可能な限り参加者の顔を確認。乱暴に投げつけられた皮袋を受け取り、ゲートをくぐる。
こういう到底起こり得ない状況において冷静を保てたことは、ある種彼の才能だったのかもしれない。
こういう到底起こり得ない状況において冷静を保てたことは、ある種彼の才能だったのかもしれない。
「信じらんねぇ~…。どうして俺さまがこんなクソゲームに…。」
呟いてみても状況は好転しない。そんなことは自分が一番わかっている。だが不満を漏らさずにはいられないのだ。
誰だってそうだろう。こんなわけのわからない、理不尽なゲームに参加させられてしまっては。
(あの時…ロイドやあのチビは居たな…コレットちゃんにしいなも、それからクラトスも居た。
プレセアちゃんとリーガルのおっさんとリフィル姉さんは確認した限りでは居なかった…。
それからあのユアンとかいういけ好かない野郎とミトス…も居たな。ミトス…ユグドラシルか…あんな奴が襲ってきたら流石の俺さまも厳しいかもな。
しかしミトスの野郎もあの場で抵抗はしなかったな…まあ魔法が効かない状況じゃ仕方ないか…。)
呟いてみても状況は好転しない。そんなことは自分が一番わかっている。だが不満を漏らさずにはいられないのだ。
誰だってそうだろう。こんなわけのわからない、理不尽なゲームに参加させられてしまっては。
(あの時…ロイドやあのチビは居たな…コレットちゃんにしいなも、それからクラトスも居た。
プレセアちゃんとリーガルのおっさんとリフィル姉さんは確認した限りでは居なかった…。
それからあのユアンとかいういけ好かない野郎とミトス…も居たな。ミトス…ユグドラシルか…あんな奴が襲ってきたら流石の俺さまも厳しいかもな。
しかしミトスの野郎もあの場で抵抗はしなかったな…まあ魔法が効かない状況じゃ仕方ないか…。)
まだゼロスは今後の方針を決めかねていた。ゲームに乗るか、抗うか。
乗るなら乗るでどうやって最後まで勝ち抜くか。自分以外の全員を殺さなければならないという状況に居るのだ。
会ったこともない、見ず知らずの相手ならまだしも、一緒に戦ってきた仲間まで殺すのは流石に抵抗がある。
抗うなら抗うで作戦を立てなければならない。しかし当然あのミクトランとかいう奴も強大な力を持っているだろう。
それに魔法も使えない。おまけに相手の意思で首輪がドカンとあれば、みんなで脱出なんて普通に考えれば…いや、どう考えたって万に一つも勝算は無い。
乗るなら乗るでどうやって最後まで勝ち抜くか。自分以外の全員を殺さなければならないという状況に居るのだ。
会ったこともない、見ず知らずの相手ならまだしも、一緒に戦ってきた仲間まで殺すのは流石に抵抗がある。
抗うなら抗うで作戦を立てなければならない。しかし当然あのミクトランとかいう奴も強大な力を持っているだろう。
それに魔法も使えない。おまけに相手の意思で首輪がドカンとあれば、みんなで脱出なんて普通に考えれば…いや、どう考えたって万に一つも勝算は無い。
流石に仲間なんて殺せない。それだけは出た結論だ。
だが自分を殺しにかかってくる奴は?殺せるなら殺してしまうのか?いたいけな子供でも?
正義の味方として死に行くか、血濡れの殺人鬼として勝ち残るか。
自問自答を繰り返すが、やはり答えは出ない。
だが自分を殺しにかかってくる奴は?殺せるなら殺してしまうのか?いたいけな子供でも?
正義の味方として死に行くか、血濡れの殺人鬼として勝ち残るか。
自問自答を繰り返すが、やはり答えは出ない。
飛ばされた場所は海に近い草原。風がさわやかで天気も良い。はっきり言って心地良い。
「ハァー…。帰りてぇ~…。」
とりあえず彼に出来ることといえば、独りごちりながらフラフラ歩くことくらいだった。
ズルズルと皮袋を引き摺りながら。
「ハァー…。帰りてぇ~…。」
とりあえず彼に出来ることといえば、独りごちりながらフラフラ歩くことくらいだった。
ズルズルと皮袋を引き摺りながら。
【ゼロス 生存確認 所持品:不明
現在位置:E7の海沿い
第一行動方針:文句を言いつつとりあえず歩く 】
現在位置:E7の海沿い
第一行動方針:文句を言いつつとりあえず歩く 】