最後まで、気は抜かないで
「貴様は絶対に許さん!」
鬼のような形相で迫る牛男。
武器や体格の面から見ても、接近戦での勝ちはあり得ないだろう。遠距離は論外。
おまけに向こうは二人、こっちは一人。
女のほうもかなりの実力者。説得はもはや不可能。逃げるしかあるまい。
見たところ、動きは鈍そうだが、後ろからバンバン大砲を撃たれては無事に逃げ切ることは難しい。
鬼のような形相で迫る牛男。
武器や体格の面から見ても、接近戦での勝ちはあり得ないだろう。遠距離は論外。
おまけに向こうは二人、こっちは一人。
女のほうもかなりの実力者。説得はもはや不可能。逃げるしかあるまい。
見たところ、動きは鈍そうだが、後ろからバンバン大砲を撃たれては無事に逃げ切ることは難しい。
「うらぁ!」
牛男が大砲を振り下ろす。破壊力は凄まじいが、動きはさほど速くはない。攻撃後の隙も大きい。
ならばここは…。
牛男が大砲を振り下ろす。破壊力は凄まじいが、動きはさほど速くはない。攻撃後の隙も大きい。
ならばここは…。
「くらえ!」
攻撃後の隙を狙って、あるものを投げつける。
「フン!」
大砲の砲身を使い、体に届く前に防御する牛男。これは想定の範囲内。
相手に投げたのは胡椒の大量に詰まった瓶。牛男は鼻が大きいからよく効くことだろう。
あたり一面に胡椒が広がる。
攻撃後の隙を狙って、あるものを投げつける。
「フン!」
大砲の砲身を使い、体に届く前に防御する牛男。これは想定の範囲内。
相手に投げたのは胡椒の大量に詰まった瓶。牛男は鼻が大きいからよく効くことだろう。
あたり一面に胡椒が広がる。
「っがぁ! ゴホッゴホッ!」
「くしゅん!」
一瞬だけだが、相手が怯んだ。
その隙に、近くの建物の影に隠れる。
「チィッ、あのヤロウ…ぶぁっくしょん!」
「もう許さなっくしょん! パン! あいつをギッタギッタのメッタメッくしょん! パン!」
「くしゅん!」
一瞬だけだが、相手が怯んだ。
その隙に、近くの建物の影に隠れる。
「チィッ、あのヤロウ…ぶぁっくしょん!」
「もう許さなっくしょん! パン! あいつをギッタギッタのメッタメッくしょん! パン!」
あれは、ギッタギッタのメッタメッタというレベルではないだろう。
大砲での打撃にしろ、砲弾にしろ、くらったらあの世行きは決定だ。
女のほうはイクストリームを付けているようだ。フライパンの直撃をくらえばただでは済まないだろう。
今は隠れて、隙を見て脱出するしかない。
大砲での打撃にしろ、砲弾にしろ、くらったらあの世行きは決定だ。
女のほうはイクストリームを付けているようだ。フライパンの直撃をくらえばただでは済まないだろう。
今は隠れて、隙を見て脱出するしかない。
「どこに行きやがった!?」
うまく隠れることができたようだが、まだ相手は近い。
かといって、ここを動かなければ、そのうち焼かれてしまう。どうすべきか…。
うまく隠れることができたようだが、まだ相手は近い。
かといって、ここを動かなければ、そのうち焼かれてしまう。どうすべきか…。
「ん?」
…足元に違和感。
青い小動物。
「なんだ、お前は…?」
「クイッキー」
「し、静かにしろ…!」
「クイッキー!」
「ここにいたらお前も焼け死ぬぞ。向こうへ行け。しっしっ」
「クイッキー…」
青い小動物は走り去っていった。と思ったが、まだこっちを見ている。
私に何か付いているのか…?
「ク~~~…クイッッッッキィィィ~~~~!!!!」
あの小動物! プリムラたちが仕掛けていたタライの仕掛けの残りを発動させた!
あたりに大きな音が響き渡る!
…足元に違和感。
青い小動物。
「なんだ、お前は…?」
「クイッキー」
「し、静かにしろ…!」
「クイッキー!」
「ここにいたらお前も焼け死ぬぞ。向こうへ行け。しっしっ」
「クイッキー…」
青い小動物は走り去っていった。と思ったが、まだこっちを見ている。
私に何か付いているのか…?
「ク~~~…クイッッッッキィィィ~~~~!!!!」
あの小動物! プリムラたちが仕掛けていたタライの仕掛けの残りを発動させた!
あたりに大きな音が響き渡る!
「グフフフ…そこか!!」
牛男が大砲を発射した。
幸い、建物が密集していて次の隠れ場所には困らなかったが…。
「なんという威力だ…」
普通の弾ではない。炎そのものだ。
先ほどまで隠れていた家が全壊、しかもごうごうと炎上している。
牛男が大砲を発射した。
幸い、建物が密集していて次の隠れ場所には困らなかったが…。
「なんという威力だ…」
普通の弾ではない。炎そのものだ。
先ほどまで隠れていた家が全壊、しかもごうごうと炎上している。
「まだ遠くには行っていないはずだ…」
牛男は次々と大砲を発射する。だが、逆からは炎。どんどん逃げ場が無くなっていく。
早く何とかしなければ…。
牛男は次々と大砲を発射する。だが、逆からは炎。どんどん逃げ場が無くなっていく。
早く何とかしなければ…。
ここで自分が握り締めている支給品袋に気が付いた。
中にあるのは、占いの本、エナジーブレット1個、ミスティブルーム…。
そうだ、この箒で空を飛べば、上手く逃げられるではないか。
スピードもかなりのものだし、フェアリィリングのおかげでマナの消費に関しては心配ない。
それに、向こうもまさか私が空を飛べるとは思うまい。
中にあるのは、占いの本、エナジーブレット1個、ミスティブルーム…。
そうだ、この箒で空を飛べば、上手く逃げられるではないか。
スピードもかなりのものだし、フェアリィリングのおかげでマナの消費に関しては心配ない。
それに、向こうもまさか私が空を飛べるとは思うまい。
「クイッキー!」
「クイッキー、いたのかパン!?」
「見つけたぞ!」
またさっきの小動物。どうやら、こいつもやつらの仲間だったらしい
完全に見つかってしまったが、いくらなんでも空までは追って来れまい。さらばだ!
「クイッキー、いたのかパン!?」
「見つけたぞ!」
またさっきの小動物。どうやら、こいつもやつらの仲間だったらしい
完全に見つかってしまったが、いくらなんでも空までは追って来れまい。さらばだ!
「むん!」
……前に進まん。いや、正確に言えば少しずつ後退している、といったところか? 何故だ?
「手こずらせやがって。このトーマを怒らせたのが貴様の運の尽きだ…」
割合あっけなく捕まってしまった。
……前に進まん。いや、正確に言えば少しずつ後退している、といったところか? 何故だ?
「手こずらせやがって。このトーマを怒らせたのが貴様の運の尽きだ…」
割合あっけなく捕まってしまった。
「君は漆黒の翼の一員だ、絶対に来てくれると信じていたぞ!」
本当かな…? なんか信憑性が薄い…。まあ、それよりも…
「ホラ! クレーメルケイジ! その他諸々のアイテム! こんなに忘れて、一体どうするつもりだったんですか!」
もし、わざとクレーメル・ケイジを残して私が来るように仕向けたのなら大した人だと思うけど…。
「ははは… いや、助かったよ。今気付いた…」
ほら、やっぱり。
本当かな…? なんか信憑性が薄い…。まあ、それよりも…
「ホラ! クレーメルケイジ! その他諸々のアイテム! こんなに忘れて、一体どうするつもりだったんですか!」
もし、わざとクレーメル・ケイジを残して私が来るように仕向けたのなら大した人だと思うけど…。
「ははは… いや、助かったよ。今気付いた…」
ほら、やっぱり。
「じゃあ、改めて三人でユアンを救出に行きましょ!」
「うむ、そうだ! 突撃ィ!」
「「ちょっと待って!」」
あ、ハモった。やっぱり、そうですよね。突撃ィなんてマズすぎますよね。
「あいつ、大砲持ってるのよ! 正面から突撃だなんて、いい的だわ!」
…正面とか言ってたかな? まあ、彼ならそんな気もするけれど。
「そうですよ。焦るのは分かりますけれど、せめて相手の後ろから回り込むとか、相手の不意を付く格好じゃないと…」
「よし、ならば相手の後ろから回り込むぞ!」
…さすがです、グリッドさん。
ああ、でも何とかなりそうな気がするから怖いこと。
「うむ、そうだ! 突撃ィ!」
「「ちょっと待って!」」
あ、ハモった。やっぱり、そうですよね。突撃ィなんてマズすぎますよね。
「あいつ、大砲持ってるのよ! 正面から突撃だなんて、いい的だわ!」
…正面とか言ってたかな? まあ、彼ならそんな気もするけれど。
「そうですよ。焦るのは分かりますけれど、せめて相手の後ろから回り込むとか、相手の不意を付く格好じゃないと…」
「よし、ならば相手の後ろから回り込むぞ!」
…さすがです、グリッドさん。
ああ、でも何とかなりそうな気がするから怖いこと。
「牛さん、小生にお仕置きさせて欲しいパン!」
「ああ、気が済むまでやるといい。後始末は俺がしておく」
詠唱も無理、エナジーブレットを使っても動きを止められるのはせいぜい一人。
逃げようとしても、「無駄だ。このトーマの磁のフォルスがある限り、貴様は逃げられん」だそうだ。
女の方はお仕置きでも、牛男の方はそれに留まるまい。万事休す、か。
フライパンが振り上げられる。
「ああ、気が済むまでやるといい。後始末は俺がしておく」
詠唱も無理、エナジーブレットを使っても動きを止められるのはせいぜい一人。
逃げようとしても、「無駄だ。このトーマの磁のフォルスがある限り、貴様は逃げられん」だそうだ。
女の方はお仕置きでも、牛男の方はそれに留まるまい。万事休す、か。
フライパンが振り上げられる。
「きゃああぁぁぁ!!!!!??」
「どうした、ミミー!? なんだ、この霧は…フギャウッッッ!!!!????」
今のはエナジーブレットに、ファイヤーボール…? 来るなと言ったのに、まさかあいつら…。
いや、今は考えを巡らすよりも、せっかくのチャンスだ。
何やらわけの分からない呪縛は解けた。今のうちにやつらから離れなければ…。
「どうした、ミミー!? なんだ、この霧は…フギャウッッッ!!!!????」
今のはエナジーブレットに、ファイヤーボール…? 来るなと言ったのに、まさかあいつら…。
いや、今は考えを巡らすよりも、せっかくのチャンスだ。
何やらわけの分からない呪縛は解けた。今のうちにやつらから離れなければ…。
「い、一体、何者パン!?」
「なんだかんだと聞かれたら…」
「馬鹿! 何やってんのよ!」
「口上は今度ですよ、撤退撤退!」
「なんだかんだと聞かれたら…」
「馬鹿! 何やってんのよ!」
「口上は今度ですよ、撤退撤退!」
【グリッド 生存確認】
状態:健康 疾走による疲労
所持品:無し
基本行動方針:生き延びる。
漆黒の翼のリーダーとして行動。
第一行動方針:ユアン救出
状態:健康 疾走による疲労
所持品:無し
基本行動方針:生き延びる。
漆黒の翼のリーダーとして行動。
第一行動方針:ユアン救出
【プリムラ・ロッソ 生存確認】
状態:健康
所持品:セイファートキー、ソーサラーリング、チャームボトルの瓶、ナイトメアブーツ
基本行動方針:仲間と共に脱出。ミクトランを磔にして島流し決定。
第一行動方針:ユアン救出
第二行動方針:出来ればC3行きを提案
状態:健康
所持品:セイファートキー、ソーサラーリング、チャームボトルの瓶、ナイトメアブーツ
基本行動方針:仲間と共に脱出。ミクトランを磔にして島流し決定。
第一行動方針:ユアン救出
第二行動方針:出来ればC3行きを提案
【カトリーヌ 生存確認】
状態:健康
所持品:マジックミスト、ジェットブーツ、エナジーブレット、ロープ数本、C・ケイジ
基本行動方針:帰りたい。生き延びる。
第一行動方針:ユアン救出
状態:健康
所持品:マジックミスト、ジェットブーツ、エナジーブレット、ロープ数本、C・ケイジ
基本行動方針:帰りたい。生き延びる。
第一行動方針:ユアン救出
【ユアン 生存確認】
状態:健康 TP1/3消費 砂鉄が体にくっつく
所持品:占いの本、エナジーブレット、フェアリィリング、ミスティブルーム
基本行動方針:仲間と共に脱出。ミクトランを信用していない。
第一行動方針:目の前の二人への対処
第二行動方針:漆黒の翼を生き残らせる
第三行動方針:漆黒の翼の一員として行動。仲間捜し。
状態:健康 TP1/3消費 砂鉄が体にくっつく
所持品:占いの本、エナジーブレット、フェアリィリング、ミスティブルーム
基本行動方針:仲間と共に脱出。ミクトランを信用していない。
第一行動方針:目の前の二人への対処
第二行動方針:漆黒の翼を生き残らせる
第三行動方針:漆黒の翼の一員として行動。仲間捜し。
【ミミー・ブレッド 生存確認】
状態:微妙に痺れてる 悲しみ(わりと深い)
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ
第一行動方針:帽子の弔い
第二行動方針:トーマにキッシュをつくる
状態:微妙に痺れてる 悲しみ(わりと深い)
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム 金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ
第一行動方針:帽子の弔い
第二行動方針:トーマにキッシュをつくる
【トーマ 生存確認】
状態:痺れてる 怒り 右肩に擦り傷(軽傷) 軽い火傷 TP結構消費
所持品:メガグランチャー ライフボトル
基本行動方針:ミミーを守りぬく
第一行動方針:ミミーを泣かせた男を倒す
第二行動方針:ミミーのキッシュを食べる
現在位置:G5の町
状態:痺れてる 怒り 右肩に擦り傷(軽傷) 軽い火傷 TP結構消費
所持品:メガグランチャー ライフボトル
基本行動方針:ミミーを守りぬく
第一行動方針:ミミーを泣かせた男を倒す
第二行動方針:ミミーのキッシュを食べる
現在位置:G5の町
クィッキー
基本行動方針:ミミーたちに付いていく。
基本行動方針:ミミーたちに付いていく。