前頁で代表的なESの質問4つを挙げました。次に具体的な文章を書いていきます。しかし、多くのESでは、枠内に書く必要がありますので、文字数が決まっています。まれに一枚行線の無いESなどもありますが、とりあえず目標文字数を決定しましょう。
実際書く内容は、十人十色ですので、確かな答えは存在しません。ですので、良いと思えばそれでいいです。見る相手(採用担当)も点数を付けようと考えているわけではなく、理解して学生の意図を読み取ろうとするわけで。学生側は、完璧な文(日本語の間違いのない、突っ込みどころのない文という意)を考える必要はなく、伝えたい情報をまとめて書きましょう。
この問いに対しては、例として2つの文を用いて回答します。1)研究テーマについて、2)得意科目について、それぞれ分けることによって簡潔な文章にしたいと思います。例えば
私であれば、以下のように書きます。
「駐車場における自動車について、周囲の状況を読み取り、接触しないよう軌道修正しながら、後退駐車を行うシステムの研究と開発をしています」
「得意な科目はプログラミングであり、C言語やJavaを使用しています。研究において車両に搭載するプログラムを作成し、細かい動作や通信、フィードバック制御を実現します」
文は二つですが、枠に収まるように文章を増減させて組み込みます。今回の文章は、研究テーマに対して得意科目がどのように使われているかを説明し、得意科目が役立っていることに言及するようにしました。
この問いに対して、今回の例文はサークル活動についてとします。例として
私であれば、以下の通り。
「私はバンドサークルで、ドラム奏者として活動しました。学内外の演奏イベントに精力的に参加し、多くの好評を博しました。音楽活動を通じ、多くの人に笑顔を届け、更なる高みを目指すため、努力を惜しまずやり通すことが出来ました」
文の体裁が若干不格好ですが、細かく伝えたいことをまとめ、結局どうした・どうなったの話へ繋げていくことが大事だと考えています。
志望動機については、製品について書くことも出来るでしょうし、そのほかの理由を書くことが出来ると思います。例として
から書いていこうと思います。
「志望動機は、御社の製品を日々運転して、親近感を持っていたからです。“車の運転は楽しい!”と感じ、大学でも自動車の制御について学んでおり、御社にあっては自動車の安全な運転を支える制御の開発に携わりたいと考えています」
研究内容を含めるのもいいかもしれません。違う研究内容であっても、何々をしたいと書くことが大事です。
自己PRは好き勝手書いた方が良いと思います。制限ありませんし。私なら
「私の信念は、“考える前に実行してみる”ということです。大学の研究で、「難しい」と論じられた部分を、私は見つけて研究テーマにしました。難しくても、出来なくはない。強く心に意志を持ち、研究を続けており、今では独自の成果が見込めています。これからも先入観に囚われず、実行に移したいとです」
力強く論じられる格好は好きです。難しくても、出来なくはない。出来るんだ! と。