ヴァンピレラ(Vampirella)
(キャラクター、ライセンス)
初出:Vampirella #1 (1969年7月17日), Warren Publishing社
属性:ドラクロン星人、女性
概要
一言で言うと、「限りなく吸血鬼に近い異星人」
生命を維持するために生血を必要とするが、吸血鬼の諸々の弱点がない。それでいて吸血鬼の特殊能力は一通り備えているチートキャラ。
血の流れる川があり、2つの太陽が昇る惑星ドラクロン(Drakulon)の出身であるヴァンピレラは、生物の生き血を食料とする。彼女の種族はコウモリに変身したり、超人的なパワーを発揮したり、飛行時は翼を出すなど、地球でいう吸血鬼の特徴を備えている。
惑星ドラクロンが危機に瀕し、地球に送り込まれたヴァンピレラは、航行中の地球の宇宙飛行士を襲い、宇宙船を操縦して地球に到着、ここから彼女の物語は始まる。
ヴァンピレラ自身は根っからの悪人ではないが、地球人から怪物と見られている。ただし人間に協力的かどうかについては、他のドラクロン人と比べればまだ協力的だが、それでも相手によるとしか言えない。その上、ひねくれたユーモア感覚も持っている。
衣装は赤色のスリングショット(被覆面積の小さいビキニ)で、パンツ部分に鳥のような模様が黄色で描かれている。人間から見ると非常にセクシー(あるいは猥褻)に見えるが、ドラクロン人の衣装は、女性は大体こんな感じのセクシー衣装(男性は上半身裸で下はパツンパツンの長ズボン)である。従って、一種の「正装」と考えた方がよいかも。
能力
吸血鬼に似た特殊能力を持っている。
- 怪力
- 素早い動き(残像ができるほど)
- 超感覚
- 身体のにおいを通じて相手の感情を他の人物へ伝える
- 人間には聞こえない音を聞く
- 真っ暗闇でも目がきく
- 人間離れしたスタミナ
- 超反射神経
- 敏捷性
- ヒーリング・ファクター
- 地球の病気や毒素への耐性
- 不死
- 飛行能力(翼、コウモリへの変身)
- 手をかぎ爪に変える など
- マインドコントロールをかけて支配する(特に男性相手)
- 格闘術
- 地球の銃火器の扱いにも長ける
他者を吸血鬼にする能力については、作品による
来歴
1969年~1983年:Warren Publishing社(怪奇ものを中心にした出版社)
1983年~2010年:Harris Publications社
2010年~:Dynamite Entertainment社
現在、Dynamite Entertainment社を支える二本柱の一つ(もう一つは
レッド・ソニア)
外伝シリーズや再編集版などが多数存在する。
日本でも「宇宙船」で特集されたことがあった。
他メディア展開
1996年、実写映像作品化
エグゼクティブ・プロデューサーをロジャー・コーマン、監督をジム・ウィノースキーが務めた。
ヴァンピレラ役は、「モータルコンバット」でキタナを演じたタリサ・ソト(Talisa Soto)。日本版の声優は桜井智。
この映画では、ドラクロン人が飛行するとき、翼を生やすのではなくコウモリに変身する。
ジム・ウィノースキーは、この映画について「作るんじゃなかった」といったとか。
最終更新:2021年06月28日 18:41