#48
『週刊少年ジャンプ』2026年41号収録
エピソード概要
軽音部の演奏曲
元ネタ解説
- 「一年生の劇 女優の卵がいるんだって 女優って鳥類?」「まじの女優の卵なわけないでしょ」
- 「〇〇の卵」とは、将来その職業や立場に就くことを目指して修業している、まだ一人前ではない人を指す比喩表現。卵が孵化して成長する前の段階にあることから、これから才能を伸ばし、一人前になる可能性を秘めた人物を「卵」にたとえている。
- 「医者の卵」「作家の卵」などと用いられ、「女優の卵」であれば、女優を志して演技を学んでいる人や、活動を始めたばかりの新人女優を意味する。
- なお、哺乳類の中にもカモノハシやハリモグラのように卵を産む単孔類は存在するが、人間は胎盤を通して胎児を育てる真獣類に属している。
- 「踊らにゃ損だね」
- 「踊らにゃ損だね」は、徳島県の伝統芸能・阿波おどりを象徴する囃子唄「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」をもじったもの。「踊っている人も、それを見ている人も同じ『阿呆』なのだから、それなら自分も踊らなければ損である」という意味で、傍観するよりも自ら輪に加わって楽しむことを勧める言葉である。この囃子唄は阿波おどりの精神を端的に表す言葉として広く知られ、徳島県が2019年に採択した、「世界阿波おどり宣言」にも掲げられている。
- また、和田アキ子が2021年9月2日に発表した『YONA YONA DANCE』を意識したセリフの可能性もある。同曲はロックバンド・フレデリックがプロデュースしたダンスナンバーで、サビでは「踊らにゃ損」「踊らにゃ損です」というフレーズが繰り返される。ユニバーサルミュージックによる公式紹介でも、この反復をフレデリックの代表曲『オドループ』になぞらえ、「和田ループ」と表現している。作中の「損だね」は、曲中の「損です」を会話調に置き換えた形。
- 「ほら 両手上げて 腰をちょっと曲げて」「俺をトクホのマークにしないで」
- 「トクホ」とは「特定保健用食品」の通称であり、健康の維持・増進に関する機能を表示できる「保健機能食品」の一種。身体の生理学的機能などに影響を与える「関与成分」を含み、「おなかの調子を整える」「コレステロールの吸収を抑える」「食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」など、特定の保健目的が期待できることを表示した食品である。
- トクホとして販売するには、商品ごとに有効性と安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得る必要がある。これは、事業者の責任で科学的根拠などを消費者庁へ届け出る「機能性表示食品」との大きな違いである。
- ただし、トクホは医薬品ではなく、病気を治療・予防するものでも、多く摂取すれば効果が高まるものでもない。詳しくは消費者庁「特定保健用食品について」を参照。
- 許可を受けた商品には、上部に「消費者庁許可」、下部に「特定保健用食品」と記された専用の許可マークが表示される。その中央には、両腕を高く上げ、腰をわずかに曲げた人物のような図案が置かれており、行政資料でも「いわゆるバンザイマーク」と表現されている。「ほら 両手上げて 腰をちょっと曲げて」という指示は、このマークの形を再現させるためのものである。
- 「嘘つきは泥棒の始まり始まり〜!」「紙芝居か!」
- 「嘘つきは泥棒の始まり」とは、平気で嘘をつくようになると良心の歯止めが利かなくなり、やがて盗みのような重大な悪事にも手を染めかねない、という戒めのことわざである。ここでの「始まり」は、嘘をつくことが泥棒へ至る「第一歩」になるという意味である。
- 一方の「始まり、始まり」は、芝居や物語の開始を告げる定型的な口上である。『精選版 日本国語大辞典』では一組の感動詞として立項されており、1695年の浮世草子『俗つれづれ』にも「辻うち太鼓 はじまりはじまり と声立て」という用例が見られる。少なくとも江戸時代前期には芝居の開幕を告げる口上として使われており、それが後に紙芝居の決まり文句としても定着したものと考えられる。
(コトバンク「始始」)
- 「バカの壁をぶち壊せ!小僧!」「想像で養老孟司のモノマネしないで...」
- 「バカの壁」とは、解剖学者・東京大学名誉教授の養老孟司(ようろう・たけし)が、2003年に刊行した新書『バカの壁』の題名、および同書で示された考え方である。同書は2003年のベストセラー第1位となり、「バカの壁」は同年の新語・流行語大賞にも選ばれた。新潮社『バカの壁』
- ここでいう「バカの壁」は、単なる知能の低さや、頭をよくすれば乗り越えられる障害を指すものではない。人間は自分の脳に入る情報しか理解できず、知りたくないことや自分の考えに合わない情報を無意識に遮断してしまう。その結果、いくら言葉を交わしても相手と話が通じなくなることがあり、そのような認識や理解の隔たりを養老は「バカの壁」と表現したのである。
- なお、『バカの壁』が刊行された同年には、養老孟司と評論家・日下公人による対談本『「バカの壁」をぶち壊せ! 正しい頭の使い方』も発売されている。そのため「バカの壁をぶち壊せ!」という部分は、有名な『バカの壁』を勢いよく言い換えただけでなく、こちらの書名まで踏まえている可能性が高い。
(版元ドットコム『「バカの壁」をぶち壊せ! 正しい頭の使い方』)
- ただし、「小僧!」と相手を怒鳴りつける荒々しい師匠のような口調は、いずれの書名や「バカの壁」という概念にも含まれていない。養老孟司本人の話し方を再現するのではなく、著名な老学者という漠然とした印象だけを頼りに「きっとこんなふうに若者を叱咤するだろう」と声色まで作り上げているため、「想像で養老孟司のモノマネしないで……」と突っ込まれているのである。
キャッチコピー&アオリ文
冒頭ページ
ᯤくらげ's モーニングコール!?
扉絵ページ
会心の表情!これはアートと呼ぶべきか...!?
最終ページ
ᯤいよいよ文化祭最終日!ドキドキと波乱が押し寄せる!?
作者コメント
もしくらげぬい作った方おられたら、ぜひ写真を送ってください...!見たい...!
最終更新:2026年09月14日 00:12