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時のジグパルス 第一話 パイロット版ver4

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時のジグパルス 第一話 パイロット版ver4

○長崎市内
 夏の昼間。
 立ち並ぶ中規模のビル。
 人々の雑踏。
 街中を路面電車が走る。
 ビルに取り付けられた電子掲示板。
 戦時国民管理局からのお知らせが流れる。
 (一般向けガソリン販売規制ついてのお知らせ。)
 終点駅で止まる路面電車。
 駅の前にはバスターミナルが広がる。

 路面電車から降りる客にまぎれて
 夏着を着た少女が降りてくる。
 きょろきょろと周りを見回す。
 ポケットからメモ用紙を取り出す。
 長崎ハマダ町、と手書きされている。

リノ「ハマダ町・・・ハマダ町・・・」

 と、回りを見回す。
 バスが順次動き出す。
 少女はバス会社の初老の職員に気付く。
 メモ用紙を見せて尋ねる少女。
 職員はメモ用紙を手にとる。

職員「ああ、ハマタだね。ハマタ町行きなら5番だよ」

 少女お辞儀をしてバスに乗り込む。
 少女を乗せたバスが動き出す。

○長崎沖・海上
 上空に浮かぶ二機の巨人。
 巨人は足と手をだらりとさせている。
 足元には青い光で覆われている。
 手には先端に長い突起のついた銃のような武器を
 持っている。

○同・巨人B内部・コクピット
 操縦者の少年。
 口には酸素マスクをつけている。 
 呼吸が荒い。
 額には汗をかいている。

カンナの声『まだ第一波よ、ソウマ。本体がこれからくるわ』

ソウマ「ああ、うん、ちょっとまって」

 と、マスクでくぐもった声。
 少年は酸素マスクをはずす。
 酸素マスクはシートの裏に吸い込まれていく。
 少年は両耳を両手でふさぐ。

男Bの声『こちらCIC。ムツネはまだ穴倉で待機中だ。
     ラボから許可がおり次第、そちらに向わせる』

○同・巨人A内部・コクピット
 操縦席に座っている少女。
 周りはデーター画面で埋め尽くされ手元で
 モニター操作している。

カンナ「ラボの許可を急がして、
    それと二人ともAC容量が半分以下だわ」

男Bの声『了解。ムツネに追加ACを運ばせる。
     それとリー女史は佐世保から帰島中。
     ついでにノーラと松さんは後ろで各所と協議中』

○同・海上
 二体の巨人。
 頭部が左右にきょろきょろと動く。
 海面に波がおきはじめる。
 地鳴りのような音が響く。
 海面がどす黒く染まりだす。


○同・巨人A内部・コクピット
 突然、データー画面が消えてアラート表示に切り替わる。
 外の風景が映し出さされる。  
 シートに深々と座りなおし、操縦桿をにぎる少女。


○同・巨人B内部・コクピット
 ソウマは両耳を押さえている。
 モニターでその様子をきょろきょろと伺う。
 大きく息をはく。

○長崎、海沿いの国道
 少女を乗せたバスが走っている。
 バスの車内は少女一人だけ。
 最後部の座席に座っている。
 沖合いにシルエットが異様な島が見える。
 少女はその島を見つめる。

○アイランド・戦闘指揮所(CIC)
 さまざまな戦闘情報が集まっている。
 モニターのマップに光点が点灯している。
 インカムを通して英語と日本語が飛び交う。
 半分床に埋まったブースが、三つ並んでいる。
 作業に追われるオペレーター。
 後方には二つの副官ブース続く。
 副官二人は立ったまま仕事している。
 女性の副官は英語で怒鳴り散らしている。 
 最後部の指揮官ブースは不在。


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