九龍眼 - ストランドバイブル@wiki

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龍華において年に二度行われる、菓子料理人を対象とした最高資格試験であり、またその最高資格の名称。現行する調理師資格試験の中ではトップクラスの難易度を誇り、非常に合格の門は狭い。過去三十年の間に七千人もの料理人が受験したが、合格者は25人しか出ていない事からもそれが伺える。

この九龍眼は、伝説の菓子料理人で資産家であったリヴィエ=ドルチエの遺志の元に作られた。
天才菓子料理人としてあらゆる知識と技術、そして名誉を極めた彼女だったが、55歳の時病没。
｢自分の資産と知識の全てを後の若い世代の為に使って欲しい｣と言う彼女の遺言を受けたドルチエが最も信頼を寄せていた九人の弟子達は、彼女の存在を称え、それに恥じない最高の知識と技術を持つ料理人を選び出す資格試験を創設した。
これが九龍眼誕生の経緯である。

試験内容は2時間・200問にも及ぶ筆記試験と、45分間の実技試験で構成されている。
審査・採点を行うのはドルチェの弟子達で、今では各地で一流の腕を奮い神格化されている九人の菓子料理人が行う。特に実技試験の採点は厳しく、出来上がった料理の味と見た目だけでなく、料理中の仕草、材料の扱いの的確さなどあらゆる点が採点の対象となる。
龍華で行われるだけあってベルゲ連邦、スウィフトガルド王国、さらにヴェゲナ・ルフレートからと様々な方面から受験者が訪れるのもこの試験の特徴である。
余りの難関さに挫折し諦める者が多いが、合格すれば菓子料理人としての最高の名誉は揺ぎ無いものとなる。

ちなみに総合得点が8割以上で合格となり、過去の合格者においてもギリギリのラインで合格した者が殆どである。
しかしただ一人、第二回実施の試験時に満点で合格した受験者がいた事が記録されている。
受験者、更には開催側にもその人物は伝説的な存在とされている。サン・ヴェナンダン魔法学院の教員の中いると言う噂だが、定かではない。

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