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テイルズオブバトルロワイアル@wiki

蠢く闇

最終更新:2019年10月13日 15:44

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

蠢く闇


「奴は一先ず手を退いた、か」
木陰の小さな闇に溶け込むように気配を消し、魔術師はほくそ笑む。
恐らく現状に措いて最大規模の群衆であろう、聖母率いる一団。
その中には、この手で葬った筈の死に損ない、そして、『嘗ての』主の姿があった。
「魔人と畏れられたダオスも腑抜けたものだ。
自らを陥れた男との同盟を甘んじようとは」
一連の騒動から、大凡の力関係は見えた。
ダオスの弱味は、間違い無くあの女の存在であろう。
「あ、あいつ、でみてるを殺そうとした、わるいやつ。
……おれ、あいつやっつける!」
「鎮まれ、ティトレイ・クロウ……
お前は、私の指示通り動いていれば良いのだ」
熱立つ下僕を低く一喝し、一人練り上げた策を更に纏め上げる。
傍らの時空剣士……否、もう一つの手駒が、早速役に立つだろう。
彼の者が身に付けていた再生能力を以てしても、その体力は未だ戦闘には不充分である。
しかし、その欠陥すらも利用するのが、策士としてのプライド。
僅かの手勢で、莫大な効果を発揮する。
それこそが、真の強者の証であると言えよう。
「血塗れた手の貴方に、安息など訪れはしないのですよ……ダオス『様』」
魔術師の下克上の幕は静かに、そして、厳かに開いていった。

「……おい、大丈夫か。顔色が優れないが」
意気消沈のモリスンに、金髪の優男ジョニーが肩を並べる。
ミトスの妨害、ロイドの献身、そしてマーテルの強い願いに因り、未然に防がれた復讐劇。
それは彼、モリスンにとってこの上無く歯痒い逃避であり、同時に、望んだ結託でもあった。
しかし、彼の男を伐つ使命、それだけは譲る訳にはいかない。
何れは訪れる魔人ダオスとの決着は、唯一無二の前提にして、背徳を意味する。
その時こそ、純朴なる少女に導かれた者達との、信頼の終わりとなるだろう。
「……ああ、問題ない。
我々の今後の行動について、少しばかり考えを巡らせていただけだ」
モリスンは平静を装い、ニヒルな微笑を見せる。
「そうか。なら、良いんだが……」
ジョニーの表情に、暗い影が落ちる。
「……早まるな。独りで気負うな。
アンタの気持ち、俺には良く解る」
ジョニーは、モリスンの決意の固さを知っていた。
そして、所詮他人である自分が、彼の感情に取り入る術など、有りはしない事も。
どんな環境であれ、憎しみの対象が目の前に現れて、平然と手を組む事など出来る筈が無い。
自分とて、もしティベリウスが……ミクトランが姿を見せようものなら、一刻も早い排除を望んだであろう。
「そう……痛いほどに……」
一時の感傷などでは無い。
彼は、その身を以て、復讐心を深く理解していたのだから。

「まったく。お前のせいで、とんだ疫病神が憑いたもんだよ。
姉さまに怪我でも負わせてみろ。バラバラになるまで滅多切りにしてやるからな」
魔術師の強襲を赦し、そしてあまつさえ同行する嵌めになるという失態に、
静かな激昂をぶちまけるミトス。
ダオスは眉間に皺を寄せ、不機嫌に彼を睨み付けた。
ところが、表情を曇らせたかと思えば、そのまま俯いてしまう。
「……すまない。彼女の御身は、我が命に賭けて護り通す」
不可抗力とは言え、危険人物を呼び寄せた不手際を悔いる。
マーテルの手前手荒い手段に及ぶ訳にも行かず、正直なところ困惑していたのだ。
いつに無く気弱なダオスの様子に、背筋に悪寒を走らせるミトス。
「い、いいよ。姉さまを護るのは、どのみちこの僕なんだから。
それに、お前に素直に謝られたんじゃ、対応に困る」
棘のある反応を予想していたミトスは、過ぎた発言を心中で恥じた。
「……そうか」
ゆっくりと頭を擡げ、ミトスに微笑み掛けるダオス。
憂いを残したその顔に、ミトスは彼の葛藤を僅かながら理解させられた気がした。
「……ならば、私もひとつ、お前に忠告しておこう」
陽の高い空を仰ぎ、一転爽やかな気色でダオスが続けた。
「……何だよ」
勿体振るように、二、三のらりくらり歩を進めるダオス。
そして少年に背を向ける形となり、さらりと言い放った。
「……年長者に対しその物言いは、いただけんな」
薄ら笑いを響かせながら、彼はマドンナの下へと歩み去った。
大口を開け、遠ざかるその広い背を呆然と見詰めるミトス。
「な、何だってんだ。突然手のひら返してエラそうにしちゃってさ。
あーあ、心配してやって損した!」
抱いていた感慨に化かされた悔しさに見舞われ、顔を赤らめ地団太を踏む。
背後に少年の癇癪を感じ、ダオスは小さく苦笑い、溜め息を吐いた。
「フ……やはり子供は子供、か」
彼は、気付いていた。
少年と自分との間には、近くて遠い距離がある。
二人の理想は、いつか道を違えるだろう、と。
少年は知らなかった。
笑顔に繕われた、男の不安定な心情を。
男の顔に浮かぶ、孤独に満ちた苦悶の歪みを。

「ふぃー、一時はどうなるかとヒヤヒヤしたぜ」
「まったくだ。今後モリスンの動向には、常に注意しておかなければいけないな」
出会い頭の衝突が何とか鎮静し、安堵を浮かべる幼馴染み二人。
「まぁ、そんなカリカリすんなよ。あいつも納得してるみてぇだし
……って、おいキール。お前聞いてんのか」
それも束の間、キールは訝しく眉を顰め、何やら考え事をしている様子だった。
彼はリッドに向かい、小声で話し始めた。
「なあリッド」
「何だよ、怪しいやつだな」
「あの長身の男……確か」
「ダオスだろ」
「そうダオスだ。彼は……」
「ん、どうしたんだよリッド。それに……」
「うわっ!」
密談を交わす二人に興味を示し、鳶髪の少年ロイドがやって来た。
突然の訪問者に驚き、キールが思わず尻餅を衝く。
「いたた……」
リッドが差し伸べた手をやんわり遮り、キールは自力で立ち上がった。
なんだよもう、と膨れるリッドを余所に、ロイドが頭を掻きながら会話に割って入る。
「悪い悪い、脅かすつもりじゃ無かったんだけどな」
「当たり前だ。初対面の相手を脅かす馬鹿がどこにいる。
……僕の名はキール。キール・ツァイベルだ」
キールの突っ慳貪な反応にロイドもまた腹を立て掛けたが、同時に何処と無い懐かしさに安心感を覚えた。
ジューダスは無事でやっているだろうか、と一瞬上の空を見るが、すぐに気を取り直す。
「俺はロイド・アーヴィングだ。キール、よろしくな」
軽い握手を交わし、キールは溜め息を吐いた。
リッドが一人増えた、と。
「で、何の話をしてたんだよ」
「いや、何でも……」
「ダオスのことがちょっと気になって、さ」
「おいリッド! 勝手に話を広めるなよ!」
「いいだろ、困った時は助け合い。
皆で知恵を出し合ってこそ、大物が仕留められるんだぜ」
「馬鹿、狩りと一緒な訳無いだろうが!」
「ダオスがどうしたんだよ」
「あいつ、俺達の知り合い……っつっても、人じゃ無ぇんだけど、
そいつにすげぇ似てんだよ」
「ああ、もう! 勝手にしろ!」
リッドの先走りに因り結局ロイドに話題を波及させてしまったキールは、
遂に観念せざるを得なくなった。

「成る程、時空を司る精霊……ねぇ」
「晶霊、だ」
ロイドの発言に茶々を入れ、キールは不機嫌に鼻を鳴らす。
「一緒に居る間、なんかそれらしい事したりしてなかったか?
時間止めて無抵抗の相手をボコボコに殴りまくるとか、
バビューンと瞬間移動して闇討ち、とか」
「大晶霊がそんな狡い事するか!」
リッドは身振り手振りで話を盛り上げ、キールはひたすら突っ込みに右往左往する。
漫才とも見える二人の様子に笑いを殺しつつ、ロイドは記憶を辿る。
「時間を止めたりはしてないし、瞬間移動と言えば、寧ろミトスの十八番だよなぁ……」
モリスンとの小競り合いで見た通り、ミトスは短距離ならば空間を無視出来る能力の持ち主らしい。
それが超高速での移動に因るものか、狭間の空間を完全に飛び越えて座標移動を果たしているのか。
その議論はさしものキールも今は保留する。
「あとは聞いた話だけど、すっげえ威力の光線を撃てるんだってさ」
「「……光線!?」」
「どわっ」
実際に見た訳でも無いためさり気なく言った一言に、二人が食い付いた。
「……ん?」
騒ぎに気付いたダオスに睨まれ、そっぽを向くリッドとキール。
「お前達、何の話をしている」
「いや、何でも……」
あからさまに怪しい彼等に、その巨体を迫らせるダオス。
「この非常時に秘め事とは……よかろう、お前達の体にじかに訊いてやる」
「ちょ、タンマタンマ!」
ロイドの必死の弁明空しく、ダオスの剣幕は止まらない。
広げた掌を怪しく煌めかせ、三人の若者を脅迫する。

その時だった。
「……あああっ!」
マーテルの突然の悲鳴に、ミトス、ダオスは言わずもがな、場の全てが凍り付く。
「どうしたのさ、姉さま!?」
いち早く反応する、愛姉至上主義者ミトス。
「あ……あそこ……」
震える指先に示された、何の変哲無い路地。
……一人の若者が俯せている事実を除いて。
「クレス君ッ!!」
声を上げたのは、モリスン。
すぐさま駆け寄る彼に、さらにリッドとロイドが続く。
流れに乗るように駆け出そうとするマーテルを、ミトス……否、彼女へ素早く駆け戻ったダオスが制した。
「待て。あの者は、我々に仇為すやも知れぬ。
貴女に近付ける訳には、いかない」
「でも、彼は怪我を……」
「……駄目だ!!」
懇願するマーテルは、初めて自分に向けられたダオスの気迫に怯む。
ミトスもまた、姉に絶対の忠誠を捧げていると考えていた彼の態度に驚きの色を見せた。
あのダオスがここまで取り乱し、さらにはモリスンの知人とあらば、警戒を要する対象であろう。
彼もまた、姉を宥めつつその場に留まった。
「おい、クレス君。しっかりしたまえ!」
全身は黒ずんだ血に汚れ、顔面は蜂の群に滅多に刺されたかのように腫れ上がっている。
傷に響かぬよう細心の注意を払い、身を揺さぶり呼び掛ける。
すると彼は目を開き、むくりと半身を起こした。
「モリスンさん……お久し振りです」
「あ、あぁ……久しいな」
突拍子の無い挨拶に肝を抜かれたが、取り敢えず安堵に胸を撫で下ろすモリスン。
クレスは何の不自由無く立ち上がり、身体に付いた砂埃を払っていた。
「なんだよ……脅かしやがって」
倒れていた理由は不明瞭だが、存外元気な彼の様子に一安心するリッドとロイド。

歳近い三人は、モリスンの仲介の甲斐あってかすぐに打ち解け始めた。
遠巻きにはジョニーとキールが、マーテルに同調して微笑み合っていた。
「ダオス。あいつもお前の知り合いだと言ったね。それも、歓迎されざる相手。
……また厄介を起こさなければ良いんだけど」
ミトスの嫌味に舌打ちをしつつ、時空剣士を睨み付ける。
「……ダオスさん」
彼の視界に、聖母が割って入った。
「彼との間にどのような因縁があるのか、私には分かりませんが、どうか……」
念を押すように、ぐいと距離を縮めるマーテル。
今更言われずとも、彼女の願いは知れた事。
ダオスは平静を示し、彼女にただ一言を告げる。
「……分かっている」
一点の曇り無いその瞳に押され、ダオスは否定の意を押し隠した。
「……ありがとうございます」
柔らかな笑みを浮かべ、マーテルは彼の隣に直る。
時空剣士クレス・アルベイン、そして魔術師エドワード・D・モリスン。
二人の宿敵の姿を見据え、彼は密かに胸を傷めた。
彼の守るべくは、ミトスが望むマーテルの『感情』などという、生温いそれでは無い。
彼女の安全の為を想えば、自分を好く思わない輩は、可能な限り早急に消さねばならない。
もしも抗うならば、たとえ彼女の弟といえども、排除する他有るまい。
……彼の決意は、それ程までに堅固なものであった。
彼女を護り通すという、何物にも代えられぬ目的の為に。

ダオス、そしてクレスを共に認めるロイドを仲介に、時を超えて集った敵同士が対峙する。
その模様を、些か心配気に見守る十二の瞳。
中でも、ミトスはかなりの警戒に身を強ばらせている。
対照的に、先程まで不機嫌だったモリスンが動じる気配は無い。
寧ろ不可解な余裕すら見て取れるが、それに気付く者は無かった。
「ダオス……」
クレスが静寂を破った。
二人は真っ直ぐに視線を絡ませ、場の緊迫感はさらに増していく。
しかし、その緊張も彼の次なる一言に杞憂と消えた。
「憎むべくは、ミクトランただ一人……敵の敵は、即ち味方同士だ」
友好を意味する、右手による握手を求めるクレス。
予測し得た展開ではあるものの、ダオスは内心驚き、そして淡々と応える。
「よかろう……最早、今の我々に選択の余地は他に有るまい」
訝しさは拭い切れないが、今この状況で否定を述べるメリットは皆無である。
……行動するにしても、もっと相応しい機を待つべきだろう。
彼もまた手を差し伸べ、堅く契りを交わす。
「皆、力を合わせ共に脱出を目指そう。
この理不尽なゲームに呑まれて、無念に散った仲間達の為に。
僕達が、在るべき姿を取り戻す為に!」
間髪を入れる事無く、さらに場に居る全ての者へ向け熱弁を振うクレス。
新参者を感じさせないその心意気に共感し、沸き立つ熱血青年達。
「ファラさん……安心して見ていてください。
彼等と共に、必ずや貴女の遺志を成就させて見せますから」
聖母は安堵し、未来への希望を取り戻した。
「まったく……これじゃ、まるで含みのない青春ドラマだな」
呆れ顔のキールが、他人事のようにぼやきを零した。
蚊帳の外を主張する彼の腕を、鳶髪ロイドが目ざとく引き入れる。
「あはは、確かにそうだな……それじゃ、キールも主役の一人ってワケだ!」
「お、おい。僕はそんな稚拙な馬鹿騒ぎに興味は……」
「いよぉし、それじゃあ景気付けに円陣でも組もうぜ!
みんな、集まってくれ」
悪乗りしたリッドに促され、一部では「馬鹿馬鹿しい」と呟きながらも全員が集う。
協調を確かめるため。
或いは暗い感情を紛らすため。
様々な想いを胸に秘めた九人の迷い人は、白日の下に共闘を誓い合う。
友好の梯の中心で、歴戦の英雄はただ邪にほくそ笑んだ。

続々と集結する共鳴者達を、心安らかに見渡すジョニー。
新たな仲間クレスは、マーテルの手厚い介抱を受けている。
彼女の法術により、顔に浮かぶ痛々しい腫れは徐々に消えていく。
隣には、分厚い辞書を抱えたモリスンが実技を交え懸命に治療術を学び取っていた。
その熱意の甲斐あって、最低限の回復術は操ることが出来るようになったらしい。
さらにそれを取り巻く聖母の護衛、膨れ面の少年と腕を組むノッポが睨み合い、
出来損ないオールバックの少年がその仲裁に勤しんでいる。
「……なんか、ついさっきまでみんなが殺し合いのゲームに怯えてたなんて
嘘みてぇに思えてきたぜ……」
頭の後ろで腕を組み、束の間の安息を噛み締めるリッド。
「言うなよ、ブラザー。
この場所に、物騒な言葉(フレーズ)は要らない……そうだろう?」
ポロロン、と弦を弾く真似事をするジョニー。
「まだまだやるべき事は山積みだが、な」
相変わらずのマイペース振りで、楽天思考の会話に水を差すキール。
本気で否定を述べる意図などは、さらさら無かった。
寧ろ、空元気で励まし合う二人に、暢気に構えて同調でもしていたかった。
しかしこれが、愚直を嫌う彼なりの自分の励まし方なのだ。
「そうか……そうだよな。これがゴールじゃない。
最後に笑うその時まで、気を抜いてなんていられねえ」
熱血青年特有のガッツポーズを見せ、意気込みを語るリッド。
幼馴染みの遺した果てしない理想の第一歩を踏み出し、彼はさらなる決意を固めた。
健気な青年の姿が先立った少女に重なり、ジョニーは思わず目頭を熱くする。
「……よっしゃ。俺達の行く先に祈りを込めて、
一曲プレゼントしようじゃないか」
咳払いで取り繕い、音取りを始める。
「お、いいじゃん」
「フン、ハメを外さない程度にしておけよ」
正反対の反応を示す二人。
しかし、ジョニーを含め三人の願いは唯一つであった。
……彼等をはじめとする場の誰もが予感しもしない悪夢は、すぐ目と鼻の先に迫っていた。
何も知らぬ彼等は、ただひたすらに純粋な祈りだけを想う。
少女に捧ぐ鎮魂詩は、昼下がりの空に呑まれ儚く消えた。

『ゼクンドゥスめ……一晶霊風情が我に邪魔立てをするとは、小賢しい』
節々の痛む華奢な身体を起こし、メルディ……ことネレイドが低く呟く。
辺りを窺うが、人の気配は無い。
……否、狂おしい程の猛烈な邪気を感じる。
『ほう、面白い。折角のゲームだ……愉しまねば、損というもの』
ベッドの下整然と並んだ小さな靴を履き、髪を一応整える。
漆黒に染まったエラーラに響く、人間の強い殺意。
それに応えるように、建物の出口を指し歩みを進めた。
『間も無く、宴が始まる……
この上なく愉快な、血祭りという名の宴がな……
ククク……フハハハハハ!!!』
少女の纏う不気味な黒い霧は見る見るその色濃さを増し、
この後必ずやもたらされるであろう悲劇の深さを明確に物語っていた。

「……さて、ではそろそろ行動を開始するとしようか」
彼等の死角に潜むデミテルが、作戦の決行を言い渡す。
「この計画は、連携こそがその鍵を握る……」
紛れ込ませた下僕……クレス・アルベインの確かな働きにより、
弛緩し切った彼等の中には既にもう一つの手駒が仕組まれている。
山吹の装束に身を包む男を見詰め、デミテルの高揚は激しさを増す。
「……敵の敵は、最早同志……」
デミテルの視線の先。
会得した法術を披露しながら、モリスンは彼が最も信用を置く青年と何かを確かめ合うように頷く。
「……そうであろう? エドワード・D・モリスン……」


【デミテル 生存確認】
状態:TP1/4消費
所持品:ミスティシンボル、ストロー、金属バット
第一行動方針:ダオス打倒計画の決行
第二行動方針:可能な限り戦力を削ぐ
第三行動方針:危険と見れば逃走する
現在位置:C3村
【ティトレイ・クロウ 生存確認】
状態:感情喪失、TP中消費
所持品:フィートシンボル、メンタルバングル、バトルブック
基本行動方針:かえりたい
第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する
現在位置:C3村
【クレス・アルベイン 生存確認】
状態:TP中消費、善意及び判断能力の喪失
所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜
基本行動方針:不明
第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する
現在位置:C3村

【リッド・ハーシェル 生存確認】
状態:背中に刀傷(ほぼ回復)
所持品:ムメイブレード、エルヴンマント
基本行動方針:ファラの志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:出来れば危険人物を排除する
現在位置:C3村
【ジョニー・シデン 生存確認】
状態:健康
所持品:メンタルリング、稲刈り鎌、アイフリードの旗
BCロッド、サバイバルナイフ
基本行動方針:ファラの遺志を継ぐ
第一行動方針:仲間との合流
第二行動方針:同志との合流
現在位置:C3村
【エドワード・D・モリスン 生存確認】
状態:TP2/3消費、全身に裂傷
所持品:魔杖ケイオスハート、割れたリバースドール
煙玉×2、クナイ、法術辞書
基本行動方針:演説少女の共鳴者との共闘
第一行動方針:機を見てのダオス討伐
第二行動方針:さらなる高位法術の修得
第三行動方針:ミクトランの討伐
現在位置:C3村
【キール・ツァイベル 生存確認】
状態:健康
所持品:ベレット、ホーリィリング
基本行動方針:脱出法を探し出す
第一行動方針:メルディの介護
現在位置:C3村
【ダオス 生存確認】
状態:TP半減、背中に打撲
所持品:エメラルドリング
基本行動方針:何としてもマーテルを護る
第一行動方針:機を見ての危険分子排除
第二行動方針:打開策を考える
現在位置:C3村
【ミトス・ユグドラシル 生存確認】
状態:後頭部に打撲、足に軽い裂傷、TP微消費
所持品:ロングソード、邪剣ファフニール、アトワイト、???
基本行動方針:マーテルを護る
第一行動方針:打開策を考える
第二行動方針:クラトスとの合流
現在位置:C3村
【マーテル・ユグドラシル 生存確認】
状態:健康
所持品:双眼鏡、アクアマント
基本行動方針:共鳴者を募り、敵対者は説得
第一行動方針:ユアン、クラトスとの合流
現在位置:C3村
【ロイド・アーヴィング 生存確認】
状態:健康
所持品:ウッドブレード、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:仲間との合流
第二行動方針:協力者を探す
現在位置:C3村

【メルディ 生存確認】
状態:ネレイドの干渉
所持品:スカウトオーブ、リバヴィウス鉱、C・ケイジ
基本行動方針:不明
第一行動方針:邪気を放つ者(デミテル)の行動に乗じて殺戮
現在位置:C3村

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