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  • 誰がために鐘は鳴る

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誰がために鐘は鳴る

最終更新:2019年10月13日 18:49

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誰がために鐘は鳴る


青い空は、雲は浮かべど覆い隠されるようなことはなく、アクアマリンの青さをそのまま空に持っていったような紺碧の顔を見せていた。
太陽は燦々と照り、午前から午後の空へと移り変わろうと、明度を増して物の輪郭をはっきりとさせてきている。
そこに1つ、黒い一筋の影が通り過ぎる。
一瞬だった。形の判別は難しいが、せめて言えば、やや細い線に何かが乗っかったような形だった。



中空でUの字を描くように旋回する。描かれた光の軌跡は夜であればもっと綺麗に見えただろう。
高度を下げていき、地上に立つヴェイグの元へと近付く。
とはいえ足の怪我もあり着地するのは苦労であるため、浮遊したままではあるが。
どうやらこの箒、理論はカイルには分からないが、地面と箒の間に反発力を生み出して浮いているらしい。
おかげで手で掴んでさえいれば、安定したバランスのまま待機することも可能である。
イクシフォスラーも良かったがこっちも少し気に入った、とカイルは思ってしまった。
「大分飛べるようになってきたんじゃないか?」
カイルの分まで預かっていたサックからヴェイグは水を取り出し、カイルに差し出す。
「まぁ、慣れなくて何度も落ちてた最初と比べれば……」
浮遊しながらも均衡の取れた体勢で受け取る。ボトルの口を開けて、一口喉に流し込んだ。
流石に両手を離すまではいかないので、柄を掴んだままの手で器用にボトルを持ち、空いた手で開閉しなくてはいけなかった。
ヴェイグに頼むことも出来ただろうが、そんな雑用まで相手に頼む気には到底なれなかった。
「……その、痛みはないか?」
ボトルを受け取った後、まごまごと口を動かして、ヴェイグは歯切れ悪く言う。
表情は左目を覆う眼帯代わりの布でやや分かりにくいが、少し右目の目線が逸れている辺り、
あまり真面目な顔をして言うにはデリカシーのないことなのだろう。
そもそもヴェイグにその種の話題の免疫もない。
意図を汲み取ったカイルは片腕を頭に回し、
「そうですね。普通に飛ぶ分には、跨ぐというよりは重心を後ろにやってれば大丈夫です。
 全速力とかだと、ちょっと前屈みになんないといけないから……まぁ、ちょっと痛いですけど」
と、少し頬を赤らめて答えた。
何か申し訳なさそうな顔をしているヴェイグを見て、カイルは手をあわあわと振った(1度両手で振ってバランスを崩しかけた)。
「気にしないで下さい! 使うって決めたのは、あくまで俺なんですから」
「……そう言ってもらえると助かる」
とは言うものの、それ以上話は続かなかった。先程の激戦を忘れさせるような静謐が辺りを包み込む。
「残った荷物にまだ使える物が残っていたかもしれない。少し、見てくる」
手にボトルを持ったままだということに今更ヴェイグは気付いた。
性急にしまい込んだサックを相手に返却すると、足早にカイルの下から離れる。
あ、ちょっと、と彼はヴェイグを呼び止めようとしたが、ヴェイグは1度振り向いた素振りをしただけでそのまま行ってしまった。
突き出された手だけが、ただ虚空に漂っていた。


小さく唸って何か言葉を発しようとしたようだが、言葉尻が濁ってその先は出てこない。
言葉とならなかった澱は溜息としてまとめて吐き出された。
「……何でこう、上手くいかないんだろ」
『どうした?』
「いや、ヴェイグさんともっと普通に話せたらと思って」
カイルの呟きに、しばらくディムロスは黙っていた。
その緘黙は単に相性の問題だけではないという、沈痛な重々しさを秘めている。
『……時間が経つにつれて話せるようになるさ』
短くただそれだけ、しかし含みのあるようにディムロスは言った。カイルも笑いかけて、そうですね、と答えた。
とりあえず、ヴェイグが戻るまで休もうとカイルは決めた。
地面擦れ擦れのところを低空飛行し、右下半身から着地するようにして慎重に箒から降り、
残った左足を張られた縄を乗り越える要領で持ち上げて柄を跨ぎ、何とか降りることに成功する。
乗る時も同じような方法を取る訳だが、降りる方がよっぽど大変で気苦労する。
衝撃がある分、足に余計な痛みを与えてしまわないようにという思慮のせいだ。
まるで器に一杯の水が入っているのに、更にぎりぎりまで一滴ずつ水を加えていくような、そんなじりじりとした緊張と緊迫感で本当に疲れる。
それも無事に出来た訳だからとりあえずは一安心、とでも言うべきなのだろうが。
ヴェイグが離れている間、カイルは地面に生えている僅かな草を眺めてみた。
シャーリィの術により、ここは緑の生い茂る豊かな丘陵ではなく、気候と裏腹に不自然な雪原と化し、
シャーリィの砲撃により、命が残ることすら認めないように荒れた土の丘と変貌していた。
中心部は擂鉢状に深く抉られ、凄まじき戦禍を物語っている。
だが、それでもこうして、少しでも緑は存在している。
決して高く伸びている訳ではないが、まだ柔らかい午前の陽の光を浴びて、鮮やかな新緑色と白金の輪郭を見せている。
風が吹き抜ける。音も立たない程にささやかで穏やかな風だ。なびいた髪が頬をくすぐる。
ふと、カイルは残った草の中で、稀有なことに、小さな花を二輪見つけた。
手元ではなく少し離れた場所にあるため、寝転がるようにしてその花に顔を近付ける。
小さな花だ。純白で、中心部はオレンジ色。花びらの枚数も少なく、小振りだ。
今までに見かけたことはないから、どこか遠い、文化も違うような辺境の地に咲いている花なのかもしれない。
もしかしたらアクアヴェイルの辺りなら咲いてもいるんじゃないだろうか、とカイルは思う。
こんな可憐な花を見ていると、何となく煩わしい気分が晴れるようだった。
昔から見たことのない鳥や虫や花を見つければ、1人で勝手に追いかけてしまうのだ――。
当時のことを思い出し、きゅう、と胸を締め付けられる感覚を覚えて、カイルは髪を揺らし首を素早く振る。
まるで思い出と一緒に、ぽつり、ぽつりと心に浮かんできた多くの人々の残像をかき消すように。
今は悲しみに暮れる時間も暇も、亡き人々に甘える状況でもない。
彼は、生きねばならないのだから。
「泣くのは、帰ってからだ」
知らず知らずに父と同じ言葉を呟きながら、1度だけ、目元をぐりぐりと擦った。


そして、気分を変えようとするかのように、ズボンのポケットを漁る。
「これ、渡しそびれちゃったな……」
カイルは1つのペンダントを取り出した。
金属製のペンダントで、細部にまで加工されたその精巧さは、てんで素人であるカイルでも分かる程だ。
これが何であるかは、カイルも知っている。
リアラの傍にずっといて、彼女を守ってくれていたコレットが本来身に付けていたものだ。
彼女の話によれば、コレットは城跡に1人残されたリアラを守るため、自らこのペンダントを外し、あのような状態になったという。
つまり逆説的にコレットを元に戻すにはこれが必要不可欠なのである。
しかしあの時、カイルはロイドの父親であるクラトスの輝石を渡すことだけで頭が一杯になっていて、ペンダントのことは頭からすっかり抜け落ちていた。
そのおかげで今こうして彼はペンダントを手にしている。
そしていつでも渡せるようにと、サックに入れず服のポケットに入れているのだ。
「やっぱ返さないと、いけないよな」
呟きながらカイルは周りを見渡す。近くにヴェイグの姿がないことを確認する。
休むと決めた自分の考えをすぐに撤回した。
ペンダントを握ったまま箒の柄を掴み、せっかく降りた箒を再び跨ぎ、晶力を込めて浮上させる。
『カイル、単独行動は』
「大丈夫。すぐ戻りますから」
足が地面から離れていく。光の粒子の軌跡を残して、再びカイルは飛び立った。


が、肝心のロイドの居場所を彼は知らなかった。
あの場所から離れて数分、誰の姿も見当たらない。そもそもどうして1ヶ所に纏まっていないのだろうと思った。
こんなだだっ広い平野、目印もなければ探すのにも一苦労である。
と、やっと前方に影を1つ見つける――グリッドだ。
走っている。
「おーい、グリッドさーん!」
箒を走らせたまま、カイルは片手を離し手を振る。
止まる気配がない。
「グリッドさー……」
反応がない。
やばい、とカイルはやっと察知する。このままでは正面衝突だ。
位置から考えて、柄の先端がグリッドの胸部下にぐっと深く突き刺さり肺を抉り呼吸器系に甚大な損傷を与える。
吃音が漏れて目玉が少し飛び出て身体をくの字にしてひどく咳き込む程度だが。
緊急停止の方法も勿論編み出している。滑空によって作り出した気流に抗うように箒を壁のように縦向きにするのだ。
距離はもはや僅か。せめてもの衝撃を和らげるように、カイルは箒を上空へと向けていく。
グリッドは尚も走ってくる。5メートル、4メート321……

横に逸れればいいじゃん、という選択肢を思い付かなかったことに激しく自己嫌悪した。

思い立ったが吉日というが、思い立った時には既に遅かった。
上向きに向けた箒は結果として見事にグリッドの顎に命中し、綺麗に顔を持ち上げた。
カイルはグリッドもろとも倒れ込み、箒から落下することはなかったものの箒に伝わった衝撃は身体を支える股間に直に伝わる。
想定外だ。
痛みを抑えることもなく口から大音響の叫びが迸る。


しばらく悶絶でその場に蹲っていたカイルは
「何で止まってくれないんですか!!」
怒りを剥き出しにした顔でグリッドを見るが、すぐにそれは沈んでいった。
上半身だけを起こし、傍らの両手を地に付けるグリッドは、口を半開きにして戦慄かせながらカイルを見ていた。
「……グリッドさん?」
いつものグリッドとは違う尋常ならぬ状況にカイルは困惑する。
まるでまだ言語を覚えておらず言葉を発せられない赤子のように、ただグリッドは呻き声を上げる。
その視線はカイルと、カイルが乗っていた箒を交互に見ている。
瞳が揺れていて、目は潤んでいる。
「す、すみませんグリッドさん! お、俺、怒り過ぎちゃいましたか!?」
カイルは慌てて取り繕って謝るが、グリッドは何の返事も寄越さない。
赤々しくなった顎がとても痛々しい。むしろ吼えたことよりもこっちの方が原因なのでは、とカイルは考えを改めた。
しかし、グリッドは地面に転がっている箒をすっと指差す。
「……それ、どうして持ってるんだ」
思いがけない質問にカイルは少し慌てるが、箒を拾い上げ、両手で掴んでグリッドの前に差し出す。
彼の目が少し見開かれたがカイルは気付かなかった。
「これですか? ヴェイグさんが持ってきてくれたんです。歩けない俺のために、少しでも自由に動けるようにって」
少しでも元気付けようと、父親譲りの朗笑を浮かべた顔でカイルはグリッドに笑みかけるが、尚もグリッドは箒からを目を離さない。
むしろ目に溜められた涙は溢れんばかりに体積を増している。
「違う……違う。俺は、俺は……」
グリッドは首を振って、深く俯く。両手は側頭部に添えられている。
いつもとは違うしおらしい態度に、再度カイルは戸惑う。
「どうしたんですか、グリッドさん。らしくないですよ」
打って変わり、機敏な動作でグリッドはカイルの肩を鷲掴みにする。
乱暴な痛みに思わずカイルは眉を潜めるも、手を離す気配は見えない。
グリッドの唇は震えていた。
「その『らしい』って何だ。らしいって……何処を見て言ってるんだ!?」



メモを片手に、キールは荒野を歩いていた。
彼が試みていたのはハロルド・ベルセリオスが残していたメモの解読、ひいては彼女が残した情報の選別である。
バトル・ロワイアルに関する情報の大抵の道具は彼の下へと集まっており、その調査・解析は暗黙の了解で彼に一任されていた。
その結実があのレポートである。しかも後々新たな情報がまた加わりそうである。
単独で情報関係を担う忙しさは半端なものではなく、やるべきことはまだまだ残っている。
首輪の解析にレポートの増強、あとはヴェイグとの特訓と、そしてこのメモの解読。
正直時間がいくらあっても足りない。
キールは再びメモに目を通す。
1枚目は傷付いたヴェイグを癒すためにグリッドに渡した処方箋、2枚目は首輪に反応するらしいレーダーの解析結果である。
(レーダーとしての機能を使えないようにしたことだけは、正直彼女に憤慨を覚えた)
最初のは薬品の調合法のほかにジースリ洞窟の地図も記されている。
2枚目に関しては、解析結果以外の箇所はあまりに字が雑すぎて、いくら異世界の言語を理解出来るようになっていても
上手く読み取れない。
字体を鑑みるに1枚目と言語は同じようなのだが、それにしてはあまりに崩されている上、規則性がない。
どう考えても暗号である。いくら何でも解読してもらう側が分かるよう、そこまで難しくはない筈なのだが。
そこで必要になってくるのが1枚目のメモである。
キールはぺらぺらと捲っていき、1番最後の、やけに空白の多いページを見る。
最後1文しか書かれていないメモ。前に詰め込もうと思えば充分にできるのに、何故新たな紙に書いたのか
初めて見た時からずっと気になっていた。
そこを扇ぐようにして手を動かし、鼻を近付ける。酸っぱいような、刺激臭のような匂い。
にんまりと笑い、メモを照り込む太陽に翳す。少しだけ、紙が光を通して透き通った。
「案外初歩的、だな」
紙に水で文字を書けば、いくら乾こうと以前よりは紙は脆くなり光を通しやすくなる。
希薄酸水で書かれた文字は、熱を加えることで描かれた部分のみが炭化し、黒く残る。
キールはクレーメルケイジを取り出す。炙るにしても火を直に当てては簡単に燃え滓になってしまう。
どこかに手頃な枝か布か塵でもないものか――。
ああ、と一言呟いて、キールは元来た道を戻る。
居ても立ってもいられないように、早足になって口には笑みが浮かぶ。
一体いつからこんな風になってしまったんだ、と彼は心の中で口走る。
仕方ないのだ。何かを得るには何かを犠牲にし本当に大切な物のためにはそれ以外を捨てなければいけないのだから。
そのために、彼は甘さを捨てた。
己に言い聞かせる言葉は、少なからず歓喜に満ちていた。シャーリィと対面してから色んなものが削げ落ちていく気がしていた。
見えてきた。奴はどうやら去ったようだ。
彼はケイオスハートを取り出して足の速度を上げ、やがて走り出した。



「キール」
名を呼んだ声の方へとキールは振り向く。そこにも人間じゃなくて無機生命体がいた。
大きく広げられた翼は閉じる気配を見せない。
「何だ、ロイド」
「何やってんだよ……キール」
相手の瞳には、信じられないというような悲痛の色が見えていた。
それにキールはさも、塵は燃やして然るべきだろ、と言わんばかりの平然とした表情を向ける。
「無機生命体は便利だな。炭素も持ってないから煙が出ないよ」
キールは顔を戻し、燃える火を眺める。その後ろでロイドは顔を背けた。
彼の言う通り、黒々とした煙は少しも昇っていない。だからこそ炎がはっきりと見えた。
赤い火の中で燃える、ばらばらになった何かを掻き集めた山は、少なくともヒトの面影も尊厳も見せていなかった。
どう見ても火葬などには見えなかった。唯の廃棄物を、邪魔だからと燃やしているだけだった。
「……フェアリィリングを貸してくれないか。もう、燃やすのに使っただろ」
情を抑圧した声でロイドは聞いた。
無言でキールは薬指から指輪を外し、ぴんと後ろに投げて渡す。
ロイドは黙ったままだった。厳しい表情をしているのが想像できて、キールは重い溜息をついた。
「ロイド、敵は敵だ。相容れないものに変わりない。
 敵に無駄な感傷を向けるな。恐怖に屈する前に殺せ。また同じことになりたくなかったら、な」
2人の間を漂う静寂は、三途の川のように両岸を隔てていた。
「……かもしれない。けど、違う。今のキールは違う。よく分からねぇけど……何か、違ぇよ!」
一喝の後、走り去る音が聞こえた。それでもキールは振り返らない。
顔には絶妙な下弦の月を描いた、張り付いた笑みが浮かんでいた。
「違う?」
言い捨てて、その言葉の意味を咀嚼するように、再び周囲に沈黙が押し寄せる。
魔杖を握る手は小刻みに震えていた。
キールの笑みはいつしか消え、ぎりぎりと歯を食い縛っていた。何かを必死に防ぎ止めているようだった。
喉の奥からこみ上げてきそうな苛立ちを、彼は必死に抑える。気を許してしまえば全てが罵倒として溢れ出てしまう。
「凡人じゃない人間に何が分かるって言うんだ。
 誰もが超人のお前みたいにずっと真っ直ぐでいられる訳じゃないんだよ」

しばらくして、本来の目的を思い出したキールは、メモを火で炙り、炎を消しもしないでその場を立ち去った。
疲れ果てた顔には少なくとも彼なりの苦悩が表れていた。



戻ったヴェイグは、首を動かしてカイルの姿を探した。
手からサックが滑り落ちる。サックは心中の衝撃を推し量るように、重量感ある音を立てて地と衝突した。
彼も、ディムロスも、箒も何の影もない。
ただ荒れ果てた大地と僅かばかりの緑が視界に広がるばかりだ。
一瞬、嫌な予感が頭を過ぎった。
結局戻って使えそうな物はペルシャブーツくらいだった。それなら戻らなければよかったと今更後悔する。
落ち着け、と自分を一喝してサックを拾い上げる。
幾らなんでも距離は短い。何かあれば物音が嫌でも耳に入る筈だ。
再び首を動かす。今度は青い頭が目に入った。
目を閉じ眉間に皺を寄せたしかめっ面で、ヴェイグの方へと歩いてくる。
その表情はいつも見る不機嫌そうな顔を更に3倍不機嫌にしたような顔で、一見しただけでも何かあったのだと理解した。
話しかけることさえ躊躇われたが、人探しの基本は口頭による情報収集だ。
意を決し、1歩1歩近付いてくるのを佇んで待ち、尋ねるタイミングを見計らう。
視線が合った。
「カイルは?」
「カイルを」
互いに同じ単語を口にしたことで、早々に結果は分かってしまった。
両方が同じ人物を探している。
「何処に行ったんだ」
「分からない。だが、悲鳴も物音もなかった。近くにいるとは……」
「監督不行き届きだぞ。しっかりしろ」キールの喝が飛んだ。
「……すまない」
「そもそもどうして動けるんだ? 怪我を考えたら」
「トーマの持っていた箒を渡した。何か術的な力を込めると空を飛べる」
「なら相当目立つ筈だ。心当たりは」
「誰かの所に行くならロイドかグリッドの所だ」
「グリッドはさっきまで僕といた。行ったならロイドだ」キールは小さく唸って一拍置いて言った。
ヒステリックに髪を掻き乱し、苛立ちを微塵も隠さない姿は、不快感よりもむしろひどく疲れているように見える哀れさを覚えさせた。
ぼさぼさの髪もそう見えた要因の1つだろうが、ここまで直情的に感情を露わにするのを、まだ共にいて間もないヴェイグは見たことはなかった。
それほどまでに状況は切迫しているのだろう――今更、ではあるが。
「だが、ロイドは何処に……」
ヴェイグは首を動かして辺りを見回す。さっきから何回この行動を繰り返しているのだろう、と頭のどこかで思う。
ロイドは治療後先に発っていた。手紙を渡す以外、今までカイルと一緒にいたヴェイグには、ロイドの居場所は窺い知れなかった。


穏やかだった風が、突然激しい唸りを立てて通り抜けた。突風のように一瞬だった。
目の前の花はその突風に浚われて、花びらを宙に舞わせる。
高く高く舞い昇って、小さく見えなくなっていって、ヴェイグはそれを見上げて、

――――甲高い破砕音が鼓膜を激しく振動させた。


音から考えて、ガラス、だろうか。
細かく透き通った破砕音は辺りの静寂を一気に突き破って、一気に身体を強張らせる。
ガラスが落ちていく音色の中で、すらりと不自然な金属音が鳴る。カイルはすぐに理解する。剣を抜く音だ。
大袈裟ではない、しかし静かでもない音は、明らかな違和感を醸し出していた。
周囲に形成された緊迫感は更に緊張を増す。誰だ。誰なんだ。
地面、いや床を叩く音は間隔からして走っている音だ。ぎしぎしと軋んでいる。
それ以外の物音は聞こえないから逃げている訳ではないだろう。ましてや追っている訳でもない。
止まない。止まない。女のすすり泣く声がした。もう1度金属音が鳴って、空を切り裂くような。
一拍置いて、ぐちゅ、という音が聞こえて、何か柔らかく濡れたものが落ちた。
張り詰めていた緊迫感が、女の悲鳴と一緒に、一気に弾けた。
弾けた後に見えたのは絶望だけだった。
「ミントさん……」
何かを叩きつけるくぐもった音――べし、ぼす、というある程度の軟性を持った物に対してだ。明らかに固い物質ではない――がして、
何度も繰り返される度に、呂律の回らない女の悲鳴が聞こえてくる。
叩きつける、というよりは踏み付けるの方が正しいだろう。重力に任せて空を切る音や、衝撃の重量感が違う。
その内にごきりと嫌な音がした。悲鳴は一層甲高く上げられた。
何処かは分からない。だが、確実に骨は折れた。そんな音だ。
殴打の音は止まない。静寂の中で鈍い音だけが空に響き、やけに耳にこもり残らせる。
誰かの荒い呼吸が手を取るように耳に入ってきて、所々、叩く直前に鋭く息を呑む音や苛立ったような声が聞こえる。
それが暴行している側の人間のものだと予想するのは容易だった。
『この……劣悪種がァッ!!!』
『いあぁぁっ!!』
――聞こえてきた声に、カイルはへたりと項垂れた。グリッドは脱力を感じ取って掴んでいた手を離す。
打ち抜いたにしては重い音だった。直撃だろう。肌が露出している部分といえば顔くらいだ。
カイルの中で、女の頬が打たれ、痛々しく腫れるイメージが構築される。
どさりと倒れ込み、衣服が擦れる音。騒音に紛れて固い物が折れたような音がしたのをカイルは聞き逃さなかった。
『豚は豚らしく……大人しく天意に沿い生きていればいいものをッ!!!』
『ひあっ……きぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
ぐちゅ――生物にナイフを刺し込む時の柔らかい音は、後の悲鳴で殆どかき消された。
しかしそれでも金切り声の中で、水気を帯びた粘着性のある音が見え隠れする。
もちろんそれは加工された食用の肉に刺した時のではなくて、瑞々しさを伴った生きた肉への。
何度も何度も刺す。その度に女は声を上げ、泣き叫ぶ。
それが繰り返される内、はち切れんばかりの果物から一気に果汁が飛び出した時の音がした。
『うぅぅぅああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!』
女は一層高い声を出した。耐え切れない痛みへの、悲鳴。
それが収まれば、ひいひいという声混じりの呼吸が空に響く。
『家畜はその主人に黙って食われることがその天命だッ!!!』
強烈な打撃音がした。ただ殴っただけで出る音ではない。壁に叩きつけられたのだろう。
何か、ある程度の量のある液体が床で跳ね返る音が紛れていた。女の咳き込む音が聞こえる。



『クレスさん……』
荒い呼吸と嗚咽の中で、か細く、しかし確かに、女は誰かの名を呼ぶ。
その次には激しい殴打音が聞こえてきた。1回、2回、3回と繰り返されて、4回目で木が割れるような音がした。
壁か床にそれほどまでの強い力で叩きつけていたのだろうか。
『クゥ……レ……さん』
それでも女は搾り出すように声を出した。
男――声質からして少年と思われる――は血の気立った獣のように、声にならない唸り声を上げる。
『雌豚ごときが……ボクの計画を邪魔立てするなあああぁぁぁぁっ!!!』
盛大に空を切る音がして、今までにないくらいの大音量がした。
何かを伝ってずり落ちる微かな音だけが、今耳に届いていた。
女が1度咳き込んで水気のある何かを吐き出して、それを合図に、打って変わったようにしばらくの静寂が辺りを覆う。
少年の荒々しく弾んだ呼吸だけが空気を振動させる。
これで終わりだと、カイルは不謹慎にも安心した。これで終わりだと、願ってやまなかった――
『フュヘ、さ』
思わず耳を塞ぐ。手からペンダントが滑り落ちる。それでも両手をすり抜けるように耳に伝わってくる。
ミントさん、と一言呟いた。
重い音がする。手ではなく鈍器か何かの類だろう。
そういえば先程からやけにがきっ、ばきっという打撃音が反響している。
弱々しい短い悲鳴だけが鼓膜を刺激する。それ程までに女は初めと比べ衰弱していた。
『……レス、さん』
止まない。鈍い音だけが未だに止まない。
女は泣き声のような悲鳴を上げる。その度に少年は激しく唸り、殴打を強めた。
その内、完全に呼吸に水音が混じるようになってきた。
壁に打ち付けられた際に吐いた血の出血元が完璧に壊れたのだろう、気泡が喉の奥の水溜りで弾ける。
『ク、レ……』
うがいでもするかのような、水の中で喋った時の声。喉を水と空気が半々で行き交いする。
しかしその声質は可笑しさを微塵も感じさせない。むしろ悲愴、恐怖さえこみ上げてくる。
尚も呼ぶのを止めようとしない女に、少年は再び鈍器を振り落としたのだろう、がつんと衝撃音が響いた。
『…………ん』
響く音が変わった。
きー、つー、という唐突な電子音が五月蝿い。
叩く度に音程を変えて各々の耳に襲い掛かる。女の悲鳴さえ更なる不協和音と化していた。
『――――くれすさん――――』
フィルターのかかったような声だ。
その内女は悲鳴さえ出すのも億劫になったのか、それともこんな自分の声が嫌なのか、何の悲鳴も上げなくなった。
少年も遂に声を漏らさなくなったのを見届けたのか、殴打の音は止んだ。
空気が震え、絶望に満ちた静謐が全ての音の要素を消し去ったように世界を抱擁する。
鳴っているのはチューニングの合わない通信機のような不快な音だけだ。それが逆に静けさを強め、空しさを伴って胸に突き刺さる。
カイルは尚も両手を離さない。受け入れないように女の名を呼び続ける。ぐしゃりと髪が持ち上がる。
彼が聞きたくないのは女の悲鳴なのか、それとも女が必死に呼びかける父を殺した男の名なのか。
グリッドはカイルの両目を使う涙を見たが、彼は流れていることさえ気付いていないようだった。
『クレスさん』
はっきりと、声は違えど女はもう1度だけ名を呼ぶ。
『クレスさん、クレスさん、クレス、さん』
それは衰弱した人間のものとは思えない。
『クレスさんくれすさんクレスさんクレスクレスクレス』
元の女の声ではない、ひょっとしたら既に女のものでない、妄執に囚われた1人の人間の声が呪詛のように流れてくる。
1度だけ笑い声が聞こえた。振りかぶり、空を裂く。
振り落とされる一刹那、電子音が消える。
衝突音と滅茶苦茶なノイズを最後に、放送は途絶えた。

『――――――――――――クレスさ』
一瞬だけ元の音に戻った女の声は、一種の希望に満ちていた。



「……ミントさん……ミントさん……!!」
カイルは両手で耳を塞いだまま、先程の全てを否定するように頭を振る。
目の前にいるグリッドはそれをじっと見つめ、腕をカイルの肩に伸ばす。
さっきのように強くは掴まずに、カイルの身体を前後させた。
それでも反応せずミントの名を呼び続けるのを見て、グリッドは僅かに出た頬右を強く叩いた。
腕が耳から離れ、顔は左に向いたままだった。
喚くのを止めたカイルに、グリッドは改めて肩を掴む。
「お前はまずヴェイグの元に戻れ。あいつが1番心配している筈だ。
 俺はロイドを探す。これを聞いて単独で行きかねん。事態は急を要する」
そうしてグリッドは地に落ちたペンダントを拾い上げる。
「これも一緒に渡しておくから、だから早くお前は戻れ!」
グリッドの大声に、思わずカイルは正面を向く。
「……は、はい!」
慌てながらも確かに力強く頷くと、カイルは箒に乗り、光と共に空を駆ける。
それを見届けて、姿が見えなくなるのを確認してから、グリッドは肩を窄ませて手の中のペンダントを見る。
錯乱したカイルへの嗜め、急を要する事態、行動の分離化、命令形、
そのどれもが無意識の計算の内で為されたことなのかと考えると、自分でも寒気がする。
一体何処までがグリッドで、何処までが漆黒の翼団長なのか。その境界線すら見えない。
この言葉すら、偽物かもしれない。
一瞬きらりと光が反射し、目が眩む。
それが胸元にある、ロイドから受け取った約束のバッジに埋め込まれた石が放つ光だと気付いた時、
彼は、ペンダントを取り落としてバッジを毟り取った。
ありったけの憤りを顔に浮かべ、バッジを掴む手を高々と振り上げて、グリッドはバッジを地面に叩きつけ“ようとした”。
腕は全く動かず、手も開こうとしない。ただ身体だけが金縛りに遭いもがくように震えている。
下唇は噛み過ぎたせいで一筋血が流れ、目は潤んでいた。
がくり、と糸が切れたように、彼は四肢を地面に預ける。そして、子供のように喚き散らす。その姿はカイルと何ら変わっていなかった。
依然手は丸まったままで、その手は、離すことを拒んでいるのではなく、離してはいけないという一種の使命を帯びていた。
彼はある役職に就いているのではなく、役職に人格を演じられて生きてきた人間なのだ。
だからと言ってそれを打ち捨て全てを否定するほど、今の彼に勇気はなかった。

しばらくして、グリッドはのっそりと起き上がり、再びバッジを付け、要の紋を胸に忍ばせた。
口元が自嘲か何かでいびつに歪んでいるのが感じ取れた。




荒野に立つ2人は、ただ静かに悲鳴を聞いていた。
片方はその放送をもたらした相手に悲観し、片方はそもそも興味を持っていない風に立っている。
放送の余韻が残響として佇み、いつまでも彼女の悲鳴が、名を呼ぶ声が聞こえてくるようだった。
少年は顎を上げ、僅かばかり空を見る。その視線は空を突き抜けて、向こうにある舞台を見ている。
かつてある緑の髪の少女が行った放送を思い出し、少女の下へと向かった自分。
そしてその時は、間に合わなかった。そこで芽生えた団結も、誰かの手が加えられるだけで脆くも崩れ去った。
「彼」もまた彼の地にいたのだ。そして、彼の最愛の姉はそこで死んだ。
“女神の眠る地”、“女神咲く”。
前者はメモの内容を見たキールからの又聞きであるが、やっと2つの言葉の真意が繋がる。
彼は姉、マーテルの死んだシースリ村で復活を行おうとしている。だからこそ彼、ミトスは村に放置されていた拡声器を使用した。
舞台にシースリ村を選んだ理由は姉が死んだ場所だったからか、拡声器の利用が目的か、それともその2つが相乗的に重なり合ったのか。
妥当に考えれば1番最初が理由なのだろうが、そんなものは今考えても仕方のないことだ。
ただ彼は1人の女性を凌辱し、それを知らしめた。
少年は両脇に納められた木刀に触れ、左の一振りを抜き、もはや確認しても意味のない握り心地を確認する。
そして空に剣を翳す。太陽の光を受けて木刀は黒い影に覆われた。陽光が光の筋1本1本見えるように眩しい。
少年、ロイド・アーヴィングは剣を納めると、隣にいる紫の髪の少女、メルディに目を配せる。
あれからロイドは再びメルディの下へと戻っていた。
彼女の眼は未だに曇っていたが、それは色褪せた世界を見ないための防幕だと思えば少しは納得できた。
紫のツインテールに綺麗な桃色のエプロンドレス、そんな色彩に富んだ自らの色さえ、上手く見えているのかも分からない。
「行かなきゃ、いけない」
ロイドはメルディに視線を合わせたまま言った。その声は彼にしては物静かなものだった。
メルディはいつもの無機的な表情のまま、何の反応もしない。
「あの声の人を助けないと。
 それにミトスの所にはコレットがいる筈だし、クレスも今の放送に釣られて来るかもしれない。逃す手はない」
そうしてメルディはロイドを見遣る。胸元で組まれた手からは、不安と心配が少しだけ見受けられた。
「1人でダイジョーブか?」
「まさか、メルディを連れてく訳にはいかねえよ。キールに何て言われるか」
「はいな、でも、な……」
ロイドは快活そうな笑みを見せる。
「もうメルディには伝えてあるだろ? 足掻く姿は見える筈だ。
 俺は、正面から当たっていかなきゃ駄目なんだよ」
それきりメルディは黙ってしまった。
彼女の足元に座り込んだクィッキーもしきりに鳴いてみせている。不満を訴えるような、あまりいい印象を受けない声だった。
ロイドは村の方へと向き直ると、最後に、足に履いたジェットブーツの口を掴んで上げ、それからとんとんと爪先を地に叩き、履き心地を直した。
もう1度、前を向く。背中の翼が小さくはためく。
短く、少しだけ口から息を吐いて、メルディの方へと振り向く。
何も変わらない笑みの中に、もしかしたらという淡い期待、そして少しの恐怖が混じっていた。
それを見ても尚、止めることの叶わないメルディは、無言でロイドを見送るしかなかった。



「……動いた」
キールの呟きは他人に窺われない程度に驚愕を秘めていた。
「僕達やクレス達を巻き込んで、一気に決着を付ける気か?」
顎に手をやり、思考を練る。
エターナルソードを持つクレスに、ミトスの下にいると思われるコレット。
もし仮に、仮にこの放送に乗じてクレス達が村に来るとすれば――しかし2人の居場所はアンノウンだ。
そもそも来るのか? 仲間だろうと、あのクレスが駆けつけるか? 単純に殺戮するためだとしても、罠だという可能性は否定出来ない。
こちらが来る可能性を考えればこれ程美味しい状況はないが、来るなんていう確信があるか?
否、行かざるを得ない材料があるとしたら――
「――ロイドは?」
ヴェイグの言葉で、やっとキールはこの戦いのキーパーソンとなる人物がここにいないことに気が付いた。
下唇を噛み、
「先行しかねない」
ただキールはそれだけ、余計な感情を露わにしないようにと短く言葉を切った。
今必要なのは激情に囚われず冷静を保つことだけなのだと己に言い聞かせる。
狂奔するミトスの放送は、むしろキールに焦りよりも冷静を与えていた。
さあ、今出来る最善の行動は何だ――――――?
「ヴェイグさん! キールさん!」
両名とも聞こえてきた声の方へ振り向く。箒に乗ったカイルが2人の方に飛んで来ていた。
「カイル、今までどこに……」
ぴたりと2人の前で止まったカイルを、ヴェイグはすぐさま諌める。
途中で抜けて出てきたことをすっかり忘れていたのか、カイルは申し訳ないような表情を浮かべた。
「すみません。ロイドの所に行ってて」
「! あいつは今何処にいる!?」
カイルの声を覆い被せるようにキールは大声を出す。当然ながら当人は困惑した。
実際は会っておらず、途中でグリッドと会った時にミント声が聞こえて、心配してる筈だから戻れと言われたことだけを説明した。
余計な真似を、と心中でキールは口走った。
あの後ロイドが何処に行ったのかは、立ち去るのを見届けなかったキールには分からない。
しかし追わなかったことを悔やんでいる訳でもなかった。これはどうしようもないことだ。
傍の2人は黙ったまま、キールの方を向いて次の行動を待っている。
キールは前髪をくしゃりと掴み、事務的に呟く。
「……まだ近くにいるかもしれない。周辺を探そう」


走っていたカイル達は、地に佇む2つの影を見つける。
広大な大地と空を地平線が隔て、その間に挟まれた人影の輪郭ははっきりとしている。
しかし、2人だ。場に特定の人物がいないことにカイルは一抹の不安を覚えた。
共にいるキールは彼女の傍にいる男を一瞥したが、ふと合った視線は両方とも俯くなり逸らすなりして、すぐに離れた。
「メルディ、ロイドを見なかったか」
「ロイド、もう行っちゃったよ」
けろりと空気を変えて近付いたキールに、平然と答えるメルディ。当然ながら彼は唖然とした。
「どうして止めなかった!? こんなことが起きたらあいつが単独行動を起こすくらい、予想出来るだろう!?」
「ロイドはもう何も出来ないよ。
 出来ないけど、それしか出来ないからって、ロイドは行ったな」
メルディの両腕を掴んでキールは言ったが、彼女は大した反応も示さなかった。
カイルはぱっと聞いて言葉の意味を理解出来なかった。
しかしキールは何かを悟ったのだろうか、腕を掴む手をゆっくりと離し、何も言わなくなった。
大した理由もなく空気が停滞する。
「早くロイドを追い掛けないと! それに、ミントさんだって助けなきゃ……!!」
見かねたカイルは息巻いて村に行くのを提案する。
3人ははっとして彼の方を見るが、それ以上の動きはない。
普段なら声高に賛成しそうなグリッドさえ、黙っている。
同村での過去の出来事、自らが抱えた事情、興味の有無、理由は各々だったが誰も頭ごなしに賛成はしなかった。
4人の反応にカイルは戸惑い、それぞれの顔を見渡す。
『……カイル、ロイドを追うなら、彼を捕えたら村は無視してそのまま退避しろ』
「え?」
ディムロスの言葉にカイルは素っ頓狂な声で返す。
取り出された抜身のディムロスは、普段なら呆れた吐息で返してくるのだろうが、この時ばかりは真剣な声で語りかける。
『これが罠だとは思わないのか?
 悲鳴を餌にし、感傷に惑わされたお人好しを呼び寄せ、一網打尽にする。それ位の予想はつくだろう?』
「でも! 罠だって言ったって……ミントさんが!
 あんな苦しそうな声出してて……ミトスが何をするかも分からない。ひょっとしたら、殺されちゃうかもしれない!」
『ならば、このまま死ぬかもしれない人間のために、わざわざお前は罠に飛び込むのか?』
ディムロスの言葉に流石のカイルも瞠目し、絶句した。
「……見捨てろ、っていうんですか」
抑揚のない声はどこまでも広がっていった気がした。和らぎ出した冷気と混じり合って、再び周囲の温度を下げたとさえ思えた。
カイルは切羽詰った表情をして思い切り首を振る。


「そんなの……そんなの絶対駄目だ!
 俺、ミントさんに助けてもらわなかったら今頃どうなってたか分からない!
 でも、俺、ミントさんに何の恩返しもしてない! なのに見捨てろだなんて……!!」
『彼女がクレスの名を呼んでいたのを忘れたのか!? 奴も同じように村に向かうのかもしれんのだぞ!?』
「尚更です! あいつがミントさんを放っておく訳ない!」
『スタンに似て後先考えんな、自分の身に及ぶ危険が分からないのか!』
「だからって俺にはミントさんを見捨てるなんて出来ません!!」
『代わりにお前が死ぬのかもしれんのだぞ!?』
「俺が死ぬもんか!」
『理想論に希望的観測が過ぎる!』
「やってみなきゃ分からないだろ!?」
『やらなくても分かることだ!!』
「何で分かるんだよ!」
『考えればすぐに分かるだろう! 村に向かうのは死と隣り合わせだと――』
きっと掲げた剣を睨みつける。
「――――もういい!!」
カイルは乱暴にディムロスを鞘に納め、その場でミスティブルームの向きを180度反転させる。
『カイル!』
「あの時は見直しましたけど、やっぱり同じです! あなたはただの腰抜けだ!!」
ディムロスは息を呑んだ。
機能が停止してしまったかのように、ディムロスは言葉を発することを止める。
少しカイルは鞘の中のソーディアンを見ていたが、ただ光をコアから放っているだけだというのを確認すると
彼は箒に力を篭め始める。
目を閉じ、少し歯をぎりりと鳴らす。
止めようとするヴェイグとキール、そして黙ってしまったソーディアンを無視して発進の準備を整わせる。
速力最大、自分の痛みなど気にしない。自分よりもよっぽどミントの方が痛いのだ。
それを我が身の可愛さだけで見捨てるなど、出来る訳がない。
柄を握る両手に力を入れ、前屈みになって、飛び立とうと、
『――――目的はロイド・アーヴィングの拿捕、及びミント・アドネードの救出』
ぎくり、とカイルの身体は膠着した。
『ロイドに追いついたら村の近郊で様子を確認。追いつかなかった場合は村に突入。
 しかし、どちらの場合も戦闘は極力回避。あくまで救出を優先する。
 救出しロイドを発見した後は即座に脱出。
 D2・3の丘陵地帯に退避し、高台から村の様子を俯瞰。状況を見極めつつクレスとミトスの消耗を狙う。
 戦闘の気配が収まり次第、我らは再度シースリ村へ向かい――残党を排除する』
内容を告げる声は、淡々とした口調故に下手すればかき消されてしまいそうだった。
しかし誰も身動きせず、口を出そうとしないのは、中にある確かな威厳が彼らの身体を言葉で絡め取っているからだった。
それでいて、必死に笑みを堪えるような、しかし嫌味のない歓喜さえ声に見え隠れする。
一同がカイルの腰に納まったソーディアンを見つめている。
特にカイルは、喜びと戸惑いが綯い交ぜになったような顔で、鞘の大剣を見つめていた。
息も出来ないのに、ディムロスは深呼吸の後のような重厚かつ濃厚な溜息をついた。
『これが私に出来る最大限の譲歩だ。今の戦力を考えこれ以上の消耗戦は避けたい。
 いいかカイル。言った以上は嘘はつくなよ――必ず、生きて戻れ!』
「……はい!!」
カイルの表情から困惑が消えた。その代わりに鋭い真剣さが混じって、彼は大きく頷いた。



2人の様子を見ていたキールは、グリッドの方を向く。
視線が合っただけでグリッドは身を強張らせた。
「……ブーツをヴェイグに渡せ」
「え?」
「いいから早く!」
キールの一喝でグリッドはいそいそとナイトメアブーツを脱ぎ、ヴェイグに渡す。
言葉の意味を理解していたヴェイグは、理解していながら渡されたブーツを履く。
グリッドもまたサックから元々自分が履いていたブーツを取り出し、数日振りとなったそれを履く。
晴れてグリッドの足は光速から本来の音速へと元通りになった。
「それからメルディ、ホーリィリングもヴェイグに」
外された指輪はキールへと渡され、それをキールはヴェイグへと渡す。
「ヴェイグとカイルは先行してロイドを追ってくれ。
 奴らは北にいる可能性が極めて高い。危険だが、ロイド1人で遭遇したら元も子もない。
 不安定なマナの制限下じゃエアリアルボードも大したスピードは出ないし、現時点で1番早く移動できるのはお前達2人だ」
ヴェイグはキールの説明を聞きながら手套を外し、ホーリィリングを指に嵌める。
そして再び手套を嵌め直して、キールの方へと目を向ける。
何も言いこそはしなかったが、この一連の行動だけでヴェイグの意思は簡単に汲み取れた。
カイルはヴェイグの方へと向く。
剣は抜かれ、瞼は下りる。手が剣の腹に当てられると、薄青い光がヴェイグの身体を纏う。
周囲にフォルスの氷が散らばり、少しして、ヴェイグはゆっくりと目を開けた。
右目には陽光で照った確かな光が宿っていた。
カイルは喉元に押し込めていた言葉を意を決して解き放つ。
「……行きましょう、ヴェイグさん。少しでも速く!」



(……確かに、あの作戦はシンプルだが的を射ている。だが、それはロイドに時間制限があるのを知らない上でだ)
元々自分達の作戦はマーダーの自滅を狙うものだった。
2人が去って再び静けさが戻った中、キールは広大な大地を視界に収め、1人考える。
(やろうと思えば出来る。ミラクルグミと、僕のチャージがある。だが、時間制限に焦るロイドを押し止めておくことなど可能なのか?)
そこまで考えて、先を考えるのは無駄だとキールは思った。
エクスフィア強化に天使化による無疲労、おまけにジェットブーツを履いたロイドに、2人が追い着ける訳がない。
追い着けるとしたら、無事にシースリ村で何事もなく合流するか、D2ででも待ち伏せしていたクレス達と戦闘になっているのに加勢するか、
もしくは既に死体になってからの3パターンしかない。
目を伏せて、キールは頭に手を遣る。
(見抜いてない、とでも思ったか?)
仮にも彼はロイドが天使化するのを目の前で見届けた人間であり、それに伴うマナの変動は彼の身でも感じ取れた。
全てを包み込み、全てを覆い隠し込んでしまいそうな、大きな青い翼。
あれ程の物がノーコストノーリスクで出来ると考える方が間違いだ。
そのコストに人間の時に対応出来るもの、それが心臓。
オンとオフを繰り返す、偉大過ぎる取替えが無くなった今、天使化が切れればリスクは絶対無比に牙を剥く。
そして放送で判明した要因。
シースリ村にはミトスがいる。即ち、逆説的にコレットがいるということになる。
おまけにミントがクレスの名を呼んだことで、エターナルソードを持ったクレスがやって来る可能性も高まった。
尤もミントが呼ばなかったとしても、放送を餌に釣られてやって来る可能性も充分にあるのだが。
これらを直情的なロイドが見逃す訳がない。先行するのを読むのは容易と言える。
おかげでディムロスは作戦をすんなりと遂行出来なくなる破目となり、折衷案を出さざるを得なくなった。

そこまで考えてキールははっとした。
「……味な真似してくれるじゃないか」
自身の時計は自分にしか分からない、時間制限があることを他人に知られてはいないと思ったのだろう。
だからこそ、全員とここに残っていれば村に向かうチャンスを無くすと考え、1つ先を読んだロイドは1人先行した。
流石、とっさの判断には頭が回るとキールは評価した。
実質見捨てるつもりで考えていたのだから、そこは素直に認めなくてはなるまい。



「……どうして、奴らが北にいると思ったんだ?」
突然掛けられた声に、キールは緩慢に振り返る。声の主が分かっているだけに相手にするのも面倒だった。
単なる疑問にしては、グリッドの表情は不服というような悲痛というようなもので満ちていた。
前ほどには鳴りを潜めたものの、まだこんな表情を出すことにキールは苛立ちと共に軽蔑が込み上げて来た。
「特に理由はないと言ったら?」
え、と狼狽するグリッドに対して、キールは笑み方を変えぬまま短く笑う。
「冗談だよ。
 単純なことだ。クレス達が隠れるとしたら自身にアドバンテージのある草木のある場所、特に隠密に適した森や丘陵地帯だ。
 E2にいた僕達を見つけられなかったんだから、まずEエリア一帯にはいないと考えられるし、
 お前はF2の森を経由したが、そこでも見つかることはなかったんだからF2にもいない。
 F3にも森があるが、もしそこでずっと休んでいたとしたらこんな派手な戦いを放っておく訳がない。
 となれば候補は自ずと北部に限られてくる、それだけの話だ」
カンニングペーパーでも見たような、実に定例文的な答え。
用は済んだ、と言わんばかりに荷物を纏めようと歩いていくのを、グリッドは目で追う。
トーマやシャーリィの所持品を入れていたサックの中身を確認して、
彼は食料を配布して空になったウイングパックに、もう誰も使えそうもないメガグランチャーとサブマシンガンを納める。
「もし、奴らがまだ南にいたとしたら」
グリッドの問い掛けに、見えないのをいいことにして、実に彼らしくない爽やかな笑みを浮かべてキールは答えた。
「だからお前を残したんじゃないか」
ウイングパックもサックの中へと入れて荷物を纏めたキールは、非力な学士の姿に似合わずサックを2つ背負って歩き出す。
キールはグリッドの方へと歩いていく。グリッドはさっきの発言も併せて、困惑げに彼を見ていた。
擦れ違い際に、彼は耳元で囁く。
「使う勇気は出たか?」
姿のない風のように、彼は何事もなく立ち去る。






「ロイドが死ねば、僕はマーダーにならなくちゃいけなくなる」
歩きながら、彼は虚空に呟く。
「マーダーなんてどいつもこいつも快楽殺人者に気違いばっかで、基本的人権も尊厳も認められないような奴らだ」
魔杖を片手に、剣指を作りエアリアルボードの稼動を確認する。
「例え誰が何と言おうと、正義なんて尺が人それぞれだろうと」
展開具合は良好。赤黒く煌く杖を見て、彼ははっと笑う。
1度だけ振り向くと、ただ1人震えるグリッドの背中はやけに小さく、みすぼらしく見えた。
キールが抱いた感想はそれだけである。感情を顕わにする価値すらないと、そう彼は判断した。
彼が抱いた少しの希望すら、望みは薄そうだった。
「僕は、貫いてみせる」


ここにある1つの疑問――――鬼は、人間なのか?



【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP35% TP25% 他人の死への拒絶 リオンのサック所持
   両腕内出血 背中に3箇所裂傷
   軽微疲労 左眼失明(眼球破裂、眼窩を布で覆ってます) 胸甲を破砕された 「絶・瞬影迅」発動中
所持品:チンクエディア アイスコフィン 忍刀桔梗 ミトスの手紙
    45ACP弾7発マガジン×3 漆黒の翼のバッジ Eナイトメアブーツ ホーリィリング ペルシャブーツ
基本行動方針:今まで犯した罪を償う(特にカイルへ)
第一行動方針:カイルと共にロイドを追う
第二行動方針:もしティトレイと再接触したなら、聖獣の力でティトレイを正気に戻せるか試みる
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点→C3村

【カイル=デュナミス 生存確認】
状態:HP45% TP35% 両足粉砕骨折(処置済み) 両睾丸破裂(男性機能喪失)
所持品:鍋の蓋 フォースリング ウィス 忍刀血桜 クラトスの輝石 料理大全
    蝙蝠の首輪 レアガントレット(左手甲に穴)セレスティマント ロリポップ ミントの帽子
    S・D 魔玩ビシャスコア アビシオン人形 ミスティブルーム 漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:生きる
第一行動方針:ヴェイグと共にロイドを追う
第二行動方針:守られる側から守る側に成長する
第三行動方針:ヴェイグの行動を見続ける
SD基本行動方針:一同を指揮
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点→C3村

【ロイド=アーヴィング 生存確認】
状態:天使化 HP35%(回復の実感は無い) TP40%(TP0で終了) 右手甲損傷(完治は不可能) 
   心臓喪失(包帯で隠している) 砕けた理想
所持品:ウッドブレード エターナルリング ガーネット 忍刀・紫電 イクストリーム ジェットブーツ
    漆黒の翼のバッジ×5 フェアリィリング
基本行動方針:最後まで貫く
第一行動方針:エターナルソードの為にクレスを倒すand(or)コレットの為にミトスを倒す
第二行動方針:C3村に向かう
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点→C3村

【メルディ 生存確認】
状態:TP45% 色褪せた生への失望(TP最大値が半減。上級術で廃人化?)  神の罪の意識 キールにサインを教わった
所持品:スカウトオーブ・少ない トレカ カードキー ウグイスブエ BCロッド C・ケイジ@C(風・光・元・土・時)
    ダーツセット クナイ(3枚)双眼鏡 クィッキー(バッジ装備中) E漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:もう少しだけ歩く
第一行動方針:もうどうでもいいので言われるままに
第二行動方針:ロイドの結果を見届ける
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点

:誰がために鐘は鳴る 19:2007/07/24(火) 18:34:17 ID:3u4Nvl/C0
【キール・ツァイベル 生存確認】
状態:TP50% 「鬼」になる覚悟  裏インディグネイション発動可能
   ロイドの損害に対する憤慨 メルディにサインを教授済み
所持品:ベレット セイファートキー キールのレポート ジェイのメモ ダオスの遺書 首輪×3
    ハロルドメモ1・2(1は炙り出し済) C・ケイジ@I(水・雷・闇・氷・火) 魔杖ケイオスハート マジカルポーチ
    ハロルドのサック(分解中のレーダーあり)  実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ミラクルグミ 
    ハロルドの首輪 スティレット 金のフライパン ウィングパック(メガグランチャーとUZI SMGをサイジング中)
基本行動方針:脱出法を探し出す。またマーダー排除のためならばどんな卑劣な手段も辞さない
第一行動方針:ロイド達を追う
第二行動方針:ハロルドメモ2の解読を行う
第三行動方針:首輪の情報を更に解析し、解除を試みる
第四行動方針:暇を見てキールのレポートを増補改訂する
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点

【グリッド 生存確認】
状態:価値観崩壊 打撲(治療済) プリムラ・ユアンのサック所持
所持品:マジックミスト 占いの本 ロープ数本 ソーサラーリング ハロルドレシピ
    ダブルセイバー タール入りの瓶(中にリバヴィウス鉱あり。毒素を濃縮中) ネルフェス・エクスフィア
    リーダー用漆黒の翼のバッジ 要の紋
基本行動方針:???
第一行動方針:ロイド達を追う
第二行動方針:毒を使うかどうかを決める
現在位置:E3の丘陵地帯・ケイオスハートの落下点

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