【種別】
種族(?)
【初出】
I巻
【解説】
“
紅世の徒”が、この世の物体に“
存在の力”を吹き込むことで生み出す下僕。製作者と同じ色の
炎を持つ。
形体・能力・知能は、製作者である“徒”の技量・本質や、この世のどんな物体を元にするかによって様々に変わり、高度な
意思総体を持つモノから決められた動きをするだけの道具程度のモノまでいた。
かつては、「槍代わり足代わり」に強力な魔獣型“燐子”が作られたが、人間の文明が発達するにつれて文明の利器に取って代わられていき、現代の“燐子”は複雑な仕掛けのピースか、簡単な雑役のための下僕の両極端へと二極化したようだ。
近代以降の集団戦では、複数名が共同で作成する、簡単な構造で「大容量」の
大筒型“燐子”が投入されるようになった。これらは使い捨てとして運用され、大威力の
炎弾を撃ち尽くしたら消滅する(力を注ぎ直すことで、元の力を取り戻せる改良型も存在した)。
高度な“燐子”を生み出すには優れた技術力が要求され、その維持には能力に見合った大量の“存在の力”が必要になる。
おおむね共通しているのは以下の三点
- 人間の“存在の力”を喰う(変換する)事が出来るが、集めた“存在の力”を自分の力に変える事は出来ない。
- 主である“徒”から、自分を形作る“存在の力”を供給してもらわなければ、概ね三日程度で消えてしまう。
- “燐子”は、作り主である“徒”の在り様を反映する。
フレイムヘイズが作り出せるかは研究した者がいないので不明。大規模な戦闘で、数合わせとしても投入していないことから、「作れない」可能性が高いと思われる。
創造主である“徒”以外が“燐子”に力を供給できるかも不明。
“徒”同士の力の受け渡しが、
宝具を介するか、兄妹のような特殊な間柄でないと出来ないと推測されている以上、同じ色の炎を持つ製作者からしか受け取れないとも推測は可能であるが、明言はされていない。
共同で製作された“燐子”への“存在の力”の受け渡しがどのように為されるのかは不明。
“吠狗首”
ドゥーグの“燐子”
黒妖犬は、機能を凍結することで“存在の力”を長期間補充されなくても存在できた。特記されていることから、これは例外的機能と思われる。
“存在の力”に満ちた新世界『
無何有鏡』でも、制作者または使用者から“存在の力”を供給される必要がある模様。ただし、新世界は“存在の力”に満ち溢れているため、“燐子”の存在の維持に困るほどのことはないようだ。
【作中に登場した“燐子”】
自律タイプ
道具タイプ
【元ネタ・由来考察】
「燐(元素記号「P」)」とは、動物の骨中に含まれる元素である。空気中で自然に黄白色の光を発するので、古来死体から発する光を「燐火」と呼んだ。
「子」は「ね」と読ませることから、十二支の第一位「子(ね)」であろう。これは、植物が種子の状態にあることを表す。
二つを合わせて考えれば、「生命のないものが発する、きわめて弱い火」のような意味だと思われる。
【コメント】
☆『
アニメ灼眼のシャナノ全テ』では、
我学の結晶シリーズのひとつ『
惑いの鳥』も“燐子”と紹介されていた。
☆↑
自在法を発動させることによって“燐子”化する宝具(
我学の結晶)と解釈すればいいのではないか?
☆外伝漫画『
ES』第1話で、[
巌楹院]兵卒が同じような魔獣に乗って登場するが、アレが多分、魔獣型“燐子”だと思われる。
☆アニメ第3期に登場したシャナの世話役“燐子”は美人だった。アイキャッチにも使用された。CVは佐々木未来。
☆新世界でも、やはり主からの供給は必要ではなかろうか。吸収した“存在の力”を自らに還元できるのであれば、旧世界で人を食った時にそれができていてもおかしくはなかったしな。
☆[
とむらいの鐘]や[
革正団]や
海魔も製作してたんだろうな。
☆[
百鬼夜行]の
ギュウキや[
マカベアの兄弟]の
ダーインや
カルンや[
轍]の
ギータが絡んでいたら面白そうだったのにな。
最終更新:2024年11月02日 09:07