「誰だ!」
(きゃ、うそ!)
そう思った次の瞬間、リアラの首元では朱色の剣が燃えるような光を見せる。
彼は物音を一切立てずに素早く近づき、武器を構えていた。
異常なまでの視力と聴力が彼女の存在を気づかせたのだ。
「…女か」
「ちょ…待って下さい!私に戦う気なんてありません!」
「ならば消えろ。私も自分から殺そうなどという気は無い」
「…あの…戦う気が無いのなら協力してくれませんか?私…仲間を探してるんです」
「断る。戦意の無い者など足手まとい以外の何者でもない。それに顔も知らない相手をいきなり信用しろなどと無理な話だと思わないか」
「……そうですか…そうですよね…。わかりました。それじゃあ…
…すみませんが、この金髪の少年だけは、どうか殺さないで下さい。
それから…もしこの少年に会うことがあれば、私が…リアラが探していた、とだけ言づてをお願いできますか」
リアラがそう言いながら名簿を見せた瞬間、彼の目が見開いた。
「!」
彼は少しだけ考え、口を開いた
「…この少年なら先ほど出くわした」
「!…本当ですか!?」
「ああ、つい20分ほど前か…間違いない。…この森の中でだ」
「どっちに行ったかわかりますか!?」
「ここから南のほうに走っていった」
「あ…ありがとうございます!」
それだけ言い残し、少女は走っていった。
(きゃ、うそ!)
そう思った次の瞬間、リアラの首元では朱色の剣が燃えるような光を見せる。
彼は物音を一切立てずに素早く近づき、武器を構えていた。
異常なまでの視力と聴力が彼女の存在を気づかせたのだ。
「…女か」
「ちょ…待って下さい!私に戦う気なんてありません!」
「ならば消えろ。私も自分から殺そうなどという気は無い」
「…あの…戦う気が無いのなら協力してくれませんか?私…仲間を探してるんです」
「断る。戦意の無い者など足手まとい以外の何者でもない。それに顔も知らない相手をいきなり信用しろなどと無理な話だと思わないか」
「……そうですか…そうですよね…。わかりました。それじゃあ…
…すみませんが、この金髪の少年だけは、どうか殺さないで下さい。
それから…もしこの少年に会うことがあれば、私が…リアラが探していた、とだけ言づてをお願いできますか」
リアラがそう言いながら名簿を見せた瞬間、彼の目が見開いた。
「!」
彼は少しだけ考え、口を開いた
「…この少年なら先ほど出くわした」
「!…本当ですか!?」
「ああ、つい20分ほど前か…間違いない。…この森の中でだ」
「どっちに行ったかわかりますか!?」
「ここから南のほうに走っていった」
「あ…ありがとうございます!」
それだけ言い残し、少女は走っていった。
「フ…父さん、か…」
クラトスは思っていた。
(少し喋りすぎたかもしれんな…)
慎重に行動しよう、そう思ったはずだったが、早速情報を漏らしてしまった。
少女に簡単に情報提供をしたことには理由があった。この少女になら情報を漏らしても大丈夫だと思ったからだ。
しかし、何より彼は嬉しかったのかもしれない。あの時、父さん、と呼ばれたことが。
(あの金髪の少年の父親もこの戦いに参加しているということか…
なんということだろうな…二組も親子がいるとは。
…尤も、私に父親であるなどと名乗る資格は無いがな)
クラトスは思っていた。
(少し喋りすぎたかもしれんな…)
慎重に行動しよう、そう思ったはずだったが、早速情報を漏らしてしまった。
少女に簡単に情報提供をしたことには理由があった。この少女になら情報を漏らしても大丈夫だと思ったからだ。
しかし、何より彼は嬉しかったのかもしれない。あの時、父さん、と呼ばれたことが。
(あの金髪の少年の父親もこの戦いに参加しているということか…
なんということだろうな…二組も親子がいるとは。
…尤も、私に父親であるなどと名乗る資格は無いがな)
あの瞬間、声が本人とは違うので今から考えれば当然違うのだが、彼はその声の主が息子ではないかと思ってしまった。
彼の支給品の一つは…マテリアルブレード。皮肉なことに彼のプレゼントは帰ってきてしまったのだ。しかもおまけつきで。
そのことは不幸中の幸いと言ったところか、彼が最も得意とする武器のひとつでもあった。
(あの少年といい、この剣といい…。本当に皮肉なことだ)
思わず苦笑してしまう。
この対の剣を再び持ち主の元へ返すため、守るため。
決意は固まっていた。それは、息子との再会。
絶対に死ぬわけにはいかない。アンナのためにも、今度こそ父親と胸を張って言えるように守り抜くのだ。
彼の支給品の一つは…マテリアルブレード。皮肉なことに彼のプレゼントは帰ってきてしまったのだ。しかもおまけつきで。
そのことは不幸中の幸いと言ったところか、彼が最も得意とする武器のひとつでもあった。
(あの少年といい、この剣といい…。本当に皮肉なことだ)
思わず苦笑してしまう。
この対の剣を再び持ち主の元へ返すため、守るため。
決意は固まっていた。それは、息子との再会。
絶対に死ぬわけにはいかない。アンナのためにも、今度こそ父親と胸を張って言えるように守り抜くのだ。
【クラトス 生存確認】
所持品:マテリアルブレード(二刀のため、片方だけを装備中)
現在位置:F3 森林地帯
第一行動方針:ロイドに会い、守り抜く。
第二行動方針:この戦いを終わらせる
所持品:マテリアルブレード(二刀のため、片方だけを装備中)
現在位置:F3 森林地帯
第一行動方針:ロイドに会い、守り抜く。
第二行動方針:この戦いを終わらせる
【リアラ 生存確認】
所持品:不明
現在位置:F3 森林地帯
第一行動方針:カイルに会うため、南へ走る
第二行動方針:とりあえず殺し合いをする気は無い
所持品:不明
現在位置:F3 森林地帯
第一行動方針:カイルに会うため、南へ走る
第二行動方針:とりあえず殺し合いをする気は無い