【種別】
計画・目的・儀式

【初出】
X巻

【解説】
棺の織手アシズたちが唱えていた[とむらいの鐘]の目標。
紅世の王”アシズとフレイムヘイズ棺の織手ティスの存在を分解し、寄り合わせ、定着させることで『両界の嗣子』なる存在を誕生させる事を目指した。
進歩の無い人間への軽蔑と、世界への倦怠感に倦んでいた“”達は、『九垓天秤モレクの広めた「両界に革新的な試み」としての大義名分などに賛同し、こぞって参戦した。

アシズは彼の回想で、彼自身の望みを果たすためだけのものだった筈が、次第にそれに尾ひれがつき、様々な“王”や“徒”が仲間になってどんどん目標が尊大かつ抽象的なものに変化していったという意味合いの言葉を残していた。
これは人間の世界でもたまに見られる例で、一人の指導者の個人的な目標が増大し、生まれた組織が自律的に動き出し、指導者個人ではもはや歯止めが利かなくなるという、本末転倒した事態の愚かさと哀しさをそのまま具現化したような話である。
本来の『壮挙』は、アシズ個人の目的を達成するものでしかなかった。それを組織全体の目的として、形と方向性を与えたモレクの功罪は大きい。

フレイムヘイズ側は、彼らの行動を『暴挙』として阻止しようとした。これは『壮挙』が達成された場合、それを模倣しようとする“徒”が大挙出現することを恐れたためと考えられる。
実行までに、『都喰らい』並の大きな力の準備と高い技術(また、そのための数限りない試行)を要する『壮挙』は、世界のバランスを大きく崩す要因になりうる。
第2、第3の『壮挙』を起こさないためにも、「実現不可能な、愚かな行為」として失敗させなければならなかったのである。

一方、[仮装舞踏会]は表向き共闘姿勢を見せるものの裏では密かに『愚挙』と呼び、中世の『大戦』への介入も、実は勝手に持ち出されて壮挙に利用されようとしている『大命詩篇』の破壊のみを真の目的としたものであった。世界の変革を目指す『大命』を持つ彼らには、両界の存在を縒り合わせるなど愚かな行為としか映らなかったと思われる。

ちなみに『壮挙』は、数百年後に『約束の二人』によって誰もが思いもよらぬ形で達成された。

【コメント】
アニメシリーズには未登場。
☆これもまた、「大きな仕掛けの、小さな望み」だった。
☆生きるためには文化という無駄すら持てない世界の住人が、「進歩のない人間」とかよく言うよな。
ベルペオルシュドナイに『愚挙』と呼ばれたのも無理ないな。
☆↑↑だからこそ、進歩しようとしない人間を余計に軽蔑したんじゃないか?そういう世界にいた自分達とは、そこが違うって期待してたのにな。
☆[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイイナンナが興味を示しそうもないな。
最終更新:2021年04月28日 03:41