閃光のもたらすもの【side two】
「うわっ!何だ!?」
ロイドが驚愕の声を漏らす。その選考を目にすれば当然の反応だった。
「マズイな、かなり近い。ここにいては巻き込まれる可能性が高いな」
ジューダスは一人推測を立てる。メルディはなにやらあらぬ方向を向いていた。
「どうしたメルディ」
ロイドが不思議に想って声をかける。だがメルディは閃光とは少しずれた木々の奥をみつめていて返事はしない。
どうしたんだろうとロイドが思ったとき、ジューダスの結論は出た。
「よし、ここからを離脱しよう。城への行路は変更だ」
「もと来た道に戻るのか」
ジューダスはマントを翻して言う。
「あぁ。ここは危険すぎる。東のほうに村があったハズだ。一先ずそこに・・・」
「バイバ!ちょっと待ってよ!」
メルディが徐に叫ぶ。だがその視線はまだあらぬ法を向いたままだ。
「さっきからどうしたんだよメルディ。ここは危険だってジューダスが言ってたろ」
ロイドが半ば呆れてメルディを諭す。だがメルディはそのあらぬ方へと走り出す。
「メルディ!?」
「メルディ!勝手な行動は慎め!置いていくぞ!」
ジューダスが叫ぶが、メルディの口からは意外な言葉が返ってきた。
「あっちに人が倒れてるよ!助けなきゃ!」
「「何だって!?」」
二人は同時に叫び、顔を見合す。
「メルディ!俺も行くぜ!」
ロイドも駆け出す。ジューダスはその場で「好きにしろ」と言って、急いで後を追った。
ロイドが驚愕の声を漏らす。その選考を目にすれば当然の反応だった。
「マズイな、かなり近い。ここにいては巻き込まれる可能性が高いな」
ジューダスは一人推測を立てる。メルディはなにやらあらぬ方向を向いていた。
「どうしたメルディ」
ロイドが不思議に想って声をかける。だがメルディは閃光とは少しずれた木々の奥をみつめていて返事はしない。
どうしたんだろうとロイドが思ったとき、ジューダスの結論は出た。
「よし、ここからを離脱しよう。城への行路は変更だ」
「もと来た道に戻るのか」
ジューダスはマントを翻して言う。
「あぁ。ここは危険すぎる。東のほうに村があったハズだ。一先ずそこに・・・」
「バイバ!ちょっと待ってよ!」
メルディが徐に叫ぶ。だがその視線はまだあらぬ法を向いたままだ。
「さっきからどうしたんだよメルディ。ここは危険だってジューダスが言ってたろ」
ロイドが半ば呆れてメルディを諭す。だがメルディはそのあらぬ方へと走り出す。
「メルディ!?」
「メルディ!勝手な行動は慎め!置いていくぞ!」
ジューダスが叫ぶが、メルディの口からは意外な言葉が返ってきた。
「あっちに人が倒れてるよ!助けなきゃ!」
「「何だって!?」」
二人は同時に叫び、顔を見合す。
「メルディ!俺も行くぜ!」
ロイドも駆け出す。ジューダスはその場で「好きにしろ」と言って、急いで後を追った。
そこには、完全に石化した青年が倒れていた。
「バイバ!ひどいよぅ」
「こりゃ完全に行動不能だな・・・」
二人はその姿を見るなり感想を漏らした。
後ろからジューダスが追いつき、その光景を一通り見てから口を開く。
「どうやら、こいつがヴェイグとかいう男のようだな」
「え!?」「バイバ!」
二人は驚きの色を隠せない。そしてようやっと先ほどの放送でヴェイグという名をどのように扱っていたかを思い出した。
「そうか、完全に死んでないっていうのはこのことだったのか」
「その通りだ・・・が、メルディ」
ジューダスは一度メルディへと視線を向け、再び石化した青年を見下ろす。
「本当にこいつを助けるのか」
メルディはムっとなってジューダスに言い返す。
「助けられる人を放っておくなんて、そんなのメルディはイヤ」
「こいつが起きた時に襲い掛かってきたらどうする」
間髪入れずにジューダスが紡ぐ。流石にメルディは後ずさりしたが、「でも・・・」と続く。
しかし、
「こいつが良人だなんて証拠がどこにある。僕達に何かメリットはあるのか。そもそも・・・」
「ジューダス!」
ロイドが口を挟む。何とかそれでジューダスの怒涛の質問攻めは息をいれてくれた。
ロイドが続けて言う。
「俺も助けてやりたいんだ。だから頼む、ここは見逃してやってくれ」
パンと両手を合わせてお願いする。もう諦めたのか、ジューダスは「ふん」とだけ漏らし、その場でたたずむ。
「好きにしろ。ただし、己の責任は己で負うんだぞ。判ったな」
ロイドとメルディは顔をあわせ、二人同時にジューダスにお礼を言った。
僕も丸くなったな・・・そう思い、先ほどの選考が放たれていた空を見る。
知らずして閃光は止んでいた。戦闘が終わったのかとジューダスは思考を巡らせる。
そしてメルディは青年と向き合う、が、ここで重大なことを思い出してしまう。
「大変!リカバー使えないよ!」
「え!?本当かよ!?」
「はいな・・・補助系の晶霊術はクレーメルケイジがないよ使えない・・・」
二人して慌てる。そして行き着く先は決まっている。二人は同時にジューダスのほうを向いた。
「エリクシールはやらないぞ。これはもしもの時だけだ」
の言葉に一蹴された。
「ケチケチすんなよせこい奴だな」
「あのな、こればっかりは譲れん。自分たちで何とかしろ」
「くっそ~(人でなし)」
「何か言ったか」
「いやべっつに~」
二人のやりとりをメルディはオロオロしながら見つめていた。
ふと、ジューダスの脳に一つの単語が引っかかっていた。
「メルディ、クレーメルケイジとはなんだ」
聞かれたメルディはおずおずと説明を始める。
「えっと、コレぐらいの形しててここに持つところがあって。そこに大晶霊を入れるよ」
メルディはジェスチャーで説明したが、とても判断できるような出来ではなかった。
が、ジューダスは”これぐらいの形”という動作で何かわかったのか、ザックの中をあさりだした。
「これのことか」
ジューダスの手には先ほどのメルディの説明が具現化したモノがあった。
「ワイール!それだよぅ!」
「え!?これかよ!?」
ロイドも驚く。まさかこんな形で巡りあうとはメルディは思いもしなかっただろう。
ジューダスからクレーメルケイジを手渡されたメルディは、今度こそ術を施す。
「バイバ!ひどいよぅ」
「こりゃ完全に行動不能だな・・・」
二人はその姿を見るなり感想を漏らした。
後ろからジューダスが追いつき、その光景を一通り見てから口を開く。
「どうやら、こいつがヴェイグとかいう男のようだな」
「え!?」「バイバ!」
二人は驚きの色を隠せない。そしてようやっと先ほどの放送でヴェイグという名をどのように扱っていたかを思い出した。
「そうか、完全に死んでないっていうのはこのことだったのか」
「その通りだ・・・が、メルディ」
ジューダスは一度メルディへと視線を向け、再び石化した青年を見下ろす。
「本当にこいつを助けるのか」
メルディはムっとなってジューダスに言い返す。
「助けられる人を放っておくなんて、そんなのメルディはイヤ」
「こいつが起きた時に襲い掛かってきたらどうする」
間髪入れずにジューダスが紡ぐ。流石にメルディは後ずさりしたが、「でも・・・」と続く。
しかし、
「こいつが良人だなんて証拠がどこにある。僕達に何かメリットはあるのか。そもそも・・・」
「ジューダス!」
ロイドが口を挟む。何とかそれでジューダスの怒涛の質問攻めは息をいれてくれた。
ロイドが続けて言う。
「俺も助けてやりたいんだ。だから頼む、ここは見逃してやってくれ」
パンと両手を合わせてお願いする。もう諦めたのか、ジューダスは「ふん」とだけ漏らし、その場でたたずむ。
「好きにしろ。ただし、己の責任は己で負うんだぞ。判ったな」
ロイドとメルディは顔をあわせ、二人同時にジューダスにお礼を言った。
僕も丸くなったな・・・そう思い、先ほどの選考が放たれていた空を見る。
知らずして閃光は止んでいた。戦闘が終わったのかとジューダスは思考を巡らせる。
そしてメルディは青年と向き合う、が、ここで重大なことを思い出してしまう。
「大変!リカバー使えないよ!」
「え!?本当かよ!?」
「はいな・・・補助系の晶霊術はクレーメルケイジがないよ使えない・・・」
二人して慌てる。そして行き着く先は決まっている。二人は同時にジューダスのほうを向いた。
「エリクシールはやらないぞ。これはもしもの時だけだ」
の言葉に一蹴された。
「ケチケチすんなよせこい奴だな」
「あのな、こればっかりは譲れん。自分たちで何とかしろ」
「くっそ~(人でなし)」
「何か言ったか」
「いやべっつに~」
二人のやりとりをメルディはオロオロしながら見つめていた。
ふと、ジューダスの脳に一つの単語が引っかかっていた。
「メルディ、クレーメルケイジとはなんだ」
聞かれたメルディはおずおずと説明を始める。
「えっと、コレぐらいの形しててここに持つところがあって。そこに大晶霊を入れるよ」
メルディはジェスチャーで説明したが、とても判断できるような出来ではなかった。
が、ジューダスは”これぐらいの形”という動作で何かわかったのか、ザックの中をあさりだした。
「これのことか」
ジューダスの手には先ほどのメルディの説明が具現化したモノがあった。
「ワイール!それだよぅ!」
「え!?これかよ!?」
ロイドも驚く。まさかこんな形で巡りあうとはメルディは思いもしなかっただろう。
ジューダスからクレーメルケイジを手渡されたメルディは、今度こそ術を施す。
『リカバー』
幸いなことに中に入っていた晶霊達はみなセレスティア属性のものばかりだった。
故に、ノームとヴォルトの力でリカバーが使えたのだ。
青年の体は土色から徐々に本来の色を取り戻し始める。
頭から回復がはじまり、今ではすっかりその色がもどっていた。
「まだ寝てるよ・・・生きてるか」
「メルディ、助けておいてそれは不謹慎だぞ。さて・・・」
ロイドは辺りを見回す。これから村に行くと言っていたが、今は静かになっている。
「どうするんだ?村に行くのか?」
ジューダスに質問を投げかけ、ゆっくりと応えを返す。
「確かに閃光は止んだが、戦闘が終わったと決めるのはまだ早い。ここはさっきもいった通り村に向かおう」
二人は返事をする。そして、当然の如くその疑問は浮かぶ。
「こいつ、どうするんだ・・・」
今は眠っている青年に指差し、疑問をぶつける。
ジューダスとメルディは不敵な笑みをしてロイドを見つめて口を開く。
「己の責任は己で・・・な」
「メルディ重いのだめよ。ロイドよろしくな!」
がっくりと方を落とすロイド。
「また俺が背負うのか・・・」
一目見るだけで自分より大きいであろうその青年を背負い、ロイドはもう歩き出している二人の後を追った。
幸いなことに中に入っていた晶霊達はみなセレスティア属性のものばかりだった。
故に、ノームとヴォルトの力でリカバーが使えたのだ。
青年の体は土色から徐々に本来の色を取り戻し始める。
頭から回復がはじまり、今ではすっかりその色がもどっていた。
「まだ寝てるよ・・・生きてるか」
「メルディ、助けておいてそれは不謹慎だぞ。さて・・・」
ロイドは辺りを見回す。これから村に行くと言っていたが、今は静かになっている。
「どうするんだ?村に行くのか?」
ジューダスに質問を投げかけ、ゆっくりと応えを返す。
「確かに閃光は止んだが、戦闘が終わったと決めるのはまだ早い。ここはさっきもいった通り村に向かおう」
二人は返事をする。そして、当然の如くその疑問は浮かぶ。
「こいつ、どうするんだ・・・」
今は眠っている青年に指差し、疑問をぶつける。
ジューダスとメルディは不敵な笑みをしてロイドを見つめて口を開く。
「己の責任は己で・・・な」
「メルディ重いのだめよ。ロイドよろしくな!」
がっくりと方を落とすロイド。
「また俺が背負うのか・・・」
一目見るだけで自分より大きいであろうその青年を背負い、ロイドはもう歩き出している二人の後を追った。
「でも、何でジューダスはクレーメルケイジ持ってること、言わなかったか」
「お前たちが聞かなかったからだ」
「そっか~」
「お前たちが聞かなかったからだ」
「そっか~」
【ジューダス:生存確認】
状態:健康
所持品:アイスコフィン、忍刀桔梗、(上記2つ二刀流可)、エリクシール
基本行動方針:ミクトランを倒す
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す
第三行動方針:ロイド、メルディと行動
状態:健康
所持品:アイスコフィン、忍刀桔梗、(上記2つ二刀流可)、エリクシール
基本行動方針:ミクトランを倒す
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す
第三行動方針:ロイド、メルディと行動
【ロイド:生存確認】
状態:健康
所持品:ウッドブレード(自作)、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆(Sの仲間及び協力してくれる仲間)で生きて帰る
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す
第三行動方針:ジューダス、メルディと行動
状態:健康
所持品:ウッドブレード(自作)、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆(Sの仲間及び協力してくれる仲間)で生きて帰る
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す
第三行動方針:ジューダス、メルディと行動
【メルディ 生存確認】
所持品:スカウトオーブ、リバヴィウス鉱
状態:TP消費(小) 背中に刀傷 左腕に銃創 (小)
ネレイドの干渉はほぼ皆無
基本行動方針:元の世界へ帰る
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:ロイド、ジューダスとともに行動する
第三行動方針:仲間と合流する
所持品:スカウトオーブ、リバヴィウス鉱
状態:TP消費(小) 背中に刀傷 左腕に銃創 (小)
ネレイドの干渉はほぼ皆無
基本行動方針:元の世界へ帰る
第一行動方針:シースリ村に向かう
第二行動方針:ロイド、ジューダスとともに行動する
第三行動方針:仲間と合流する
【ヴェイグ 生存確認】
所持品:スティレット チンクエデア グミセット(パイン、ミラクル)
状態:右肩に裂傷 意識不明
基本行動方針:不明
第一行動方針:不明
所持品:スティレット チンクエデア グミセット(パイン、ミラクル)
状態:右肩に裂傷 意識不明
基本行動方針:不明
第一行動方針:不明
現在位置:B7森林地帯