ルドガーが骸殻を発動させ使っている力のため、一部を除き周囲からはルドガーの力と認知されているが、
ルドガーとエルが推察していた通りエルの力。ルドガーはエルから力を借りているにすぎなかった。
この力により
カナンの道標や
分史世界のミラやルル、そしてエル自身を
正史世界に持ち込んでいる。
つまり、破壊した分史の物質を存続させたり、
分史世界を破壊せずに
正史世界に移動することができる。
しかし、
正史世界のものと同じ
分史世界のものを存在させる力はなく、
正史ルルと出会った分史ルルやルドガーの時計と合わさったヴィクトルの時計は押し戻された。
ただし、ルドガーの時計が壊れた時にはヴィクトルの時計は再び現れたので、存在できないだけで消滅するわけではない。
骸殻能力者がクルスニクの鍵を媒介して契約した場合、本来骸殻能力者が受ける因子化のリスクをクルスニクの鍵が肩代わりする。
これは間接契約というのだが、因子化のリスクが受けなくなるほかに、自分の骸殻の武器が槍になる、
骸殻能力者のみではなく周囲にいる人や物なども分史世界に進入させることができる、本来の変身段階が発揮できない
といった特殊な骸殻能力者を生むことが出来る。
この力を与えたオリジンはクロノスの妨害を予見して人に与えた。
つまり、クロノスに属する力「骸殻」を超越し、クロノス自らの力を無効化することができる。
そのためビズリーは対クロノスのための切り札として利用し、クロノスを行動不能にまで追い込んだ。
このとき、鍵の力は槍の形として具象化している。
また、この力の持ち主も骸殻と同様に懐中時計を携えて生まれてくる。
時計と契約すれば骸殻能力も発動するので、骸殻能力者が有するすべての力も持っている。
「クルスニクの鍵」であるエルの時計は所在不明となっている。
この力の持ち主はエルとユリウスの母コーネリアの二名が確認されている。