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  • 全て集う場所で-in the misty backyard-

テイルズオブバトルロワイアル@wiki

全て集う場所で-in the misty backyard-

最終更新:2019年10月13日 18:58

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

全て集う場所で-in the misty backyard-


それは、紙飛行機に託した他愛ない願いから運命が音を立てるまでの刹那の話。

「でも、ロイドは勝てると思ってる?」
風に揺れる紙飛行機を眺めるメルディから発された問いを理解するのに、ロイドは暫く時間を要した。
「ああ…見てたのか。何時からだ?」
それがあの一人芝居であったことに気付いたロイドは、最低限の言葉で返す。
「ずっと見てたわけじゃないよ。剣を作って最初の方、あの地下で一人で剣を振ってるのを
 上から少し見てただけ。ロイドボロ負けだったな」
無表情のメルディから放たれる辛辣な言葉が逆に滑稽で、ロイドは乾いた笑いを漏らした。
「まあ、地上に上がるまでは相当酷かったからな…本当に勝てる気がしなかったぜ」
イメージトレーニングの初期段階を思い出して、ロイドは遠い目をした。
こうすれば勝てた、などと言い訳する余地も無い圧倒的な結果だった。
「……そだな。で、勝てる?」
素朴としか言いようの無い彼女の問いに、ロイドは答えを求めるようにして空を見上げた。
右手で左手の甲のエクスフィアを擦りながら言う。
「何度も殺されて分かったことがある。俺はクレスには勝てない。
 技術とかを含めて、剣士としてのポテンシャルとして向こうの方が格上なんだ」
何度斬りかかろうと攻め手を変えようと、時空剣技のみに限定したクレスにすら敗北を喫している。
それがロイドとクレスの状態差による相対的且つ後天的なものなのか、
あるいはどちらも万全な状態で測ったとしてもどうにもならない絶対的且つ先天的なものなのか、
それは論じたところで無価値だ。
「スキルチェンジとか、他にも少し考えてるけど……小細工をしたくても、小細工だけでどうこうなる差じゃない」
蟻が姦計を巡らせた所で、象に勝てる見込みが無いことに似ている。
「ティトレイがいる以上、多分大きな細工をしようとしてもフォローされるだろうし。
 あの時空剣技がある以上大勢で戦うわけにも行かない」
ロイドは左手を強く握った。

「だから、限界を越えてクレスに勝てる自分を作り上げるしかない」




体が反応できないほどの超速の一閃が来れば、防ぐことは出来ない。
ならば反応させればいい。
防御の構えをそれ以前の連撃で崩されれば、おしまい。
ならば崩されなければまだ続く。
剣筋が分かっていながらも、それでも攻撃を防ぎきれず憤死する。
ならば分かる限りに、自分の理想通りに体を動かせばいい。
勝ち目のない現実に従って戦うくらいなら逆の方がまだましだ。
今の限界を超えた自分を想像して、それを現実にするしか勝ち目は無い。

あと1㎝届けば、あと0.1秒速ければ、あと一歩踏み込めれば勝てた。
その今の自分では叶わなかったifを現実にする。
夢を叶えると言うレベルの話ではない。妄想を現実にするという、足りない子供の狂言だ。
「でも、それをロイドは出来る」
ロイドは黙って頷いた。
「キールに言わせるなら、この体は超人だからな。この体は痛みが分からない。
 限界を知らせるシグナルは俺には聞こえない。行こうと思えば、どこまでも行ける」
その過程で削げ落ちていく物の重さも棄てて、どこまでもどこまでも飛んでいく。
イメージは所詮イメージ。規定された初期設定の中での模索。
限界を越えたその先の試算はまだ行っていない。行えない。
「最初から多分しなきゃならないとは思っていたけど、怖かった。失うことが怖すぎた」
存在としてのポテンシャルをクレスと同じ領域にまで持っていくのは戦う上での必須条件だ。
そうでなくては一切の計も策も届かない。あれはそういう「殺人鬼」だ。
「皮肉だな。シャーリィに奪われて、メルディに墜とされて、ようやく決心が付いた」
ロイドはメルディの頭を撫でた。メルディは拒まない。
「最後まで、いや、最後になっても諦めない。その為に俺は勝機を諦めない。クレスにも、ミトスにも」
風が吹き上がる。

「メルディ、俺は勝てると思うか?」
ロイドは彼女の方を向かない。続く言葉だけを待った。
期待した言葉も、期待しなかった言葉も紡がれなかった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





ロイドとクレスは一見して確かに互角の戦いを繰り広げていた。
まるで最初に地面に棒きれで直径2m程度の円を描き、はみ出したら負けと約束をしたかのように戦っていた。
一人一人の位置は目まぐるしく変わっているが、二人の中点の位置は微少な範囲でしか変わっていない。
ロイドの左剣がクレスの脇腹を目掛けて振り抜かれた。プロテクタの無い部分の衣類が切れた後に遅れて風切り音が鳴る。
振り抜いた剣を戻すことなく、ロイドはそのまま後足を軸にして回転し右の刀をクレスの顎に向かって殴るように飛ばす。
顎を破砕出来そうな速力の一撃は空を切る。
(ギシミチッ)
本来そこにあるべきクレスの頭部はロイドの想像の直下1mほどの位置にあり、
連結した体は屈んで多少窮屈そうでありながらも、二連撃を避けられたロイドを十分に殺しうる構えを取っていた。
無言のままクレスは地面スレスレの位置から横薙ぎに魔剣を振る。
右足を刈り取る為の一撃は、大振りしたロイドでは避けきれないはずだった。
(プチブチッ)
しかし、見上げるクレスの視線と合致する視線が、ロイドから放たれている。
クレスは反射的に剣を後ろに引き抜く。直後、斬るべきはずのロイドの右足が魔剣のあった位置に叩き付けられた。
薬に侵されて尚、あるいは故研ぎ澄まされた直感で魔剣を足で絡め取られることだけは避けた。
安堵するべきクレスの眼前には、既に次の一撃が待機している。
限界まで張りつめられた弦が耐えられずに切れる様に、剛剣が二本纏めて打ち下ろされた。

殺傷能力を維持できる限界の体勢からの一撃、その一撃を緊急中断したクレスの魔剣は
どれだけ好意的に見積もっても1秒は動けないだろう。それが正しい人の剣術だ。
それをクレスの目前の少年は、易々と踏破する。
打ち下ろされた斬撃が衝撃で土と霧を巻き上げる。
(ギギッビシ、カチ、カチピキッ、カチ)
霧が離れ、土が地面に還った時、陥没しているべき頭蓋はそこには無かった。
「翔転移―――」
空間を歪めて必殺の一撃を回避したクレスがロイドの頭上に出現する。
出現したクレスの左手は既に剣に添えられ、刺突の準備は整っていた。
しかしそれよりも速くロイドの迎撃は完了している。
ロイドがその足で飛んだ。向かうのはクレスの正面、即ち斬撃の真正面。
クレスは向かってくるロイドに突きを繰り出すが、通常空間に出現した直後では体重も速度も剣に乗せられない。
ガキン、と今までに比べて少々気の抜けた音が鳴った。
ロイドの木刀が中空でクレスの剣を受け止める。殺すに足りない一撃ならば木刀でも十分に楯足りうる。
両者が弾かれ、剣戟が終わるかに見えた。
「ぉぉぉぉ……」




だが、ロイドにはまだ攻め手がある。そうでなくては空中戦に持ち込んだ意味が無い。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああ!!!!!!!」
受身を取ってロイドは落ち行くクレスの方へ跳びなおす。手には逆手に持った木刀が強く握り締められている。
魔剣を前に出して防御の構えを取るが、空中にいるクレスのそれは
これから来るであろう攻撃を捌き切るにはあまりにも不安定で不完全だった。
一撃目が魔剣の刀身に当り、弾かれた魔剣が大きくふらつく。
続く二撃目がクレスのガードを打ち抜いた。剣が吹き飛び無防備な腹部が露になる。
そして詰めの三撃目がその好機目掛けて放たれる。
「飛燕、連脚」
しかし相対する剣鬼にはその好機すらまだ遠い。
中空で放たれた飛燕連脚はおよそ技とは呼べない程にあらゆる要素が弱体化していた。
しかし、その蹴りによってクレスの腰が半回転分逸れた。
ロイドの斬撃は意中の効果を発揮することなく振りぬける。

それで、終わりのはずだった。振りぬいたロイドの右手は弧を描いて
(ビチィッカチ、バキッ)
左手に届き、その中指一本が辛うじてその石に届く。
「うらあッ!!!」
本来なら存在しない四撃目がロイドの左手に込められる。
刀を強く握り締めた手は巌の如く固められて、
完全に半身を向けてしまい、身動きを取れなくなったクレスの顔面に炸裂した。
鈍い音が響き、クレスが地面に向かって斜めに墜落する。

ロイドは翼を羽ばたかせるが、半ば落ちるかのようだった。
それを意地だけで支えて、尻餅を突かない程度に着地する。

「はっ、ハッ、はあっ…」
既に意味の無い呼吸だが、嘗ての記憶に従うようにリズムが上げる。
一つの木刀を杖にして、片膝をついた状態から立ち上がろうとするが、気が抜けたせいか上手く立ち上がれない。
「手ぇ貸すか?」
ロイドの耳に、突然の声が入る。反射的に飛びのいて振り向いたその先には
「ティトレイ……何のつもりだ」
もう一人の敵が手を差し伸べていた。




「いや、困ってる奴がいたら手を貸すだろ。普通」
ティトレイはそれがさも当然のように答える。
「ふざけんなよ……!」
声を荒げるが、いつもの程の覇気は籠ってない。
ロイドの心中ではティトレイの存在に全く気が付かなかったことに対して大いに動揺していた。
(…全然気が付かなかった。ヴェイグやキールの言う通り本当に暗殺に向いてるのか…まるで)
枯れ木のようだ、とロイドは思った。軽口を叩いてよく喋るのに、一度黙ればそこには気配も何も無い。
ロイドは左手の剣を強く握り、右手を再びエクスフィアに伸ばす。
「固えーなあ…その程度の善意くらい俺にもあるって。それに」
緩む表情の中で、目線だけがロイドを射抜いた。
「そんな状態の奴に手を下すほど俺も暇ねえし。面倒だろ?」
ごくりとロイドが喉を鳴らした。ティトレイは顎を擦りながらロイドを眺める。
「剣士として勝てないから生物としてクレスを圧倒するって発想は無かったけどよ。
 はっきり言ってどうよ?自分で無茶だったとは思わねえの?」
「うるせえ。手があるなら、俺はそれをせずに諦めるなんて出来ないだけだ」
ロイドの啖呵に、ティトレイは「熱いな」と言った。
「とりあえずさー、その中指いい加減嵌め直したらどうよ?痛くねえのか?」
ティトレイが指を刺したその先にはロイドの右中指があった。妙に揺れている。
「よけいなお世話だ」
ロイドは外れた中指を掴み、一気に押し込む。鈍い音が一度して、二度目でようやく嵌った。

「…なんで俺を攻撃しねえ。余裕か?」
ティトレイを警戒しつつもEXジェムをセットし直しながらロイドは言った。
「攻撃して欲しいのか?膝が二回、踝が三回、肩は…一回か。腱もあわや切れかけて、
 指に至っては無事な関節の方が少ないのに?それで失血も見あたらないってのは…ひょっとして、胸の凹みはそういうことか?」
「――――――っつ…手前ェ…」
自分の体をティトレイの視線から守るように右手で体を覆う。
「あら?もしかして当たってたか?前二つ以外は自信無かったんだがなー」
ティトレイがにんまりとした顔を作る。
それがブラフと分かったロイドは奥歯を噛み締めながら何とも言えない顔をした。
「まーまー。いや正直なのはいいことだ。嘘を付くよりはマシだぜまったく…話通りのバカ正直だな、ロイド」
「…!やっぱ、俺のことを知ってるのか?」
まーな、とティトレイは言うが、その目は驚きを見せるロイドの方へ向いていない。
暫くの間の後、ロイドはゆっくりと、舌の上でその名前を転がしてからはき出した。

「御名答。ま、消去法だわなあ。ここまで減ると」
ロイドが口を開こうとしたのをティトレイが手に持った矢を向けて制する。
「遺言みたく語るような大した話はねえよ。お前にとっちゃゴミに近い関係だ。
 それでも下らないことを聞くんだったらこの場で射殺すぞ」
ロイドはその一言に一瞬竦むが、かろうじて表面化するのを堪えた。
口でそういっても、その過去に拘っている目の前の枯れ木に、ほんの少しだけ人間性を見た故の安堵かもしれない。
「そうだな…お前がしいなとどういう関係かは知らないけど、俺のことをあいつから聞いてるなら分かるはずだ。
 俺は諦めないし譲れない。だけど一応聞く、道を譲ってくれないか」
ロイドは剣を下ろし、自然体のままティトレイに尋ねた。
シャーリィに心臓を奪われたロイドに出来る、最大限の意思表示だった。
ティトレイは眩しそうに目を細めて笑った。
「凄えな。俺とは大違いだ。まったくもって、俺が俺だった頃に会いたかったぜ?」
悲しいのか、懐かしいのか、それとも後悔か。
ロイドはティトレイの拒絶を汲んだ。剣を構え直す。
「ならお前も叩き伏せるぜ。いいな?」
「いいぜ。どうせ……時間稼ぎも済んだしな」
時間稼ぎ、その一言に全身が粟立つような感覚を覚えたロイドはその方向を向く。



霧の中、飛翔した殺人鬼の影がだらりと剣を垂らしながら舞っていた。
シルエットしか掴めないが、その嬉々とした笑みだけは明瞭としている。

「はっきり言って、勝ち目ねえぞ。お前が一撃入れるまでにそんだけ体が悲鳴を上げてるんだぜ?
 こいつを倒す前にお前が壊れる。バカでも分かる話だ…ああ、死ななきゃ分からねえからバカなのか」
ティトレイの言葉を耳に入れる余裕もなく、ロイドは迎撃の為に力を込めるが、
完全に虚を付かれた形になった今、肉体を限界以上に酷使しても間に合わない。

「極刑だ――――――次元斬!!」
垂れた魔剣が一気に振り上げられ、振り下ろしと同時に巨大な波濤のような一撃が噴出する。
霧が真っ二つに割れて、その先端には鋭さそのものが走っている。
「ッ……飛天――――」
ロイドは防御策を講じようとするが、空間ごと切り裂くかのような高速の斬撃の前には数手遅い。
間に合わない。その絶望に染め上げられるかとロイドが思った瞬間。

「絶空!裂氷撃!!」

その掛け声と共に、ロイドの視界の右から左へと地面から何本もの氷柱が現出する。
次元斬と氷柱は直交し、気の奔流と砕けた氷が輝く塵のように舞った。
「何だと――――!!」
驚愕するクレスの耳に風の吹き抜けるような音が入る。
霧を突き抜けて、焔が3つクレスの前に出現する。
「…子供騙しが。虚空蒼破斬!」
クレスの周囲に蒼い闘気が迸り、その表面で火の玉は掻き消された。
しかし、一番巨大な焔だけはそれでは消しきれない。
「クレス=アルベイン!背面貰った!!」
背後からの叫び声に半ば自動的に首と剣をそちらに向ける。
霧の海より迫り上がってきたのは箒に跨った一筋の剣閃。
「空中空翔斬!!」
「その防具……気に入らないな」
弾丸と剣鬼が交差する。この場に来て初めて甲高い金属の剣戟音が鳴った。
あやわ墜落というところだった弾丸は、寸前のところで箒の頭を上げて激突を避ける。
バキンと音がして、クレスの一撃を防いだ鉄甲が真一文字に切断された。

「……死に来たか。どいつもこいつも、僕の望みを叶える為に」
クレスが着地した。鼻を伝い地面に垂れるのは一筋の血。
敵の方に振り向いたクレスの額は皮一枚割れていた。
風が舞う。血によって張り付いたバンダナが、吹き流れて霧の中に消えた。

「お前ら…どうして…」
ロイドは半ば呆然として彼らを見た。
「水くさいこと言うなよ、ロイド」
炎の大剣を肩に担いだ少年が滞空しながら言った。
「ああ、それにこちらにも都合がある。勝手な真似をする奴を放ってはおけない」
氷柱の出現方向から、もう一つの影が姿を見せた。
「お前を助けに来た。この状況を打開するぞ」
「君を助けに来た。この場所を切り開いてみせる」
ヴェイグとカイル。クレスが向かう先には、ロイドを守るようにして二人の戦士が立ち塞がっていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





キールはメモを見比べながらそれに更に記述を重ねていく。
「やはり、この暗号表が要だったか」
炙り出しによって浮かび上がった鍵は面白いほどに鍵穴に合致し、二番目のメモに封じられた情報を解凍していく。
その半分以上はこちらに蓄えられている情報と合致していることからその精度には疑う余地は少ない。
メルディというある種の反則技を用いたこちら違い、おそらくこれが独力で記述された物であることを考えると、
その記述者にはキールは舌を巻かざるを得ない。
「魔力に直結した魔術式機能がかなりあるな…これは単純に機械的アプローチに対する罠か、それとも…」
特に注目したいのは“There is no name yet. ”と銘打たれた首輪とフォルスに対する考察だ。
制限措置や対マナ用コーティングなど、首輪を虚数的見地から見る場合にフォルスという概念の特異性が重要視されると
ハロルド=ベルセリオスは陳述している。成程、ジェイのレポートからもフォルスに関しての項目があったが
ここまでの詳細な情報ではなかった。これは一考するべき要素だ。

「おい」
キールは一瞥もせずにひたすらレポートを見比べている。
「なんだ」
「そんなことをしている場合か」
グリッドはキールとメルディに併走しながら現在のキールに疑問を唱える。
当然であろう。キールはロープで固定したメルディを背負い、
メルディにエアリアルボードの運転から制動までを任せっきりにしてひたすら首輪の分析を進めていた。
「そんなことをしている場合だ。こうなってしまった以上時間は万金を積んでも買えない。
 メルディのケイジにシルフを入れた以上はこうして空いた時間が惜しいんだよ。今後の為にもな」
予め用意してあったように流暢な喋りにグリッドは顔を顰める。二人は目を合わせない。
メルディは黙ってケイジの方を向いている。
「ロイド達……無事だと思うか?」
「それを推察するにはデータが不足しているが、少なくとも楽観は出来ないな」
淡々と語るキールに、何度かグリッドの手が伸びそうになるが怯えにも似た震えが走って掴むことは出来ない。
「クソ…一人で抜け駆けするにしても、せめて……せめてグミの1つでも持っていけば良かったのに」
グリッドが悔しそうな表情をするが、その感情に確証を持てないのか今一つ中途半端だ。
「ロイドなりの感傷だろう。抜け駆けだけでも迷惑なのにこれ以上迷惑はかけられない…と言ったところか」
「本末転倒だ……あいつは自分の重要性に気づいてないのか…あいつしかエターナルソードで」
「黙れ」
キールは顎を上げてグリッドに自分の首輪を見せつける。グリッドは数秒かけて意味を理解し、両手で口をふさいだ。
その数秒の巡りの悪さにキールは舌打ちを打つ。
「…こんなことになるなら、ロイドにまずミラクルグミを使えば良かった。
 そうすりゃ、そりゃあ心臓は流石にどうにもならなかったかもしれないが、こんなことには…なあ?」
懇願するような問いかけをするグリッドの中では出発する前にキールの口から放たれた呪いが駆けめぐっていた。
仮定のifを提示したところで腹の足しにも許しにもならないのに。

――――――どうかな?




「え?」
グリッドは初めてキールの方を向いた。
やはりキールはハロルドメモを注視している。
「いや、過ぎたことを猛省することはあっても、そこに固執することは無駄だ。
 僕達は現在を起点に最善を尽くさなければならない。そう、現在での最善を」

「キール。もう数分で到着な」
「分かった。ここから先の考察は後回しだ……グリッド、答えを聞こう」
キールはメモ類を畳み直し、グリッドの方を向いた。
走りながらもグリッドは沈痛な面持ちで吐く息も滅入っている。
しばらくして、ゆっくりとグリッドは口を開いた。
「俺が、これで戦えば、みんなが、助かるのか?」
グリッドは懐に手を入れて、瓶を掴む。
「断言は出来ないが、その可能性も出てくる。詰まるところ問題は前線の戦力差なのだから、
 こちらのそれを増して向こうのそれを減らせば、術撃戦力差でこちらに勝ちの目が出るさ」
少しばかり飴玉が甘すぎたか、とキールは思った。
グリッドは瓶を頭上に上げて祈るように掲げた。瞑ること暫くして、答えを出す。

「……分かった。やる。いや、やらせてくれ。俺がこの手で、今度こそ大切なものを掴む」

キールは微かに目を見開くが、直ぐに運動を制御した。
「何とも頼もしい言葉だが、随分と強気じゃないか。どういう心境の変化だ?」
「別に……何か、今の俺にこいつが必要な気がする、だけだ」
グリッドはそういうが、手に持った瓶の中に漂う粘性の強い液体は強く震えている。
そこには一切指摘せずにグリッドから視線を外す。

「結構、期待しない程度に宛にさせて貰うさ」

遠目に村が見えてくる。
何にせよ布石程度にはなるだろうよ、とは言わなかった。

辛うじてとはいえ、エアリアルボードと併走して走るグリッドの
手首に埋め込まれたエクスフィアと手に巻かれたコレットの要の紋になど、気付けるはずが無かった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ロイドとクレスを挟むようにして、ヴェイグとカイルが立ちはだかる。
先程の次元斬で彼らを結ぶ直線だけが綺麗に霧が吹き飛んでいる。
それぞれの右手には氷の短剣と炎の大剣。
その切先は殺人鬼の方へ向いていた。
『お前達……もう少し様子を見る手筈のはずだったが?』
ディムロスが矢張りこうなったか、という口調で2人を嗜める。
「ゴメン、ディムロス。でもこれ以上は見てられないよ」
「それに、先程の交差も好機といえば好機だった。仕留め切れなかったのは非として認めるが」
カイルは切先に焔を放ち、ヴェイグが再び剣を構築した。

『……こうなってしまった以上は仕方有るまい。目的の半分は果たした、ここから離脱するぞ』
ディムロスの言葉に、2人は目を見合わせる。
「カイル。分かっているとは思うが」
「ええ、ガントレットが無ければ間違いなく腕を持っていかれました。
 ……逃げながら勝てる相手じゃない。ミントさんのこともある。ここは我慢します」
「よし。俺が道を切り開く。お前は…」
が、2人の背中に手が掛かる。
「来て貰って悪いけどさ、退いてくれないか。アレは俺の相手だ」
寄りかかる様に俯いて、ロイドは言葉を搾り出した。

『どうやらカイル以上に難儀な奴のようだな。ここは退くしか無いこと位は分かるだろう』
ディムロスが正論を以って諭す。
『剣を交える以前の問題だ。何を焦っているかは知らんが今のお前では、いや、ここの禁止エリアが全て埋まる頃の
 未来のお前でもアレには勝ち目が無い。まずは退け、説明はそこで幾らでも…』
「退いて、待って、次を待つんだろ?」
ロイドが心臓を指差す。
「ロイド、気持ちは分かるがここは…」
「ゴメン。でも俺は後悔だけはしたくないんだ。ありもしない未来に甘えて、今を退くなんて絶対に出来ない。
 きっとそれじゃ俺は俺の望むモノを手に入れられない。それだけは諦められない」
4人とも、こうなることは薄々分かってた。
ロイドは一歩も譲らないだろう。だからこうならないように一人で此処まで来たのだ。
そしてヴェイグもカイルもディムロスも譲らないだろう。ロイドこそがこの戦いの鍵となる存在なのだから。
交わらない平行線。そして、議論の時間は幾許も無い。
殺人鬼は未だ待っているが――――――――こいつが態々彼らを待つ理由が無い――――――――

「!!――――――――ティトレイ!!」
ロイドの叫びに反応して三人が散る。その瞬間、5,6本程の矢が彼らがいた地面を抉った。
三者三様の位置から射線を見上げる。近くにあった民家の屋根の上に射手が構えていた。

「いや、2対1で口喧嘩ってのは大人気なくないか?口を挟もうとしたんだけどよ、ついつい矢が出ちまった」


ティトレイはニヤニヤとしながら片手で矢を数本弄ぶ。早まれば此処から雨の様に矢が降り注ぐという警告のつもりだろう。
「あ、待ちなクレス。此処まで待ってくれたんだからもうチョイ位いいだろ?」
剣を振りぬこうとしていたクレスをティトレイは手で制する。
横軸をクレスに、縦軸をティトレイに押さえられた三人は迂闊に動けない。

「「ティトレイ……」」
「ロイドを垂らしてりゃ魚が食いつくとは思っていたけどな、この組み合わせは予想してなかったぜ。
 お前ら生きてたんだな。ヴェイグ…、と、えーっと、すまねえ、名前は?」
カイルがティトレイの方向に向こうとするのをヴェイグが制する。
クレスに全員が背を向ければ一気にコトが始まるだろう。
「カイル、カイル=デュナミスだ」
「あー、そうか、そうだったっけか。悪いなヴェイグ。情けない話こっち碌に放送を聞いてないんだ」
弓を装備した手でポリポリと頭を掻いて笑うティトレイ。
「カイルっての、悪運強えーな。俺は確実に殺ったと思ってたんだぜ?
 クレスの一撃を避けたことといい、全く、褒める所しか無いぜ」
「父さん達が守ってくれた命だ。お前らなんかに殺されるもんか……!」
カイルが背を向けたまま叫ぶ。ディムロスを強く握り締めて自分を支えてきたものを実感する。
「そうか、いや、そういうもんだよな。詰まらないことを聞いちまったな。すまねえ」
ティトレイは本当に済まなさそうに軽く頭を下げた。
「で、だな…何の話だったか、ああ、そうそう。幾らなんでもロイドが可哀想じゃねえか?
 此処まで単身で来たんだから、その覚悟は推して知るべきってな。無碍にするってのも酷な話だろうよ」
「ティトレイ…お前…」
ティトレイの言葉にロイドは少し木刀の握りを緩めるが、ヴェイグが半歩前進したのを見て締め直した。
「何を考えている。ティトレイ」
「別に、他意はあるが嘘はねえよ。なんだと思う?」
ヴェイグの睨みをティトレイは柳のようにすり抜ける。
「……どうやら今逃げられると困るらしいな」
「惜しいな。少し違う。逃げたところで無意味だから今戦った方がいいんじゃねえかと勧めてるんだ」
ティトレイの笑みに若干の悪意の様な演出が混じった。
「どういう意味だ!?」
ヴェイグではなく、カイルが怒鳴るように聞いた。
「いや、そっちの事情はしらねえが、逃げるってコトはだ。
 ロイドの言った通り次の機会を待つってことで、待てば状況が良くなるって思ってるんだよな?」
ティトレイがやれやれといったようなモーションを見せた。
「それがどうした!」
「無意味だって言ってるんだよ。悪化こそしても、待っても状況が良くなるなんてコトは無え。
 お前らが戦わない限りは一向にどうしようもない話だ、言っている意味が分かるか?」
「…どういう、意味だ?」
ロイドは怪訝そうな顔をしている。カイルは顰めた顔をしているが分かっていないらしい。
「『真逆』」
ヴェイグとディムロスが同時に言った。
ディムロスはその意味に、ヴェイグはそれを語るティトレイに驚愕し声を微かに上擦らせる。
「…偶然でも、ミントの声に反応したわけでも無いのか」
ヴェイグの一言にロイドとカイルがようやくティトレイの言葉の意味を解釈する。
驚愕が遅れて浮かび上がった。
ティトレイは満足そうに頷いて、それを口にする。

「ご名答だ。俺達はミトスに呼ばれてここにいる。ま、そういう関係だ。そうそうお前らの都合良い展開にはならねえよ」
「ミトスと手を組んだのか!!」
カイルが叫んだ。
「そこは想像に任せるさ。一々語るのは面倒臭え」
三人がバリエーションに富んだ表情を見せる。



『…お前達、私の声が聞ける素振りはするな。私に声をかける時は小声で、且つ他の人間がフォローをしろ』
ディムロスの突然の命令に三人は微かに硬直したが、それを悟られぬ内に三人は目配せをし、
ひとまずカイルにティトレイを引き付けさせる事にした。
「こんなことでティトレイを誤魔化せるのか?」
ロイドが半疑を口にした。距離があるとはいえ自分達が聞いている以上不安は消えない。
『剣が喋るなどというのは、常識的に考えれば無い。ソーディアンに関して知識がない限りはな。
 現にティトレイは先程2対1と言った。ブラフの可能性もあるが小声で話すに越したことは無い』
ディムロスはそう答えるが、心中は穏やかではない。無論ティトレイに聞かれるか、という心配ではなく、
奪還計画の前提を打ち砕かれたことに対してである。
「それこそこちらを引き付ける罠である可能性は?それに、ティトレイがミトスと接点を持てる機会があるとは」
「あるぜ」
ヴェイグの意見に被せる様にしてロイドは続けた。
「アイツはそんな露骨な嘘はつかない。
 それに、ここにいるってことは、アイツはクレスを抱えた後、北か西の方に向かったんだ。
 洞窟から村に来たミトスとどこかで鉢合わせていてもおかしく無い」
「真偽の程はどちらにせよ、無視は出来ないということか。完全に嵌められたな」
ロイドが済まなそうな顔をした。ヴェイグも済まないと返す。
『今回の失態は完全に私の読みの浅さだ。今すぐにでも自分を処断したいところだが、まずはこの場を切り抜けなければ』
ロイドとヴェイグが頷く。ロイドがカイルと交代した。
「で、どうします?一度退いて、キール達と合流しますか?」
カイルが小声で聞いた。大きく逃げることは出来なくなったが、体勢を立て直すのも一手だ。
「難しいな。ロイドの意見に賛同する訳ではないがティトレイとミトスが繋がっているとなると、
そうなればミトスが動く可能性が高い。泥沼の総力戦になるぞ。
 それに、此処までかなり走って来た。暫くは期待できないだろう」
ヴェイグが舌打ちした。
『とは言っても、転換点はキール達の援軍しかない。それまで持ち堪えるしかあるまい。ミトスはまだ動けないはずだ』
「どうして?」
カイルは断言するディムロスに尋ねる。
「ミトスがわざわざティトレイと組んでいるからだ。それに、話を聞く限りではクレスはミトスにとって仇敵だろう?」
カイルは少し考えてから成程、と手を打った。
「罠を仕掛けたはいいけど、自分で動けないからあいつらを使ったんだ。
 それこそ自分でも殺したいだろうクレスを使ってでも」
『正解だ。人質を押さえていて動けない自分の代わりに手駒が必要になったのだろう』
ディムロスは自分に言い聞かせるように言った。
ロイドとヴェイグが交代した。
「ミトスは何時まで動かないつもりだろう?」
カイルは顎に指の関節を当てて傾げる。
「今のミトスの計画に足りないものはエターナルソードだけだ。
 アレだけ痛めつけている音がしてたんだからミントって人を抱えたまま機敏には動けないはず。
 ティトレイと縁を切るにせよ、多分俺達が全滅するかクレスが負けるか、そのタイミングに絞ってくると思う」
ロイドは考えて、そう結論付けた。
『となると、やはり問題はこの場の敵2人、だな』
ディムロスが総括する。一見一回りしただけのように見える議論も、意思統一には必要な要素だ。



「お?どうやら話は終わったみたいだな。どうするよクレス?」
ティトレイが矢を弓に装填する。どうにも話の内容までは聞こえていないらしい。
クレスが剣をゆらりと構えた。
「…ヴェイグ。頼んでいいか?」
「…やはり、諦められないか」
ヴェイグが溜息をつく。ロイドは、悪い、と一言謝った。
「フン、正直に白状すれば俺もアイツに用がある。願っていなかったと言えば嘘になる」
氷の剣を振って、ヴェイグは笑った。
ロイドの体に触れて、体内に溜まった熱を気休め程度に取り除く。
『戦力の分散か。あまり賢くはない手だな』
「だけど、誰かがアイツを抑えておかなければ霧の中で無音のまま殺されるってことか」
カイルが絞るように声を出す。背中を押されたような感覚を思い出した。
「カイル。ロイドのフォローを頼む。こちらの方が鉄火場だ、気を抜けば死ぬぞ」
「…分かりました」
ヴェイグの言葉に若干の不満を見せて、カイルは呪文の詠唱に入った。
『作戦を確認する。目的はキール達後続が来るまでの時間稼ぎだ。
 1対1と2対1を堅守して数の優位を維持する。いいか、あくまで時間稼ぎだ。決して逸るなよ。死ぬな!』
(もし、この前提に、何かが見落としが合ったとしたら、どうする?否、考えるな、考えるな…!!)

「「了解」」
2人分の声量が共鳴した。
ディムロスは自分の考えをその共鳴に沈殿させる。

「ほんじゃ行きますか…?」
「うおおおおお!バーンッ!ストライク!!!」
ティトレイが一歩踏み込もうとしたタイミングで、
ディムロスを高らかに掲げたカイルの頭上に巨大な火球が三つ形成された。
一つだけでも十分巨大な火球が、三つ、無造作に法則性無く地面に落ちる。
霧の中に爆炎が黒々と吹き荒れた。
「適当かよ…脅かしやがって――――――――!!」
「ティトレイ!!」
黒い煙の中から出現する銀の氷が出現する。
ティトレイは大きく後方へ跳躍し、その斬撃を避けた。
「……やっぱ、こういう形になるか。出来ることならお前とは殺し合いはゴメンなんだがよ」
「安心しろ…俺もだ。何としてでも、お前を止めてみせる!」
ヴェイグの表面に錬術が纏う。
「甘いな……やれるモンならやってみな。ヴェイグ」
ティトレイが再び大きく後方に下がりながら、矢を放った。



爆炎が晴れた後に、ロイドとクレスが対峙していた。
霧は相反する魔力との相殺で一気に霧散し、この周囲にはもう展開しないだろうという予感を感じさせる。

「みすみす行かせてくれたのか」
ロイドがクレスに問う。
「アイツは元々殺さないという約束だ。どうなろうが興味は無い」
クレスの目が細まった。バンダナを無くして更に垂れた髪に目が隠れて、より凶暴そうに見える。
「興味が無いとか、あるとか、そんな理由しかないのかお前!
 そんな理由で殺される側のことを思ったことがないのか!」
カイルがクレスの理不尽な発言に怒気を蒔いた。
「知らないな。僕は僕の力以外に興味が無い。
 剣の糧にもならないなら、錆にでも勝手になれば良い。どちらも一振りで出来る話だ」
「お前…!そんな風に、父さんを殺したのか!!」
クレスは髪を掻き揚げて、その凶眼でカイルをねめつける。
「父さん?父さん?誰の?お前の?僕の?ああ、もしかしてその剣か。
 あれは実に有意義な殺し合いだった。また一歩、もう一歩近づく、近づける」
声帯の潰れたような笑いが虚しく響く。
脈絡も整合も時系列もなんとも曖昧だ。
「じゃ、殺そうか。2人だからな、百回殺した後で千回殺してやる」
「クレス…クレス=アルベイン!!」
壊れた笑い声の中、カイルが剣を構えて加速しようとした瞬間、ロイドの手が伸びた。

「悪いな、クレス。一対一だ」

カイルが一拍あっけに取られている間に一歩前進し、双刀を抜いた。
「悪い、カイル。ヴェイグの手前断らなかったけど、お前には向こうに行って欲しい」
「何、何言ってるんだロイド!?」
ようやく言葉そのものはとりあえず理解したカイルが聞いた。
「あれは、本気でヤバい相手だ。お前も見ただろ?剣で攻めりゃ一回一回が命がけだし、
 魔術で攻めりゃあの蒼破斬のせいで上手く届かないって反則野郎だ。
 次元斬のこともある。2人で戦っても得の無い奴だ」
「だからって!わざわざ一人で戦うこともないじゃないか!」
カイルは引き下がらない。一見ロイドは理由を付けているが、その裏には感傷が混じっていることは明白だからだ。
「そんなに、俺が頼りないか!お前も、ヴェイグさんみたいに、俺が頼りないっていうのか!?」
意地の悪い問いだと分かっていても、カイルは聞かずにはいられなかった。
ロイドは振り向かず、へへっと笑う。
「ちげーよ。お前には、こんなバカみたいな真似をして欲しくないだけだ、カイル」
「え?」
カイルは唖然とした。
「お前のことだから、きっとお前の父さん、スタンのおっちゃんのことを思ってこっちを選んだんだろうけど、
 そういうのは駄目だ。敵討ちなんて流行らないし、ダサいしな。
 俺はそういうことを、お前に教えてもらったつもりだったんだぜ?」
カイルの脳裏に、ロイドと本気で戦ったあの夜が思い出される。
「自分でもバカだなあとは思うんだけどよ。どれだけそれか夢みたいな道でも、選んだ以上は貫きたいんだ」
それが、例え滅びへの直行であろうと。
カイルにも、薄々と見当が付いた。目の前の剣士は、もう長くない。
「だからって、俺に選べっていうのか?また!俺は、俺は…」
リアラとスタン。選んだ結果が、今の自分に繋がっている。
次はロイドとヴェイグを選べというのか。
「どっちでもいいさ。俺はどっちも選べなかったダサい奴だから、何も言う資格は無い」
そういうロイドの背中の翼はとても大きく、雄大だった。



「……ヴェイグさんのサポートに向かう。多分方向からして北だ」
『カイル、それでいいのか?』
ディムロスの確認にカイルはコクリと頷いた。箒に力が込められていく。

ロイドが、少しだけ大きく息を付いたとき、後ろでカイルが叫んだ。
「ヴェイグさんと2人ががりでティトレイを速攻でボコる!
 そして直ぐに戻って3人がかりでクレスを完璧に完全に完膚なきまでに潰す!!
 ――――――――だから、それまで持ち堪えてくれ!!!」
ロイドの唇がわなわなと震えた。
それがクレスにもカイルにも悟られないように、血が出るほどに口の肉を噛んで堪える。
どれだけ失っても残るものがある。きっとこの出会いは忘れない。

「カイル。俺、ジューダスといたことがあるんだ」
突然の見当外れの話題。カイルは黙って箒の最終確認を行う。
「――――――――俺、お前の母親を殺した奴を、知ってるかもしれない」
「そうか」
「聞かないのか?」
「戻ってきたら聞くかも。多分聞かないけど」

カイルは箒に火を入れて、直ぐに遠くの霧の中に見えなくなった。


「待たせたな」
ロイドは改めてクレスと向かい合う。
「それくらいの対価は弁える。殺しても殺せない死人。お前を殺せば、更に到達できそうな気がするからな。
 それにどうせ後で殺す。誰も彼も、殺し尽くす。順番は無意味だ」
迸る殺気、剣に纏わる闘気。クレスの炉心に黒い焔が昇る。
「それは無理だ。お前を倒して、その向こうに行かせて貰うぜ。待ってる奴がいるんだ」
翻る翼、舞い散る羽根。ロイドの駆動系が限界に軋む。

「「行くぞ!!!!」」

2人の剣士が大地を蹴った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



『西地区から噴射音確認。どうやら北地区に向かっています。
 ロイド=アーヴィング、クレス=アルベインと交戦に入りました』
「了解」
キュキュっと油性ペン特有の甲高い擦れの音が、暗い部屋に満ち渡る。
ユグドラシルは、北にもう一つ白地図に○を書き込んだ後、ペンの後ろに嵌めていたキャップを外し、
元の位置に嵌めなおす。
「北と西に分かれたか。恐らくはティトレイの仕業だな」
村の全域を記す白地図は大きく五つのエリアに分類されていた。
二つの焼け跡がある西地区、比較的人家の多い北地区、
田畑がほとんどを占める南地区、鐘楼台のある東地区、
そして広場になっている中央地区である。
「あれは、元々ここに来たことがあるからな。地の利を取るつもりか、それとも私を誘うつもりか」
コンコンと地図を指で叩きながらユグドラシルは地図を俯瞰する。
『誘い、ですか。そこまで考えているのでしょうか』
コレットの肉体に握られたアトワイトはが疑問を放つ。
「それは質問という意味か?」
アトワイトはコレットの体で首肯する。
「確証があるわけではないがな。自らもロイド達も分割させて、実に第三勢力が攻撃を仕掛けたくなる構図だ。
 それが唯の愚考で無いとしたら、私の介入を誘っていると考えるのが妥当だろう。道化を演じるのにも飽きたらしい」
ユグドラシルは頬杖を突いて、眠そうに笑った。
『では、このまま現状を維持し…』
「それは私の考えることだ。軽率だなアトワイト」
『…申し訳ありません』
アトワイトが深く頭を下げようとしたところをユグドラシルは手で制した。
「まあいい。現状でコレットはどれだけ動かせる?」
『95%は制圧しました。さしたる抵抗も受けませんでしたので。ただ』
「残り5%が侵攻出来ない?」
『はい。恐らくは陣地線を下げて自閉に回ったものと思われます。その為、依然として天使術は使用できません』
「ふん……しぶといな。まあいい。見極めの時間も御仕舞いだ」
ユグドラシルはすくっと立った。コレットの耳元に口を近づけてユグドラシルは囁いた。
「もう一度だけ言おうか。聖女を殺めその手を汚したお前に希望を待つ資格などありはしない。
 大人しく私に従え。そうすれば、せめてお前の罪だけは私がエターナルソードを以って注いでやろう」
コレットの体が微かに震えた。言葉を聞き入れたというよりは、ただ鼓膜の震えに反応しただけのように見える。
『効くとは思えませんが?』
「そこまで露骨な期待ではない。洞窟のときはこれで大人しくなったからな。願掛けだ。
 支配律が不完全なのか……存外、まだ抵抗の気概があるのかも知れんな。だが、その機会はもうあるまい」
『では?』
「予定通り器にはコレットを使う。アトワイト、お前に任務を言い渡す」
コレットもその場を立った。
「お前はコレットを率いて西地区に赴き、頃合を見てエターナルソードを奪取せよ。
 そして、‘可能な限り’生かした状態でロイドかクレス、どちらかを確保しろ。
 現場での手段に関してはお前に一任するが、器のこともある。無理はするな」
コレットの姿をしたアトワイトは敬礼をした。
『了解しました。これより、エターナルソード及び時空剣士の確保に向かいます―――時に、ミトス。いえユグドラシル様』
ユグドラシルは陰鬱そうに笑う。
「いい。どだい1日経たずに呼称敬称を変えられる方がこそばゆい。それ位の愛嬌は構わないさ」
『申し訳ありません。では、ミトス。貴方はここに?』
「いや、私も出撃する」
『北を抑えに、ですか?』
いや―――ミトスは暫く勘案してから言う。
「意図はともかく、動き回るのに都合の良い状況を作ってくれたのだ。
 多少は便宜を図ってやるのも一興だろう。奴は後回しだ。私は――――」



ユグドラシルは横たわる肉の塊に近づき、精彩の欠けた金髪を引き上げる。
うう、と唸り声の出来損ないのような音がした。
「僕の望み通り、お前の願い通り、連中はこぞって此処に集まってくれた。
 お前はもう用無しだ。ここで、始末を」
そこまで言って、機能を失いくすんだ目に指を近づける。あと0.2mm奥に進めは眼球を潰せるだろう距離。
そこで、溜まった涙を確認して、ユグドラシルは満足そうに手を戻した。
「まだつけないさ。全部終わるのを楽しみにしていろ、出来損ない。
 お前が大切だったものを全部並べて打ち壊して、それからお前をもう一回壊してやる」
ミントからは涙が溢れるだけで、呪いの言葉も嘆願の言葉も出てこない。
ユグドラシルはミントの舌のあった場所を改めた後、床に叩き付けて離れた。
「アトワイト、私は奴の舌を何時切った?」
『質問の意味が不明瞭です。ミント=アトネードの寸断された時刻、という意味でしたら』
「いや、いい。今更どうなる話ではない」
その言葉でユグドラシルは自分の思考を切り替える。
「霧の維持はもう止めて良い。切った場合あと何分保つ?」
『完全に晴れるとなると、10分程でしょうか』
「了解した。コトが済めば私も西に向かう。戦果を期待している」
『了解しました、マスター』


2人の天使が鐘楼から飛び立つ。
薄暗がりの中、白地図には更に書き込みが足されていた。
東から西へ矢印が一つ。

そして東から南へ、矢印が一つ。



【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP35% TP20% 他人の死への拒絶 リオンのサック所持 
   両腕内出血 背中に3箇所裂傷 中度疲労 左眼失明(眼球破裂、眼窩を布で覆ってます) 胸甲を破砕された
所持品:チンクエディア アイスコフィン 忍刀桔梗 ミトスの手紙
    45ACP弾7発マガジン×3 漆黒の翼のバッジ ナイトメアブーツ ホーリィリング
基本行動方針:今まで犯した罪を償う(特にカイルへ)
第一行動方針:ティトレイを倒す
第二行動方針:聖獣の力でティトレイを正気に戻せるか試みる
現在位置:C3村・北地区

【カイル=デュナミス 生存確認】
状態:HP45% TP30% 処置済両足粉砕骨折 両睾丸破裂 飛行中
所持品:鍋の蓋 フォースリング ウィス 忍刀血桜 クラトスの輝石 料理大全 ペルシャブーツ
    蝙蝠の首輪 レアガントレット(左手甲に穴)セレスティマント ロリポップ ミントの帽子
    S・D 魔玩ビシャスコア アビシオン人形 ミスティブルーム 漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:生きる
第一行動方針:ヴェイグと合流してティトレイを撃破する
第二行動方針:その後西に戻り、ロイドと合流してクレスを倒す
第三行動方針:守られる側から守る側に成長する
第四行動方針:ヴェイグの行動を見続ける
SD基本行動方針:一同を指揮
現在位置:C3村・西地区→北地区

【ロイド=アーヴィング 生存確認】
状態:天使化 HP25% TP30% 右手甲損傷 心臓喪失 砕けた理想
所持品:ウッドブレード エターナルリング ガーネット 忍刀・紫電 イクストリーム ジェットブーツ
    漆黒の翼のバッジ×5 フェアリィリング
基本行動方針:最後まで貫く
第一行動方針:エターナルソードの為にクレスを倒す
第二行動方針:コレットの為にミトスを倒す
現在位置:C3村・西地区ミトスの拠点跡

【クレス=アルベイン 生存確認】
状態:TP70% 善意及び判断能力の喪失 薬物中毒
   戦闘狂 殺人狂 殺意が禁断症状を上回っている 放送を聞いていない
所持品:エターナルソード クレスの荷物
基本行動方針:力が欲しい
第一行動方針:ロイドを殺す
第二行動方針:終わればカイル他を殺す
第三行動方針:ティトレイはまだ殺さない
現在位置:C3村・西地区ミトスの拠点跡

【ティトレイ=クロウ 生存確認】
状態:HP50% TP60% 感情希薄 フォルスに異常 放送をまともに聞いていない
所持品:フィートシンボル メンタルバングル バトルブック(半分燃焼) オーガアクス  
    エメラルドリング 短弓 クローナシンボル
基本行動方針:命尽きるまでゲームに乗る
第一行動方針:ヴェイグを引き付ける
第二行動方針:ヴェイグへの対処
第三行動方針:事が済めばクレスに自分を殺させる
現在位置:C3村・北地区



【メルディ 生存確認】
状態:TP45% 色褪せた生への失望(TP最大値が半減。上級術で廃人化?)  神の罪の意識 キールにサインを教わった
所持品:スカウトオーブ・少ない トレカ カードキー ウグイスブエ BCロッド C・ケイジ@C(風・光・元・土・時)
    ダーツセット クナイ(3枚)双眼鏡 クィッキー(バッジ装備中) E漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:もう少しだけ歩く
第一行動方針:もうどうでもいいので言われるままに
第二行動方針:エアリアルボードで移動
第三行動方針:ロイドの結果を見届ける
現在位置:D3北→C3南

【キール・ツァイベル 生存確認】
状態:TP50% 「鬼」になる覚悟  裏インディグネイション発動可能
   ロイドの損害に対する憤慨 メルディにサインを教授済み
所持品:ベレット セイファートキー キールのレポート ジェイのメモ ダオスの遺書 首輪×3
    ハロルドメモ1・2(1は炙り出し済) C・ケイジ@I(水・雷・闇・氷・火) 魔杖ケイオスハート マジカルポーチ
    ハロルドのサック(分解中のレーダーあり)  実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ミラクルグミ 
    ハロルドの首輪 スティレット 金のフライパン ウィングパック(メガグランチャーとUZI SMGをサイジング中)
基本行動方針:脱出法を探し出す。またマーダー排除のためならばどんな卑劣な手段も辞さない
第一行動方針:ロイド達を追う
第二行動方針:首輪の情報を更に解析し、解除を試みる
第三行動方針:暇を見てキールのレポートを増補改訂する
現在位置:D3北→C3南

【グリッド 生存確認】
状態:価値観崩壊 打撲(治療済) プリムラ・ユアンのサック所持
   エクスフィアを肉体に直接装備(要の紋セット) 決心(?)
所持品:マジックミスト 占いの本 ロープ数本 ソーサラーリング ハロルドレシピ
    ダブルセイバー タール入りの瓶(中にリバヴィウス鉱あり。毒素を濃縮中) ネルフェス・エクスフィア
    リーダー用漆黒の翼のバッジ 要の紋
基本行動方針:???
第一行動方針:ロイド達を追う
第二行動方針:毒を使う(?)
現在位置:D3北→C3南



【ミトス=ユグドラシル@ユグドラシル 生存確認】
状態:TP90% 恐怖 己の間抜けぶりへの怒り ミントの存在による思考のエラー
所持品:ミスティシンボル 大いなる実り 邪剣ファフニール ダオスのマント
基本行動方針:マーテルを蘇生させる
第一行動方針:南地区へ
第二行動方針:最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつけて魔剣を奪い儀式遂行
第三行動方針:蘇生失敗の時は皆殺しにシフト(ただしミクトランの優勝賞品はあてにしない)
現在位置:C3村・東地区鐘楼台→南地区

【ミント=アドネード 生存確認】
状態:TP15% 失明 帽子なし 重度衰弱 左手負傷 左人差指に若干火傷 盆の窪にごく浅い刺し傷
   舌を切除された 絶望と恐怖 歯を数本折られた 右手肘粉砕骨折+裂傷 全身に打撲傷  全て応急処置済み  
所持品:サンダーマント ジェイのメモ 要の紋@マーテル
基本行動方針:なし。絶望感で無気力化
第一行動方針:…どうすれば…
第ニ行動方針:クレスがとても気になる
現在位置:C3村・鐘楼台二階

【アトワイト=エックス@コレット 生存確認】
状態:TP40% コレットの精神への介入 ミトスへの隷属衝動 思考放棄
所持品:苦無(残り1) ピヨチェック ホーリィスタッフ エクスフィア強化S・A
基本行動方針:積極的にミトスに従う
第一行動方針:エターナルソード・時空剣士の確保
第二行動方針:ミトスの指示に従う
第三行動方針:コレットの魂を消化し、自らの力とする
現在位置:C3村・東地区鐘楼台→西地区

【コレット=ブルーネル 生存確認?】
状態:魂をアトワイトにほぼ占領されつつある 無機生命体化 外界との拒絶
所持品:アトワイト・エックス@コレット・ブルーネルと同じ
基本行動方針:待つ
現在位置:アトワイト・エックス@コレット・ブルーネルと同じ

【カイル=デュナミス 生存確認】
状態:HP45% TP30% 処置済両足粉砕骨折 両睾丸破裂 飛行中
所持品:鍋の蓋 フォースリング ウィス 忍刀血桜 クラトスの輝石 料理大全 ペルシャブーツ
    蝙蝠の首輪 セレスティマント ロリポップ ミントの帽子
    S・D 魔玩ビシャスコア アビシオン人形 ミスティブルーム 漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:生きる
第一行動方針:ヴェイグと合流してティトレイを撃破する
第二行動方針:その後西に戻り、ロイドと合流してクレスを倒す
第三行動方針:守られる側から守る側に成長する
第四行動方針:ヴェイグの行動を見続ける
SD基本行動方針:一同を指揮
現在位置:C3村・西地区→北地区

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