聖戦を待ち焦がれた城跡
私がそれを初めて見たのは、正しくは実物を見たのは
あの時が初めてだった。掌と五指の器に丁度収まる程度の大きさの実。
実の所、私はそれを何十年も何百年も、果ては時間の概念を越えて欲すと願っていた。
唯無念なことに、私はその実物を見たことが無かった。尽きることの無い時間は
私に侵食し、真実と妄想の溝は光の速さで深まっていった。
私が欲しいと焦がれるものはこんな物ではないと、たかを括った。
何よりその横にはもっと即物的な、現実的な貴重品があった為、
私の脳の占有権はたちまちそれ、エリクシールに譲渡された。
あの時が初めてだった。掌と五指の器に丁度収まる程度の大きさの実。
実の所、私はそれを何十年も何百年も、果ては時間の概念を越えて欲すと願っていた。
唯無念なことに、私はその実物を見たことが無かった。尽きることの無い時間は
私に侵食し、真実と妄想の溝は光の速さで深まっていった。
私が欲しいと焦がれるものはこんな物ではないと、たかを括った。
何よりその横にはもっと即物的な、現実的な貴重品があった為、
私の脳の占有権はたちまちそれ、エリクシールに譲渡された。
譲渡に際し、私はその所有者である少年に一度だけ、これはなんだ?と尋ねた。
少々フランクではあるがこんな餓鬼の英語の構文の様なことを尋ねたのは何年ぶりの話だったか。
少年はムスッとした顔で自分の所有物を私から取り上げ、一言だけ言った。
少々フランクではあるがこんな餓鬼の英語の構文の様なことを尋ねたのは何年ぶりの話だったか。
少年はムスッとした顔で自分の所有物を私から取り上げ、一言だけ言った。
「今の僕には唯の木の実、昔の僕には、笑えないジョーク」
勿論この実から滲み出るマナには気付いていたが、あの時の私は、今思い返してみれば
恥ずかしい限りなのだが、女神という存在に満たされていた。満足して、思考が僅かに緩んでいた。
その間隙を突いて、眼前を暗く塞いだのは、その女神の艶やかな鮮血。悪玉コレステロールが
少なそうな血液を見て、もう私の思考は、エリクシールの情報でそれを上書きしてしまった。
その後、あの惨劇の後、少年と別れるまで、少年がそれを他人に見せた事実は無い。
故に私も忘却の住人だったと言える。
恥ずかしい限りなのだが、女神という存在に満たされていた。満足して、思考が僅かに緩んでいた。
その間隙を突いて、眼前を暗く塞いだのは、その女神の艶やかな鮮血。悪玉コレステロールが
少なそうな血液を見て、もう私の思考は、エリクシールの情報でそれを上書きしてしまった。
その後、あの惨劇の後、少年と別れるまで、少年がそれを他人に見せた事実は無い。
故に私も忘却の住人だったと言える。
あの時私がどう思っていたかを知る術はもう無い。あくまで今までの話は
現在の私からの視点から見た過去の私に対する推測、思考のトレースである。
あの時私が何を考えていたかなんて、無意味。
私が、それを欲した今の際までその存在に気付かなかったという事実が、全てだ。
現在の私からの視点から見た過去の私に対する推測、思考のトレースである。
あの時私が何を考えていたかなんて、無意味。
私が、それを欲した今の際までその存在に気付かなかったという事実が、全てだ。
翼を開く為には、大量の力が要る。私の母星のマナを使わねばならないほどに。
この幾許のない身一つだけでは翼を開くこと叶わない。あれは、借り物の力だからだ。
あの実があれば、まだ打開策を講じることも出来たかも知れない。
その事実にすら、今の今まで気付かなかった。
デリス・カーラーン無しで天使になれると勘違いした言い訳と取られても結構。
最初から重点はそこには無い。問題は、もっと広義的なものだ。
この幾許のない身一つだけでは翼を開くこと叶わない。あれは、借り物の力だからだ。
あの実があれば、まだ打開策を講じることも出来たかも知れない。
その事実にすら、今の今まで気付かなかった。
デリス・カーラーン無しで天使になれると勘違いした言い訳と取られても結構。
最初から重点はそこには無い。問題は、もっと広義的なものだ。
何故、今それに気付いたのか。
何故、今まで気付かなかったのか。
何が、私からそれを遠ざけていたのか。
誰が、私を騙していたのか。
女神か?天使か?剣士か?私自身か?
何故、今まで気付かなかったのか。
何が、私からそれを遠ざけていたのか。
誰が、私を騙していたのか。
女神か?天使か?剣士か?私自身か?
燃え盛る草の上で、私は笑った。笑うしかなかった。
月が高く上って、辺りは反射光を浴びて白く薄汚れている。そんな小高い丘の上に男が一人立っていた。
彼の名はデミテル。今更説明の必要もないんだけど、現職は魔術師兼研究者だ。
そのデミテルはじっと遠くを見ている。方角は東、その先にあるのは古城…だった場所。
古城がなくなる瞬間を目の当たりにしていたんだから、驚きの意思表示をする必要はない。
懐から葉を一枚取り出す。深緑の葉を一枚、主脈の方向へ丸めていく。
棒状になったそれを口に咥え、指をその先端に近づける。指の先端が赤く光り、一瞬で消えた。
代わりに葉の先端が赤くなる。しかし煙は上がらない。複流煙を出さないように勤めるのは、
彼の後ろに控える2人の健康への配慮なんかじゃあ、勿論無い。
彼の名はデミテル。今更説明の必要もないんだけど、現職は魔術師兼研究者だ。
そのデミテルはじっと遠くを見ている。方角は東、その先にあるのは古城…だった場所。
古城がなくなる瞬間を目の当たりにしていたんだから、驚きの意思表示をする必要はない。
懐から葉を一枚取り出す。深緑の葉を一枚、主脈の方向へ丸めていく。
棒状になったそれを口に咥え、指をその先端に近づける。指の先端が赤く光り、一瞬で消えた。
代わりに葉の先端が赤くなる。しかし煙は上がらない。複流煙を出さないように勤めるのは、
彼の後ろに控える2人の健康への配慮なんかじゃあ、勿論無い。
自身の血管が収縮して、体が冷えるイメージ。脳細胞が透明になって、
演算が乗算的に速くなっていく。葉を咥えたまま、異常に肥大化したアザミの茎を振る。
右で、下へ、後ろで、左上方前へ、パチンと音がする。行為自体には意味が無い。
ただ計算にリズムを付けているだけだ。鞭は唸る。まるで生きているように。
しかしその緩急・制動は、全て一人の人間の手首によって制御されている。
後五分もあれば篝火はそこの二人と接触する。その五分後にはダオスもそこにたどり着くだろう。
策はある。誘蛾灯の意向を無視して最小のリスクで殲滅を狙う策は出来ている。
サジタリウスの弓。単純な策だから、不可避。
腕を使って更に鞭を蛇行させる。鼻から排気された白煙は少し灰が混じっていた。
乾燥させる時間が足りなかったと脳の3%位が考えた。
だが、違和感が否めない。気に入らない、とも言える。
策は恐らく成功する。明確なリスクを支払いハイリターンを確実に得る。
出来すぎている。既に料理がそこにある。あとはナプキンをつけて、
ナイフとフォークを手に取り、食べるだけ。
デミテルは手首の筋肉を動かすことを止めた。連動して、鞭の動きがオフになる。
まるで死んでいるように。手首一つで、死んだり生きたり、まるでヒトのように。
演算が乗算的に速くなっていく。葉を咥えたまま、異常に肥大化したアザミの茎を振る。
右で、下へ、後ろで、左上方前へ、パチンと音がする。行為自体には意味が無い。
ただ計算にリズムを付けているだけだ。鞭は唸る。まるで生きているように。
しかしその緩急・制動は、全て一人の人間の手首によって制御されている。
後五分もあれば篝火はそこの二人と接触する。その五分後にはダオスもそこにたどり着くだろう。
策はある。誘蛾灯の意向を無視して最小のリスクで殲滅を狙う策は出来ている。
サジタリウスの弓。単純な策だから、不可避。
腕を使って更に鞭を蛇行させる。鼻から排気された白煙は少し灰が混じっていた。
乾燥させる時間が足りなかったと脳の3%位が考えた。
だが、違和感が否めない。気に入らない、とも言える。
策は恐らく成功する。明確なリスクを支払いハイリターンを確実に得る。
出来すぎている。既に料理がそこにある。あとはナプキンをつけて、
ナイフとフォークを手に取り、食べるだけ。
デミテルは手首の筋肉を動かすことを止めた。連動して、鞭の動きがオフになる。
まるで死んでいるように。手首一つで、死んだり生きたり、まるでヒトのように。
無料では、無いだろう。支払いを要求される。しかし、毒ではない。
正当な取引だ。明確な取引はリスクとは言わない。ただの過程。
魔術と、マナの関係に似ている。有限のマナを、遣り繰りして、術を行使する。
永久機関では無い。需要よりも供給のほうが大きいから無限に錯覚する。
需要が増えれば、供給を増やさなければいけない。それが経済。
しかし大樹は一つしかなかった。魔科学は経済を破綻させる。
息が荒くなった自分を見ている。しかし体は冷え切っている。
主は何も言わなかったが、多分そう言う理由なのだろう。
ならば、私が手に入れた力は、心の力とは、何ぞや?完全なる永久機関が、その先にある。
半分ほどの長さになった葉を咥えるのを止め、作りかけのそれに火を当てて化学繊維を木材に溶接する。
先端を指で折り、火種を消す。微かな痛み、私が奪った命は、もっと簡単に消えた。
マナの制限。それが檻の大前提。しかし、その力はまるで制限を受けていないように自由。
大きく息を吸い込み、眼を閉じる。煙を体外に放出するイメージ。
正当な取引だ。明確な取引はリスクとは言わない。ただの過程。
魔術と、マナの関係に似ている。有限のマナを、遣り繰りして、術を行使する。
永久機関では無い。需要よりも供給のほうが大きいから無限に錯覚する。
需要が増えれば、供給を増やさなければいけない。それが経済。
しかし大樹は一つしかなかった。魔科学は経済を破綻させる。
息が荒くなった自分を見ている。しかし体は冷え切っている。
主は何も言わなかったが、多分そう言う理由なのだろう。
ならば、私が手に入れた力は、心の力とは、何ぞや?完全なる永久機関が、その先にある。
半分ほどの長さになった葉を咥えるのを止め、作りかけのそれに火を当てて化学繊維を木材に溶接する。
先端を指で折り、火種を消す。微かな痛み、私が奪った命は、もっと簡単に消えた。
マナの制限。それが檻の大前提。しかし、その力はまるで制限を受けていないように自由。
大きく息を吸い込み、眼を閉じる。煙を体外に放出するイメージ。
「…ティトレイ=クロウ」声とともに動く生命。
デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る生命。
小さな弓。木材と溶解したストローの化学繊維の弦で拵えた唯の腕弓。
自動弓にするにはスプリングが足りない。矢の装填には時間が掛かるだろう。
「…クレス=アルベイン」声とともに動く死体。
デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る死体。
3種類の袋。一つは水溶性の薬物。
ただそれだけ。愛着のあるものを捨てる決断は早ければ早いほうがいい。
デミテルは初めて西を向いた。2人を見据える。
デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る生命。
小さな弓。木材と溶解したストローの化学繊維の弦で拵えた唯の腕弓。
自動弓にするにはスプリングが足りない。矢の装填には時間が掛かるだろう。
「…クレス=アルベイン」声とともに動く死体。
デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る死体。
3種類の袋。一つは水溶性の薬物。
ただそれだけ。愛着のあるものを捨てる決断は早ければ早いほうがいい。
デミテルは初めて西を向いた。2人を見据える。
「ティトレイ=クロウの愚想に、私の神算とクレス=アルベインの蛮勇を加えて、必殺の鬼謀とする」
今からE2の城で三度戦いが起ころうとしている。この話はその頭出しという位置づけにならざるを得ない。
あまりにも人数が多い。状況はとっても面倒くさくて、この場にいた奴らの中にはたった一人を除いて
その全てを把握していた人間はいない。その一人も表面的な把握しかしていない。
この話はそのたった一人、つまり俺の知っていることにほんの少しの想像で味付けした上で
さっぱり風味に仕上げた。こんな手法でも使わないと俺の出番が本当に無いんだ。
出来る限りそれを感じさせないように言葉遣いも丁寧にしたぜ。
最近影が薄いから存在をアピールするのも大変だと、分かってくれ。嬉しくは、無いけどな。
あまりにも人数が多い。状況はとっても面倒くさくて、この場にいた奴らの中にはたった一人を除いて
その全てを把握していた人間はいない。その一人も表面的な把握しかしていない。
この話はそのたった一人、つまり俺の知っていることにほんの少しの想像で味付けした上で
さっぱり風味に仕上げた。こんな手法でも使わないと俺の出番が本当に無いんだ。
出来る限りそれを感じさせないように言葉遣いも丁寧にしたぜ。
最近影が薄いから存在をアピールするのも大変だと、分かってくれ。嬉しくは、無いけどな。
4人が城跡の人影を確認したと同時に、その人影が、立ち上がった。
城の敷地に入った時点で、そいつが金髪であることを理解した。
その場に居合わせた5人が全員の容姿を確認した所で、ロイドが口を開いた。
「…あんたらは、ここにしかあんたらしかいないのか?」
「その前に聞かせてほしい。君たちは、何処から来た?」
スタンは4人を真っ直ぐ見据え、伏兵がいないかを確認する。
「C3から来た。僕達たちはそこで…」
キールの発言をスタンは制する。
「大体の事情は聞いている。ジョニーがそこで死んだってコトも。そして誰がやったかも」
スタンの発言に3人は驚きを禁じえない。ただジェイだけが別のことに意識を向けていた。
「あのことを知っているってことは…ミトスか?」
リッドが察したことを口にする。あの事実を知っているのは自分達を除けば、
ダオスか、ミトスか、クレスか、あるいは放火の犯人しかいない。
「…そうだ。そして彼はクレス=アルベインの一味に掛かってジョニーと彼の姉は死んだと言っていた。」
スタンは重さにしてほんの1g程警戒を緩める。
キールは少々違和感を覚えた。確かに一連の事件は直接的にはクレス手によって引き起こされたものだが
ネレイド、ひいてはメルディの行動だけはスタンドアローン、独立した存在だ。
その事実を知っているミトスが何故一括りにクレスがジョニーを殺したというのか。
「…ミトスは嘘をついている可能性がある、彼から聞いたことを教えて欲しい」
キールの発言は、2人に動揺を与えるのには十分。しかし
「姉さんが殺されたと泣いていたあの子の涙は、本物だったらしい
あの子が嘘を付いているとしたら、ジョニーは誰に殺されたんだ?」
鋭い。垢抜けた顔の割に、英雄は鋭い。今のやり取りに嘘があるならそこしかない。
3人の沈黙。真実は、嘘よりも無残。その意図はつまり、庇っている。1kg警戒が増量。
「…腹の探りあいは止めにしませんか?」
ジェイが割って入る。
「僕達の目的はコレットさんとクラトスさんの消息を知ることです、それが終われば僕達はすぐにここを離れます」
確信。もう一人、どこかにいる。
「コレットは、いない。クラトスっていう人は…」
何処まで敵で、何処までそうじゃないのか、読めない。膠着した情報戦が終わる。
突如、雷光が彼らを隔てて走る。その軌道は、地面に焦げてくっきりと写っていた。
城の敷地に入った時点で、そいつが金髪であることを理解した。
その場に居合わせた5人が全員の容姿を確認した所で、ロイドが口を開いた。
「…あんたらは、ここにしかあんたらしかいないのか?」
「その前に聞かせてほしい。君たちは、何処から来た?」
スタンは4人を真っ直ぐ見据え、伏兵がいないかを確認する。
「C3から来た。僕達たちはそこで…」
キールの発言をスタンは制する。
「大体の事情は聞いている。ジョニーがそこで死んだってコトも。そして誰がやったかも」
スタンの発言に3人は驚きを禁じえない。ただジェイだけが別のことに意識を向けていた。
「あのことを知っているってことは…ミトスか?」
リッドが察したことを口にする。あの事実を知っているのは自分達を除けば、
ダオスか、ミトスか、クレスか、あるいは放火の犯人しかいない。
「…そうだ。そして彼はクレス=アルベインの一味に掛かってジョニーと彼の姉は死んだと言っていた。」
スタンは重さにしてほんの1g程警戒を緩める。
キールは少々違和感を覚えた。確かに一連の事件は直接的にはクレス手によって引き起こされたものだが
ネレイド、ひいてはメルディの行動だけはスタンドアローン、独立した存在だ。
その事実を知っているミトスが何故一括りにクレスがジョニーを殺したというのか。
「…ミトスは嘘をついている可能性がある、彼から聞いたことを教えて欲しい」
キールの発言は、2人に動揺を与えるのには十分。しかし
「姉さんが殺されたと泣いていたあの子の涙は、本物だったらしい
あの子が嘘を付いているとしたら、ジョニーは誰に殺されたんだ?」
鋭い。垢抜けた顔の割に、英雄は鋭い。今のやり取りに嘘があるならそこしかない。
3人の沈黙。真実は、嘘よりも無残。その意図はつまり、庇っている。1kg警戒が増量。
「…腹の探りあいは止めにしませんか?」
ジェイが割って入る。
「僕達の目的はコレットさんとクラトスさんの消息を知ることです、それが終われば僕達はすぐにここを離れます」
確信。もう一人、どこかにいる。
「コレットは、いない。クラトスっていう人は…」
何処まで敵で、何処までそうじゃないのか、読めない。膠着した情報戦が終わる。
突如、雷光が彼らを隔てて走る。その軌道は、地面に焦げてくっきりと写っていた。
そこにいた6人が一気に警戒態勢を整える。
「父さ、スタンさん!離れて!!」
4人の視点から見て、頭が地面から生えたように、カイルが現れた。
カイルのレンズは光り輝いている。
「晶霊術?いや…違う!あれがレンズか!?」
キールが大声を上げると同時に、ロイドが飛び出す。エクスフィアを使っている以上、ロイドが一番速かった。
「ヴォルテックヒート!!」
ロイドの剣がもう少しで届くという所で、晶術が発動。
ロイドの後方に発生した形になった熱嵐は、ロイドを元地下へ落とす結果となった。
「やっぱり、仲間がいたのか。クレスが近くにいるのか!!」
吠えるスタン。ガーネットを強く握る。
(遠い!500…800…少なくとも1500はある。どういうことだ?!)
すばやく双眼鏡を構えるジェイ。しかし流石にNV仕様ではない。暗夜を想定されたものではないのだ。
東からの砲撃、しかし、何処にも敵影は見えない。ましてや、朝ここでデミテルを見たときには
こんな攻撃方法はなかったはず。そもそもこれは自身が想定するデミテルの行動に反している。誰が?
「違う!俺たちは…上!!」
叫ぶリッドの言葉の意味をスタンが理解したのは聞こえてからすぐ。頭上に発生した、歪な欲望。
「空間、翔転移!!」
一歩遅れてスタンが剣を抜く。朝の十字架の再現。
一歩遅れた分、左腕からの出欠。白い鎧が赤く彩色される。
着地して後退転移をキャンセル。すかさずバックステップしたのは、紛れも無く時空剣士。
「「クレス!!」」地下に落ちた一人を除いて全員が彼の名前を呼んだ。
リッドが何かを言いかけるが、その前に更に転移。転移後の座標、カイル=デュナミスの背後、
転移先問題なし、オールグリーン。
紙一重でスタンが読みきって、カイルの背中をフォロー。
「父さん!?」
更に剣戟が交わる。クレスの顔に生気は無く、虚ろな笑顔が張り付いているのみ。
「…どうやら狙いは俺達だけか。君達もやっぱ仲間か…」
あまりに安易な思考。しかし屈強な戦士達を前にしてそれを改める余裕はスタンにはない。
スタンは剣をかざした。紅い、フラムベルクの魔剣。
「ディムロス…力を貸してくれ!!」
ガーネットとフランヴェルジュ、炎を司る法具二つを掲げて、スタンはソーディアンの無さを補う。
万が一敵が多数だった時の保険。広域を攻撃できる炎系奥義を使うための交換。
時空剣技に対抗するためには、こちらも人界を超えなくてはならない。
「やべえ!!キール、ジェイ!俺の後ろに!!」
リッドが叫ぶ。響きわたる爆音は地獄からの呼び声。
「獅吼爆炎陣!!」
「父さ、スタンさん!離れて!!」
4人の視点から見て、頭が地面から生えたように、カイルが現れた。
カイルのレンズは光り輝いている。
「晶霊術?いや…違う!あれがレンズか!?」
キールが大声を上げると同時に、ロイドが飛び出す。エクスフィアを使っている以上、ロイドが一番速かった。
「ヴォルテックヒート!!」
ロイドの剣がもう少しで届くという所で、晶術が発動。
ロイドの後方に発生した形になった熱嵐は、ロイドを元地下へ落とす結果となった。
「やっぱり、仲間がいたのか。クレスが近くにいるのか!!」
吠えるスタン。ガーネットを強く握る。
(遠い!500…800…少なくとも1500はある。どういうことだ?!)
すばやく双眼鏡を構えるジェイ。しかし流石にNV仕様ではない。暗夜を想定されたものではないのだ。
東からの砲撃、しかし、何処にも敵影は見えない。ましてや、朝ここでデミテルを見たときには
こんな攻撃方法はなかったはず。そもそもこれは自身が想定するデミテルの行動に反している。誰が?
「違う!俺たちは…上!!」
叫ぶリッドの言葉の意味をスタンが理解したのは聞こえてからすぐ。頭上に発生した、歪な欲望。
「空間、翔転移!!」
一歩遅れてスタンが剣を抜く。朝の十字架の再現。
一歩遅れた分、左腕からの出欠。白い鎧が赤く彩色される。
着地して後退転移をキャンセル。すかさずバックステップしたのは、紛れも無く時空剣士。
「「クレス!!」」地下に落ちた一人を除いて全員が彼の名前を呼んだ。
リッドが何かを言いかけるが、その前に更に転移。転移後の座標、カイル=デュナミスの背後、
転移先問題なし、オールグリーン。
紙一重でスタンが読みきって、カイルの背中をフォロー。
「父さん!?」
更に剣戟が交わる。クレスの顔に生気は無く、虚ろな笑顔が張り付いているのみ。
「…どうやら狙いは俺達だけか。君達もやっぱ仲間か…」
あまりに安易な思考。しかし屈強な戦士達を前にしてそれを改める余裕はスタンにはない。
スタンは剣をかざした。紅い、フラムベルクの魔剣。
「ディムロス…力を貸してくれ!!」
ガーネットとフランヴェルジュ、炎を司る法具二つを掲げて、スタンはソーディアンの無さを補う。
万が一敵が多数だった時の保険。広域を攻撃できる炎系奥義を使うための交換。
時空剣技に対抗するためには、こちらも人界を超えなくてはならない。
「やべえ!!キール、ジェイ!俺の後ろに!!」
リッドが叫ぶ。響きわたる爆音は地獄からの呼び声。
「獅吼爆炎陣!!」
俺は何を見ているんだろう?
ロイドは自分がぶつかったそれを見てそう思った。
地表から地下に直接落ちた。頑丈さが取り柄だからたんこぶを作るだけだったろうが、
地面にあったそれにぶつかって、たんこぶも作らなかった。
後頭部を守ってくれたのは、父さん。但し、首は別売り。フィギュアに近い。
地下から、恐ろしき慟哭。カイルが何事かと穴に近づく。
跳躍。一足飛びで出てきたロイドは、迷うことなくカイルに二刀流を浴びせる。
「お前ら!父さ!お前!よくも、よくも!うあああああああ!!」
カイルが剣の腹を前に出し、二刀を防ぐ。その剣は防御に優れていた。
「二刀流はどいつもこいつも…!!」
力任せにロイドを弾く、自分の仲間に二刀流がいることを忘れて。ロイドは身軽に着地して、更に突進。
「いきなりブチ切れるのかよ!そんなに喧嘩したかったらやってやら!!」
ロイドが何故豹変したのかに気付かず、僅かに遅れて、カイルもロイドに突進した。
「閃光翔墜!」「斬光時雨!」
ロイドは自分がぶつかったそれを見てそう思った。
地表から地下に直接落ちた。頑丈さが取り柄だからたんこぶを作るだけだったろうが、
地面にあったそれにぶつかって、たんこぶも作らなかった。
後頭部を守ってくれたのは、父さん。但し、首は別売り。フィギュアに近い。
地下から、恐ろしき慟哭。カイルが何事かと穴に近づく。
跳躍。一足飛びで出てきたロイドは、迷うことなくカイルに二刀流を浴びせる。
「お前ら!父さ!お前!よくも、よくも!うあああああああ!!」
カイルが剣の腹を前に出し、二刀を防ぐ。その剣は防御に優れていた。
「二刀流はどいつもこいつも…!!」
力任せにロイドを弾く、自分の仲間に二刀流がいることを忘れて。ロイドは身軽に着地して、更に突進。
「いきなりブチ切れるのかよ!そんなに喧嘩したかったらやってやら!!」
ロイドが何故豹変したのかに気付かず、僅かに遅れて、カイルもロイドに突進した。
「閃光翔墜!」「斬光時雨!」
辺りが一面炎に包まれる中、水蒸気が立ち込める場所が一つ。
魔炎を氷剣で相殺した水蒸気の中から、人が三人。3人が見たのは、地獄絵図。
「落ち着け!ロイドもいったい何を…ああ!!」
キールは鼻頭を押さえてうなだれた。そんなことをやっている場合じゃないのは自分が一番分かっている。
理由が理由の中に埋没して真実がどんどん遠ざかる。何が起こっているのか。
ジェイならどうかと思った。少なくとも自分よりは荒事に向いているだろう。
そう思ってジェイの方を向いたが、彼は北を向いたまま顔面蒼白になっていた。
何事かと思い、釣られて北を向く。ああ、成程、これは仕方ない。
「ゼクンドゥス!!」
魔炎を氷剣で相殺した水蒸気の中から、人が三人。3人が見たのは、地獄絵図。
「落ち着け!ロイドもいったい何を…ああ!!」
キールは鼻頭を押さえてうなだれた。そんなことをやっている場合じゃないのは自分が一番分かっている。
理由が理由の中に埋没して真実がどんどん遠ざかる。何が起こっているのか。
ジェイならどうかと思った。少なくとも自分よりは荒事に向いているだろう。
そう思ってジェイの方を向いたが、彼は北を向いたまま顔面蒼白になっていた。
何事かと思い、釣られて北を向く。ああ、成程、これは仕方ない。
「ゼクンドゥス!!」
ダオスは走る。その衣類はC3にいた頃よりもひどく焦げている。
デミテルの策にまんまと引っかかったダオスは順当に、誘蛾灯の方へ移動した。
そして今しがた、感じたマナは紛れも無く時空剣の波動。クレスが、そこにいる。
死にかけの体を鞭打ってダオスは走った。
目の前で突如火柱が起こり、その中から現れたのは、リッド達。
そしてその周りにクレス以外にも二人いた。リッド達を攻撃した初めて見る、敵。
リッド達を殺されるわけには行かない。ダオスは彼らに自分の思いを託さなければならない。
その彼らを脅かす存在は、排除しなければならない。
どうやらクレスとも敵のようだがそんなことは関係ない。敵の敵は味方などという甘いことを
言う余裕はダオスには無いのだ。まとめて排除するしかない。
先ほど殴り飛ばした少年やリッド達が何かを叫んでいるが、少なくともあのクレスを排除しなければ
おちおち話を聞くことも出来ない。敵は、始末する。
「ダオスコレダー!!」
未だ燃えている炎を吹き飛ばして、閃光が辺りを包んだ。
デミテルの策にまんまと引っかかったダオスは順当に、誘蛾灯の方へ移動した。
そして今しがた、感じたマナは紛れも無く時空剣の波動。クレスが、そこにいる。
死にかけの体を鞭打ってダオスは走った。
目の前で突如火柱が起こり、その中から現れたのは、リッド達。
そしてその周りにクレス以外にも二人いた。リッド達を攻撃した初めて見る、敵。
リッド達を殺されるわけには行かない。ダオスは彼らに自分の思いを託さなければならない。
その彼らを脅かす存在は、排除しなければならない。
どうやらクレスとも敵のようだがそんなことは関係ない。敵の敵は味方などという甘いことを
言う余裕はダオスには無いのだ。まとめて排除するしかない。
先ほど殴り飛ばした少年やリッド達が何かを叫んでいるが、少なくともあのクレスを排除しなければ
おちおち話を聞くことも出来ない。敵は、始末する。
「ダオスコレダー!!」
未だ燃えている炎を吹き飛ばして、閃光が辺りを包んだ。
「お前ら!!やりたい放題やればいいってもんじゃな―――ッ!!」
キールは半ばノイローゼ気味に吠えて、吐いた。この状況下で一番足手まといなのは
C・ケイジを持っていない自分だからだ。泣けるものなら泣きたい。
ジェイはさっきから双眼鏡で冷静に辺りを観察しているし。
―馬鹿に、馬鹿にしているあの化物共は! 少しは一般人に気を遣うか大晶霊入りのケイジでも
持って来いよ!!!こちとら唯の学士だぞ?
時空剣やら魔剣やら爪術やらには縁の無い唯の凡俗だ。どうしろっていうんだこの×××が!!
「キール」
リッドの声が耳に入る。そういやこいつも選ばれた戦士なんだよな畜生。
僕があんな力を持っているなら幾らでも反逆してやるさ。
でもファラは鬼のように強いし、結局僕だけが凡俗で…もう一人は?
「…あいつが来るぞ」
リッドは借りていたホーリィリングをキールに返上する。
もう一度北を見据える。眼には見えずともはっきりと分かる。
あいつが、来た。破壊神の皮を被った凡俗が、来る。
キールは半ばノイローゼ気味に吠えて、吐いた。この状況下で一番足手まといなのは
C・ケイジを持っていない自分だからだ。泣けるものなら泣きたい。
ジェイはさっきから双眼鏡で冷静に辺りを観察しているし。
―馬鹿に、馬鹿にしているあの化物共は! 少しは一般人に気を遣うか大晶霊入りのケイジでも
持って来いよ!!!こちとら唯の学士だぞ?
時空剣やら魔剣やら爪術やらには縁の無い唯の凡俗だ。どうしろっていうんだこの×××が!!
「キール」
リッドの声が耳に入る。そういやこいつも選ばれた戦士なんだよな畜生。
僕があんな力を持っているなら幾らでも反逆してやるさ。
でもファラは鬼のように強いし、結局僕だけが凡俗で…もう一人は?
「…あいつが来るぞ」
リッドは借りていたホーリィリングをキールに返上する。
もう一度北を見据える。眼には見えずともはっきりと分かる。
あいつが、来た。破壊神の皮を被った凡俗が、来る。
月が高く上って、辺りは反射光を浴びて白く薄汚れている。そんな小高い丘の上に男が一人立っていた。
「砲身を垂直に-15度、水平に左9度動かせ」
デミテルの命令に沿って、ティトレイの腕が動く。追随して、腕に付いた倍もあろう木造砲身が動く。
第一射は上々。狙いも悪くない。格闘「弓士」の名は伊達ではないということだろうか。
デミテルが用意した策は実にシンプル。クレスで敵の目を釘付けにして、
ロングレンジからの軍用魔法で目標群を消滅させる、以上。
はっきり言って無茶だ。超広域殲滅魔法は時間がかかり発動がバレバレで対人戦では
使いづらいことこの上ない。なによりデミテルらしからぬ策。
だからこそ、この策は策として機能する。
タイミングとしてはダオスがデミテルの影を捉えている頃合。
策略一辺倒では遠からず露見する。故に、定石を外す。
そんな乱暴な策を策たらしめているのは、ティトレイのフォルスである。
フォルスで構築された巨大な砲身とティトレイに雷のエネルギィを充填し、放出する。
インディグネイト・ジャッジメントと違い、発動から効果までのタイムラグはほとんど無い。
何より、射程が半端ではない。発動後の抵抗は不可能。
ティトレイだけが知りえたここにはいない彼女との秘奥義。
「砲身を垂直に-15度、水平に左9度動かせ」
デミテルの命令に沿って、ティトレイの腕が動く。追随して、腕に付いた倍もあろう木造砲身が動く。
第一射は上々。狙いも悪くない。格闘「弓士」の名は伊達ではないということだろうか。
デミテルが用意した策は実にシンプル。クレスで敵の目を釘付けにして、
ロングレンジからの軍用魔法で目標群を消滅させる、以上。
はっきり言って無茶だ。超広域殲滅魔法は時間がかかり発動がバレバレで対人戦では
使いづらいことこの上ない。なによりデミテルらしからぬ策。
だからこそ、この策は策として機能する。
タイミングとしてはダオスがデミテルの影を捉えている頃合。
策略一辺倒では遠からず露見する。故に、定石を外す。
そんな乱暴な策を策たらしめているのは、ティトレイのフォルスである。
フォルスで構築された巨大な砲身とティトレイに雷のエネルギィを充填し、放出する。
インディグネイト・ジャッジメントと違い、発動から効果までのタイムラグはほとんど無い。
何より、射程が半端ではない。発動後の抵抗は不可能。
ティトレイだけが知りえたここにはいない彼女との秘奥義。
「サウザンド・ブレイバー、か。サンダーブレード級の装填でこれ程とは。
言うならばハンドレット・ブレイバー…」
デミテルは再び砲身に手を翳す。第一射によって誤差の修正はすんだ。
「しかし牢記せよティトレイ=クロウ。貴様とのセッションは保って後一回。
マナとフォルス…ここまで食い合わせが悪いとは…いや逆に良いのか?」
デミテルは呼吸を整える。あまりに強大であまりにムラがあるこの力。
外部から完全に制御するには少々堪えるのだ。
「だが、次でこれを撃つ必要はなくなる。クレス一つ使っての策。相応の釣果は頂くぞ。」
デミテルの手が紫に光る。次はインディグネイト・ジャッジメント級の電力。
「悠久の紫電よ、彼の者に宿れ…」
数分の装填時間の後、あの地は地下ごと消滅する。その為に小高い丘を陣取り俯角を下げたのだから。
クレスへのオーダーは「ダオス以外の金髪の男達を殺した後、好きなだけ食え」という物。
信用を得るために植物の種とバットを渡すほどに念を入れた。
もっとも近接攻撃にはアザミの鞭があるし種はまた作ればいい。
クレスにはこの砲撃は援護射撃といってある。
最初からクレスごと葬る算段である。無論彼を惜しむ心はある。しかし、
駒を惜しんで王が取られる訳には行かない。ここが機なのだ。
発射の直前まではティトレイには索敵と隠密を行ってもらう。
どこのどいつがお膳立てしたかは分からぬが、紛れもない好機。隠密にして神速、絶対砲撃。
言うならばハンドレット・ブレイバー…」
デミテルは再び砲身に手を翳す。第一射によって誤差の修正はすんだ。
「しかし牢記せよティトレイ=クロウ。貴様とのセッションは保って後一回。
マナとフォルス…ここまで食い合わせが悪いとは…いや逆に良いのか?」
デミテルは呼吸を整える。あまりに強大であまりにムラがあるこの力。
外部から完全に制御するには少々堪えるのだ。
「だが、次でこれを撃つ必要はなくなる。クレス一つ使っての策。相応の釣果は頂くぞ。」
デミテルの手が紫に光る。次はインディグネイト・ジャッジメント級の電力。
「悠久の紫電よ、彼の者に宿れ…」
数分の装填時間の後、あの地は地下ごと消滅する。その為に小高い丘を陣取り俯角を下げたのだから。
クレスへのオーダーは「ダオス以外の金髪の男達を殺した後、好きなだけ食え」という物。
信用を得るために植物の種とバットを渡すほどに念を入れた。
もっとも近接攻撃にはアザミの鞭があるし種はまた作ればいい。
クレスにはこの砲撃は援護射撃といってある。
最初からクレスごと葬る算段である。無論彼を惜しむ心はある。しかし、
駒を惜しんで王が取られる訳には行かない。ここが機なのだ。
発射の直前まではティトレイには索敵と隠密を行ってもらう。
どこのどいつがお膳立てしたかは分からぬが、紛れもない好機。隠密にして神速、絶対砲撃。
「ダオス様、これが貴方に送る私のファイナルショットです。どうか、お元気で」
親父の無残な姿に勘違いをしたままカイルに剣を振るうロイド。
ロイドの怒りに同調して剣を走らせるカイル。
焦りと怨敵の存在から冷静な判断を下せないダオス。
リッド達を敵と勘違いしたままクレスと剣を交えるスタン。
極光を持つもの同士存在を認識したリッド、そしてキール。
この戦いの裏に隠れた意思を解き明かそうとするジェイ。
雌伏の時を経て、殺人の快楽に身を委ねるクレス。
ただ、決着の時を待つデミテル。
北より来る黒。
誰かが誰かを騙しているんだ。
誰かが誰かに騙されているんだ。
ロイドの怒りに同調して剣を走らせるカイル。
焦りと怨敵の存在から冷静な判断を下せないダオス。
リッド達を敵と勘違いしたままクレスと剣を交えるスタン。
極光を持つもの同士存在を認識したリッド、そしてキール。
この戦いの裏に隠れた意思を解き明かそうとするジェイ。
雌伏の時を経て、殺人の快楽に身を委ねるクレス。
ただ、決着の時を待つデミテル。
北より来る黒。
誰かが誰かを騙しているんだ。
誰かが誰かに騙されているんだ。
正直は3度まで、E23度目の戦場は、ヤバさ4ツ星半だ。悲しくは無いけどな。
【リッド 生存確認】
状態:全快
所持品:ヴォーパルソード、キールのメモ
基本行動方針:ファラの意志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処
第二行動方針:戦いを収める
第三行動方針:襲ってくる敵は排除
第四行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動
現在位置:E2城跡
状態:全快
所持品:ヴォーパルソード、キールのメモ
基本行動方針:ファラの意志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処
第二行動方針:戦いを収める
第三行動方針:襲ってくる敵は排除
第四行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動
現在位置:E2城跡
【キール 生存確認】
状態:若干鬱
所持品:ベレット ホーリィリング
基本行動方針:脱出法を探し出す 、リッドの死守
第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処
第二行動方針:戦いを収める
第三行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動
現在位置:E2城跡
状態:若干鬱
所持品:ベレット ホーリィリング
基本行動方針:脱出法を探し出す 、リッドの死守
第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処
第二行動方針:戦いを収める
第三行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動
現在位置:E2城跡
【クレス・アルベイン 生存確認】
状態:TP85%、善意及び判断能力の喪失 薬物中毒 殺人快楽
所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜 植物の種(ブタクサ、ホウセンカ)金属バット
鎮静剤(一回分)
基本行動方針:ひとまず禁断症状で苦しみたくはない
第一行動方針:スタンを殺した後皆殺し
現在位置:E2城跡
状態:TP85%、善意及び判断能力の喪失 薬物中毒 殺人快楽
所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜 植物の種(ブタクサ、ホウセンカ)金属バット
鎮静剤(一回分)
基本行動方針:ひとまず禁断症状で苦しみたくはない
第一行動方針:スタンを殺した後皆殺し
現在位置:E2城跡
【ロイド 生存確認】
状態:激怒
所持品:ムメイブレード(二刀流)、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:カイルを撃破
第二行動方針:リッド、キール、ジェイと行動
第三行動方針:協力者を探す
第四行動方針:メルディを助ける
現在位置:E2城跡
状態:激怒
所持品:ムメイブレード(二刀流)、トレカ、カードキー
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:カイルを撃破
第二行動方針:リッド、キール、ジェイと行動
第三行動方針:協力者を探す
第四行動方針:メルディを助ける
現在位置:E2城跡
【ジェイ 生存確認】
状態:打撲は回復 TP全快 クライマックスモード発動可能
所持品:忍刀・紫電 ダーツセット クナイ(三枚)双眼鏡 エルヴンマント
基本行動方針: 脅威を排除しながら、脱出方法を模索する
第一行動方針:状況の把握、射手の捜索
第二行動方針:デミテルを「釣り」、撃破する
第三行動方針:ミントへの謝罪
第四行動方針:シャーリィの救済策の模索
第五行動方針:ミトス・ユアンを発見する
現在位置:E2城跡
状態:打撲は回復 TP全快 クライマックスモード発動可能
所持品:忍刀・紫電 ダーツセット クナイ(三枚)双眼鏡 エルヴンマント
基本行動方針: 脅威を排除しながら、脱出方法を模索する
第一行動方針:状況の把握、射手の捜索
第二行動方針:デミテルを「釣り」、撃破する
第三行動方針:ミントへの謝罪
第四行動方針:シャーリィの救済策の模索
第五行動方針:ミトス・ユアンを発見する
現在位置:E2城跡