マイティ・コングマンといえば、かつてノイシュタット闘技場で無敗神話をうち立て、
鎧のように発達した全身の筋肉を武器に、徒手空拳で魔物をなぎ倒す無頼の拳闘士である。
「……つまり、ちょいと大掛かりなバトルロイヤルってわけか」
支給品袋の確認をしながら、コングマンはつぶやく。
バトルロイヤルという戦闘方式なら、彼も闘技場で幾度も経験したことがある。
闘技場に10人づつ程度の人間と魔物を放ち、最後の一体になるまで戦うという血なまぐさい勝負。
死の危険性が最も高いだけに、最後まで生き残った者には最上級の褒賞と名誉が与えられる。
「森に山、村に城までありやがるし……武器も与えられるわけか」
彼は、袋から出てきた地図を見ながら、袋から一対の籠手を探り当てた。
「ほう、コイツぁ、俺様にぴったりじゃねえか」
取り出した籠手――レアガントレットを岩のような両拳にはめる。
立ち上がり、数度彼のコブシが空を斬る。
拳闘具(ナックル)ほどの一体感はないが、彼の技を阻害するほどではなさそうだ。
次に彼は、手近な木を殴ってみた。
一回…二回…三回殴る。手に伝わるダメージも、素手よりは大分少ない。
「よし。……さて、戦うなら……強い奴だな」
参加者の中から、彼は天性の嗅覚ともいうべきもので、紛れ込んでいる強者の存在を感じ取っていた。
久しぶりに本気の戦いが出来るかもしれない。
そう思うと、武者震いがした。
彼は行動を始めていた。急がなければ、強者たちは既に戦いをおっぱじめてるかもしれない。
気の向くままに、歩み始めたその時。
鎧のように発達した全身の筋肉を武器に、徒手空拳で魔物をなぎ倒す無頼の拳闘士である。
「……つまり、ちょいと大掛かりなバトルロイヤルってわけか」
支給品袋の確認をしながら、コングマンはつぶやく。
バトルロイヤルという戦闘方式なら、彼も闘技場で幾度も経験したことがある。
闘技場に10人づつ程度の人間と魔物を放ち、最後の一体になるまで戦うという血なまぐさい勝負。
死の危険性が最も高いだけに、最後まで生き残った者には最上級の褒賞と名誉が与えられる。
「森に山、村に城までありやがるし……武器も与えられるわけか」
彼は、袋から出てきた地図を見ながら、袋から一対の籠手を探り当てた。
「ほう、コイツぁ、俺様にぴったりじゃねえか」
取り出した籠手――レアガントレットを岩のような両拳にはめる。
立ち上がり、数度彼のコブシが空を斬る。
拳闘具(ナックル)ほどの一体感はないが、彼の技を阻害するほどではなさそうだ。
次に彼は、手近な木を殴ってみた。
一回…二回…三回殴る。手に伝わるダメージも、素手よりは大分少ない。
「よし。……さて、戦うなら……強い奴だな」
参加者の中から、彼は天性の嗅覚ともいうべきもので、紛れ込んでいる強者の存在を感じ取っていた。
久しぶりに本気の戦いが出来るかもしれない。
そう思うと、武者震いがした。
彼は行動を始めていた。急がなければ、強者たちは既に戦いをおっぱじめてるかもしれない。
気の向くままに、歩み始めたその時。
ズゥゥゥン!!!
彼の背中で、大きな音がした。
振り向くと、先程試しで殴った木が根元から倒れていた。
少し力を入れすぎたか。彼は笑みを浮かべ、そして自信満々に言い放った。
振り向くと、先程試しで殴った木が根元から倒れていた。
少し力を入れすぎたか。彼は笑みを浮かべ、そして自信満々に言い放った。
「俺様がチャンピオンよ!!」
【コングマン】
状態:健康
所持品:レアガントレット ???
行動方針:とにかく強い奴と戦う
現在地:F7の森西部
状態:健康
所持品:レアガントレット ???
行動方針:とにかく強い奴と戦う
現在地:F7の森西部