ビンデガーデン
【びんでがーでん】
ジャンル
|
シミュレーション
|
対応機種
|
Android 4.0以上、iOS 7.0以降
|
メディア
|
ダウンロード
|
開発元
|
グローバルギア
|
発売日
|
2017年7月27日
|
定価
|
無料
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
Android 3歳以上 iOS 9歳以上
|
判定
|
ゲームバランスが不安定
|
ポイント
|
テラリウム用ツールとしては最低限成立 ビンの乾きが早すぎる
|
概要
両手に収まる大きさのテラリウムに生える植物に霧吹きをかけて成長を楽しむアプリ。ゲーム性を求められる操作はほぼなく、定期的に顔を出してどうにかするような内容。
システム
-
ビンのラインナップ
-
カタログから育てたいビンを選んで育てることになる。
-
「森のビン」「海のビン」「和のビン」「砂漠のビン」「雪のビン」の5ジャンルから選べる。各ジャンルでそれぞれ10個のビンを選んで育てられるようになっている。
-
海のビンは海岸、和のビンは京都をイメージしたデザイン。
-
好きな順番で育てられる訳ではない。どのジャンルでも、カタログの前半で紹介されているビンを段階的に育てていかないと、後半のビンは選べないようになっている。
-
なお、ビンが最後まで育つ前に別のビンを育て始めてしまうと、前のビンは破棄されてしまう。
-
ビンの育て方
-
アプリのON/OFF問わず、ゲーム内時計が進むことによってビンが育っていく。
-
ただしゲーム内時計は4つの段階に分かれており、その節目にはゲーム内時計が止まる。そのときは必ずプレイヤーがアプリを開いてビンの様子を確認する必要がある。
-
プレイヤーが確認するとビンの植物がちょっと生長し、再度ゲーム内時計が次の節目まで進みだす。
-
ビジュアルで、ビンの生長が確認できるのはこの節目のタイミングのみ。
-
カタログにて、最初に紹介されているビンは1段階(全体の1/4)生長させるのに5分であるが、後半のビンになるにつれてその時間も長くなっていく。
-
上から1~6つ目に紹介されるビンは約15分以内で1段階生長するが、6つめあたりから30分~60分程度になっていき、最後の10つめのビンは2時間40分程度必要になる。
-
しめりけ・霧吹き
-
霧吹きで水をかけてあげないと成長速度が遅くなってしまう。霧吹きのアイコンを連続タップするとビンに水が吹きかけられていき、しめりけが「からから」→「さらさら」→「しとしと」→「ひたひた」になる。
-
成長速度は「からから」だと20%、「さらさら」だと30%、「しとしと」だと40%、「ひたひた」だと100%になる。
-
ひたひたであれば、ビンの成長に必要な時間は時間通りに減っていくのだが、からから状態ではその5倍の時間を要することになる。なおからからの状態を放置したところでビンは枯れたりしない。
-
ひたひた等の状態でビンが完成してしまった場合、次のビンを育てればそのしめりけは引き継がれる。
-
きりふきの水は即座に補充されない。満タン時、200タップ分は確保されているが、回復には時間がかかり、使い切ってしまうと再び満タンになるまで30分の休憩を必要とする。
-
光の粒
-
ビンを眺めていると、頭上におよそ3秒に1個飛来してくる物体。
-
タップするとビンに落下してきて、成長に必要な時間を5秒だけ縮める効果がある。
-
アプリをOFFにしていても飛来してくるものであり、約30個までビンの頭上に蓄積できる。
-
広告要素・チケットの使い道
-
30秒の広告を見ることでチケット10枚入手可能。
-
10枚消費することで、霧吹きの水を即座に満タンにする。
-
100枚消費することで、霧吹きによるしめりけの持続時間を永続的に長くする効果がある。
-
通常の3倍に拡張したところで、チケット消費による強化はできなくなる。
-
フリービン
-
背景、土台となるビンを森、海、和、砂漠、雪の5テイストから1つ選び、1つのビンにつき0~9個まで花や木、置物を設置して好きな見た目のビンを作れる。
-
置ける花木、置物は、上記の方法でビンを育てて完成させていくことで、少しずつラインナップが増えていく。
-
こちらはきりふきで育てる必要はない。
-
最初は4つまでしか作れないが、上述のチケット30枚消費で1つずつ枠を増やしていける。
評価点
-
癒し効果
-
完全放置でも枯れたりしないので安心してプレイできる。
-
BGMは5種類から選べるがいずれも落ち着く類のもの。
-
ビンのデザインもオシャレ。各ジャンルのビンを育てるとビンを育てる背景もそれに応じたものに切り替わる。
-
収録されている花もそこそこ豊富。本アプリを起動したままスマホをOFFにし再度復帰させると、植物に関する豆知識も閲覧できる。
-
現実には存在しない小さな樹木がビンの中で生長していくような、ちょっと空想的なシチュエーションも良好。
-
光の粒の存在
-
あくまでテラリウムを眺めるだけの内容なのでゲーム中特に変化が起こらないのは仕方がないことなのだが、光の粒が適度に舞い降りてきてそれをタップしたりするとボーナス要素もある。
-
ゲームが過度に殺風景にならずに済んでいる。
問題点
-
ビンの乾きが早すぎる
-
チケットで強化しきった状態であっても、完全放置で「ひたひた」状態を維持できるのは80秒程度であり、わりとせわしない世話をプレイヤーに要求してくる。
-
とにかく霧吹きに目を光らせてひたひたを維持するようなプレイをしても、霧吹きの水がもつのはせいぜい15分程度。
-
その間光の粒をとにかく集めるようにプレイしても、ビンの生長のための時間を35分程度稼げる程度。
-
プレイヤー側がしめりけを維持する労力に反して効果が小さすぎるので、特に終盤のビンはアプリも開かず放置して定期的に顔を出すスタイルに落ち着きがちになると思われる。
-
生長時間の時間設定について
-
ビンが1段階生長するのに必要な時間は最序盤は5分と短めだが、これが10分超になり、中盤になると30分、60分と増えていき最終的には2時間40分にもなる。当然ビンが「からから」であれば、待ち時間はその5倍程度になる。
-
最初のうちはアプリを閉じて気が向いたらアプリONというスタイルでも良いが、生長時間が数時間になってくるとそれをするのも大変。
-
使いまわしの多さ
-
ビンで育てられる「花」は多種収録されているが、「木」の種類が少なく色々なところで使いまわされる。
-
シラカバ、紅葉、枯れ木は3~4回も登場する。あじさいの登場頻度も少々多い。
-
砂漠のビンのような乾燥地帯、雪のビンのような氷雪地帯にはまず生えないであろう樹木も普通に育てられるので、気になる人は気になる。
-
育成に多大な時間のかかる終盤のビンこそ、こういった使い回しが目に付くようになりがちなのもマイナス点。
総評
ビンは枯れたりはしないのでノルマに追われる事もなく、小さなテラリウムを見て癒されるという最低限のコンセプト自体は守られている。しかしながら、テラリウムの変化自体があまり期待できないわりに、適度な顔出し、世話を要するシステムといった部分がかみ合っておらず、手放しに楽しみやすいアプリとは言いがたい。特に終盤のビンを複数育てていくのは至難の業。
最終更新:2024年08月19日 07:51