「何と言う事だ!」
名簿に目を通し終えたその男は声を上げる。
その名簿には自分のよく見知った人物の名前が記されている。
しかも、3名もだ!
「クラトス、ミトス…それにマーテルまで。」
名簿に目を通し終えたその男は声を上げる。
その名簿には自分のよく見知った人物の名前が記されている。
しかも、3名もだ!
「クラトス、ミトス…それにマーテルまで。」
ミクトランと名乗る男は一人だけが生き残るのだ、と言っていた。
マーテルを手にかけるなんて間違っても絶対に出来ない…つまりこのゲームに乗るこ とも出来ない。
きっとマーテルも同じ様にゲームに乗るつもりはないだろう。
一人で自分を探して回って危ない奴らに見付かっていたら…!
そう考えたら居ても立っても居られない。
「いかん!早くマーテルと合流だ、いくぞボータ!」
マーテルを手にかけるなんて間違っても絶対に出来ない…つまりこのゲームに乗るこ とも出来ない。
きっとマーテルも同じ様にゲームに乗るつもりはないだろう。
一人で自分を探して回って危ない奴らに見付かっていたら…!
そう考えたら居ても立っても居られない。
「いかん!早くマーテルと合流だ、いくぞボータ!」
「………。」
いない。そうだった、ボータはいない。
自分の片腕と言える存在がいないのは男にとって大きな痛手だった。
その上、得意としているダブルセイバーは没収されている。
マーテルどころか、まず自分の身の安全が危うい。
何か役に立つものは…。
男は、ここで初めて自分が握り締めている支給袋に気が付いた。
自分の片腕と言える存在がいないのは男にとって大きな痛手だった。
その上、得意としているダブルセイバーは没収されている。
マーテルどころか、まず自分の身の安全が危うい。
何か役に立つものは…。
男は、ここで初めて自分が握り締めている支給袋に気が付いた。
「そうか、この中に何か役立つものは…何だこれは?」
袋から長い棒が飛び出ている。
もしかしたら、武器かも知れない。
男は乱暴に袋から棒を引っ張り出した。
「……何だこれは!」
もしかしたら、武器かも知れない。
男は乱暴に袋から棒を引っ張り出した。
「……何だこれは!」
それは一本の古びたホウキだった。
「これで戦えとでもいうのか!?」
男はその古びたホウキを眺めた。サドルが付いている。
「乗り物のつもりなのかこれは!?」
謎は深まるばかりだ。
他にマシなものはないかと袋の中を除く。
「占い」と書かれた本と美しく彩られた小ビン、説明書と書かれたメモが入ってい た。
男はその古びたホウキを眺めた。サドルが付いている。
「乗り物のつもりなのかこれは!?」
謎は深まるばかりだ。
他にマシなものはないかと袋の中を除く。
「占い」と書かれた本と美しく彩られた小ビン、説明書と書かれたメモが入ってい た。
占いの本です。おまじないも載ってるよ!これで憧れのアノ人も貴方にふりむくか も…!
チャームボトル。使えば貴方の魅力がアップ!良いことが起こるかも!
空飛ぶホウキ。空を飛べます。
チャームボトル。使えば貴方の魅力がアップ!良いことが起こるかも!
空飛ぶホウキ。空を飛べます。
…全て眉唾もののグッズばかりだ。
「ハァ…これでは戦う事は出来ないな。」
その時、背後に気配を感じた。
眉唾グッズに気を取られている隙に何物かが男との距離を縮めていたのだった。
眉唾グッズに気を取られている隙に何物かが男との距離を縮めていたのだった。
「めるでぃ…」
何者かは、そう呟くとその土気色の顔を狂喜に歪めた。
「めるでぃめるでぃめるでぃめルでぃメるディィiiーー!!」
そう叫びながらその何者かは男めがけて走ってくる。
物凄い狂気に共鳴するかのような、彼を取り巻く強烈なマナ。素手で相手をするのは
自殺行為だった。男は慌てて支給袋に眉唾グッズを詰め込み、走り出す。
「めるでぃー!!」
何者かは逃がすまいと男めがけて腕を振り下ろす。腕は男の背中を強く打ち、男はバランスを崩し地面に転がる。
「何とかしなければ…」
男の頭に、先程の眉唾グッズが浮かぶ。何者かから留めの一撃が放たれると思われる直前、男はホウキを掴み、自らのマナを 注ぎ込んだ―――
何者かは、そう呟くとその土気色の顔を狂喜に歪めた。
「めるでぃめるでぃめるでぃめルでぃメるディィiiーー!!」
そう叫びながらその何者かは男めがけて走ってくる。
物凄い狂気に共鳴するかのような、彼を取り巻く強烈なマナ。素手で相手をするのは
自殺行為だった。男は慌てて支給袋に眉唾グッズを詰め込み、走り出す。
「めるでぃー!!」
何者かは逃がすまいと男めがけて腕を振り下ろす。腕は男の背中を強く打ち、男はバランスを崩し地面に転がる。
「何とかしなければ…」
男の頭に、先程の眉唾グッズが浮かぶ。何者かから留めの一撃が放たれると思われる直前、男はホウキを掴み、自らのマナを 注ぎ込んだ―――
男が気付くとそこは森の中だった。何者かはもういなかった。…そしてホウキを固く握り締めている。
「いやー、魅せてくれるじゃないか君!!」
頭上で声がした。
「まさかで空から突っ込んでくるなんて!まさに君は漆黒の翼に入団するにふさわし い。」
「何を言っている?」
目の前の人物の理解不明な言葉に、男は顔をしかめる。
「まあ聞きたまえ。我々は漆黒の翼という素晴らしい組織なのだ。
しかし諸事情でメ ンバーが不足している!そこでだ、素晴らしい速度で、しかも空を飛べる君を名誉あるこの漆黒の翼に入れ てあげようと言うことだ!
俺は音速の貴公子、グリッド、こっちは疾風のカトリー ヌ、で、君が三人目の…君、名前は?」
通称通り?高速で巻くしたてていたグリッドがようやく男に喋る暇を与えた。
「ちょっと待て、私は空など飛んだ覚えはない。」
「何を言うんだ、その手にあるホウキにぶら下がって森に突っ込んで来ただろう。」
男は手に握っているホウキを眺めた。そうか、もしかしたらコレはマナを消費する事 によって飛行できる魔法のホウキというやつか。
「それで君、名前は?その様子だと大分疲れてるだろう。入団を断るのは得策ではな いぞ?」
男はぎくりとした。そうだ、これは殺し合いのゲームだったのだ。しかも自分は先程 の事件で疲労しきっている。
この状態ではいくら弱そうに見えても、武器を持ってい るかも知れない相手には逆らわない方が良いのかも知れない。
「…ユアンだ。」
男は渋々ながら名乗る。
「よし、君は今日から大食らいのユアンだな!よろしく!!」
晴れて?ユアンは訳の分からない組織、漆黒の翼の一員となったのだった。
頭上で声がした。
「まさかで空から突っ込んでくるなんて!まさに君は漆黒の翼に入団するにふさわし い。」
「何を言っている?」
目の前の人物の理解不明な言葉に、男は顔をしかめる。
「まあ聞きたまえ。我々は漆黒の翼という素晴らしい組織なのだ。
しかし諸事情でメ ンバーが不足している!そこでだ、素晴らしい速度で、しかも空を飛べる君を名誉あるこの漆黒の翼に入れ てあげようと言うことだ!
俺は音速の貴公子、グリッド、こっちは疾風のカトリー ヌ、で、君が三人目の…君、名前は?」
通称通り?高速で巻くしたてていたグリッドがようやく男に喋る暇を与えた。
「ちょっと待て、私は空など飛んだ覚えはない。」
「何を言うんだ、その手にあるホウキにぶら下がって森に突っ込んで来ただろう。」
男は手に握っているホウキを眺めた。そうか、もしかしたらコレはマナを消費する事 によって飛行できる魔法のホウキというやつか。
「それで君、名前は?その様子だと大分疲れてるだろう。入団を断るのは得策ではな いぞ?」
男はぎくりとした。そうだ、これは殺し合いのゲームだったのだ。しかも自分は先程 の事件で疲労しきっている。
この状態ではいくら弱そうに見えても、武器を持ってい るかも知れない相手には逆らわない方が良いのかも知れない。
「…ユアンだ。」
男は渋々ながら名乗る。
「よし、君は今日から大食らいのユアンだな!よろしく!!」
晴れて?ユアンは訳の分からない組織、漆黒の翼の一員となったのだった。
【グリッド 生存確認】
状態:擦り傷
所持品:C・ケイジ フェアリィリング ナイトメアブーツ
行動方針:漆黒の翼を再結成、危なそうなやつに会ったら逃げる
状態:擦り傷
所持品:C・ケイジ フェアリィリング ナイトメアブーツ
行動方針:漆黒の翼を再結成、危なそうなやつに会ったら逃げる
【カトリーヌ 生存確認】
状態:擦り傷
所持品:マジックミスト ジェットブーツ エナジーブレット×5
行動方針:死にたくはない
状態:擦り傷
所持品:マジックミスト ジェットブーツ エナジーブレット×5
行動方針:死にたくはない
【ユアン 生存確認】
所持品:ミスティブルーム、占いの本、チャームボトル
現在位置:F5の森
状態:極度の疲労状態
行動方針:漆黒の翼の一員として行動しつつ、マーテルと合流
所持品:ミスティブルーム、占いの本、チャームボトル
現在位置:F5の森
状態:極度の疲労状態
行動方針:漆黒の翼の一員として行動しつつ、マーテルと合流