作戦会議
「なんだ?今の音は」
キール・ツァイベルは顔を上げて窓の外を見た。
つられてもう一人居る男も外を見る。
どこか遠く、彼らの居るB2の塔から南東の方向で大きな爆発音が聞こえた。
それより前にもその辺りからは銃声の様なものが何度も聞こていた。
つられてもう一人居る男も外を見る。
どこか遠く、彼らの居るB2の塔から南東の方向で大きな爆発音が聞こえた。
それより前にもその辺りからは銃声の様なものが何度も聞こていた。
「誰かが派手な術でもぶっ放したんじゃねぇのか?」
リッド・ハーシェルがそう言った。
「いや、それは無いと思う。あれは晶霊術や、あのダオスという奴が使った別の術とも違う感じがする。
どちらかといえば、あれはフォッグが使っていた技の様な音だった」
「でもフォッグはここにいねぇぞ?ああ、そういえばチャットも居なかったような・・・」
リッドは自身無げに首をかしげ、天井を見た。
「・・・」
しばらく黙っていたキールが、深刻な面持ちで訪ねた。
「リッド。お前が言っていたあの二人、マグニスとバルバトスの装備だが・・・」
彼ははっとして、キールを見つめた。
「まさか・・・あれを撃ったっていうのか?」
あの時、リッドがカッシェルに襲われる直前に目撃した、赤髪の大男と青髪の大男。
その時彼は確かに見た。青髪の方、バルバトスが持っていた獲物、銃剣付きの榴弾砲。
あのサイズなら、例え晶霊の力を借りなくとも充分すぎるほどの威力を生むことは明らかだった。
「あの二人が向かったらしい方向といい、そう考えて間違いないだろう」
「あんなものを撃たれて無事に済む奴なんか・・・」
「まず居ないだろうな。いや、それ抜きに考えてもあの二人と正面きって
鉢合わせたらまず生きて帰れはしないだろう」
「とんでもねぇ野郎だな・・・あいつら」
「そうだ、だからどんな事態になっても、
あの二人に真っ向から戦いを挑んでは駄目だ。生きて帰りたいならな」
リッドは黙ってうつむき、左手を頭に当てた。
「もしファラやメルディがあんな奴等に会ったら・・・」
「・・・考えたくないケースだな」
そう冷静に言い放つキールも、どこか落ち着きが無かった。
リッド・ハーシェルがそう言った。
「いや、それは無いと思う。あれは晶霊術や、あのダオスという奴が使った別の術とも違う感じがする。
どちらかといえば、あれはフォッグが使っていた技の様な音だった」
「でもフォッグはここにいねぇぞ?ああ、そういえばチャットも居なかったような・・・」
リッドは自身無げに首をかしげ、天井を見た。
「・・・」
しばらく黙っていたキールが、深刻な面持ちで訪ねた。
「リッド。お前が言っていたあの二人、マグニスとバルバトスの装備だが・・・」
彼ははっとして、キールを見つめた。
「まさか・・・あれを撃ったっていうのか?」
あの時、リッドがカッシェルに襲われる直前に目撃した、赤髪の大男と青髪の大男。
その時彼は確かに見た。青髪の方、バルバトスが持っていた獲物、銃剣付きの榴弾砲。
あのサイズなら、例え晶霊の力を借りなくとも充分すぎるほどの威力を生むことは明らかだった。
「あの二人が向かったらしい方向といい、そう考えて間違いないだろう」
「あんなものを撃たれて無事に済む奴なんか・・・」
「まず居ないだろうな。いや、それ抜きに考えてもあの二人と正面きって
鉢合わせたらまず生きて帰れはしないだろう」
「とんでもねぇ野郎だな・・・あいつら」
「そうだ、だからどんな事態になっても、
あの二人に真っ向から戦いを挑んでは駄目だ。生きて帰りたいならな」
リッドは黙ってうつむき、左手を頭に当てた。
「もしファラやメルディがあんな奴等に会ったら・・・」
「・・・考えたくないケースだな」
そう冷静に言い放つキールも、どこか落ち着きが無かった。
「なあ、やっぱ今からでも探しに・・・」
「駄目だ。何度も言っただろう。こんな暗闇で外に出たら、人を探すのなんかかなり難しいし、
それにまだ外にはあの覆面が居るかもしれないだろう。エルヴンマントすら見破ったあいつなら、
僕達を闇討ちすることなんか簡単なはずだ。今は日が昇るまで、ここで待機すべきだ」
既に何度も繰り返されて言われた言葉を改めて受けて、リッドは力なくため息をついた。
二人が塔に着いた時、内部はひどい有様だった。
瓦礫に埋もれた山、ぶち抜かれた壁、折れた柱。
幸い、一部の部屋や二つあるうちの一方の階段は無事だった。
といっても廃墟であることに変わりは無く、荒れ放題であったが、
「駄目だ。何度も言っただろう。こんな暗闇で外に出たら、人を探すのなんかかなり難しいし、
それにまだ外にはあの覆面が居るかもしれないだろう。エルヴンマントすら見破ったあいつなら、
僕達を闇討ちすることなんか簡単なはずだ。今は日が昇るまで、ここで待機すべきだ」
既に何度も繰り返されて言われた言葉を改めて受けて、リッドは力なくため息をついた。
二人が塔に着いた時、内部はひどい有様だった。
瓦礫に埋もれた山、ぶち抜かれた壁、折れた柱。
幸い、一部の部屋や二つあるうちの一方の階段は無事だった。
といっても廃墟であることに変わりは無く、荒れ放題であったが、
それでも活動拠点にするには充分だった。
キールは適当な広さを持った部屋を『会議室』として、
中にあった机に地図、参加者リスト、お互いの支給品を並べた。
キールは適当な広さを持った部屋を『会議室』として、
中にあった机に地図、参加者リスト、お互いの支給品を並べた。
「ムメイの刀に、エルヴンマントか・・・」
「なかなか使い勝手がいいぞ、これ。マントも気配を消せるし」
「だがあの覆面には効果が無かったんだろう」
「あんなやつがそうそう居るかよ。あの大男すら騙せたんだ、一人で行動するなら使えるぜ」
「一人なら、な。まあ情報収集の為に一人が外に出るというのもありか・・・」
キールがそう言い、リッドは続いてキールの支給品を見た。
「なかなか使い勝手がいいぞ、これ。マントも気配を消せるし」
「だがあの覆面には効果が無かったんだろう」
「あんなやつがそうそう居るかよ。あの大男すら騙せたんだ、一人で行動するなら使えるぜ」
「一人なら、な。まあ情報収集の為に一人が外に出るというのもありか・・・」
キールがそう言い、リッドは続いてキールの支給品を見た。
「お前が持ってた杖は壊されたんだよな」
「そうだな。杖もクルーメルケイジも無い状態で戦うのは少し大変だが、何とかしよう」
彼が持っていた残り二つの支給品、その内の一つのホーリィリングは、
術を使わずに体力が回復できるので、二人は交互に装備して先程の戦いの傷を癒した。
現在は傷の深かったリッドが装備している。
そして残り一つ、見慣れない紋章がついた青い帽子。
「ベレットだな」
「でも女物じゃないか?これ」
付属の説明書には、『ガドリア王国の少女剣士の使用済み品』と書かれていた。
勿論彼らが知る国名では無かった。
他の参加者の誰かの世界にあるものなのだろう。
どちらにせよそれを装備したところで大した防御力は期待できなかった。
「それで、やっぱ術は100パーセント使えるわけじゃないんだな?」
リッドが確認するように言った。
「ああ。色々試したが、どうやら使えそうなのはせいぜい中級晶霊術までだ。
それも、僕達が居たインフェリアの晶霊の属性しか使えなかった」
それはすなわち、水、風、火、光、元属性の五つのことだった。
「でも回復が出来るのはありがたいことじゃねぇか」
「まあ、そうだが、この理論だと、恐らくメルディは残り五つ、
雷、土、氷、闇、時の晶霊術しかつかえないということになるな」
そこでリッドはふと考え込んで、
「じゃあメルディは回復術が使えないのか?」
キールは右手を顎の下にやりながら、答えた。
「分からないな。ナースやリザレクションの様な晶霊の組み合わせで使える術が、
果たして使えるかどうかは、僕にも分からない。ただ、この会場は晶霊といわず
複雑な力が絡み合ってるから、実際どうなるかは分からないな」
「よく分からないぞ」
「まあ詳しく話せば──」
「いや、それはいい。とにかく実際試してみないと分からないってことだな」
「そうだな。杖もクルーメルケイジも無い状態で戦うのは少し大変だが、何とかしよう」
彼が持っていた残り二つの支給品、その内の一つのホーリィリングは、
術を使わずに体力が回復できるので、二人は交互に装備して先程の戦いの傷を癒した。
現在は傷の深かったリッドが装備している。
そして残り一つ、見慣れない紋章がついた青い帽子。
「ベレットだな」
「でも女物じゃないか?これ」
付属の説明書には、『ガドリア王国の少女剣士の使用済み品』と書かれていた。
勿論彼らが知る国名では無かった。
他の参加者の誰かの世界にあるものなのだろう。
どちらにせよそれを装備したところで大した防御力は期待できなかった。
「それで、やっぱ術は100パーセント使えるわけじゃないんだな?」
リッドが確認するように言った。
「ああ。色々試したが、どうやら使えそうなのはせいぜい中級晶霊術までだ。
それも、僕達が居たインフェリアの晶霊の属性しか使えなかった」
それはすなわち、水、風、火、光、元属性の五つのことだった。
「でも回復が出来るのはありがたいことじゃねぇか」
「まあ、そうだが、この理論だと、恐らくメルディは残り五つ、
雷、土、氷、闇、時の晶霊術しかつかえないということになるな」
そこでリッドはふと考え込んで、
「じゃあメルディは回復術が使えないのか?」
キールは右手を顎の下にやりながら、答えた。
「分からないな。ナースやリザレクションの様な晶霊の組み合わせで使える術が、
果たして使えるかどうかは、僕にも分からない。ただ、この会場は晶霊といわず
複雑な力が絡み合ってるから、実際どうなるかは分からないな」
「よく分からないぞ」
「まあ詳しく話せば──」
「いや、それはいい。とにかく実際試してみないと分からないってことだな」
その後、二人は放送により、リッドが危険視していたヒアデスの死、
そしてファラとメルディがまだ生きていることに安堵した。
禁止エリアについては、自分達にはまだ当分関係の無い話だった。
そういった諸々の話に決着が付いた後、二人は改めて今後どうするかを検討した。
まず決まったことは、殺し合いには乗らないこと。
そしてリッドが提案した、襲われた場合の戦闘はやむをえないこと。
余程分が悪くない限り、撃退すべきだという意見を、キールは慎重に検討した後、
相手の戦力や状況にもよるが、応戦するのは仕方無いと結論付けた。
「で、肝心要の脱出方法はどうなった?キール」
「そうだな。僕はこの島の土地を流れる力の複雑さから、
恐らくここがどこの世界にも存在しない空間だと考える」
「まあ俺もなんとなくそんな気はしてたけどよ」
「いいか、僕達参加者は複数の異なる世界から集められた者達だ」
「セレスティアみたいなのがまだたくさんあったとか?」
「それは考えにくいな。流石に文献や伝説の一つや二つはあってもいいだろう」
「完全に別世界と考えるべきなのか?」
「ああ。それぞれが絶対に干渉しあうことの無い、全くの異世界だ」
「で、それがどう関係するんだ?」
「ミクトランと名乗ったあいつが僕達をここへ集めたことから
何らかの方法でこことそれぞれの世界に通じる扉があると僕は考える」
「・・・マジかよ?」
「ああ。僕達は魔法陣に乗ってここへ来たが、逆説的に言えば当然こちら側から向こうへ行ける方法があるはずだ。
そして、優勝者が叶えることが出来る願い。正直僕はあまり信じていないが、
少なくとも元の世界へ帰れることは確かだと思う。ミクトランにしても、ゲームが終わって
いつまでも僕達をここへ留めて置く理由も無いはずだからな」
「つまり・・・どうするんだ?」
「元の世界に帰るには今のところ三つの方法がある。
一つ目は優勝者になり願いを叶えて帰ること。だがこれはあまりにも不確定要素が多すぎる上に危険も伴う。
二つ目は何とかしてミクトランの元へ乗り込み、奴を倒して脱出すること。一番最初に僕達が居た場所は
どんな構造か完全に覚えていないが、恐らくあそこに脱出に関係する何かがあると思う。
三つ目はミクトランを避けてこの島から直接元の世界へ脱出すること。
だがこの島にそれだけのことができる装置、或いは道具があるとも考えにくい」
「でもよ、ゲームに乗らないなら二つ目か三つ目しかねぇじゃねぇか。
それもどっちも無茶に思えることだぜ。どうにかしてってどうやるんだよ」
「それをこれから考えていくんだろう。ちょっとは自分の頭も使え」
「んだと?」
「ふん、まあどっちみち今はこうして机上の空論を立てるぐらいしかやることが無いからな。
いや、待てよ、もしかしたらこの塔のどこかに参考になる資料の一つや二つあるかもしれない」
そう言ってキールは席を立った。
リッドはやれやれと手を振り、後に続いた。
いくつかの部屋の中に、確かに本などいろいろあったが、どれもキールの欲求を満たす物ではなかった。
崩壊した瓦礫の下にも埋まってるものもあったので、リッドが瓦礫をどけて発掘作業をさせられた。
そうしている内に響いた轟音。
こんな夜になっても、まだまだ殺し合いが続いていると思うと、リッドは気が滅入った。
それはキールも同じようで、疲れたような表情を浮かべている。
「なあ、もう今日はこれくらいにして寝ないか?」
疲れていることを隠そうともせずに提案した。
「別に構わないが、見張りが必要だぞ」
「ああ分かってる、じゃあ、次の放送の前には起こしてくれ」
そう言って部屋の隅のソファへ寝転ぶリッドを、キールが呼び止めた。
「ちょっと待て。お前一人で朝まで寝るつもりか?」
「なんで、お前まだ調べ物するんだろ?」
「僕だって睡眠を取りたいに決まってるだろう!
いいか、寝るなら三時間ずつで交代だ。誰かが入ってこないか見張っておくんだぞ」
「わーったよ。たく・・・」
そしてファラとメルディがまだ生きていることに安堵した。
禁止エリアについては、自分達にはまだ当分関係の無い話だった。
そういった諸々の話に決着が付いた後、二人は改めて今後どうするかを検討した。
まず決まったことは、殺し合いには乗らないこと。
そしてリッドが提案した、襲われた場合の戦闘はやむをえないこと。
余程分が悪くない限り、撃退すべきだという意見を、キールは慎重に検討した後、
相手の戦力や状況にもよるが、応戦するのは仕方無いと結論付けた。
「で、肝心要の脱出方法はどうなった?キール」
「そうだな。僕はこの島の土地を流れる力の複雑さから、
恐らくここがどこの世界にも存在しない空間だと考える」
「まあ俺もなんとなくそんな気はしてたけどよ」
「いいか、僕達参加者は複数の異なる世界から集められた者達だ」
「セレスティアみたいなのがまだたくさんあったとか?」
「それは考えにくいな。流石に文献や伝説の一つや二つはあってもいいだろう」
「完全に別世界と考えるべきなのか?」
「ああ。それぞれが絶対に干渉しあうことの無い、全くの異世界だ」
「で、それがどう関係するんだ?」
「ミクトランと名乗ったあいつが僕達をここへ集めたことから
何らかの方法でこことそれぞれの世界に通じる扉があると僕は考える」
「・・・マジかよ?」
「ああ。僕達は魔法陣に乗ってここへ来たが、逆説的に言えば当然こちら側から向こうへ行ける方法があるはずだ。
そして、優勝者が叶えることが出来る願い。正直僕はあまり信じていないが、
少なくとも元の世界へ帰れることは確かだと思う。ミクトランにしても、ゲームが終わって
いつまでも僕達をここへ留めて置く理由も無いはずだからな」
「つまり・・・どうするんだ?」
「元の世界に帰るには今のところ三つの方法がある。
一つ目は優勝者になり願いを叶えて帰ること。だがこれはあまりにも不確定要素が多すぎる上に危険も伴う。
二つ目は何とかしてミクトランの元へ乗り込み、奴を倒して脱出すること。一番最初に僕達が居た場所は
どんな構造か完全に覚えていないが、恐らくあそこに脱出に関係する何かがあると思う。
三つ目はミクトランを避けてこの島から直接元の世界へ脱出すること。
だがこの島にそれだけのことができる装置、或いは道具があるとも考えにくい」
「でもよ、ゲームに乗らないなら二つ目か三つ目しかねぇじゃねぇか。
それもどっちも無茶に思えることだぜ。どうにかしてってどうやるんだよ」
「それをこれから考えていくんだろう。ちょっとは自分の頭も使え」
「んだと?」
「ふん、まあどっちみち今はこうして机上の空論を立てるぐらいしかやることが無いからな。
いや、待てよ、もしかしたらこの塔のどこかに参考になる資料の一つや二つあるかもしれない」
そう言ってキールは席を立った。
リッドはやれやれと手を振り、後に続いた。
いくつかの部屋の中に、確かに本などいろいろあったが、どれもキールの欲求を満たす物ではなかった。
崩壊した瓦礫の下にも埋まってるものもあったので、リッドが瓦礫をどけて発掘作業をさせられた。
そうしている内に響いた轟音。
こんな夜になっても、まだまだ殺し合いが続いていると思うと、リッドは気が滅入った。
それはキールも同じようで、疲れたような表情を浮かべている。
「なあ、もう今日はこれくらいにして寝ないか?」
疲れていることを隠そうともせずに提案した。
「別に構わないが、見張りが必要だぞ」
「ああ分かってる、じゃあ、次の放送の前には起こしてくれ」
そう言って部屋の隅のソファへ寝転ぶリッドを、キールが呼び止めた。
「ちょっと待て。お前一人で朝まで寝るつもりか?」
「なんで、お前まだ調べ物するんだろ?」
「僕だって睡眠を取りたいに決まってるだろう!
いいか、寝るなら三時間ずつで交代だ。誰かが入ってこないか見張っておくんだぞ」
「わーったよ。たく・・・」
リッドは目を閉じたが、しばらく眠れなかった。
今しがた聞いた爆音が耳から離れなかった。
あの二人、マグニスとバルバトス。
あの時はギリギリで戦いを回避できたけど、あの二人が殺しを続ける限り、
またいつかどこかで出会う気がしてならなかった。
いや、どうしても戦う時が来る。そんな気がした。
最後の一人になろうとしても、脱出しようとしても、
いずれあの二人が立ちはだかるのは必然のことの様に思えた。
今しがた聞いた爆音が耳から離れなかった。
あの二人、マグニスとバルバトス。
あの時はギリギリで戦いを回避できたけど、あの二人が殺しを続ける限り、
またいつかどこかで出会う気がしてならなかった。
いや、どうしても戦う時が来る。そんな気がした。
最後の一人になろうとしても、脱出しようとしても、
いずれあの二人が立ちはだかるのは必然のことの様に思えた。
【リッド 生存確認】
状態:背中に刀傷(回復中) 頬に擦り傷(ほぼ回復)
所持品:ムメイブレード エルヴンマント ホーリィリング
第一行動方針:寝る
第二行動方針:キールと行動
第三行動方針:ファラ、メルディとの合流
第四行動方針:襲ってくる敵は倒す
現在位置:B2の塔 一階の部屋
状態:背中に刀傷(回復中) 頬に擦り傷(ほぼ回復)
所持品:ムメイブレード エルヴンマント ホーリィリング
第一行動方針:寝る
第二行動方針:キールと行動
第三行動方針:ファラ、メルディとの合流
第四行動方針:襲ってくる敵は倒す
現在位置:B2の塔 一階の部屋
【キール 生存確認】
所持品:ベレット
状態:額に切創(ほぼ回復) 全身打撲(ほぼ回復)
第一行動方針:脱出法を考える
第二行動方針:三時間経ったらリッドを起こす
第三行動方針:リッドと行動
第四行動方針:ファラ、メルディとの合流
現在位置:B2の塔 一階の部屋
所持品:ベレット
状態:額に切創(ほぼ回復) 全身打撲(ほぼ回復)
第一行動方針:脱出法を考える
第二行動方針:三時間経ったらリッドを起こす
第三行動方針:リッドと行動
第四行動方針:ファラ、メルディとの合流
現在位置:B2の塔 一階の部屋