マーベル・メソッド(Marvel Method)

(用語、マーベル)

概要

1970年代、スタン・リーがマーベルでコミックを量産(ヒーローもの、西部劇、ロマンスなど14タイトルくらいあったとされる)し、その上講演などで積極的に飛び回っていた(当時、スタン・リーはコミックスの唱道者としての位置づけもあった)ため、コミックスの原作をきちんとタイプで打つことができなかったくらい忙しかったと言われる。その時期に使われたとされる方法。

まず、スタン・リーが、通常1~2ページくらいのプロット(あらすじ)をつくり、それをペンシラー(原画家)に持っていく。ペンシラーはプロットを元に原画を描く。スタン・リーは原画にセリフを入れ、擬音や吹き出しの位置などを指示し、レタラーに回し、最後にインカーに渡して完成させた。

さらにジャック・カービースティーブ・ディッコといった才能のある(ストーリーもやる)アーティストとは、スタン・リーとストーリーについて話し合いを行い、大体の流れと最後のコマとそのセリフだけ決めて、後はアーティストに任せ、(時には、絵に後から)セリフを入れるようなことをやったとも言われる。この辺りが、原作扱いにならないが、「ジャック・カービースティーブ・ディッコがストーリーも書いた」と言われる所以である。

ただし、現在のマーベルでこのやり方をやろうとすると、まず脚本が突き返されるだろうと言われている(現在では、映画などへの影響から、ストーリーの完成度が求められているため)。


アメコミ@wiki

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年06月30日 10:22