+ | 第36話 「どうやらクッキーができたらしいっピ」 |
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久しぶりにウェルターがメカニックとして働いていて、錫実 鉄も働いていてくれたので朝からゴミ漁りに出かけた。
23時00分までゴミを漁りホームレスレベルは7まで上がった。ここまで上がっている人間は1人も居ない…。いやホームレスキングを除いて。
ノレ一 「頑張れバウバウ。」
バウ 「まずは、ぶつからずに付いていく。」 ノレ一 「めちゃくちゃ上手くなってる。何だこれ。」 バウ 「本当ですか?」
バウ 「どこ行ったかなぁ。」
バウ 「あれ?先輩たち消えた?」
ノレ一 「今の所ドライブデートだよ。」
バウ 「ドライブデートして帰ることになっちゃう。」 ノレ一 「夕陽がめちゃくちゃ綺麗だ。」 バウ 「いない…。昨日よりはマシ、昨日よりはマシ…。」
はぴゆぴ「どうやらクッキーができたらしいっピ。」
ノレ一 「えっ!はっぴーゆんぴークッキー!?」 はぴゆぴ「まだっピ。今みやびっピが作っピ。」 ノレ一 「お腹空いた。人質にされてたから食べるの忘れてた。」 はぴゆぴ「可哀想っピ。」 ノレ一 「ゼベピピはいつも僕のことを人質にしてくるからね。」 はぴゆぴ「ゼベピピ悪いやつ。好感度マイナス2。」
知らないところでマイナスされる理不尽さに思わず笑ってしまった。
時間がかかりそうなので、1度Kitty cat2にじゃがいもとオレンジを届けてから戻る。
はぴゆぴ「ノレはじめ。あ、そうだ。先になつきっピのご飯取ってくるっピ。」
はぴゆぴ「ちょっと待つっピ。」
暫く待つも、中々戻って来ないのでゴミ拾いを再開しようとした。
ノレ一 「もう帰っちゃうよ俺、帰っちゃう。」
ぽんこ「だめだめ。」 ノレ一 「もう帰っちゃいます!急いでゴミ拾いに行くの!」 ぽんこ「こらこらこらー。お待ちなすって。」 ノレ一 「1分1秒が大事なんだよ?」 ぽんこ「ほらゆんぴーちゃんが持って来てくれたよ。」 はぴゆぴ「今渡すっピ。ごめんピ。」
急いでお名前クッキーを渡してくれた。
ノレ一 「可愛い。」
はぴゆぴ「急いでるのに申し訳ないっピ。好感度プラス10だっピ。」 ノレ一 「ありがとう。頑張ってくる。」
急いでいる事には変わりは無いが、急いで行う事がゴミ拾いなことに少し罪悪感が湧いた。
2時00分、ウェルターが家に帰りにくいらしく誰かの家に泊めて貰おうとしていたので、一緒に泊めて貰う事にした。
色々な人が声をかけてくれたが、最終的にサンメカの寮に泊まる事に。オキナ、しろ、ギヤと4人でソファで眠った。
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+ | 第37話 「俺のフォロワーは全員行ったよね?」 |
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19時03分、今日も早起き。
寮からサンメカに走って出勤する。すぐにアイル・ヴェレーノ、錫実 鉄も出勤し、お客として夏空 ひまわり、村愚 コピ、はちゃ、花邑 きなこが修理に来た。 早朝とは思えないほどの人数が集まっていた。
19時52分、笹星 ぽんこがバイクに乗って来店。
ぽんこ「え~ん、ルーさんのやってくれた可愛いやつ無くなっちゃった~。」
ノレ一 「え!取れちゃったの?同じ奴作れないよ…。」 ぽんこ「ええー、あれ可愛くてお気に入りだったのに…。」
なんとか記憶から思い出し、完璧とまではいかずともほとんど同じカスタムに戻すことが出来た。
ぽんこ「今日ステラでね、12時からライブあるよ。初めてのライブ!」
ノレ一 「バウバウも出ますか?」 ぽんこ「バウバウちゃんは残念ながらうちじゃないよ。聞いてよ、警察に取られたの。ショック。」 ノレ一 「えっ、もうステラは辞めたってこと?」 ぽんこ「そうだよ。辞めたっていうか体験だけで…。」 ノレ一 「えー…。」 ぽんこ「最悪じゃない?」 ノレ一 「最悪。」
勿論、バウバウにはやりたいことをやって欲しいので、気持ちの尊重はするが、あれだけ似合っていたStella*Labを辞めてしまうのはあまりにも勿体ない。
バウバウのクッキーを楽しみにしていただけに残念な気持ちになった。
ノレ一 「おはようございます。モニセください。」
ジェミニ「今日も会いに来てくれてありがと。」 ノレ一 「こちらこそ今日も起きてくれてありがとう。」
お互い感謝を伝え、ゴミ漁りを再開した。
ノレ一 「いつものルーティンの場所を漁っていると瓶のふたは250個集まるな。」
アライグマに何度も噛みつかれ、傷だらけになりながら今日のタスクは達成した。
リオン「なかなかこっちに来にくい理由が1個出来たんですよね。」
オキナ「どうした?」 リオン「黄色と揉めるっすね。」 ノレ一 「俺も黄色嫌いだから揉めて欲しい。」 リオン「僕はもうリーダーが癪に触るんで一旦殺すっす。」
何があったのかは知らないが相当腹を立てている様子だ。
オキナ「うちで働いてる黄色って木山だけだろ。」
オキナ「揉めてもいいけど、ウチで働いてる間は揉めるのは許さん。」
僕も喧嘩は面白くなくて嫌いなので、働いている間は仲良くしておいて欲しい。
というより木山 優は黄色だったのか。
ガドゥ「ぜひSNSの方に感想など書いていただけると…。」
ノレ一 「書きますよ! 僕、1番フォロワー多いんで。」
チャーブルに『ステラのライブ良すぎた。俺のフォロワーは全員行ったよね?』と投稿すると、ウェルターが爆笑しながら
ウェルター「急にインフルエンサーぶるなw」
とツッコんできた。
思ったよりも笑って貰えて大満足だ。
0時57分、急いで社員寮に帰り、明日のために布団に潜り込んだ。
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+ | 第38話 「ずーっと声かけてるよ」 |
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19時02分、今日も早起き。
今日はすぐにサンメカには行かず、ホームレスキングの元へ向かった。 タスクを受注し、早速ゴミ拾いを開始したがはちゃから修理依頼の電話がかかってきたので、1度サンメカに出勤した。
19時50分までゴミを拾い、タスクを完了。瓶のふたを350個集めた。
サンメカに戻ると、黄色の組織が南で犯罪をしていると聞こえて来た。
ノレ一 「えっ、黄色が南で犯罪してるって聞こえたぜ?」
コピ 「フリーサがもう2件取られてるんだよ。」 ノレ一 「やっちゃえよ、田舎者は。」 将暉 「えぐいw」 ウェルター「俺らは言われた側だからね。」 コピ 「俺らは言われてないけど、言われた九十九のやつを借りて、やりに行ってる。」 ノレ一 「なんでいつもは北で犯罪してるのに南で犯罪するの?」
日に日に黄色組織への不信感や不満が溜まって来た。
僕が犯罪者だったら間違いなく嫌がらせをしに行っていた。僕がメカニックで良かった。
21時03分、再びホームレスキングからタスクを受注しゴミを漁る。
ゴミを漁っている最中に真城・U・ゼベピピに呼ばれて人質にされてしまった。 結果警察は来なかったので、すぐにゴミ漁りへと戻る。 集めた瓶のふたをホームレスキングに渡し、ホームレスレベルは8に上がった。 次のミッションは『アライグマを手懐けろ』という物、どうやってみても手懐けることが出来ず、他にやり方があるのかもしれない。
めい 「ノレさんのおかげで勝ちました。」
ノレ一 「勝ったんだ。強すぎるみたいなことはなかった?」 めい 「強すぎることはない。ギリギリだった。」
と報告を受けた。
ウェルター「ルーさんそろそろ九十九入る気になった?」
ノレ一 「そろそろ?」 ウェルター「ずーっと声かけてるよ。」 ノレ一 「そう言えば最近誰にも声かけられてないな。」 ウェルター「嘘? ゼベピピが声かけてない?」 ノレ一 「ゼべピピは一緒に犯罪してるみたいになってるだけだね。」
ノレ一 「メンバー誰がいるんだっけ?」
ウェルター「なこ、ふろーら、鉄、藤花、ゼベピピ、L、スダ。最高にイカしたメンバーだろ。」 ノレ一 「加入したら俺が倍は面白くなるかな?」 ウェルター「3倍面白くなるでしょ。」 ノレ一 「じゃあ面接しよう。」 ウェルター「圧迫でいい?」 ノレ一 「そっちも1人ずつ質問して、俺も1人ずつに質問する。」 ウェルター「そうしよう。」
いつもの冗談で逃げている部分もあるが、面接を行い、メンバーがそれぞれどこを目指しているのか、チームとしてどうなりたいのかを聞かない事には加入は決められないと思った。
俺は九十九が分からない。
1時54分、オキナと寮に帰宅。
男子部屋にベッドを設置して2人で寝転び、共に眠った。
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+ | 第39話 「頼む…頼むから出てくれ…」 |
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19時03分、今日も早起き。
ただ今日はいつもとは違う1日になる。本気でゴミを漁るからだ。
一旦サンメカに出勤し、早朝メンバーの車両を修理し、早速ゴミ漁りへ出掛けた。
いつものルーティン通りに、まずはホームレスキングからタスクを受注。そしてサンメカ付近、旧病院前、川沿い、Stella*Lab近辺、地下鉄入口裏とお決まりの場所を巡り、1時間程度で瓶のふたを250個集めた。タスクも完了し、ボーナスで瓶のふた100個を手に入れる。
少しサンメカに立った後、再びゴミ漁りへ出掛ける。
21時00分、早朝と全く同じルーティンを繰り返して、1時間で瓶のふた250個、タスク完了で100個。
2時間以上ゴミを漁るともう脳みそが溶けてくる。何も考えられない。
そして0時00分、本日3度目のゴミ漁りである。
3度目が鬼門だった。探せど探せどゴミ箱の中には何も入っていない。
ノレ一 「頼む…頼むから出てくれ…。」
ノレ一 「どうしてないんだ…。」 ノレ一 「11個ゴミ箱を漁って瓶のふた2個なことあるかよ…。」 ノレ一 「壊れちゃうよ……。」
1時間以上ゴミを漁り、ようやく瓶のふたを250個見つけることが出来た。
1度目2度目3度目、今日だけで瓶のふたを1050個探し出した。
あまりにも苦しすぎた。1日に3度のゴミ漁りは2度とやらないだろう。
1時24分、疲労で倒れそうになりながら家に帰る。
ノレ一 「もう無理、何もしたくない。」
と現実から目を背けるように瞼を閉じた。
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+ | 第40話 「心が優しすぎるよ」 |
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星空 「ねぇルー助けて。」
深刻な内容かと思ったが、大したことはなかった。
目が覚めると、どうしてか北のガソリンスタンドに居たらしく、帰る足がないと言うので、ヘリで迎えに行った。
星空 「ルーなら起きてくれてると思った。」
この信頼が心地良い。
毎朝早朝から起き続けていて良かった。
ノレ一 「ぐぬぬ。」
ここ 「ルーさん瓶のふたいる?」
なんだこいつ。
僕の事を"ルーさん"と呼び、瓶のふたを集めている事を知っている人間。更にそれを僕に渡そうとしてくる間柄の女性。 ここはサンメカの人間である事には間違いが無さそうだ。 僕は何も気付いていない様子で答えた。
ノレ一 「いらないなら欲しいな。」
ここ 「おっけー。取って来る!」
戻って来たここからは、瓶のふた478個が渡された。
僕はこの時にここが誰なのか大体理解した。 瓶のふたを500個近く集めるほどにゴミを漁っている女性でサンメカの従業員。おまけに九十九は僕に隠し事をしないので九十九以外である。 ここはきっとアイル・ヴェレーノだろう。正体を隠しているなら僕からは何も言わないけど。
藤花 「稼がなくちゃいけないのは分かってるけど、遠慮しちゃう。」
ノレ一 「遠慮してる場合じゃないだろ。」 藤花 「コンビニ強盗やってこようかな。」 ノレ一 「いいじゃん。西海岸のコンビニ開いてるよ。」 藤花 「…さすがに人質取らずはシャバいか。」 ノレ一 「シャバいかもね。」 藤花 「難しいんだよね。態々人質の人を取って、西海岸まで連れて行くのもなぁって思っちゃう…。」 ノレ一 「お前犯罪者だろ。心が優しすぎるよ。」 藤花 「w …人質取って来るかぁ。」 ノレ一 「うん、頑張れ。」
春乃 藤花はどうして犯罪者になったのだろうか。
警察を辞めてまで貫かなければいけない信念があったのだろうか。
ノレ一 「藤花ちゃん優しすぎるよ。この先ギャングになれるのか。」
人に遠慮して自分を蔑ろにしてしまう性格が少し自分と重なった。
しかし、自分と明らかに違う所にも気が付いた。
ノレ一 「犯罪を仲間に譲るのはいいよ。」
ノレ一 「でも代わりに別の所で稼がないといけないよ。」 ノレ一 「仲間は一緒に歩んで行かないと。対等なんだから。」
藤花 「ウェルター、さっきコンビニと初級宝石やってきたよ。」
ウェルター「え、4日目?」
頑張れ春乃 藤花。
23時06分、皇子 リオンから電話でItali RSXを購入したと報告があった。
ノレ一 『遂に買っちゃったか。待ってたよ。』
リオン『ずっと約束してたっすもんね!お待たせしました!』 ノレ一 『いつでもカスタム持って来ていいぞ。』 リオン『ありがとうございます!』
新車のItali RSXは白と濃青の皇子 リオンらしい車になった。
0時50分、サンメカの寮に帰り、ベッドに横になった。
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+ | 第41話 「俺が弱く見えるだろ」 |
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19時03分、今日も早起き。
サンメカに出勤し、レンタルヘリの写真を撮影しHPへ載せる事務作業をこなす。 バウバウが朝はゆっくりできるから、と遊びに来てくれたので、ウェルターと錫実 鉄と4人でボウリングへ出掛けることになった。
バウバウは、事件が起こってしまい、1ゲーム目が終了すると、慌ただしく現場に向かっていった。
3人でボウリングに勤しむも、皆が本気で挑むが故に語気が強くなってしまっていた。
鉄 「は!?なんで倒れないんだ!」
ウェルター「ふざけるな。」 ノレ一 「あまり強い言葉を使うなよ。俺が弱く見えるだろ。」 鉄&ウェルター「wwwww」 鉄 「笑わせるからずれた!w」 ノレ一 「あっはっはっはw 意志が弱いw」
HOLY「もしオレンジがこの辺に居たら連絡ちょうだい。」
ノレ一 「オレンジって何?」 ナツ 「オレンジ色のチームがあるんだよ。」 HOLY「マジぶち殺すから。」 ノレ一 「生死問わず?」 ナツ 「んー腹立つから自分で殺りたいな。」 ノレ一 「おっけー。」
この街にも犯罪者の組織が増えて来た。
僕は色んな街を旅して、色んな組織を見て来たが、この街の犯罪者たちは血の気が多い。 簡単に言ったら怖い。僕から言わせて貰えばつまらない。 ただの撃ち合いや話し合い、そんなことをするなら拳でタイマンしたり、ギャグ対決とか人望対決とかした方が面白いのに。 僕は何とも思わないけど、白市民に怖がられて良い事なんてないと思うけどな。
ノレ一 「喧嘩しないで。」
蚊 「みんな仲良くして。」 ノレ一 「どっちがボウリング上手いかで決めよ。」 蚊 「バスケ、サッカー、野球で決めよ。」
ウェルター「オレンジ殺されてるよ。」
ノレ一 「俺も蚊に向かってブチ切れてみようかな。」 蚊 「逆に?」 ノレ一 「自分より怒ってる人いたら冷静になるからね。」
ノレ一 「ウェルターと俺、ケンカしてみない?」
ウェルター「いいよ。外でデカい声でやる?」
2人で屋上に上がり、どっちの方がボウリングが上手いかで喧嘩をするフリをしてみた。
ウェルター「絶対俺の方が点数高けえだろ!」
ノレ一 「数字も読めない馬鹿は黙っとけ。」 ノレ一 「ボウリングは絶対に俺が街で1番上手いから!」 ウェルター「何言ってるのマジで、俺が上手いに決まってね?」 ノレ一 「スプリット攻略できてない奴がなんか言ってます。ザコ金髪くん。」 ウェルター「歴だけでイキってる。ダサい。」
と、2人で声を荒げてみたが、中々喧嘩は止まない様子だ。
どうして皆サンメカの前で喧嘩をするのだろうか。
1時11分、近々開催される夏祭りの準備で疲労困憊な笹星 ぽんこが
ぽんこ 「働きたくないよー。不労所得が欲しいよー。」
と泣きながら転がっていた。
話を聞き、少し雑談をしていると笹星 ぽんこに非通知から電話がかかって来た。 笹星 ぽんこは怖かったのかスピーカーにして電話に出ると、相手はStella*Labがもう閉まってしまったのかを確認していた。
???「今から店開けてくれない?」
ぽんこ「忙しくて無理ですね。」 ???「じゃ頑張って明日、夏祭り。」 ぽんこ「はい、夏祭り遊びにきてください。」 ???「はーい、ぽんこぉ〜。」
ノレ一 「なんだ今のキモい客は。」
ぽんこ「大分キモかったね。」 ノレ一 「なんで最後一瞬、吐息で『ぽんこぉ〜』って。」 ぽんこ「言ってたよね。マジでキモいかもw」 ノレ一 「www」
Stella*Labみたいな可愛い女の子が多いお店には変な客はつきものだな。
色々大変そうだけど頑張って欲しい。
それから、明日の夏祭りで行われる新車オークションに出品する車のカスタムを済ませた。
3人でソファに寝転がり、「おやすみぽんこぉ~」と笑わせながら、明日の夏祭りを楽しみに夢の中へと誘われた。
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+ | 第42話 「俺は面白くありたいだけだから」 |
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るるう「おはようございます!おはようございます!おはようございます!」
ノレ一 「おはよう。」
と挨拶を交わすと、甘鬼 るるうはなんだか気まずそうに笑っていた。
ノレ一 「なんかヘラヘラしてる。」
るるう「テンション間違えたかなって。」
寧ろテンションを合わせるべきだったのは僕だったのかもしれない。
るるう「ピニャータ?」
リオン「ピニャータって何?」 ノレ一 「ピニャータを知らない…?」 ウェルター「ピニャータをご存知でない?」 藤花 「知らないかも。何?そのマティーニみたいなの。」
皆はピニャータを知らないらしい。
ピニャータはメキシコなどのお祝い事で使われる、棒で叩いて割ると中からプレゼントが出てくるくす玉のような物だ。
るるう「それは動物ですか?」
ウェルター「部分的にそう。」 ノレ一 「動物の時もある。」
ピニャータには様々な形のものがある。
シンプルな丸いものから動物の形をしているものも存在している。
るるう「危険ですか?」
ウェルター「部分的にそう。」 藤花 「命を奪ってきそうですか?」 ノレ一 「ピニャータ自身が奪ってくることはないけど、奪われることもあるかもしれないね。」
ピニャータは棒で叩いて割るので、危険だと捉えることも可能だ。
その棒で叩かれてしまえば命が奪われることもあるだろう。
ノレ一 「今日の夏祭りで彼女作っちゃうからね。」
ウェルター「1人で歩いてる女の子に声かけよ。」 ノレ一 「君だけオークションの車安くするよって。」 藤花 「うわ、結構打算的な口説き方。」 ウェルター「車じゃなく君を落としたいけどね。」 藤花 「だるw」 ノレ一 「君に3千万。」 ウェルター「wwww」
20時32分、オークション用の車を2台会場に運び、開場の準備を整える。
夏祭りイベントに出店する、各飲食店と各メカニックのオーナー達で会議を行った。 今日はオキナが休暇のため、僕がサンメカの責任者としてイベントを盛り上げなければいけない。
みんな「無理しすぎないように頑張りましょう。」
続いて、Mechahoricから先程と同じRH-9の出品。
僕はこれを全力で落としに行くつもりでお金を卸してきた。
ジェミニ「1千万!」
ノレ一 「2千万。」 ???「2千2百!」 ノレ一 「2千5百。」 ???「これ以上は出せないなぁ…。」
想像よりもかなり安い値段で落とせそうだと頬を緩めると、阿呆が大きく叫んだ。
鉄 「3千!!!」
ノレ一 「あいつ買う気ねぇくせに何値段上げてんだ!」
僕が落札したい事を知っている癖に値段を吊り上げる馬鹿が出てきやがった。
まぁ関係はない。最初からここまでは出すつもりだった。
ノレ一 「3千5百!」
今まで貯めに貯めたお金を使うにはもってこいの場面、見た目も性能も好みの車を3千5百万円で落札した。
続いてStella*Labの野外ライブ。
夏空 ひまわり、北北 ぽっくる&白 餡子、夕星 渚月の歌を、人の少ない所で静かに聴いていた。 太陽が沈み、濃紺に染まった空の下で聴いた曲たちは、ゆっくりと夏の終わりを感じさせた。
ライブが終わり、各飲食店の屋台で食べ物を購入していると、先日夏祭りに行けるか分からないと言っていたバウバウを見つけた。
ノレ一 「ライブ良かったからおひねりあげる。」
バウ 「私出てないです。」 ノレ一 「またまたそんな。」 バウ 「私なにもしてないよ。」 ノレ一 「ライブめっちゃ良かったよ。5万円あげるね。」 バウ 「出てない出てないw 幻想見えてるw」
暫くの休息の後、Renero主催のじゃんけん大会が始まった。
景品の車はいくつか欲しいものがあったが、じゃんけんには1度も勝てずに終了した。
ノレ一 「じゃんけんほんまゴミゲー。」
ノレ一 「今後の人生で二度とやらん。」 藤花 「無理だろ。」
23時18分、夏祭りの終わりを告げる様に、花火の音が大きく鳴り響いていた。
テントの上で花火を眺めていたが、後ろに感じた甘い雰囲気に春乃 藤花と2人、そっと離れた。
藤花 「俺らおじゃまだってさ。」
ノレ一 「最悪だよ。」 藤花 「風通し悪。」
数秒後、ウェルターも喚きながらテントから駆け下りて来た。
ウェルター「ヤバい。上でピニャータが繰り広げられてる。」
ノレ一 「ピニャータすぎる。」 ウェルター「ピニャータ2個ある。」
要約すると、『テントの上で2カップルがイチャイチャしている』だろう。
此畜生。
ノレ一 「ウェルター教えてやるよ。もう1個ピニャータあるんだぜ。」
と、先ほど見かけた、海辺の近くの岩場に座る2つの影を指さした。
ノレ一 「あそこ見ろよ。」
ウェルター「ピニャータばっかじゃねえかよ。」 ノレ一 「この街の祭りはピニャータで作られてる。」
花火も終わり、甘い空気に囲まれうんざりしていると、目の前にバウバウを見かけたので、急いで声をかける。
ノレ一 「バウバウの花火良かった。」
バウ 「飛んでないw」 ノレ一 「バウバウが上げてくれたんじゃないの?」 バウ 「なにもしてない。見てただけです。」 ノレ一 「あ、でも良かったよ。花火良かったからおひねり。」 バウ 「ありがとうございますw」
本日の議題は『ピニャータについて』だったが、話は次第に九十九についてに変わっていった。
一見何の問題もないチームに見えても内情は分からないものだ。
ノレ一 「問題があるチームは嫌だなぁ…。」
僕は初めて九十九に対してマイナスのイメージがついた。
九十九のメンバーの皆とは仲が良いしよく話すが、やはり僕とは価値観が違うのかもしれない。 僕は相手が笑ってくれることをしたい。犯罪はしてもいいが自分のために勝ちに拘りたくはない。僕がチームに入っても、1度も勝たずにお金も無くなり迷惑しかかけないだろうし邪魔になってしまいそうだ。
ノレ一 「俺は面白くありたいだけだから。」
加入しても良いかと考えていた矢先、色々と話を聞いて考え直すことに決めた。
もう一度よく観察してから決めよう。
1時41分、チャーブルでブラックマーケットが開催されていると知り、遅番で出勤して来たオキナとギア・アルドラーと武器屋へ向かう。
アーマーと弾を2円で購入した。 武器屋はいつもこんなことをしているが経営は出来ているのだろうか。
サンメカの寮に戻り、2人に夏祭りの事を話しながら眠った。
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+ | 第43話 「九十九すぎる」 |
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19時02分、今日も早起き。
サンメカに出勤し、未払いの請求書を整理していると、先日の夏祭りで100万円ほど使っていたことに気付いてしまう。
ノレ一 「100万円!?」
ノレ一 「でも飲食店にはお金使ってなんぼか。」
無理やり自分を納得させて、泣く泣く請求を支払った。
数分後、いつもの様に村愚 コピが車の修理に来店。
毎朝車の修理に来るが、いつも車は壊れていない。
コピ 「昨日居なかったね。」
ノレ一 「月に1日そういう日がある。もう来なくなったっていい。」 コピ 「無理だね。世界が許しても俺が許さない。」 ノレ一 「怖。」 コピ 「俺とゆゆさんが許さない。」 ノレ一 「早朝組重い。」
継続する事の難しさ、適当に生きる事の大切さと、真面目なようで適当な会話を繰り返し、村愚 コピと別れた。
影井 「お、どうした?」
3人 「ボーナスを貰いに来ました。」 ノレ一 「テスカです!」 岬 「もうちょっと隠そうとしろよ。」 ウェルター「オオカミ サブロウです。」 岬 「オオカミサブロウ…?」 真城 「フォールンガブリエルです。」 岬 「フォールン・ガブリエルは若干似てるのが腹立つよな。」 影井 「君たちいくら欲しいの?50万でいい?」
少し離れた時に真城・U・ゼベピピが
真城 「ちょっと行ってまた行こうぜ。」
影井 「あれ?いらっしゃい、どうした?」
3人 「ボーナスを貰いに来ました。」 影井 「また貰いに来たぞこいつらw」 ノレ一 「本物の猿厘テスカです。スタンスは俺が1番上手いナリ。」 影井 「言ってそう。」 真城 「本物のレイムネスです。」 影井 「わぁー似てる!こいつ1番似てるぞ。」
真城・U・ゼベピピだけ10万円を貰っっていた。
オキナ「リハナが今日ボーナスだって。貰いに行ったら?」
ウェルター「丁度貰って来た。」 オキナ「もうやってんのかーいw」
21時28分、真城・U・ゼベピピに人質として初級宝石店強盗の人質に連れて行かれるも警察は来なかった。
ノレ一 「このまま上級もやっちゃう?」
真城 「やっちゃおう。」
と、続いて上級宝石店強盗も行う事になり、準備を整えに向かう。
ここからグダグダすぎる上級宝石店強盗が始まった。
まず、必要な道具を作るために北に向かうも、必要な素材を持ってくるのを忘れていた。
ノレ一 「リサセン行った方が取りに帰るより早いんじゃない?」
真城 「確かに。」
と、リサイクルセンターに向かい、素材を集めて再び道具を作りに向かうが、まだ素材が足りなかった。
ノレ一 「何回やんだよこれw」
真城 「勘違いしてたw」
もう1度リサイクルセンターで素材を集め、無事に道具を作り終えて上級宝石店へ。
しかし、配電盤を弄ってセキュリティを解除したはずが、なぜか宝石店に入れなかった。
真城 「もうダメだ!もう1回だ!」
ノレ一 「九十九すぎる。」
22時21分、上級宝石店強盗のリベンジに出掛ける。
今回はお店に入ることが出来たので、しっかりと金品を盗んだ。上級宝石店強盗の人質は初めてだったので、色々な知見を得ることが出来た。
興味があると言う蛇川 莉里を連れて、初めて業者との取引を行った。
ダイヤモンドは1つ1万5千円と、思いのほか安い取引となり肩を落として帰路についた。
23時00分、オレンジ色の車に乗った鹿の被り物をした変質者に連れ去られる。
連れて行かれたのは初級宝石強盗の人質だった。今日はやけに宝石と縁があるようだ。
ノレ一 「今までで一番元気ないけど大丈夫?」
バウ 「ちょっとやらかしまして。」 ノレ一 「やらかしちゃったのか。」 バウ 「元気がございませんが大丈夫でございます。」 ノレ一 「ペショ?」 バウ 「頑張れます。わたし頑張れます。」
パトカーを修理し、「修理費出してあげる」と言うが、断られてしまったので、1200円の請求を送った。
すぐに蛇川 莉里に修理代を請求してもらい、代わりに支払いを済ませた。 その直後、バウバウが走って来て言う。
バウ 「請求1,200円になってます。ちゃんと請求してください!」
ノレ一 「もう払っちゃった。一足遅かったね。」 バウ 「もしやと思って見たら。」 ノレ一 「やるね。勘が鋭い。」 バウ 「また来ますね。」 ノレ一 「頑張らなくてもいいけど頑張ってね。」
この街では日に日に疲弊していく人を度々目にする。
そういう人はみんな自己犠牲の精神が強い。もちろん自分にも言える事だ。 「誰もいないから私がやろう」「人が居ないから僕が居ないと」「大変だけどみんなもっと頑張ってる」、こんなことばかり考えている。 バウバウも無理はしないで欲しい。
0時20分、慣れたように真城・U・ゼベピピから誘われる。
真城 「行くぞ!」
ノレ一 「みんなで行くよ。社員旅行だ。」
莉里 「社員旅行なのにオーナーはトランクw」
目的地である北の銀行に到着し、全員で金塊を取るのを手伝った。
ノレ一 「帰るよ。これで社員旅行は終わりです。」
莉里 「社会科見学だった。」
サンメカに帰ると、Mechahoricの従業員たちが全員来ていた。
シャークス「ルーさん!助けに来ました!」
どうやら、オキナがチャーブルに『サンメカ全員人質です』と投稿したことで、助けに来てくれたらしい。
シャークス「えっ!?終わった!?」
ノレ一 「おせw 終わったよ!」 シャークス「マジかぁ、助けに来たのに。」
1時00分、サンメカのピンチに駆け付けてくれたお礼も兼ねて、RH9のカスタムをしにMechahoricを訪れた。
ノレ一 「シャークス!アーマーとエンジンMAXをぶち込め!」
シャークス「来てくれたんすね。」 ノレ一 「約束したからね。」 シャークス「マジ嬉しい。格好よすぎ。」 ノレ一 「毎日少しづつカスタムしてメカホリのみんなに金をばら撒くよ。」 シャークス「マジで優しい。」
今日は2か所カスタムをして200万円を使った。
「ありがとう」とお礼を伝え、帰りに幾つかのスタントをして帰宅した。
1時40分、スタントで減ったガソリンを給油中、ウェルターが『赤色 vs 黄色 vs 白色 vs オレンジ色』とチンピラ組織が構想をしている写真を載せ、チャーブルに投稿していたのを見て、すかさず『vs ノレ一』と自撮り付きで投稿した。
ウェルター「単独で参戦してきたノレ一、今の心境は?w」
どうやら『vs ノレ一』のボケが相当ツボに入ってしまったらしい。
将暉 「俺たち砂浜からずっと笑いながら帰って来たからねw」
将暉 「お前が1番おもろい。」 ノレ一 「俺は"さいきょう"に面白いよ。」 将暉 「ガチでおもろいw 単身で乗り込んで来んなよww」 将暉 「写真の顔が何とも言えない凛々しさでウザすぎるw マジで天才ww」
俺の人生史上でも上位に入って来るくらいウケていた。
「お前が1番おもろい」、この言葉を言われたのはこの街では初めてだった。
将暉 「オレンジと黄色がちゃんと喧嘩してる中、白のリオンが大暴走して、俺たちそれで笑ってたのに。」
将暉 「vs ノレ一が全部持ってったw」 ノレ一 「じゃあ俺の勝ちだね。」 将暉 「ノレ一の勝ちですこれ。」 ノレ一 「俺が1番面白いんだから。」 将暉 「無理無理。勝てる気せん本当に。」
将暉 「やばいぞ九十九。ノレ一に飲まれるぞ。」
将暉 「何か対策しないとガチで俺らやられるぞ、ノレ一単体に。」 ウェルター「ノレ一が来る。」 将暉 「今の俺らじゃノレ一に勝てない。全部一瞬で持ってかれた。」
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+ | 第44話 「あっぶね~…」 |
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暫くしてアイク・ポルスカが遊びに来た。
アイク「お客さん来てる?」
ノレ一 「朝のいつメンが来てから1人も来てないよ。」
早朝以外も暇すぎると、お互いの暇潰しについて情報を交換した。
ノレ一 「何しようかな。警察やろうかな。」
アイク「俺もそろそろ警察やろうかな。」 ノレ一 「アイクは警察向いてると思うなぁ。」 アイク「本当に?」 ノレ一 「警察じゃなくても同じ組織にアイクは居て欲しいって思うよ。」 アイク「本当に!?」
アイク「1人ボブキャットやってくるか。」
ノレ一 「1人ボブキャット?」 アイク「拳でやろうぜって。」
個人的に好印象を抱いているアイク・ポルスカだったが、思い付く案も僕と似た面白い感性で驚いた。
僕が犯罪者になったときは一緒に面白い犯罪が出来そうだ。
21時02分、真城・U・ゼベピピに連れられ銀行強盗の人質にされた。
今日は僕がギミックを担当することになり、素早くハッキングを成功させた。慣れたものだ。 対応に来たはちゃとバウバウは、客船強盗が発生してしまったらしく、慌ただしく車を走らせて行ってしまった。
ノレ一 「警察は人質をなんだと思っているんだ。」
真城 「置いて行かれたな。」 ノレ一 「このままコンビニ強盗しちゃおう。」 真城 「オッケー、コンビニ行こう。ルーがやれ。」
銀行強盗に続いて、コンビニ強盗も行った。
客船強盗が発生している状況だったが、安歩内 優子は対応に来てくれた。
優子 「私は犯罪に大も小も無いと思ってる。」
優子 「客船強盗が発生したからコンビニ強盗は無視するなんてありえないでしょ。」
目の前の犯罪を放棄し、より大きな犯罪の対応に行くことは正義ではないと言いたいのだろう。
この街の警察に対して"正しい"という印象は全くなかったが、安歩内 優子の考え方は正しいと思った。
21時34分、ウェルターに初級宝石強盗に連れて行かれた。
ショーケースの中に宝石が無く、何も盗むことは出来なかったので、警察署に自首をしに向かう。
ウェルター「すみませーん。今宝石強盗をしたんですけど通報は行きましたか?」
バウ 「来ました。終わった感じですか?」
何も持ってはいないがチェイスを開始して、ガソリンスタンド内で挑発するウェルターに
バウ 「ガソスタはやめましょうよー!」
と言いながらバウバウは思い切りエンジンを踏み込んだ。
ノレ一 「待ってバウバウ!」
僕とバウバウはそのままガソリンスタンドにぶつかり黒く焦げてしまった。
バウ 「怒られちゃうよー。」
ノレ一 「怒られる事より俺の心配して?俺人質だよ?」 バウ 「怒られちゃうんだってばー。」 ノレ一 「証拠隠滅しよう。俺が修理してバウバウがインパウンドして出せばいいだけだ。」 バウ 「なるほど。」 ノレ一 「無かったことにしよう。」 バウ 「無かったことに。」 ウェルター「何やってんだマジでw」
救急隊員に助けて貰い、サンメカに戻ると、パンクサンダー板野が店内で出張販売を行っていた。パンクサンダー板野と言う名前で変装をしているつもりかもしないが、正体はバツバ・ツマルで隠す気もさらさらないようだ。
僕はバツバ・ツマルから50万円でおすすめセットを購入した。
22時51分、真城・U・ゼベピピが、出張販売をしていたパンクサンダー板野から「弾1千発盗んだ」と自慢げに話していた。
その後、チャーブルでも「挨拶代わりに武器屋から弾1000発盗んだ」と煽るような投稿を続けていた。
数分後に、非通知から電話がかかってきたので、電話に出ると
???「お前だな、盗んだの。」
と、恐らく弾を1000発盗まれたバツバ・ツマルからだった。
ノレ一 「俺じゃないけど、心当たりはあるね。」
ツマル「サンメカの奴だろ。」 ノレ一 「弾1千発盗んでやったわって言ってたよ。」 ツマル「千発ぐらいで…もっと激しく盗めや!地味なんだよ盗む物がよ。もっと一気に盗んでればよ。」 ノレ一 「サンメカに来たらもしかしたらいるかもねw」
ノレ一 「鉄!今から武器屋がサンメカ来るんだけど、さっきピッピが武器屋から千発弾盗んだのよ。」
鉄 「盗んでたね。」 ノレ一 「もう1回来るらしいから中身全部盗ろうぜ。」 鉄 「全部?ww」 ノレ一 「もっと派手にやれやーって言ってたから全部盗ろう。」 鉄 「全部w」
数分後、店の外で銃声が聞こえたので飛び出ると、バツバ・ツマルを真城・U・ゼベピピに向かって銃を乱射していた。
銃声を聞いてか、パトカーのサイレンの音が近付いてきたので、バツバ・ツマルは1度逃げて行った。
鉄 「銃ほぼ全部盗ったぞw」
ノレ一 「www」
すると、バツバ・ツマルがすぐに戻ってきて言う。
ツマル「もう1個事件起きた。ブルパップMk2が全部無くなってるんだよ。」
鉄 「すみませんでした。ほんの出来心だったんです。今お返しします。全て入れておきます。」
23時24分、RH9でスタントの練習を行っていると、パトカーに呼び止められた。
警察「すみませーん。」
ノレ一 「はい何でしょう。」 警察「ここら辺で銃器発砲が起きたんですよ。」 警察「手荷物検査のご協力だけお願いしてもいいですか?」
自身のカバンの中身を確認すると、犯罪道具や宝石や金塊が山ほど入っていた。
僕は焦らず、すました顔で答える。
ノレ一 「いいですよ。」
車を降りた僕の姿と名前を見て、警察が焦ったように頭を下げた。
警察「あっ!大丈夫ですね。お気を付けください。」
ノレ一は白市民だという認識が街に根付いているようで助かった。
ノレ一 「あっぶね~…。」
もしかしたら、この街で一番悪いのは僕かもしれない。
1時25分、いつもより少しだけ夜更かしをして就寝した。
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+ | 第45話 「鬼ごっこやりたい」 |
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19時02分、今日も早起き。
少しだけサンメカに出勤し、早朝メンバーの車両を治した。
ノレ一 「久しぶりのゴミを探しに行こう。」
とホームレスキングの元へ向かい、ミッションを含めゴミ漁りの知見を深めることにした。
ゴミを漁る場所によって拾えるものが変わる可能性を確かめるべく、飛行場でゴミを漁るも特に変化はなし。 寧ろ、運の悪い事にバイクが跳ねてダウンしてしまった。 救急隊の先導 風悠と星乃宮 うららが助けに来てくれて、松葉杖が外れるまで付き合ってくれた。
うらら「ここで何してたの?」
ノレ一 「ゴミ漁ってた。漁る場所で出る物が変わんのかなって思って。」 うらら「何で漁ってんの?」 ノレ一 「ホームレスキング目指してるんだよね。」 うらら「ホームレスキングになると何になるの?」 ノレ一 「分からない。分からないからなってみようと思って。」
星乃宮 うららもゴミを漁ってみると言っていたので、瓶のふたが集まったら買い取ると伝えた。
21時40分、チャーブルで武器屋が通常営業している事を知り、武器を買いに行く。
ノレ一 「ハンドガンのサプとARのサプ、2本欲しい。」
ツマル「本当に?」 ノレ一 「本当にってなに。本当に欲しいよ。」 ツマル「30万だ。」
まだ少しお金に余裕があったので、おすすめを聞いてみてもめぼしい商品は無かった。
ツマル「セールとかバンバンやりすぎて店に立っても客が来ねえんだ。」
ノレ一 「だから俺来たんじゃんか。」 ツマル「偉いぞ。分かったセラミックピストルはサービスだ。」 ノレ一 「何でだよw そういうことするからだろ。」 ツマル「常にやってかないと。」 ノレ一 「なるほど。それはそうだな確かに。」
オキナ「新しいディーラーできるらしいぞ。」
何やら、新しいディーラーが開業し、開業記念でオークションを行うらしい。
22時45分、新ディーラーにてオークションが始まるも、欲しい車は無く、出品された軽トラック3台は全て武器屋が高値で落札した。
サンメカに戻り、会社のプールにお金が溜まってきている事を確認し、使い道を考える。
ノレ一 「鬼ごっこやりたい。」
オキナ「やるよ。本当は今日やりたかった。やりたかったっていうかやりゃあいいんだけど。」
急遽、お試しで開催する事になり、メンバー集めや逃げる範囲などを決めた。
逃げる側は車両をピンクに塗装し、車両を横転やエンジンを止められたら終了。捕まえた側に100万円、逃げ切った側に50万円の賞金となった。
まず、試しにサンメカの従業員と九十九のメンバーで行ってみる。
範囲はサンメカ付近から飛行場までの間で開始した。 中々に良いレギュレーションとなり、結果はLが甘鬼 るるうに横転、錫実 鉄がギア・アルドラーと引き分けだが逃げ切り判定、そして僕も逃げ切った。 参加者にはかなりの好評で、もう少しルールを詰め、1時30分から本番を行う事にした。
1時32分、チャーブルで宣伝も行い、MechahoricやRe:Hana Mechanicsの従業員も参加し、第1回サンメカ主催チェイスイベント【闘走中】を開始した。
本番も練習同様に逃げる側は僕とLと錫実 鉄。
錫実 鉄は黒河 羊に横転させられて、早々に追う側になっていた。 僕もウェルターに壁に押し付けられて動けなくなってしまったので追う側に。 Lだけが逃げ切れた形となり、イベントは終了した。
1時56分、サンメカの寮に帰り、【闘走中】イベントを定期開催にしてもいいのではないかと、今後の展望や課題について話しながら眠った。
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+ | 第46話 「面白くないって最高に面白いんだよ」 |
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19時03分、今日も早起き。
サンメカに出勤し、株を確認すると、500万円ほど儲かっていたので、株を売ってRH9をオークションで落札した時の3500万円の請求を支払った。
鉄 「やっぱ早起き組はこの辺だよな。」
ウェルター「全員一緒。知ってる顔しか居ない。」 コピ 「知らない人が欲しい。」 ノレ一 「毎日毎日、もういい。」 鉄 「お腹いっぱい。」 ウェルター「毎日毎日同じやつ。」 ノレ一 「たまには女が見たい。」 みんな「wwww」
21時09分、初級宝石の人質としてウェルターに連れて行かれるも、警察の人数が足りずに出来なかった。
何もせずに帰るわけにも行かないとコンビニ強盗へ向かったが、2人ともハンドガンに弾が入っておらず、肩を落として弾を取りに帰った。
ノレ一 「恥ずかしい。何もできなかった。」
ウェルター「何もできないです。」
ノレ一 「俺のピッピの好きなところは面白くないところなんだよね。」
真城 「なんだよそれ。」 ノレ一 「面白くないって最高に面白いんだよ。」
つまらないが面白く見えてしまう人が稀にいる。これは僕にはない才能だ。
面白くなくても面白くなってしまう人、また、神に愛されたぽんこつ。この2つの人種は僕がどんなに努力しても得られない物を持っている尊敬すべき人たちだ。
ノレ一 「今度は飲食店が崩壊し始めたか。」
ノレ一 「純粋な白市民を続けるって難しいんだよな。」
2時01分、今日もサンメカ寮の男子部屋を少し模様替えして、休憩している間に眠りに落ちていた。
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+ | 第47話 「なんか給料が10円……はっ!?」 |
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22時20分、今日はゆっくり眠った。
早速出勤をしようと走っていると、普段は1万4000円の給料のはずが10円の給料が振り込まれた。
ノレ一 「なんか給料が10円……はっ!?」
現在の仕事を確認してみると、『ホームレス』となっていて、メカニックに出勤が出来なくなっていた。
僕の頭にある言葉が浮かんくる。
『忘れないで、あなたは一生ホームレスになることに同意しました』
どうすればいいのか分からず戸惑っていると、宇仁王 淡から電話がかかって来た。
淡 「今どこに居る?」
ノレ一 「メカニックに居るよ。」 淡 「車を貸して欲しい。」 ノレ一 「いいよ。サンメカのやつ貸すよ。」 淡 「ちょっと待ってね。今サンメカの中に警察いない?」 ノレ一 「警察はいないかな。」 淡 「OK じゃあ行くわ。」
僕は最初、レンタカーの取り付けかと思ったが、宇仁王 淡の声からは緊張が感じられた。
サンメカの車を出そうにも、僕の現在の仕事はホームレスなので、もちろんガレージが使えるわけもなく、自分の車を取り出した。
すぐに初めて見る格好の人物が助手席に乗り込み
???「ルーくんルーくん、乗って乗って、俺宇仁王。ちょっと離れて。」
と言うので、急いで少し離れた人気の少ない所へ移動した。
淡 「今、警察の調査力を試してて、あちこちで悪さしてんだよ。」
淡 「悪さって言ってもこんな感じに協力して貰ってるんだけど。」
チャーブルには沢山の人が被害報告を上げていた。
ノレ一 「こういう食い逃げとかってこと?」
淡 「そうそう、こういうのでちゃんと警察が動くのかなと思って。」 ノレ一 「なるほどね。」 淡 「結構やったから最後はチェイスかなと思って、車借りたいんだよね。」 ノレ一 「いいよ。最強の車貸してあげるよ。」 淡 「パクられたってことにしておいて。」
車の前で写真を撮り、チャーブルに呟いた。
『起きたばっかりなのに車盗まれた…。写真まで撮れって言われて…屈辱です。』
22時45分、神に祈りを捧げることでなんとかホームレスからメカニックの仕事に戻ることが出来た。
暫くして、バウバウがパトカーの修理に来て、
バウ 「急ぎでお願いします。」
と言うので、犯罪対応中かと思い、急いで修理を行った。
るるう「ルーさんの対応優しくないか?」
ノレ一 「優しいだろいつも。僕が優しく無かったことないよ。」 るるう「もしかして、ちょっといいなって感じですか?」 ノレ一 「ちょっといいなとかじゃくて普通に結婚するからね。」
といつもの様に軽口を叩く。
星空 「最近疲れちゃったからまたゆっくり話そ。」
ノレ一 「また?いつも疲れてない?」 星空 「最近ほんとにだめ。」
どうしていつも辛そうにしているんだろうか。
友達に辛い思いはしないで欲しい。
羊 「これパール何ですか?めっちゃ渋くない?」
ノレ一 「ん?内緒。」 羊 「マット…?何だ?ベース赤なんだよね。何これ?」 星空 「綺麗になりました。」 ノレ一 「ありがとう、おやすみ。」
急いでサンメカの寮に戻り、カラーを褒められた事で、頬を綻ばせながらベッドに横になる。
ノレ一 「クリームのパールめっちゃ良いよね。」
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+ | 第48話 「俺目線じゃないなら可愛いと思うよ」 |
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ウェルター「所持金3千万!」
ノレ一 「買うってこと?」 ウェルター「RH9買います。ついにきた。」
と嬉しそうにディーラーに連絡していた。
20時36分、小泉 和が修理に来店し、謎のチャーブルについて訪ねて来た。
小泉 「aaaaって人が『9245』とだけ投稿してるんですけど、何か知ってます?」
ノレ一 「新しいディーラーの所だね。知らない。」
小泉 和はとにかく向かってみると言うのでついて行くことにした。
新ディーラーぶんぶんちゅーんしょっぷに到着するも特に何もなく、働いていた従業員たちは「客が来ないから宣伝してくれ」と小泉 和に頼んでいた。 広告用に写真を撮影していると、従業員の1人が徐に銃を乱射し始めた。
従業員「銃声入れときますよ。」
小泉 「銃声は写真に入らんよ。」
その時、乱射した銃弾がガスタンクに当たってしまい大爆発を巻き起こす。
店内が火の海になり、危険を感じた僕は、帰ろうと車に乗り込んだ。
ノレ一 「危なすぎるこの店。こんなんで客来るわけねえ。」
帰りながら確認したチャーブルには、初瀬 或翔にそっくりな人物の写真と『瓜二つw』と書かれた投稿が目に入った。
0時08分、女性用の服がまたしても入荷されたらしく、甘鬼 るるうがゴスロリ服に着替えていた。
ノレ一 「やべぇ服だな。」
るるう「やべぇ服だって言った?可愛いでしょ?」 ノレ一 「どの目線から可愛いかどうかってとこだね。」 るるう「ルーさんの好みではない?」 ノレ一 「ああ、俺の好みではない。」 るるう「俺の好みじゃないって言われた。テンション下がる。」
甘鬼 るるうは「嘘でもいいから似合ってるって言って欲しかったな」と肩を落としていた。
るるう「この服可愛いでしょ?」
ノレ一 「可愛いかどうかは誰の目線かによるよ。」 るるう「そういう難しいこととかはいいから。」 ノレ一 「俺目線で良いなら言うけど、俺は好きじゃないよ。」
すると、甘鬼 るるうはまたしても肩を落としていた。
僕は聞かれたことを答えただけなので、暫くの間、頭に疑問符を浮かべていた。
ノレ一 「似合ってる?って聞いてくれれば似合ってるって答えるのに…。」
アイラ「おお!ゴスロリみたいになってない?可愛い。」
るるう「どの服を着てもルーさんが可愛いって言ってくれないんですよ。可愛いって一言言ってくれれば終わるのに。」 るるう「可愛いって一言言ってくれれば終わるのに。」
僕は眠りに落ちる直前、「俺目線じゃないなら可愛いと思うよ。」と呟いた。
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