも先の話だ。
先にもないかもしれない話だ。
――かもしれないなにかの話だ。
現に今、戦場ヶ原ちゃんを殺していない。
殺さず、運んでいる。
一旦戯言遣いたちがいるランドセルランドとは違う場所に。
こんな危険な、全身刃の様な危なっかしい女の子を、八九寺ちゃんたちの傍においておけないという風に感じたらしい。
大きなお世話だ。
少なからず殺人鬼がする心配じゃあない。
それでも、おそらくは戯言遣いくんたちにとっては、ありがたくはあるのだろう。
ガサツなようで細かい気配らせが出来る男の子ってのは魅力的だね。
今はまだ危険信号。
信号で言うなら黄色の状態。
それでも今はまだ、牙を剥かない。
■ ■ ■
僕の予想通りと言うか。
まあ、大方の予想通り、鑢七実は大敗を喫した。
しょうがない話である。
彼女の主人公性――も勿論あるんだろうが、この場においては、このバトルロワイアルにおいてはいまいち説得力に欠けるだろう。
純粋に能力の、
単純に生様の、差。
プラスとマイナス。
プラスし続ける者と、マイナスし続ける者の差。
想影真心ちゃんに対してそうだったように、黒神めだかちゃんと鑢七実ちゃんの対戦カードでも、同じことが起こった。
そして鑢七実は最後まで、本気と言う本気を見せなかった。
さもありなん。
それはきっと、鑢七花に対してとっているのだから。
彼女はまだ鑢七花の現状を理解していないからね――そういうことを言える。
正直なところ、今の鑢七花は多少武芸に覚えがある人間ならば勝てるのではないかと言うほど、弱体化している――腐っている。
だから本来はそうした気遣いも無用なのだけれど、
無知と言うものは仕方がない。なんだかんだ、弟が好きなブラコンな姉には、
七花がここまでボロボロにされるヴィジョンが浮かばないのかもしれない。
話を戻そう。
鑢七実について。
というよりも、現在の彼女の身の回りについて。
現在からの近くには既に黒神めだかの姿はない。
めだかちゃんは一通りズタボロにしたあと、戦場ヶ原ちゃんを追いかけてった。
それをボロ雑巾のようになった七実ちゃんは、眺めるしかなかったみたいだね。
とはいえあんまりにも一方的だったかと言うと、そう言うわけではない。
七実ちゃんも幾度とめだかちゃんに、これまで習得してきた『強(よわ)さ』をぶつけていた。
めだかちゃんの姿も同じくボロボロだった。
そうは言っても両者とも、片や一億の病魔の副作用で、片や掠め取った吸血鬼性と持ち前の(制限されているとはいえ)再生力を活かして、
何事もなかったかのように完治させるんだろうけれど。
何とも末恐ろしい話だよ、まったく。
それでも、鑢七実ちゃんは負けた。
揺るぎようのないぐらいはっきりと、負けた。
詳細に関しては彼女の名誉のためにこの場では伏せさせてもらうが、激闘の末に彼女は負けた。
負けは負け。
それまでただ一度しか知らなかった敗北を、何処のものかもよく分からない通りすがりに負けた。
夢だった普通の敗北を知って、
念願だった苦汁をなめる行為をして、
それでも彼女、七実ちゃんは泣くしかなかった。
むせび泣いた。
七花くんがそうだったように、彼女もまた、近しい者の死が、純粋に悲しかった。
好きな相手と一緒に駄目になる。
愛する人と一緒に堕落する。
気に入った者と一緒に破滅を選ぶ。
――尽くしたい刀と、一緒に錆びていく。
これはめだかちゃんの球磨川くんに対する言のだが、結構じゃないか。
七実ちゃんは、球磨川くんの真っ二つにされた遺体に近寄って、
今か今かと還ってくるのを待っている――それは無駄だと分かっていながら。
第一、長く無人島生活をし、人慣れをしない――ロクな人間関係を作れなかった経緯(よわさ)をもつ七実ちゃんに対して、
人の弱さにつけこんで、螺子込んで、人心掌握をしてしまう球磨川くんのような人間に、人間未満に出遭ってしまっては、
こうなる結果も見えていようというのに。
と。
何やら七実ちゃんはひとりごちる。
違うなあ。
亡霊――四季崎記紀くんと対話をしているようだ。
「――弱さを、受け入れる」
生憎幽霊の声をなんのスキルもなしに聞くのは、流石の僕でも厳しいところがある。
だから、使わしてもらうとするぜ。
――そうだ――弱さを受け入れる――
「……」
そういえば彼女は一度江迎ちゃんに会っているそうだが、
しかしその際、彼女は『荒廃した腐花(ラフラフレシア)』を習得することはなかった。
彼女はそれを、真似できないと判断した。
自らを制御するのに、負なるものは必要ないと判断した。
だがそれは、厳密に言うと違う。
彼女は真似できなかったのではない――真似をしなかった。
過負荷を習得することで、彼女の目指す『普通の生』は成しえないし、弱さを自らの長生きに繋げることはできないと考えた。
だから敢えて見なかった――江迎が施した目隠し、
つまりはドーム状に組み立てられた『柵(しがらみ)』を、彼女が立ち去るまで、かき消さなかった。
一度見れば大体は、二度見れば盤石に習得してします――だからこそ、一度だけで、七実ちゃんは済まそうとしたんだろうね。
僕から見たら、そう『見える』。
――球磨川の野郎も言っていただろう――
そう言えば、言っていたね。
こう。
相変わらず括弧つけた喋り方で。
『大事なのは強がることじゃないんだぜ。弱さを受け入れることさ』
『不条理を』
『理不尽を』
『堕落を』
『混雑を』
『冤罪を』
『流れ弾を』
『見苦しさを』
『みっともなさを』
『嫉妬を』
『格差を』
『裏切りを』
『虐待を』
『嘘泣きを』
『言い訳を』
『偽善を』
『偽悪を』
『風評を』
『密告を』
『巻き添えを』
『二次災害を』
『いかがわしさを』
『インチキを』
『不幸せを』
『不都合を』
『愛しい恋人のように受け入れることだ。』
――受け入れて――錆ついて――なにが悪い――
「………………」
七実ちゃんは、沈黙している。
考え込んでいる。
それは一本の錆びた刀として――過負荷の一人として
――固よりおれの完了形変態刀は最後の最期まで『錆』にしようか迷ってたんだ――
「………………」
――腐って――錆びて――あいつに勝てよ――おれの娘――鑢七実――
そこで。
七実ちゃんは立ち上がった。
その様は死人のようだ。
――死人と言うより、死体。
死体と言うより、物体のようだ。
人と言う気がしない。
虚ろにして、儚げ。
そんな僕の感じる彼女の雰囲気に、新たな項目が加わった。
そうだ。
これは。
これは球磨川くんたち、過負荷の――――
「受け入れて――錆ついて――なにが悪い――いえ、いいじゃないですか、それもまた」
七実ちゃんは。
零す。
過負荷として。
虚ろな刀の流れ――虚刀流としてではなく。
虚ろな構築の流れ――虚構流として。
虚刀『錆』として――正真正銘、弱さを受け入れて。
「おーるふぃくしょん――球磨川禊さんの死を、なかったことにした」
【球磨川禊@めだかボックス 復活】
■ ■ ■
「禊さん。起きてもらって早々で悪いのですが――いいのですが」
「一つ言わせてもらわなければなりません」
「わたしはあなたに惚れることにしました」
「あなたの刀として、あなたの傍においてください」
■ ■ ■
「うん、任された。そういうことなら、僕も格好つけずには、括弧付けずにはいられないね。
生き返らせてくれてありがとう――七実ちゃん。めだかちゃんに勝つことを僕はまだ、諦めない」
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『また勝てなかった』
「――でも次は、勝つ」
【一日目/夜/E-6 ランドセルランド】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]精神的疲労(中)
[装備]箱庭学園制服(日之影空洞用)@めだかボックス、巻菱指弾×3@刀語、ジェリコ941@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×2(うち一つの地図にはメモがされている、水少し消費)、ウォーターボトル@めだかボックス、お菓子多数、缶詰数個、
赤墨で何か書かれた札@物語シリーズ、ミスドの箱(中にドーナツ2個入り) 、錠開け道具@戯言シリーズ、
タオル大量、飲料水やジュース大量、冷却ジェルシート余り、携帯電話@現実、解熱剤、車
[思考]
基本:「主人公」として行動したい。
1:ランドセルランドで玖渚と合流。
2:
掲示板を確認してツナギちゃんからの情報を書き込みたいけど今できるかな。
3:不知火理事長と接触する為に情報を集める。
4:危険地域付近には出来るだけ近付かない。
[備考]
※ネコソギラジカルで西東天と決着をつけた後からの参戦です
※
第一回放送を聞いていません。ですが内容は聞きました
※地図のメモの内容は、安心院なじみに関しての情報です
※携帯電話から掲示板にアクセスできることを知りましたが、まだ見てはいません
※携帯電話のアドレス帳には零崎人識、ツナギ、
玖渚友のものが登録されています
※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
※八九寺真宵の記憶を消すかどうかの議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
【八九寺真宵@物語シリーズ】
[状態]ロワ中の記憶消失
[装備]人吉瞳の剪定バサミ@めだかボックス
[道具]支給品一式(水少し消費)、 柔球×2@刀語
[思考]
基本:? ? ?
[備考]
※傾物語終了後からの参戦です
※本当に迷い牛の特性が表れてるかはお任せします
【羽川翼@物語シリーズ】
[状態]健康、ノーマル羽川、混乱
[装備]パーカー@めだかボックス、ジーンズ@めだかボックス
[道具]支給品一式×2(食料は一人分)、携帯食料(4本入り×4箱)、毒刀・鍍@刀語、タブレット型端末@めだかボックス、黒い箱@不明、トランシーバー@現実、
真庭忍軍の装束@刀語、「ブラウニングM2マシンガン×2@めだかボックス、マシンガンの弾丸@めだかボックス」
[思考]
基本:? ? ?
0:ランドセルランドへ。黒神めだかと話せるのなら話したい。
1:阿良々木くんが死んでいるなんて……
2:情報を集めたい。
3:戦場ヶ原さん髪もそうだけど……いつもと違う?
4:真宵ちゃんの様子もおかしい。
5:どうして私がこんな物騒なものを。
[備考]
※ブラック羽川が解除されました
※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です
※全身も道具も全て海水に浸かりましたが、水分はすべて乾きました
※トランシーバーの相手は玖渚友ですが、使い方がわからない可能性があります。また、相手が玖渚友だということを知りません
※ブラック羽川でいた間の記憶は失われています
※黒神めだかの扱いについてどう説得したか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
【一日目/夜/E-5】
【戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】
[状態]健康、強い罪悪感、しかし確かにある高揚感、気絶中
[装備]
[道具]支給品一式×2、携帯電話@現実、文房具、包丁、
炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)」×5@めだかボックス、賊刀・鎧@刀語、斬刀・鈍@刀語、お菓子多数
[思考]
基本:優勝する、願いが叶わないならこんなことを考えた主催を殺して自分も死ぬ。
1:阿良々木君の仇を取るまでは優勝狙いと悟られないようにする。
2:黒神めだかは自分が絶対に殺す。
3:掲示板はこまめに覗いておきましょう。
4:羽川さんがどうしてここにいるのかしら……?
[備考]
※つばさキャット終了後からの参戦です
※名簿にある程度の疑問を抱いています
※善吉を殺した罪悪感を元に、優勝への思いをより強くしています
※髪を切りました。偽物語以降の髪型になっています
※携帯電話の電話帳には零崎人識、戯言遣い、ツナギ、玖渚友が登録されています。
また、登録はしていませんが供犠創貴、貝木泥舟の電話番号を入手しました。
※黒神めだかの扱いについてどう説得されたか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします
【零崎人識@人間シリーズ】
[状態]健康、戦場ヶ原ひたぎを背負っている
[装備]小柄な日本刀 、携帯電話@現実
[道具]支給品一式×6(内一つの食糧である乾パンを少し消費、一つの食糧はカップラーメン一箱12個入り、名簿のみ5枚)、
医療用の糸@現実、千刀・ツルギ×2@刀語、 手榴弾×1@人間シリーズ、青酸カリ@現実、
S&W M29(6/6)@めだかボックス、大型ハンマー@めだかボックス、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ、デスサイズ@戯言シリーズ、彫刻刀@物語シリーズ
[思考]
基本:戯言遣いと合流する。
0:一先ずこいつ(戦場ヶ原ひたぎ)をどうにかしてーな
1:戦場ヶ原ひたぎ達と行動。ひたぎは危なっかしいので色んな意味で注意。
2:伊織ちゃんと連絡を取る。合流するかどうかは後から決める。
3:真庭蝙蝠、
水倉りすか、供犠創貴、宇練銀閣を捕まえる。
4:哀川潤が放送で呼ばれたし殺人をしないつもりはない?
[備考]
※曲絃糸の射程距離は2mです
※曲絃糸に殺傷能力はありません。拘束できる程度です
※りすかが曲識を殺したと考えています
※Bー6で発生した山火事を目撃しました
※携帯電話の電話帳には戯言遣い、ツナギ、戦場ヶ原ひたぎ、
無桐伊織が登録されています
※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
※球磨川禊が気絶している間、鑢七実と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします
【一日目/夜/E-5】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『健康だよ』
[装備]『七実ちゃんはああいったから、虚刀『錆』を持っているよ』
[道具]『支給品一式が2つ分とエプロン@めだかボックスがあるよ。後は食料品がいっぱいと洗剤のボトルが何本か』
[思考]
基本:「黒神めだかに勝つ」
今度こそ僕は、勝つ。
黒神めだかに、僕は勝つ。
――七実ちゃんもその気みたいだしさ
[備考]
※『大嘘憑き』に規制があります
存在、能力をなかった事には出来ない
自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
怪我を消す能力は再使用のために1時間のインターバルが必要。(現在使用可能)
物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします
※始まりの過負荷を返してもらっています
※首輪は外れています
【鑢七実@刀語】
[状態]健康、身体的疲労(小)、交霊術発動中
[装備]四季崎記紀の残留思念×1
[道具]支給品一式×2、ランダム支給品(2~6)、球磨川の首輪×1
[思考]
基本:弟である鑢七花を探すついでに、強さと弱さについて考える。
1:七花以外は、殺しておく。
2:球磨川禊の刀として生きる。
[備考]
※支配の操想術、解放の操想術を不完全ですが見取りました
※真心の使った《一喰い》を不完全ですが見取りました
※宇練の「暗器術的なもの」(素早く物を取り出す技術)を不完全ですが見取りました
※弱さを見取れます。
※大嘘憑きの使用回数制限は後続に任せます。
※交霊術が発動しています。なので死体に近付くと何かしら聞けるかも知れません
※球磨川禊が気絶している間、零崎人識と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします
※黒神めだかの戦いの詳細は後続にお任せします。
【1日目/夜/E-5】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]『不死身性(弱体化)』
[装備]『庶務』の腕章@めだかボックス、箱庭学園女子制服@めだかボックス、王刀・鋸@刀語
[道具]支給品一式、否定姫の鉄扇@刀語、A4ルーズリーフ×38枚、箱庭学園パンフレット@オリジナル
[思考]
基本:もう、狂わない
1:戦場ヶ原ひたぎ上級生と再会し、更生させる
2:話しても通じそうにない相手は動けない状態になってもらい、バトルロワイアルを止めることを優先
3:哀しむのは後。まずはこの殺し合いを終わらせる
4:再び供犠創貴と会ったら支給品を返す
5:零崎一賊を警戒
6:行橋未造を探す
[備考]
※参戦時期は、少なくとも善吉が『敵』である間からです。
※『完成』については制限が付いています。程度については後続の書き手さんにお任せします。
※『不死身性』は結構弱体化しました。(少なくとも、左右田右衛門左衛門から受けた攻撃に耐えられない程度には)
ただあくまで不死身性での回復であり、素で骨折が九十秒前後で回復することはありません、少し強い一般人レベルです
※都城王土の『人心支配』は使えるようです。
※
宗像形の暗器は不明です。
※黒神くじらの『凍る火柱』は、『炎や氷』が具現化しない程度には使えるようです。
※『五本の病爪』は症状と時間が反比例しています(詳細は後続の書き手さんにお任せします)。
また、『五本の病爪』の制限についてめだかは気付いていません。
※軽傷ならば『五本の病爪』で治せるようです。
※左右田右衛門左衛門と戦場ヶ原ひたぎに繋がりがあると信じました
※供犠創貴とかなり詳しく情報交換をしましたが蝙蝠や魔法については全て聞いていません
※『大嘘憑き』は使えません
※鑢七実との戦いの詳細は後続にお任せします。
※首輪が外れています。
最終更新:2014年10月07日 00:28