エッグベア

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登場作品

エターニア

インフェリアの、望郷の洞窟モルル周辺に広く生息する熊のモンスター。
卵が妙薬になるようで、高値(1万ガルド以上)で取引される。このため卵を採取して生計を立てるエッグトレーダーも存在する。
も食用可能だが可もなく不可もない味で、レオノア百科全書によれば時間が経つと栄養素が失われるため保存食には向いていないらしい。
回想シーンにてラシュアンの森で幼少のリッドが石を投げてファラとキールからベア(エッグベアかカンバラ―ベアかは不明)の注意を逸らす場面がある。
作中序盤、初めて望郷の洞窟を通過する際キャンプスポットに出現し強制戦闘となるが、戦闘後にエッグベアの肉を干し肉(保存食)にするかどうかでリッドキールが喧嘩をしてしまう。
この時点では何の変哲もない中ボスモンスターだったが、作中終盤リッドが極光術を得るために受けたセイファート第1の試練ではリッドがこの時のエッグベアに乗り移る事となる。
試練の中でリッド(ベア)はエッグトレーダーに家族を殺され、子供(卵)を奪われ、襲ってきたトレーダーを殺し、旅人(リッド)に殺され捕食されるというエッグベアの最期を追体験する。
それを見たリッドは自分が何のために猟師をして生きているのかを考えるようになる。

この時のリッドの「オレは猟師だ!生きてくためには…しかたないんだ!」という悲痛な台詞は印象的。
この前にはセイファートの使者は「今、おまえの心にうずまく思い…それを忘れぬ事だ。お前が気付かずあるいは避けて通っていたことがそこにある」とリッドが無意識に行っていた生活習慣を指摘し、この後には「いいのだよ。お前の行為を誰も咎めたりはせぬ。知ること。目を逸らさず立ち止まること。…それが時として試練になるのだ」と返している。決して殺生・捕食を咎めた訳ではなく殺生・捕食をしたことを知る事の大切さを訴えているのである。



レジェンディア

キャラクタークエスト序章の最初の敵。討伐のためにセネルはシャーリィ、ハリエットと伴っていた。倒した後、再び起き上がり以前より狂暴になっていたことを知りウィルに報告することにした。後にこれがシュヴァルツの黒い霧の影響を受けた魔物であると判明する。



ヴェスペリア

ハルルの樹を開花させるために必要なパナシーアボトルの原料になるため、ユーリとエステルはカロルの案内で再びクオイの森に入る。



レイズ

リッドのカスタム衣装に「エッグベア(ノーマルVer)」「エッグベア(もふもふVer)」が実装されている。
言うまでもなく前述のセイファート第1の試練が元ネタ。
  • 余談だが原作のリッドは自分が食える分だけを狩るという狩猟方法にこだわっていたため、ベアの肉という食料面しか考えていなかった。セイファート第1の試練のオマージュ以外の深い意味はないと思うが、毛皮も大事にしろという意味にもとれる。


ネタ

  • 現実で似たような事例として、2023年の冬に熊が住宅地に日本各地に出没するようになり、猟銃免許を持った民間のハンターが対応したにも関わらず、「熊を撃つなんて可哀想」という批判の声が相次いでハンターが猟銃免許を取り上げられたり、出没した地域で撃てなくなる事態が発生した。「熊の殺生」を咎めるのではなく、「人間が生きる」ために行ったことだということを知ることが大切といういい事例。
    • ちなみにこの件を受けて北海道猟友会では自治体からのヒグマの駆除要請に原則応じないように2024年冬に向けて最終調整に入っているとの事。2025年秋より情勢が変わり東北地方、特に秋田県で熊が市街地に大量出現したため警察、猟友会、自衛隊まで参加した駆逐活動が行われた。一方で北海道は昨年の問題の影響で猟友会は10月現在出動要請を拒否したとの事。
  • 「卵が妙薬になる」という設定はクマ由来の動物性の生薬「熊胆(ゆうたん)」を参考にしていると思われる。中国で用いられ、日本では飛鳥時代から利用されているとされ、材料は、クマの胆嚢(たんのう)であり、乾燥させて造られる。健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられる。苦みが強い。漢方薬の原料にもなる。江戸時代になると処方薬として一般に広がり、東北の諸藩では熊胆の公定価格を定めたり、秋田藩では薬として販売することに力を入れていたという。熊胆は他の動物胆に比べ湿潤せず製薬(加工)しやすかったという。熊胆配合薬は、鎌倉時代から明治期までに、「奇応丸」、「反魂丹」、「救命丸」、「六神丸」などと色々と作られていた(現代は、熊胆から処方を代えている場合がある。理由は後述)。また、富山では江戸時代から「富山の薬売り」が熊胆とその含有薬を売り歩いた。


関連リンク

関連項目

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最終更新:2025年10月31日 16:32