ダークホースコミックス/Dark Horse Comics
(コミックス出版社)
拠点:オレゴン州ミルウォーキー
設立年: 1986年
設立者: マイケル・リチャードソン (オレゴン州ポートランドのメトロポリタン地区のいくつかのマンガ本専門店を経営していた)
2021年に、コンピューターゲーム企業であるエンブレーサー・グループに買収されると発表、2022年に買収が完了(予定?)
概要
マンガ専門店から出発し、映画やテレビドラマの版権もの、日本マンガの英訳、オリジナル作品、映画などを手がける。ビッグ2(
マーベル、DC)、
イメージコミックスの下を、
IDWとともに争う位置にいるといわれているが、一時期はマーベルを抜いたという話もある。
1990年代の「ダーク」な時代に成長を遂げ、今もその路線を続けているとしている。
マーベルが倒産し立て直しをしていた時期に、マーベルの「
スターウォーズ」の版権をダークホースが獲得し、大分売り上げを伸ばしたとされる(なお「スターウォーズ」の版権は、「スターウォーズ」がディズニーに移り、マーベルがディズニーの子会社になったことから、2003年に再びマーベルに戻った)。
オリジナルで、フランク・ミラーやニール・ゲイマンの作品を出版したことがある。
作品
オリジナル
- ヘルボーイシリーズ: マーク・ミニョーラ作・画 第二次大戦中に召喚された悪魔の子「ヘルボーイ」を中心に、オカルト関係のストーリーが繰り広げられる。邦訳あり。
- シン・シティー: フランク・ミラー作・画、映画化された作品。邦訳あり。
- エンパワードシリーズ: アダム・ウォーレンほか。超能力を与えるスーツを着た女性ヒーローの話だが、スーツが非常に破れやすく、破れるほどパワーが失われていくという欠点がある。アニメ風の絵柄のコメディー。
- 兎用心棒→IDWへ移管: スタン坂井 作・画。作者は日系人で日本語もOKの人。宮本兎(ミヤモト・ウサギ)というウサギのサムライの物語。基本的に日本の時代劇。殺陣のシーンは、あまり期待できない。ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズとのクロスオーバーが、比較的多い。
- アンブレラ・アカデミーシリーズ:スーパーヒーローの教育を受けてきた子供たちが、養父の死を機に再び集まる物語。Netflixでドラマ化。エモを代表するといわれるバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のボーカル、ジェラルド・ウェイがライター。
ほか
Comics Greatest World / Dark Horse Heroes
一時期あったヒーロー・SFもののクロスオーバーの世界。
- バーブワイアー: 映画化された作品。夜はバーを開いているスリル・ジャンキーの女冒険家の話。映画化もされた
- ゴースト:殺されて幽霊になった女性ヒーローが活躍する話。現在も再販がある。
- X:再生能力を持つヴィジランテの話。Xの意味は「一度目は警告、二度目は死」。
ほか
版権もの
- コナン: マーベル→ダークホース→マーベル→タイタン:マーベルのコミックス版の権利を購入。蛮人コナンの活躍を描く。(2019年1月からマーベルへ移動)
- プレデター:映画「プレデター」シリーズに出てくる残虐宇宙人。クロスオーバーも多い。
- エイリアン:映画「エイリアン」シリーズに出てくる宇宙怪獣。クロスオーバーも多い。
など。
日本のマンガ
特定の出版社との契約はないようで、一本釣りで作品を投入している様子。
- 子連れ狼シリーズ(Lone Wolf and Cub): 「子連れ狼」、「新子連れ狼」など。新刊が出た月で(日本のマンガ扱いの)「マンガ」部門で上位に入るなど、いまだ人気がある作品。フランク・ミラーが表紙を描くなど、プロモーションをしていた。
- ああっ女神さまっ(Oh, My Goddess !): 大人気作品。最近は新刊を出していない。
- 新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画: なぜか「育成計画」の方を英訳している。
- ベルセルク
- ラーメン大好き小泉さん:一体、このマンガまで翻訳して、何がやりたいのか不安になるが...。
など
最終更新:2025年03月10日 13:41