秘儀完成せず
「う~ん・・・よく寝たパン・・・」
寝ぼけ眼でミミーは起き上がる。大きく毛伸びをしして立ち上がる。
ついた足の感触はふわっとしたもの。赤い絨毯の上。
ミミー一行は夜遅くにこの教会へと辿り着き、今の今まで眠っていた。
傍にはクィッキーが丸まってすやすやと心地よさそうに眠っている。
だが近くにトーマの姿が無い。一緒になって眠ったと思っていたのだが・・・。
「牛さん?どこにいるパ~ン」
少し教会内を歩いて回る。だがあの巨体が一部も見えない。外にいるのか。
ミミーはその少し重い扉を片方だけ開け、外をひょいっと見る。
そこにはもう片方の扉にもたれかかっていびきをかきながらぐっすりと眠っているトーマの姿があった。
「こんなところにいたパンか~」
それはそれは気持ちよさそうに眠っているトーマ。そんな姿を見て起こすことに気が引けるが、時間を確認するとそうもいってられなくなった。
「もう九時パンか!?放送から三時間も経ってるパン~!」
いそいでトーマを起こす。が、起きる気配はまったくない。
「こうなったら・・・」
急いで自分のザックから金のフライパンを取り出し、トーマの前に立つ。
寝ぼけ眼でミミーは起き上がる。大きく毛伸びをしして立ち上がる。
ついた足の感触はふわっとしたもの。赤い絨毯の上。
ミミー一行は夜遅くにこの教会へと辿り着き、今の今まで眠っていた。
傍にはクィッキーが丸まってすやすやと心地よさそうに眠っている。
だが近くにトーマの姿が無い。一緒になって眠ったと思っていたのだが・・・。
「牛さん?どこにいるパ~ン」
少し教会内を歩いて回る。だがあの巨体が一部も見えない。外にいるのか。
ミミーはその少し重い扉を片方だけ開け、外をひょいっと見る。
そこにはもう片方の扉にもたれかかっていびきをかきながらぐっすりと眠っているトーマの姿があった。
「こんなところにいたパンか~」
それはそれは気持ちよさそうに眠っているトーマ。そんな姿を見て起こすことに気が引けるが、時間を確認するとそうもいってられなくなった。
「もう九時パンか!?放送から三時間も経ってるパン~!」
いそいでトーマを起こす。が、起きる気配はまったくない。
「こうなったら・・・」
急いで自分のザックから金のフライパンを取り出し、トーマの前に立つ。
でも・・・
「あれ・・・銀のおたまが無いパン」
その場で立ちつくす。ミミーはしばし考える。
「・・・ん?何で銀のおたまが必要パン?別にこれだけで十分パン」
言って、金のフライパンを大きく振りかぶり、
「起きるパ~ン!!」
ゴーンという何とも気持ちいい音が教会周囲に響き渡った。
フライパンはトーマの頭にクリーンヒット。これには流石にトーマも起きたようだ。
「痛ぇ!!何すんだ!!」
ばっ、と立ち上がるトーマ。その目には気のせいか涙が滲んでいる。
「全然起きなかったのだから仕方ないパン」
仁王立ちするミミー。その態度にはトーマも反論のしようが無かった。
「くっそ~、それにしてももっとマシな起こし方があっただろ」
ぼやき、教会の中に入っていく。ミミーも追って教会に入る。
「秘義を使わなかっただけまだマシなほうパン」
「秘義~?なんだそりゃ」
「ん・・・?秘義って何だパン」
「いや、俺が知るわけね~だろ」
なぜそんな言葉が出てきたのかミミーにはさっぱりだった。それはフライパンを持ちし者のデスティニー。
クィッキーのいるところまで進み、トーマは腰をおろす。すでにクィッキーは起きていたようだ。
「クィッキー!(腹がへったぜお嬢さん!)」
「あぁ、俺もへった。何か作ってくれねぇか」
クィッキーに同意するトーマ。言葉が通じているのかどうかは定かではないが、ガジュマにも通じる何かがあるのだろうか。
「了解パン!すぐに支度するから少し待っててほしいパン」
言うなりてきぱきとパン作りの為に火を起こし、その作業を開始する。
その間、トーマは考え事をしてうねっていた。
「あれ・・・銀のおたまが無いパン」
その場で立ちつくす。ミミーはしばし考える。
「・・・ん?何で銀のおたまが必要パン?別にこれだけで十分パン」
言って、金のフライパンを大きく振りかぶり、
「起きるパ~ン!!」
ゴーンという何とも気持ちいい音が教会周囲に響き渡った。
フライパンはトーマの頭にクリーンヒット。これには流石にトーマも起きたようだ。
「痛ぇ!!何すんだ!!」
ばっ、と立ち上がるトーマ。その目には気のせいか涙が滲んでいる。
「全然起きなかったのだから仕方ないパン」
仁王立ちするミミー。その態度にはトーマも反論のしようが無かった。
「くっそ~、それにしてももっとマシな起こし方があっただろ」
ぼやき、教会の中に入っていく。ミミーも追って教会に入る。
「秘義を使わなかっただけまだマシなほうパン」
「秘義~?なんだそりゃ」
「ん・・・?秘義って何だパン」
「いや、俺が知るわけね~だろ」
なぜそんな言葉が出てきたのかミミーにはさっぱりだった。それはフライパンを持ちし者のデスティニー。
クィッキーのいるところまで進み、トーマは腰をおろす。すでにクィッキーは起きていたようだ。
「クィッキー!(腹がへったぜお嬢さん!)」
「あぁ、俺もへった。何か作ってくれねぇか」
クィッキーに同意するトーマ。言葉が通じているのかどうかは定かではないが、ガジュマにも通じる何かがあるのだろうか。
「了解パン!すぐに支度するから少し待っててほしいパン」
言うなりてきぱきとパン作りの為に火を起こし、その作業を開始する。
その間、トーマは考え事をしてうねっていた。
「う~む、しかし真剣に考えてみると放送を聞き逃したってのはかなりヤバイんじゃね~か」
それもそうだ。まさかこの状況下で寝過ごして放送を聞き逃すなどという愚鈍者が存在するなど、ミクトランに予想できただろうか。
「九時ってことは、もうすでにどっかが禁止区域になってるってこと・・・だよな」
少し不安げに呟く。自分のおつむが高くないことは自覚しているようだ。
「どこが禁止になってるかわからないってのは、やっぱちょっとこえぇな・・・」
「誰かに聞けばいいパン。それで万事解決パン!」
作業をしながらトーマに言う。トーマは「そうか!」と手を叩いて納得する。
「お前冴えてるな!」
「ふふふ、少し考えればわかることだパン」
いや、ここにはバカしかいなかった。
「さぁ出来たパン!一緒に手を合わせていただくパン!」
目の前に広がるはピザやアップルパイやらドーナッツ。見事に小麦粉料理一色だった。
「うおおお!すげぇ!いただきま~ス!!」
がつがつと食べ始めるトーマ。ちまちまとかじるクィッキー。
その光景をミミーは嬉しそうに眺めていた。
それもそうだ。まさかこの状況下で寝過ごして放送を聞き逃すなどという愚鈍者が存在するなど、ミクトランに予想できただろうか。
「九時ってことは、もうすでにどっかが禁止区域になってるってこと・・・だよな」
少し不安げに呟く。自分のおつむが高くないことは自覚しているようだ。
「どこが禁止になってるかわからないってのは、やっぱちょっとこえぇな・・・」
「誰かに聞けばいいパン。それで万事解決パン!」
作業をしながらトーマに言う。トーマは「そうか!」と手を叩いて納得する。
「お前冴えてるな!」
「ふふふ、少し考えればわかることだパン」
いや、ここにはバカしかいなかった。
「さぁ出来たパン!一緒に手を合わせていただくパン!」
目の前に広がるはピザやアップルパイやらドーナッツ。見事に小麦粉料理一色だった。
「うおおお!すげぇ!いただきま~ス!!」
がつがつと食べ始めるトーマ。ちまちまとかじるクィッキー。
その光景をミミーは嬉しそうに眺めていた。
朝食を終えてミミーは名残惜しそうに教会を後にする。
「一夜だけでも夢に浸れたパ~ン。また来るパ~ン」
ミミー一行は来た道を逆に辿り、G5の町へと向かうことになった。
「人に聞くには人のいそうなところに行かねぇとな」
「クィッキ・・・(やれやれ、大丈夫かよこんなんで)」
ただ一人(一匹)はその二人の身を案じた。
「一夜だけでも夢に浸れたパ~ン。また来るパ~ン」
ミミー一行は来た道を逆に辿り、G5の町へと向かうことになった。
「人に聞くには人のいそうなところに行かねぇとな」
「クィッキ・・・(やれやれ、大丈夫かよこんなんで)」
ただ一人(一匹)はその二人の身を案じた。
午後三時から禁止エリアに該当されることも知らずに。
【ミミー・ブレッド 生存確認】
状態:健康
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ クィッキー
第一行動方針:G5町に行く
第二行動方針:今後の事を考える
状態:健康
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ クィッキー
第一行動方針:G5町に行く
第二行動方針:今後の事を考える
【トーマ 生存確認】
状態:健康
所持品:メガグランチャー ライフボトル
第一行動方針:G5町に向かう
第一行動方針:ミミーを守りぬく
第二行動方針:今後の事を考える
状態:健康
所持品:メガグランチャー ライフボトル
第一行動方針:G5町に向かう
第一行動方針:ミミーを守りぬく
第二行動方針:今後の事を考える
現在地:H7教会前