ES対策2:内容構成

 ESの内容に関しては、多くの書籍で取り上げられて定型的な文章が作られています。無難と言えば無難ですが、無難は没個性となり己を殺します。ESは次ステップの面接の基本材料となりますので、予め多くのことを含ませて書いた方がいいです。

ES内容の構成・吟味

 ここでは、具体的に文を書くのではなく、どういう事を書くかに焦点を当てます(次ページで実際に書きます)。受けた事のある企業の、いくつかのESの質問を取り上げて考えてみたいと思います。

  • あなたが取り組んでいる学問・研究テーマについて教えてください。(研究テーマ・得意な科目など)
  • あなたが学生時代、特に力を入れたものは何ですか。(在学中に力を注いだこと)
  • あなたが当社で何をしたいかを志望理由と併せて教えてください。(志望動機)
  • 自己紹介、アピールなど自由に記入してください。(自由記入欄)

 以上がよくある基本項目です。以下でそれぞれ吟味を掛けます。

 なお、書くにあたっては、質問内容に対して、正確に意味を読み取った回答をしてください。研究テーマについて聞かれているのに、○○をしたいです! と書くのは趣旨を読み取れていないとして大幅に心象を悪くします。また、具体的に書くことが大切ですが、細かく不要だと思われる部分は省きましょう。

1,研究テーマ・得意な科目など

 この部分については、個々の専門性がありますので内容については言及しません。しかし、希望する業種と近い内容を書くことを心がけることと、主題から逸脱してやりたいこと等を書かないように気をつけます。

2,在学中に力を注いだこと

 この部分には、例えば“アルバイト”“サークル活動”“ボランティア”等が該当します。なので、それに基づいたことを書きます。。。

 傾向として、「アルバイトのリーダーをやってました」「サークルのサブリーダーをやってました」「○○へボランティアに行きました」は非常に多いです。どれも響きはいいですが、集団面接会場に行くと、皆そろいにそろって口にしますので、おそらく会社側からは「ああ、そう」程度にしか見られてません(心象マイナスかも)。これらの事以外を書いた方がいいですが、学問について書くと上の質問と被る上、学生時代に勉強しかしてこなかった(=社交性?)となりますので避けます。もし、アルバイト、サークル活動、ボランティア等を書かざるを得ない場合は、具体性を持って書くべきです。

3,志望動機

 ここは、志望する企業の情報に対してどういう仕事で携わりたいか、またはどうしてこの企業を志望するのかを書きます。コレも個々に専門性があるので内容については具体的には書きかねますが、くれぐれも志望する企業の紹介にならないように心がけます。また、製品やサービスを褒めるのも結構ですが「で、どうしたいの?」を忘れずに。

4,自由記入欄

 この部分は、自分の売り文句を記入します。要は「私はこんな人間です! 出来る子だから採用して!(意訳)」と書きます。日本人は自己PRが苦手ですが、強く前に出て行きましょう。
 なお、この部分のお決まりの言いだし文句は「私の強みは○○です」、定型句となっているので面白みがありません。「私の~」は仕方ないとして、強みはどうも主張ありきな響きがするので、私は好みません。書くなら、「私の夢は○○です」「私の信念は○○です」「私は○○です(隠喩)」ぐらいのインパクトがいいです。

 ほら、英語の典型的な例文で“What's your hobby?(あなたの趣味は何?)”って質問に、日本人は“My hobby is xxxx(私の趣味はxxxxです)”って答えるけど、英語圏の人だと“I like xxxx”だったり“I love xxxx!”って答えたりする。一辺倒な回答は、お呼びじゃないんだよって。

最終更新:2014年03月02日 17:31